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’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!

by MIEKOMISSLIM

メトロポリタン美術館展 大地、海、空ー4000年の美への旅

2日(火)、恒例の母との新年近場リフレッシュ、今回は上野の東京都美術館で昨日までだったメトロポリタン美術展に行ってきました。また帰りに国立科学博物館でやってるチョコレート展にもやや駆け足で。

近年美術展~スパ(~物産展)巡りが定例、思えば昨年お正月も秋田展~上野でゴヤ展~浅草でスパだったのだったけれど、今回スパは母がやや風邪気味だったり私の体調具合もあって見送り。

メトロポリタン展は、自然をテーマに7章に分けて133点の展示。先日のリヒテンシュタイン展のように、絵画のみでなく、調度品や、かなり古代からの工芸品、彫刻、写真、キルト作品など、時代、ジャンルでも結構バラェティ。

絵画もルノワール、モネ、セザンヌ、アンリ・ルソー、ゴッホ、ホッパー、レンブラントなどの作品もあって、なかなか充実感。


a0116217_141596.jpgこの美術館は、私は'90年アメリカ旅でNYに行った時立ち寄ってて、

その時は、ヨーロッパ絵画に的を縛って、だったのだけれど、(アルバムにあった当時のバッジ→)

当時の写真をちょっと見てみたら、今回来た中で、モネのエトルタの岩の絵のを撮ってて、それは現地の展示だと連作だったようで、

a0116217_1295043.jpg同じアングルだけど違うタッチの絵の写真が2枚あったけれど、チラシで確かめたら「マヌポルト(エトルタ)」というのと、1枚が同じようで(←)、今回来てたのはそれだけ。

この日本での美術館展はどうも行った覚えなく、今回、ああ、モネもある、とは思ったものの余りじっくり注意を払わなかったけれど、少なくともあの絵とは23年ぶり再会、だったのだった、と改めて。


いつもの道脇のエレベーターで上野公園の敷地に上がったら、まず結構な行列が目に付いて、まさか奥の方のこの展示のための、ではさすがにないだろう、と思ったら、手前のツタンカーメン展ので、そう言えばこれもやってたのだった、と。

着いたのが1時頃で、一応待ち時間を聞いてみたら2時間位、3時の整理券を取っておいて、メトロポリタンやチョコレート展などもやってるし、他の展示を1,2個見てからで丁度いいですよ、と係りの人が言ってくれて、

とりあえず整理券をもらっておこうか、と、そのコーナーへ行ったら、この展示は個人系列ので、入場料2700円、母の障害者手帳での割引きも、国立・都立系での通常の本人+付き添い1人でなく、本人のみ無料、とのことだし、

まあ私は元々そう興味なく、母に聞いても特に見たくないようで、パスすることに。実際時間的にも、もしこれもターゲットに同日ハシゴ、と思えば昨年夏のベルリンとマウリッツハイス展のように、やはりもっと早出が必要だった、という所。


で、東京都美術館に進んでいったのだけれど、夏に来た時よりも、噴水の池脇から先が、すっきり樹木が取り払われ舗装されてて、以前より結構近くなった感触、直で入り口に行く下りエレベーターも整備されてて、リニューアルも完備した感じ。

こちらは入場待ち時間もなく、でも展示場はそれなりに人波、特にポスター、チラシにも使われてるゴッホの「糸杉」前は、やはり目玉作品らしく、その数枚前から結構な混み具合。


a0116217_2213574.jpg今回一番インパクトあった1枚を挙げるなら、第2章「自然のなかの人々」の中の、ルノワールの「浜辺の人物」(→カード)。

思えばルノワールの海辺舞台の作品って、余り覚えなく、手元のカードをざっと見てみても、川を描いたものはあっても、海はなし。

まさに今回のテーマ「自然」、ルノワール的曲線の何気ないポーズの優雅な女性2人+彼女らのドレスと同じ白の帆のヨットやさざ波、白い毛並みの犬が、穏やかな海のブルーとのコントラストで息づく、エレガントな魅力のルノワール版海の風景、という感じ。


この章で、他にちょっと目を引かれたのは、ゴッホの、「糸杉」ともう1枚来ていた「歩きはじめ、ミレーに拠る」。ゴッホのミレー模写、というと「種まく人」が浮かぶけれど、

「歩きはじめ・・」は、畑で母の元から歩き始めようとする幼子に、農夫の父親が手を差し伸べてる、何とも牧歌的な平和な光景を、ゴッホタッチで、というある種ミスマッチ感の妙も加わって、「糸杉」よりこちらの方が印象的。


その他目に留まったのは、第1章「理想化された自然」では、レンブラントが、妻のサスキアをモデルに、「春の女神、花の女神(フローラ)」を描いた「フローラ」。

第3章「動物たち」では、フランソワ・ボンボンの彫刻、真っ白な大理石の「シロクマ」、先日のリヒテンシュタイン展での容器を思い出すような、細かい模様が彫られた「鳥獣文が彫られた筒型容器」、

