2011年 04月 13日
MUSIC FAIR 松任谷由実
先日「僕らの音楽」で気に入った、ニューアルバム曲「ひとつの恋が・・」も、やはり良かったですが、
一番インパクトだったのは、やはり冒頭の「春よ、来い」。「僕らの・・」での薬師丸ひろ子とのように、ユーミンとmiwaが、向かい合って歌い、
miwaは私は初顔だったのですが、余りクセのない透明ボイス。2人がほぼ等分に掛け合って、王道ユーミンボイスに、清々しいmiwaボイスが融合。画面上の方には、その時の余震速報が出てたりするのですが、何だかやはりまたしても、「Mラバ」でに続いて、今こういう時勢に聞いて改めて、の名曲感。
後でユーミンが司会の2人に、miwaについて、すごくイノセントで、瞳の奥に、ここで巡り合っているんだけれど、その向こうにずっと縁(えにし)があるから、今こうして今ここでこの歌を歌ってる、というような事を感じる、等と語ってたり。
4/14追記:それを受けて、やはり2人(miwa、押尾)にしたら、大先輩と共演したと思うのでは、という流れで、ユーミンにとって若い頃この人との共演は緊張した、という事は?と聞かれて、ユーミンが挙げたのは、25,6才の頃、という、この番組でのジュリーとの共演。
その番組のために、ジュリーのイメージで「静かなまぼろし」を作ったのだった、というのが、意外というか、ユーミンのジュリー提供曲といえば、「ウインクでさよなら」は覚えあったのですが、「静かな・・」は「流線型’80」収録、でもこれもそもそもジュリー曲だった、というのはどうも記憶になく、
ちょっと検索してみたら、その共演は’78年だったようで、「流線型・・」リリースと同じ年。でも、ユーミンのセルフカバーだったのだった、と。
14才位の頃、GSの追っかけをしてた時もあって、タイガース、なんて雲上人で、(ジュリーは)とても近付ける存在じゃない大スターで、震えるようだった、等とコメント。
検索の中、You tubeのその時の共演映像も見かけたのですが、ユーミンはジュリーの傍らでピアノを弾いているだけで、自ら歌う場面はなし。こういう伴奏のみ、というユーミンコラボシーンもちょっと覚えなく、
これもまたジュリーへの敬意、という感じもしますが、今にして当時のジュリー版を聞いて、声質やムードがユーミン版に引けを取らない、気がするフィット感。
ジュリーはこの11年後にアルバムにこの曲を収録、とのことで、シングルにならなかったのは残念。先日、ユーミンコラボ実現して欲しい男性シンガーで、稲垣潤一との「オーシャン・ブルー」、バンバンとの「いちご白書をもう一度」を挙げたのですが、熟年ジュリーとのこの曲、というのも追加したい、と。
4/15追記:先日「オールナイト・・」で槙原敬之とのトークでも話してたように、自分の曲は、リアルファンタジーで、映像的と言われてきて、夢中で今回のニューアルバムを創ってたら、そういう作風の個性、バーチャルリアリティで映画的、という決定版のようなアルバムになった、という話。
ユーミン曲は、常々印象派、な魅力、と思ってきましたが、何気ないものがファンタジーに思える、というようなことをやっていきたい、と改めて語って、「ひとつの恋が・・」等も、そういう感じ。やはりそういう意味では、ブレがない、そのブレのなさが、こういう時勢の中、一抹の安心感、というか。
ナンバーワン映画は?という問いに、挙げたのはおすぎとの対談でも触れてた「ブレードランナー」。
この撮影監督ジョーダン・クローネンウェスの、サンタフェの家にホームステイする機会があって、解説してもらいながら見て、すごく面白かった、そういうきっかけもあってか、何度も見て、お酒のラベルのデザインまでチェック、というエピソード。この撮影監督は、故人のようですが、私は「ブレード・・」含めて未見。
ユーミン影響で見て気に入ったマイベスト、といえば、雑誌だったかラジオだったかで紹介されてた「ある日どこかで」('80)。時空を越えての純愛の切なさが印象的。
今まで直接的な映画題材ユーミン曲、というと「いちご白書・・」、また「14番目の月」も、これがテーマ曲になった「さよならみどりちゃん」で触れてたように、ふと知った「スリランカの愛と別れ」という木下恵介作品の科白から発想、等という事も思い出したりするのですが、
震災後のこういう時勢で、また近年常々思う所もあって、やや映画も遠ざかってますが、今回タイトルもストレートな「Raod Show」、やはり聞くのを楽しみにしたいです。
関連サイト:Music Fair セットリスト 、松任谷正隆 on Twitter、東日本大震災チャリティー企画 ユーミン×NHK SONGS「春よ来い」プロジェクト
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