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’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!

by MIEKOMISSLIM

モネ、風景を見る目ー19世紀フランス風景画の革新

昨日、近年年頭恒例の母との近場リフレッシュ、今回はどうしようかという所で、特に母は春先まではやや気忙しく余りそういう機会もなさそうだし、お正月位はやはり、と決行、

国立西洋美術館で開催中のモネ展~江戸東京博物館での常設展+大浮世絵展~その近くのスパ両国湯屋江戸遊と、気候も天気良くまあそう寒くなく、それなりに歩いてややハード気味ではありましたけれど、巡ってきました。


まずモネ展は、今回西洋美術館と箱根のポーラ美術館所蔵のモネ作品35点と他の画家の作品で総数約100点を5章に分けて展示。

国立美術館蔵のは馴染みあっても、私はポーラ美術館は未踏、その所蔵作品の一部は多分貸出されたどこかの美術展で見たこともあるとは思うけれど、

改めてテーマ別でのモネ作品、また思ったより多くの、モネに関連ある印象派中心とした他画家作品も見られて、なかなか充実感。


a0116217_084366.jpg今回一番インパクトは、4章「空間の深みへ」にあった、看板、ポスター、チラシにもあったポーラ美術館蔵の「睡蓮」。(チラシ一部→)

今までに見てきた中の、まさにこの作品、でなくても馴染みタイプのモネ睡蓮画のオーソドックスな一種、だけれど、

先日のユーミンの「POP CLASSICO」に入った、「MODELE」の源にもなって、認識新ただったモネ睡蓮、

このポーラ所蔵のは、私の好みの色合い、程よい花や葉の鮮明具合、だと改めて。




a0116217_2227539.jpg1/7追記:母が後でカードを買ってたのは、この隣にあった西洋美術館蔵の方の、水面が青く濃い「睡蓮」(←カード)。

この4章では、やはり同じ題材だけれど、水面の描き方が違う「舟遊び」「バラ色のボート」を比較するように展示してたり、

今回、折にモネ作品と他画家の作品の比較、の構成もあってちょっと面白かったけれど、この章にはエミール・ガレのガラス器も5つ、モネとどういう関係?と思ったら、

「モネの重層的に広がる水の空間に対し、層を重ねつつ、下地を彫り出して幻想的な文様を浮かび上がらせる被せガラスなどの技法を駆使した、ガレのガラス工芸の世界との比較」の趣旨とのことで。


1/10追記:第1章「現代風景のフレーミング」でも、モネの「グランドジャット島」(↓上)とセザンヌの「ポントワーズの橋と堰」(↓下)が並べられていて比較、

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どちらも川沿いの道が奥へと続き、向こうに工場、鉄道橋のような近代的な風景があるのは共通してるけれど、「グランド・・」は画面右側に風が吹き渡ってるのが感じられるような構図、「ポントワーズ・・」は画面両側に樹木があって、安定した構図、とか。

モネが1878年「グランド・・」を描いて、セザンヌがその3年後「ポントワーズ・・」制作、1880年代はセザンヌが1870年代の印象派時代から、独自の画面構成へと変化した時期、

この2枚はどうも同じ風景を描いたとも思えないけれど、何らかの影響はあったのかも?という、やや微妙な制作時期。

私はセザンヌ作品はどちらかというと、果物や容器、敷物などの色合いや配置が絶妙なバランス感の静物画の方が好みだけれど、

今回、たまたまこういう風にモネの印象派風景画との比較を見て、やはりセザンヌの風景画も、あえてそういう風景を選んで、ということもあるかもしれないけれど、静物画のように画面上である程度安定感ある景色を構成しようとしてるような、という印象。


a0116217_2371028.jpg1/12追記:そういう対比では、2章「光のマティエール」に、モネのとではないけれど、

くしくも同じ1889年制作、同じ題材の、ゴーガン「海辺に立つブルターニュの少女たち」と、ルノワールの「ルーム貝採り」が並べられ色使い、

人物の輪郭など、ソフトなルノワール、骨太なゴーガンの作風の違いありあり、というペアもちょっと目に留まったり。


後でカードを買ったのは、上の2枚と、モネのでは2章のポーラ所蔵の「ジヴェルニーの積みわら」(カード→)。その隣に、木炭で紙で描かれた西洋美術館所蔵の「積みわら」も展示。

一見「積みわら」が「ジヴェルニー・・」の準備作?という印象だけれど、制作は「積みわら」の方が6年後。ポーラのは、手元の、以前のモネ展でのカードセットの中にも同じのが。


a0116217_01948.jpgモネ以外の画家のでは、やはり2章にあった、ルノワールの「木かげ」(←カード)。解説の中に、珍しいルノワールの風景画、のような記述があったと思うけれど、

確かに全くの風景だけ、というルノワール作品って珍しい気がして、引っ掛かったて、西洋美術館蔵で、以前見たことがあっても不思議じゃないけれど、記憶から抜けてたのか?

点描タッチも見られる、森の奥行きが感じられるような楚々とした一品。

手元のルノワールカードをざっと確かめたら、63枚中、42枚が人物画、ほとんどの風景画でも小さくても人(影)が見られ、3枚の静物画を省いて、

全く無人なのは、川に輪郭のぼやけた小舟、鉄橋を汽車が走っているけれど、という「アルジャントゥイユの鉄橋」のみ、やはりややレアなルノワールものだった、と。



その他、やはり2章にあった、ピサロの「エヌリー街道の眺め」(↓カード上)、シスレーの「ルーヴシエンヌの風景」(↓カード下)。どちらも、様々な色合いの緑の描写が清々しい田園風景。

シスレーにしては何だかあっさりした風景、と思ってやはり手元のカードをざっと見てみたら、30枚中、今回のように小さく人はいても、建物や船など人工物が全くない自然だけの風景画は、

平原の積みわらと雑木林のような樹木の景色の「サブロンの森のはずれ」1枚だけ。

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そういう所で、2美術館のみの所蔵作品から、ではあったけれど、前述のように5章に分けての豊富なモネ作品群、類似作品を並べて展示しての比較、

また思ったより多くの、印象派を中心とした他の画家の作品もあって、モネ作品含めて類似点ある作品比較などの構成もちょっと面白く、

母も、好みの穏やかな風景画が沢山見られて満足だったようで、見応え+新春にふさわしいリフレッシュな後味の今回でした。

関連サイト:モネ、風景を見る目ー19世紀フランス風景画の革新 特設サイト
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                 <美術館前の看板>

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by MIEKOMISSLIM | 2014-01-03 23:11 | 芸術 | Trackback | Comments(0)
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