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Something Impressive(KYOKOⅢ)

Road Show/松任谷由実(’11)

昨日ユーミンニューアルバム「Road Show」聞きました。11曲入り、やはり歌詞カードも映画世界意識で、見出しページにカチンコ、中身も、スタジオの隅のライトや、劇中シーンのような優雅なドレス姿のユーミンの写真等。


聞いてみて、マイベストはやはり、先日からTVで聞いて気に入ってた「ひとつの恋が終わるとき」。最初に入ってて、オープニングにしてはしっとり気味かもしれませんが、ある意味ユーミン冥利の風格、という感じ。

その他好み的には、7曲目「コインの裏側」。1人ドライブ中のヒロイン、雪模様の外、別れの気配漂う恋への逡巡。曲調や空気感が、ちょっと「遠雷」や「情熱に届かない~Don't Let Me Go」と重なったりする趣。

あとラストを締めた「ダンスのように抱き寄せたい」は、何だか「春よ、来い」に、リリース17年後の今にして、いぶし銀的な存在感を感じたように、これももしかして、もっと後になって、違う感覚でジワジワくるものがあるのかも、と改めて。


「春よ、来い」と言えば、昨日久方に、ユーミンDJのラジオ番組、TOKYO FMの「Sweet Discovery」を録音して聞いて、ユーミンDJラジオ、というと、大分前「サウンドアドベンチャー」を聞いてた以来。

その時は洋楽等他のシンガー曲もかけてましたが、この番組はユーミン曲のみのようで、オリジナルアルバムはCDか録音で全てあるものの、なかなかあえて取り出して聞いたり、というのは近年余りしないし、今回かかった曲色々懐かしかった。

その中でチャリティー用の「(みんなの)春よ、来い」についても紹介、語ってたのですが、その選曲について、話し合いの中で、正隆氏が、この曲が神戸の震災の時にも、すごく皆さんを勇気付けたという風に聞いているし、と、推したようですが、

ユーミンが、震災は、それを体験した人じゃないと判らない痛み、癒され方があるけれど、ひょっとしたら「春よ、来い」という曲の中に、そういう何かが宿ってるのかもしれない、この曲で、もう一度お役に立てたら、とセルフカバーをする事に、等と語ってたのが印象的。

いつか雑誌のユーミン特集で、「現代のシャーマン(巫女)」と称されてた覚えがあるのですが、やはり曲自体、またユーミンのボーカル自体に「何か」宿る、ものがあるからこそ、の驚異的息の長さ、とも。リクエストでも、母娘共々で「やさしさに包まれたなら」が好きで、等と。

その他、リクエストでマイベストユーミン春曲、「花紀行」もかかったのですが、この曲について、イギリスの古い歌曲、民謡のようなものが好きでそういう事がやりたかった、歌詞が付くと別のものになるけれど、と言ってて、

この和風曲の舞台は金沢、とは聞いた事があったのですが、メロディルーツがイギリス民謡、とは今にして、やや意外だったり。最近こういうのが多いですが、またしても、心洗われる思い。




4/27追記:今日の朝日新聞「リレーおぴにおん」欄がユーミン、「圧倒的な大人はどこに?」の見出し。「・・日本にはジェントルな男性はいても、有無を言わせない大人はいない。それは土地柄の特徴かもしれない。

今の10代の男の子はちょっと危険で、これからは、よく言えば個性を発揮できる、悪く言えば格差が出る時代で、そういう事に考えが及ばないと、厳しいかもしれないし、結局は個人の志、でも親が気付いてどう伝えるか、伸ばすかも大事じゃないかと思います。・・」のような男性観。

確かに一見”大人”に思えた男性が、卑小なエゴを連発発散、それに応じるのは、何ら真摯な必然性も感じられない、妙に悪寒する、ぬるぬると絡みつくような女性の影、という図が浮かんでしまう。

正隆氏との関係について、2人共エゴがあるアーティスト同士で、結婚して35年、なぜ続いたか?、というと、ひとえに私の忍耐かなあ、いや自分が我慢してる時は相手もしてると思うけれど、というのは、先日「オールナイトニッポンTV」でJUJUとの対談でもこぼしてましたが、

それは(忍耐出来るのは)、本当に尊敬してるから。妻が夫に感謝、はあっても、なかなか尊敬はないんじゃないかと人に言われた、と。

常々思ってきたのは、正隆氏は、どちらかと言えばソフト物腰タイプ印象、でも結構関白面もありそうで、表舞台に出るのはユーミンの方だけど、反面妻としては甲斐甲斐しい感じ。そういう部分+互いの音楽での才覚、分担具合、等が絶妙バランス、なんだろう、と。

先日、2人のルーツの一環で、JUJUとの話であった、恋人時代に、ユーミンが電車から見てずっと覚えてる、待ち合わせ時間を大分過ぎても駅で待っていた正隆氏のシャツの記憶、が”歯止め”になってる、というような、メジャー熟年夫婦にしては、ですが、そういう純愛エピソードも、何故か妙に納得出来るものが。

アーティスト夫妻の日常実際の所、は判らないし、折に触れるように、全く波風なかった、とも考え難いですが、現在、折に垣間見る正隆氏ツイッターからも、直な愛情表現でなくとも、他の誰でもない、「由実さん」と呼ぶ妻、アーティストへのある種の礼節、というのか、共同体、のような意識は感じられるし、

やはり、少し前にも触れたように、3.11後の不穏な時代の空気の中、この夫妻の佇まいには、ある種の安心感覚えます。

関連サイト:、EMIミュージック 松任谷由実「Road Show」amazon「Road Show」松任谷由実NHK 東日本大震災チャリティー企画 ユーミン×SONGS「(みんなの)春よ、来い」プロジェクト松任谷由実のSweet Discovery松任谷正隆 on Twitter
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         (C)EMIミュージック・ジャパン
Road Show/松任谷由実(’11)_a0116217_22154141.jpg

by MIEKOMISSLIM | 2011-04-25 22:32 | 音楽 | Trackback | Comments(0)