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’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!

by MIEKOMISSLIM

マン・レイ展 知られざる創作の秘密

昨日、国立新美術館で今日までの「オルセー美術館展」に母と行ってきたのですが、幾分早く出たつもりでも、やはり終了間際+日曜、お盆でもあって待ち時間90分。

でも、係りの人が整理券の案内をしてくれて、普通に待つ方が早いかもしれないけれど、券に書いてある12時に来れば即入れる、とのことで、そうする事に。多分一応杖を持ってる母が一緒だったからかと思うのですが、ここでそういうシステムもあったのでした。

a0116217_18181664.jpgそれで、その間ここで同時開催の「マン・レイ」展に。マン・レイは、私は以前アメリカ旅の時、NYの確かソーホー辺りのギャラリーで、空に巨大な唇が浮かんだ作品を見て、ちょっと印象的で、名をインプット、という以来、どうも見る機会あった覚えなく、カード類も見当たらず。

後で、3年前ここであったポンピドー・センター所蔵品展で、見ていた、と記事で判ったのですが、具体的に思い出せません。

今回も、せっかく同時期にやっているけれど、と思いつつ、一緒に行くなら母にも今一合わないだろうし、これだけ単独で見に行くのも、好み的には微妙だったのですが、そうして空き時間が出来た事もあって、見てきました。こちらの方は、先月始まって来月13日までの日程のようですが、割とガラガラ。(↑チラシ)


写真、絵画、彫刻、デッサン等、マン・レイの滞在地に沿って時期別に、NY、パリ、LA、パリの4パートに分けて訳400点の展示。妻ジュリエット・ブラウナー等女性達を撮ったものも多く、新たな撮影手法を工夫、という作品等もありましたが、

ピカソ、へミングウェイやその息子、イサム・ノグチ、カトリーヌ・ドヌーヴと巨大なイヤリング、ジャン・コクトー等、各界の人物ショットも結構あって、人脈の広さが偲ばれ、エリック・サティの姿、等は、これが初見だったかも。

a0116217_16185988.jpgピカソやアンリ・ルソーの絵のモノクロの記録写真、というのもあり、ルソーの「ペール・ジュニエの馬車」は見覚えあり手元にカードもあって(←)、オランジュリー美術館展でのでした。

その他目に留まったのは、ハンガーの絵の、左側に次々小ハンガーがかかっていて、右側に、そういうしくみで無限に続く、のような解説を書いたもの(「障害物」)や、唯一覚えあった「唇」と同じ様な形の、黄金の唇オブジェや、本人がデザイン、という様々なチェスの駒等。


途中、映像コーナーで、3パートでの抽象的なモノクロ短編風、後で見た解説欄では、マン・レイのサイレント映画「理性への回帰」('23)「エマク・バキア」('26)[「ひとで」('28)「さいころ城の秘密」('29)の4本だったのでした。テーマは無意識等。

全部は見ませんでしたが、折に入る短文はあっても、「さいころ・・」が一応男女2人が旅をしている風でしたが、特にストーリーはなく。でも今回、映画までも撮っていた広い創作範囲だったのだった、と。

映像コーナーは最後の方にもう一箇所あり、老いたジュリエットが、色々サングラスを取替えながら、マン・レイとの日々を語り、アート感溢れるアトリエの様子やバックの音楽もノスタルジック。最後の文で、ここをマン・レイ美術館として残す予定が、残念ながら取り壊される事になった、と。

フランソワ・レヴィ=クエンツ制作・監督の「マン・レイ、フェルー街2番地の2」('89)、という23分の映画でしたが、正直こちらの方が、ちょっとエスプリ効いて情感もあるドキュメンタリー短編、というか、インパクト残りました。


a0116217_18195390.jpg出口の手前に、篠山紀信が撮った、というアトリエ内の様子の写真も何枚か。マン・レイ人物写真の中に唯一日本人で宮脇愛子という人がいて、交友あった彫刻家、のようですが、その夫、建築家の磯崎新を通して、コンタクト取って、許可を得たのだった、と。

売店コーナーで、今回展示はなかったですが、並んで下関連本の表紙の1つに、例の空の唇の絵がありました。これは、今にして確かめたら、「天文台の時―恋人たち」で、「唇」という題で知られている油彩のようだと。そして、どうも見逃してしまったようですが、最初のパリ時代展示の中に、その写真のゼラチン・シルバー・プリント版、があったようで、出展リストに載ってました。

でも唇は、よくマン・レイ作品の題材になってるそうで、私の見たのは、そう大きなギャラリーではなかったし、そのまさに本作だったか、またプリントやポスター類だったか等、定かではないですが、

あるサイトで、彼は、自分の元を去った恋人リー・ミラーをいつまでも自分のものにしておくため、彼女を自分の作品に表現し、彼女の唇は身体から切り離され、赤い飛行船のように空に浮かぶこととなった、旨の解説を見かけ、マグリットの絵のように、あの空+唇に、特に意味が、とは思ってませんでしたが、そういう失恋の背景があったのだった、と、この機会に判りました。

a0116217_23401899.jpgカードで買ったのは「無題(黄金の唇)」(↑)と、2人の女性が、マン・レイデザインらしいのでチェスをしている無題の写真(←)。

母は、色々女性を綺麗に撮っている、また映像で未亡人が、夫の価値を認めて欲しい、ような事を言ってたのが印象に残った、等と言ってましたが、やはりどうもシュールレアリズム?でオルセー展の方がずっと感慨あったようで無理もないかと。

「何故、唇?」と言ってたのには、そういうの特に意味ないと思う、と答えておいたのですが、上記の判ったエピソードは伝えておきました。

私は、そう馴染みなかったマン・レイ個人、というより、唇の作品や表紙絵を見て、そういう作品が、さり気なくあったNYのギャラリーの雰囲気が、おぼろげに浮かんで、ちょっと郷愁、という所でした。

関連サイト:マン・レイ展 知られざる創作の秘密
関連記事:輝ける女たち(’06)ロバと王女(’70)大エルミタージュ美術館展ポンピドー・センター所蔵作品展うず潮(’76)フィラデルフィア美術館展芸術都市パリの100年展オルフェの遺言ー私に何故と問い給うな(’60)オルフェ(’50)印象派はお好きですか?

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                     <’90年5月、NYにて>
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by MIEKOMISSLIM | 2010-08-16 00:00 | 芸術 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 京の昼寝〜♪ at 2010-09-03 12:07
タイトル : 「マン・レイ展」/国立新美術館
「マン・レイ展」/国立新美術館   前から行きたかったマン・レイの写真展。テレビ東京の「美の巨人たち」、“マン・レイ写真 黒と白”で予習してから国立新美術館で開催されている「マン・レイ展」に行って来ました 「モダン・アートの先駆者」とも言われるマン・レイ。写真家としての才能はもちろん、この写真展では絵画や彫刻、デッサン等、またマン・レイ自身の所持品(約70点)等も含め、約400点もの作品(詳細はHPで)が展示されている豪華なものでした正直、1,500円は少し高いなぁと感じていましたが...... more