ハッピーフライト(’08)
2012年 01月 28日
矢口新作「ロボジー」公開に合わせての放映だったかと思うのですが、私は矢口作品はオムニバス「歌謡曲だよ、人生は」の中の1編「逢いたくて逢いたくて」以来。
この「ハッピー・・」は、タイトルからしてコメディ色強いかと思ってたら、確かに軽妙ではあったけれど、思ったよりそれなりに飛行中トラブルの緊迫感もあって、割と最後まで引き入れられた感じ。
それと、機内のコックピット、乗客席、地上の様々なセクションでのやり取り、人間模様、ちょっとしたトラブル、コミカルなエピソード、とか群像劇のようでありながら、終盤の事態収拾に向けて1つの方向に繋がっていく流れとか、
航空機を借り切っての撮影、とのことで、映像もなかなか見応え。
注目だった岸部一徳は、オペレーションコントロールセンター責任者高橋役。普段は、進化するITについていけない、とこぼしたり、よく孫の手で背中をかいてるおっとりさ、無線担当のテキパキした詩織(肘井美佳)に呆れられながらも、
いざ緊急事態発生時時には、シャンとして指示を飛ばし、台風影響での風の向きを読んで、戻ってきた便の、着陸滑走路への入り方変更を指示したのは、この人物。
先日見た「GSワンダーランド」でも、たまたま一応レコード会社の社長役だったけれど、今回は決める時には決める、という要の脇役ぶり。
見所的には、中心の、パイロット鈴木(田辺誠一)と原田(時任三郎)コンビが、先輩・後輩格の間柄的には、割とラフではありましたが、操作自体は結構リアルなのか?専門用語駆使しながらの、コックピットでの様々な事態への対処ぶり。
田辺誠一は、私はドラマ「ヒットメーカー阿久悠物語」の阿久悠役を見て以来。やや調子良くて短気、小心さもある彼と、硬派ベースな時任三郎との、任務や雑談でのテンポいいやり取りもバランスも良かった感じ。
飛行機って今更ながら、鳥との衝突で深刻な事態になったり、という意外と脆い構造とか、でも雷を受けても問題なかったり、とか、色々あっても飛び続ける機能、とかメカ的な所、また、ベンガルが演じてた、空港での鳥対策の要員、なども実際いるんだ、というのも今にして。
そしてやはり終盤の事態への、コックピット、コントロールセンターや管制官の総力戦の流れが軸になって、群像劇がまとまった印象。
機内の様子で、エアレイジという言葉のように、まあそう深刻ではなかったけれど、様々な乗客と乗務員との色々トラブルに、私は以前1年位だけ添乗員をしてたのですが、そういうサービス業の苦労、とか蘇ったり、
国際線デビューのスチュワーデス悦子(綾瀬はるか)の、繰り広げる失態、落ち込んだり頑張りぶり、彼女とスチュワーデスに憧れる女子高生(中村映理子)たちとのちょっとしたほのぼの交流も。
綾瀬はるかは一昨年、松本隆関連番組やCDで「赤いスイートピー」カバーや、同じ松本・ユーミンコンビ作「マーガレット」という曲提供、などシンガーとして、歌声を初めて聞いたの以来。
ちょっと呼び方で気になったのが、劇中、またサイトなどでも使われてる、スチュワーデスを指す”CA”。私は余り馴染みなく、国際線に乗ったのも、十数年前イタリア旅の時が最新、今そういう名称になったのかと思ったら、
Wikipediaでは、Cabin Attendantの略で、フジTVのプロデューサーが語源、とも言われる、和製英語で、今は英語圏だと、フライトアテンダント(Flight Attendant)かキャビンクルー(Cabin Crew)が一般的だと。
また、脇役陣では、チーフパーサー山崎役寺島しのぶのある種の貫禄、カツラを被った乗客役、笹野高史のとぼけた渋味、など色々見所でしたが、
一番印象的だったのは、事故と無関係なエピソードだけれど、グランドスタッフの木村(田畑智子)が、他人のスーツケースを間違って持っていった女性の乗ったバスを、必死で追いかけ、途中転びながらも、拡声器を借りて呼びながら走り続けて、バスを止めたシーン。
