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by MIEKOMISSLIM

マネとモダン・パリ

昨日、三菱一号館美術館で最終日の、気になっていた「マネとモダン・パリ」展、そしてやはり近隣のブリヂストン美術館で最終日の「印象派はお好きですか?」展に、母と行ってきました。美術展のハシゴは久方。

a0116217_1358398.jpg「マネ・・」は、3パートに分けて、マネの油彩、素描、版画約80点+同時代のアーティストの油彩、建築素描、彫刻、写真等約80点の展示。昼過ぎで、待ち時間30分。入り口前の通路に、使い捨ておしぼりコーナーがあって、皆取ってましたが、美術館でこういうサービスは覚えなく、軽く手や首筋に使って、この時節柄、幾分でも爽やかに。

戦前の建物再現、というこの美術館の開館記念展、でもあったのでしたが、レンガ造りのシックな外観、内部も西洋館風。入館後は進むにつれ、そう込み合って、という程でもありませんでした。

国内でこういう雰囲気の美術館は私は余り覚えなく、ちょっとアメリカのこじんまりした個人邸宅等の美術館のような感じもしたり。通路からの中庭の眺めもエレガント。母はこの美術館自体割と気に入った、と。

a0116217_1437234.jpg展示は、マネの、墨での絵、リトグラフ等、また、パリ・コミューンの頃の、内戦風景や、メキシコ皇帝の銃での処刑シーン等、馴染みなかった画材やテーマでの作品も色々あり、一般人の生活に根ざした幅広さも改めて、でしたが、一番インパクト作品はやはり、ポスター、チラシにも採用の「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」(←)。

これは3年前のオルセー美術館展で見ていて、今回「親密さの中のマネ:家族と友人たち」パートの中にあり、他のベルト・モリゾがモデル作品も見られた中、やはり馴染みのせいもあるにしても、この絵が別格、な印象。解説の作家のコメント等にあったように、独特なデザインの帽子、そしてとにかく黒、というのが効いていて、モリゾの内気さ、また聡明さが滲み出ているようで。

他のモリゾを描いた作品も、やはり黒の服、凛とした表情が多かった感で、今回なかった、'96年のオルセー展での「バルコニー」でも、ドレスは白でも、バックの黒とのコントラスト、引き締まった表情だったのでしたが、

a0116217_19315565.jpgやや異色だったのが「テラスにて」。これも以前見て馴染みあった絵で、海を望むテラスに彼女が座っていて、淡い明るさ漂い、モリゾの表情も穏やか。

ふと製作年を見ると、マネの弟ウージェーヌと結婚したのと同じ年、その他の作品はそれ以前のもので、それまでの画家とモデル、の関係から、弟の妻で義理の妹、という関係に、というある種緊張感から穏やかさへの変化の現れ、とも思えたり。結婚後のモリゾを描いたマネ作品は見当たらず。

その他マネ作品で印象的だったのは、「黒い帽子のマルタン夫人」や、以前見て手元にカードある「フォリー・ベルジュールのバー」の習作で、同じ女性バーテンダーが、ややくだけた違うポーズをとってた作j品、木や鳥の屏風や着物姿の男等、日本風の背景もあった「エミール・ゾラ」の肖像画、静物画「花瓶に挿したシャクヤク」、シャンフルーリ著「猫」のための、黒と白の猫2匹のポスター等。

マネ以外の画家作品では、「マネとパリ生活」パートでの、風景画ではシニャックの「ジェヌヴィリエ街道」や、ヨンキントの「パリ、セーヌ川とノートルダム大聖堂」、また、エヴァ・ゴンザレスの「イタリア人座の桟敷席」や、見覚えあった、黄色いドレスが艶やかなジェームズ・ティソの「舞踏会」等、オペラ座舞台の華やかで優雅な作品が目に付き、この2点はオルセー展であったのでした。

カードを買ったのは、マネでは、手元にありつつ再度「すみれ・・」「バルコニー」、そして「・・マルタン夫人」。あとドガの「ル・ぺルティエ街のオペラ座の稽古場」、「舞踏会」、これはやはりカードもすでに在庫が。母は「すみれ・・」と「パリ、セーヌ川・・」を買ってました。

単独でのマネ展、というのは、これまで覚えなかったのでしたが、様々なタイプ作品や、他の画家達の作品と共に変貌中のパリの社交界の息吹を切り取ったもの等、またこのシックな新美術館自体も体感で、何とか最終日にこられて良かったです。

関連サイト:マネとモダン・パリ
関連記事:オルセー美術館展美の巨人たち ベルト・モリゾベルト・モリゾ展美の巨人たち ドガルノワール~伝統と革新/味百選印象派はお好きですか?

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               <’10年7/25、三菱一号館美術館にて>

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by MIEKOMISSLIM | 2010-07-26 00:00 | 芸術 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from はろるど・わーど at 2010-08-11 21:18
タイトル : 「マネとモダン・パリ」 三菱一号館美術館
三菱一号館美術館(千代田区丸の内2-6-2) 「三菱一号館美術館 開館記念展1 - マネとモダン・パリ - 」 4/6-7/25 19世紀後半のパリの変化を辿りながら、マネ芸術の全貌を詳らかにします。三菱一号館美術館で開催中の「マネとモダンパリ」へ行ってきました。 まずは展覧会の構成です。 1.スペイン趣味のレアリスム 2.親密さの中のマネ:家族と友人たち 3.マネとパリ生活 タイトルにもあるように決してマネの単独回顧展ではありませんが、そう捉えても問題ないほど、言わば『マネに浸れる』展...... more