ティファニーがデザイン、ティファニー・スタジオ製造のステンドガラス絵のような、有鉛ファヴリル・ガラス製の「ハイビスカスとオウムの窓」。他の章でもティファニーの花瓶、盆など。、


a0116217_23181796.jpg次の第4章「草花と庭」では、この章では、エメリン・トラヴィス・ラディントン「花のアップリケのキルト」(←カード)。

大判の、白地に丁寧にアップリケされたほのぼの色鮮やかな花模様、

一瞬丁寧な素人作品?と言われればそう思えそうでもあるような手作り感、だけれど、1850年という年代にしてはモダンで、やはりデザイン、色のバランスなども粋なんだろう、と。

a0116217_2335116.jpgまた、ルドンの「中国の花瓶に生けられたブーケ」(カード→)。

バックのオレンジもあって全体に暖色系なんだけれど、右の花の赤が効いてて、何とも絶妙なバランス感、という感じ。

その他、トルコの16世紀後半の「花のモチーフのタイル板」、今回唯一日本人作品、白山谷喜太郎装飾、ルックウッド製陶社製作の「桜の花の容器」、ハーター兄弟社の日本テイストのある「象嵌による花模様の衣装戸棚」。

そして目録だとこの章に、もう1点ルノワールの「ヴェルサイユ」というのがあったはずだけれど、どうも思い出せず。


第5章「カメラが捉えた自然」では、ギュスターヴ・ル・グレイの「海上の帆船」。広い海を漂う一隻の船、シンプルな構図の写真だけれど、年代は1856年でセピアの色感がノスタルジック。

第6章「大地と空」では、アンリ・ルソーの「ビエーブル川の堤、ビセートル付近」が少し幻想的+楚々とした雰囲気が気に入ったのだけれど、どうもカードはその色彩が出てなくて見送り。

それと、ジョン・フレデリック・ケンセットの「海上の日没」。ただ水平線に沈みつつある夕日、だけれどダイナミックかつ叙情的な広大さ。

ルーシー・トラクス・バーナーの「壁掛け」は、風景模様の織物で、材質は黄麻布、羊毛、綿、だそうで、これも前述のアップリケ同様、丁寧な素人仕事、に思えなくもないけれど、年代は1860年頃だと。

そして一昨年フィリップ・コレクションで見て以来のホッパー作品、「トゥーライツの灯台」。

a0116217_0212216.jpg最後の第7章「水の世界」では、ターナーの「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」。明るいヴェネニスの運河の風景。(←カード)

帰りにチラシコーナーに、この美術館で今年秋ターナー展、の予告のがあって、ターナー展って、大分前に横浜であったのに行って以来だったか、と思って棚を見てみたら、'97年横浜美術館での図録発見。

ちょっとめくってみたら、やはりヴェネツツィアの絵も何枚かあって、空の描写が似てるものも。

この章では、それと、ウィンスロー・ホーマーの「月光、ウッドアイランド灯台」。


1/6追記:後でカードを買ったのは上記アップの4枚、母は「浜辺の人物」と、ジュール・ブルトンの「草取りをする人々」を買ってて、全体に、風景画が多くて、どうも苦手な宗教画的なのはなかったので見やすかった、などという感想。

そう言えば今回、自然テーマ、でもあってか宗教テイストは覚えなく、キリスト教以前、古代の自然崇拝、のような所から生まれた作品も含めて、という所がメトロポリタンの懐深さ、とも思えたり、

そういうテーマでの、花などの繊細な美のものもあったけれど、大自然のスケール感が残るような展示、という感触。


a0116217_171337.jpgそして帰りに、前述のように、国立科学博物館での「チョコレート展」に(→チラシ)。

これは、行きしな電車に乗ってた時、どの駅だったかの壁の大判広告で知って、ちょっと面白そうだしこれも寄ってみようか、ということになったのだったけれど、

ここに入った時がすでに4時過ぎ、5時閉館まで余り時間なく、特に後半は割と駆け足で。

期待してた、チョコレートで出来た色々オブジェ、などは動物のとか少しはあったけれど、主に、カカオから始まってのチョコレートの歴史色々や、出来る行程の結構詳しい紹介、など。

チョコレートが飲み物で飲まれていた頃の、色々優雅なポットやカップとか、歴代の日本でヒットのチョコレートCM、ポスター、包装の変化とかはなかなか面白く、

自分達の上半身がチョコのパッケージ飾りになる撮影コーナーで撮ってみたり、帰りに売店で、母は明治の、私は森永のスタンダードな板チョコを買って、丁度閉館時間。


そういう所で、今回メトロポリタン展での新春リフレッシュ、自然テーマという大らかさもあって、印象派もあり、様々な時代、ジャンル作品も味わえて満足でした。

関連サイト:メトロポリタン美術館展 公式サイト特別展 チョコレート展 サイト
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                     <同展チラシ>

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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-05 00:57 | 芸術 | Trackback | Comments(0)
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