普段、仕事が体力的にもきついし、出会いもないし、とぼやいてて、その時スーツケースを取り戻してあげた男性から、お礼に食事に誘われ、その後接近の兆し、というおまけはあったけれど、相手が誰であれ、このキャラクターなら、そうしたのだろう、というものが伝わってくるようで、まさにプロ根性、と、少し感慨。
彼女と、やや天然な後輩役平岩紙とのコンビ(↑)も、いい味。平岩紙は、覚えありませんが、「美しい夏キリシマ」に出てたのだった、と。
それと、エンドロールで流れたテーマ曲が、フランク・シナトラの「カム・フライ・ウィズ・ミー」。昨年「踊る大紐育」「錨を上げて」で、若き日のシナトラの姿、歌声は聞いたのだったけれど、軽妙に渋く締めた感じ。
そういう所で、流れ的に岸部一徳繋がり、また矢口作品という興味で見たのでしたが、一機の飛行機のフライトに様々な人が関わる内幕とか、ちょっと興味深かったり、結構楽しめて見応えあった、という後味でした。
関連サイト:Amazon 「ハッピーフライト」、象のロケット 「ハッピーフライト」
関連記事:スウィングガールズ(’04)、歌謡曲だよ、人生は(’07)、ヒットメーカー阿久悠物語(’08)、明日の記憶(’05)、トキワ荘送の青春(’96)ー追悼・市川準監督ー、HERO(’07)、音楽のチカラ「青春の言葉 風街の歌 作詞家 松本隆の40年」 、松本隆に捧ぐー風街DNA-(’10)、春、バーニーズにて(’07)ー追悼・市川準監督ー、大停電の夜に(’05)、単騎、千里を走る(’06)、愛の流刑地(’07)、時をかける少女(’10)、地下鉄(メトロ)に乗って(’06)、犬と私の10の約束(’08)、アルゼンチンババア(’06)、それでもボクはやってない(’07)、ドルフィンブルーフジ、もう一度宙へ(’07)、村の写真館(’04)、雪に願うこと(’06)、バブルへGO!!タイムマシンはドラム式(’07)、ALWAYS 続・三丁目の夕日(’07)、美しい夏キリシマ(’03)、白い船(’02)、恋に唄えば(’02)、虹の女神(’07)、理由(’04)、県庁の星(’06)、北京的西瓜(’89)、ミラクルバナナ(’05)、ALWAYS 三丁目の夕日(’05)、UDON(’06)、7月24日通りのクリスマス(’06)、世界はときどき美しい(’05)、会社物語(’88)ー追悼・市川準監督ー、サマータイムマシン・ブルース(’05)、ディス・イズ・ボサノヴァ(’06)、ハロー・ドーリー!(’69)、踊る大紐育(’49)、錨を上げて(’45)、ざわざわ下北沢(’00)、埋もれ木(’05)、フラガール(’06)、犬神家の一族(’06)(「市川崑物語」スレッドの9)、寝ずの番(’06)、22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語(’07)、バッテリー(’07)、SONGS 沢田研二Part1、Part2、病院で死ぬということ(’03)ー追悼・市川準監督ー、東京日常劇場<哀愁編>('91)-追悼・市川準監督ー、SONGS 沢田研二 ザ・タイガースを歌う、GSワンダーランド(’08)
<スレッドファイルリンク(ここでは「スウィングガールズ」「歌謡曲だよ、人生は」「単騎、千里を走る」「美しい夏キリシマ」「虹の女神」「県庁の星」「ALWAYS 三丁目の夕日」「ディス・イズ・ボサノヴァ」「理由」「フラガール」「犬神家の一族」「犬と私の10の約束」)は開かない場合あるようです。「スウィング・・」「美しい夏・・」は自分が投稿した他の方のスレッドです。>
# by MIEKOMISSLIM | 2012-01-28 23:27 | 邦画 | Trackback(13) | Comments(0)
久方のやや濃い口洋画、でしたけれど、展覧会のタイトルにも光と影、とあったように、スペインという国のある時代、最高峰の国王一家~動乱の中悲惨な市民たちを描いたゴヤの周りで、もしかして有得たエピソード物語、的で、一言で言うなら、ゴヤという画家から生まれた”切ない悪夢”、という後味。
