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’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!

by MIEKOMISSLIM

セーヌの流れに沿って 印象派と日本人画家たちの旅

今週日曜、ブリヂストン美術館で今月23日(木)までのこの展示会に母と行ってきました。この美術館は、この夏の「印象派はお好きですか?」展以来で、今回も印象派中心ですが、セーヌ川流域風景を描いた作品約120点の展示。

印象派展に、日本人画家作品が幾つか混ざって、という事は折にあっても、今回のように、半数程を占めてた構成、というのは、私は余り覚えなく。

上流から5つの地域、5章に分けての展示で、4章が「ジヴェルニーと芸術家村」、その13点中4点がモネだったのですが、入り口に前に知って注目の、Bunkamuraザ・ミュージアムでの「モネとジヴェルニーの画家たち」展のチラシがあって、これも先日から始まって、2月半ばまで続くようですが、いずれ行きたい、と。


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第1章「セーヌ上流とロワン河畔」で、入り口から、サン=マメスを描いたシスレーの3枚でスタート。「サン=マメス六月の朝」(カード↑左)は好みで馴染み、後で手元のカードを見たらここの所蔵作品で、「印象派はお好き・・」記事でもアップしてたのだった、と(「サン=マメス」カード↑右)。

今回、一番印象的だったのは、この章最後にあった、岡田三郎助という人の「セーヌ上流の景」。川沿いに中央の2本中心に木立が並び、それが川面に映っている、というシンプルな構図の楚々とした作品。カード類はなくて残念。展示では、サイトで見かけた画像より、もっと明るい薄グレイ基調に見えました。

「印象派はお好き・・」で目に留まった山下新太郎の女性像のように、もしモネ作品、と表示があったら、一見そう見えたりもしそうでしたが、この画家は初耳、後でちょっと検索したら、女性像を得意とした洋画家で、小山内薫の妹の作家岡田八千代の夫だった、と。


a0116217_23303737.jpg第2章「セーヌと都市風景」はパリの風景で、ポン=ヌフ橋を、チラシに使われてたピサロや、マルケが昼と夜景の2枚、シニャック、有島生馬等が描いていたり。ユトリロ作品も2枚、ゴッホの風車の絵(「モンマルトルの風車」)、ルノワールの「トリニテ広場」(カード→)は木や雲のタッチが、いつになく女性像のそれにも見えたり。

蕗谷虹児の雑誌挿絵の、女性の絵は、何処かレトロな懐かしさ。シャガールは1枚でしたがやはり異彩を放ってて、都市上空に3人、男が一人の女に花束を渡し、もう一人の女は踊ってる、青基調の「河のほとり」。

それと、アンリ・ルソーの「イヴリー河岸」は所蔵作品で前回もあったのですが、月の下の「サン=ニコラ河岸から見たサン=ルイ島」や、グレーの空が広く夕暮れなのか「要塞の眺め」も、他作品と異質な、沈んだファンタジックさ。


a0116217_13232368.jpg12/17追記:第3章「印象派揺藍の地を巡って」では、モネが5点、モネ作品名でよく見かける地名ですが、全て”アルジャントゥイユ”が付いていて、「アルジャントゥイユの花咲く堤」(カード←)の解説で、ここの自然環境が悪化してきたので、ジヴェルニーに移った、旨が。この章にはヴラマンクも4点。

そして第4章「ジヴェルニーと芸術家村」で、モネ作品は、睡蓮登場。

ちょっと目に付いたのは土田麦僊の「ヴェトイユ風景」で、やや幾何学模様風に勢いよく描かれた葉のボリュームある茂みの向こうに建物、滑らかな画材が珍しい感でしたが、解説では、ふと効果を発見して使うようになったテンペラ、で、

この画家も名は聞き覚えが、という位で、ちょっと検索したら、元々竹内栖鳳の弟子で、ルノワールやゴーギャンに傾倒、日本画に洋画の技法を取り入れ、新たな絵画を目指した、と。


最後の第5章「セーヌ河口とノルマンディー海岸」では、最後の方に、エトルタ断崖、海岸作品群。今回モネのは「アヴァルの門」で、モネ作品以外では具体的に覚えなかったですが、クールベ、マティス、日本人画家達のが並んでました。

a0116217_1714195.jpgまたデュフィが2点、1つが「ドーヴィルの突堤」で、突堤を挟んでヨットが5,6艘。ドーヴィルは「男と女」の、と連想ですが、他画家作品のトルーヴィル、というも紛らわしい名、と思いましたが、ドーヴィルのすぐ近くの港町だった、と。

ブーダンの「トルーヴィル近郊の浜」は、手元にカード(→)あって、ここ所蔵作だったのでしたが、ブーダンはこういう当時の浜辺のくつろぎバカンス風景が馴染み、似た題材のもう1枚のカードも「トルーヴィル近郊の浜」で、ここ舞台。

カイユボットの「トルーヴィルの別荘」(カード↓)は、ノルマンディー、と思って見るからか、別荘、と言っても地中海よりリゾートより楚々とした佇まいな印象、海の色合いが気に入りました。


a0116217_1431744.jpg後でカードを買ったのは、上記の「サン・マメス」、ピサロ「ポン・ヌフ」、「トリニテ広場」、「要塞の眺め」、「アルジャントゥイユの花咲く堤」、「トルーヴィルの別荘」、それとピサロの「ヴージヴァルのセーヌ河」。母はシニャックの「セーヌ風景」と「ヴージヴァル・・」を買ってました。最初「サン=マメス六月の朝」も手にとってましたが、「それ、多分持ってるんじゃない?」と言ったら「そう言えばそんな気する」と。

ある特定地方にスポット当てた展示会、というのも珍しいですが、同じ場所を描いても、画家それぞれの斬り口、感性やタッチの違い、多様性が並んで、

セーヌというのは、結構広い流域に渡って、川そのものや周辺部が、印象派画家達の視線を受けてた風景の宝庫で、馴染み作品幾つかも、この地域ルーツだったとか、また、日本から西洋絵画の息吹を求めてやってきた画家達も、吸い寄せられてた聖地、と改めて。こういう印象派斬り口展も、ユニークというか、満足でした。

関連サイト:セーヌの流れに沿ってー印象派と日本人画家たちの旅モネとジヴェルニーの画家たち
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                      <美術館ポスター>
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by MIEKOMISSLIM | 2010-12-16 00:00 | 芸術 | Trackback(3) | Comments(0)
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