その他、小道具の絵画について印象的だったのは、ゴヤが描いた馬に乗った王妃(ブランカ・ボルティージョ)の顔が、見た者から、実際の王妃はこんなに醜くないのでは、と言われるような、美化する訳でない妙なリアルさで、お披露目した国王夫妻に不快感を与えるシーンなど。
展覧会の目玉だった、「着衣のマハ」関連、イネス以外の一般の女性モデルエピソードなどはなかったですが、折に見覚えある絵。(1/16追記:「裸のマハ」('99)という、この絵題材のサスペンス作品があった、と発見、でも荒筋を読む限り余り食指動かず。)
年末に、親御さんからお歳暮的にビール共通券を頂いたけれど、この券を手にしたのは初めて。1枚で633mlびん2本か、他商品706円分、のようで。
ゴヤ作品は、私は「着衣のマハ」、「裸のマハ」を知るのみでしたが、スペインの宮廷画家としての晴れやかな作品から、市井の働く女性達の様子、
マハ、というのは、ずっと特定の女性名かと思ってたら、「小粋なスペイン女性」の意味の語で、このモデルは諸説あって、はっきりしてないのだった、と。
物産展も、昨年は3月初旬に四国・山陽展に行って以来自粛で、久方。今回イートインは青森の「くま吉らーめん」と、福島のカレー店。
後でちょっとサイトを見たら、この石巻の風月堂は、色々変わりアイスで有名、だったようで、餡付きソフト、もアイデア商品の1つかとも。
で、銀座線田原町駅から徒歩5分、実際は10分位、という感じだったスパへ。

またしてもユーミングッズで、「ALARM a la mode」の時の、裏に’87年カレンダー付きの マニッシュ姿のユーミンカード、それとこれは何の折のだったか?使いかけのユーミンロゴ入りの、円筒形の紺、六角柱の薄紫の消しゴム。





それと、絵と代金を送ればTシャツにしてもらえる、という催しだったかで送った、幼少時からの心の原風景、並木道の向こうに海、そこを少女が歩いていく、というパステル画。
今日昼私が作って母と食べる日で、やや忙しなかったのもあって、近くの店でチリメンジャコだけ買ってきて、ありあわせで、その再発見レシピの中の「ホウレン草と卵のジャコソースパスタ」、カボチャの煮物、ワカメ・たまねぎ・えのきだけのスープに。母はパスタはそう好きじゃないですが、これは割と食べ易い、とまあ好評。
点検後半の掘り出し物、というか、印象深かったのは、大分前に編んだのだった白いセーター、「ある愛の詩」メロディオルゴール付きの貴重品入れの3段箱、ワープロ、「詩とメルヘン」の付録の黒井健の表紙の写真アルバムなど。
そして、手紙やハガキ類をざっと見ていた時、目に留まったのが、2通の封書と1枚のカード。
特に掘り出し物、というか、出てきて嬉しかったのは、今や三越からコーナーが消えた、サラ・ミッダのバスタオル、
私は知ってた曲は「カノン」、そして「ゴッドファーザー」「ロミオとジュリエット」。やはり一番インパクトだったのは、本当に久し振りの「ロミオと・・」。哀愁のメロディが生の弦楽演奏で流れて、感慨。「トワ・エ・モワ」のライブ盤でも印象的だった、と思い出したり。
ニーノ・ロ-タは、プログラムノート(←)では、「私達は彼を映画音楽の作曲家としてみてしまいますが、ご本人は『本業はあくまでクラシックの作曲家であり、映画音楽は趣味にすぎない』と言っていたそうです。」とのことで、そもそもクラシック作曲家だったのだった、と今にして。











































































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