2014年 01月 14日
江戸東京博物館常設展・大浮世絵展
江戸博物館の常設展と丁度2日から始まった大浮世絵展を見て、その近くのスパ両国湯屋江戸遊と廻ってきました。
上野から、山手線~総武線でJR両国駅へ、博物館はその前。
ここは私は知ってはいたけれど行くのは初めて、母は友人に誘われて昨年末に初めてざっと見てきてて、なかなか良かったし、正月2,3日には常設展が無料、色々催しもあるようだ、とのことで、
正月用のチラシを持ち帰ってて、ちょっと興味ありそうで、じゃあモネ展とハシゴで行ってみようか、と予定。(→チラシ)
イメージ的に、ずっと割とこじんまりした所かと思ってたら、意外と大きな施設でちょっと驚き。
動く歩道で3Fの屋外の江戸東京ひろば、そこから長いエレベーターで6Fの常設展入口へ。(→パンフレット表紙)
常設展会場はちょっとしたパビリオン風、というか、江戸時代~近代の風物を再現、展示、じっくり見たら十分1日使いそうな、という規模で、正月無料公開というのもあってか、家族連れなど思ったより結構な賑わい。
夕方やや歩き疲れて1Fに降りてきて、映像ホールに行ったら、次の上映まではやや時間あって、スパも予定だし、映像はパスにしようか、と思案。
IFの途中に、企画展の浮世絵展の入口があったのを思い出して、案内で聞いてみたら、これも母の障碍者手帳で付き添いも無料でOKらしいし、その時点で4時過ぎ、
閉館5時半までやや忙しないけれど、せっかくだし、と、ついでにこれにも寄って鑑賞。
’10年の上村松園展以来だった一応まとまっての日本画展、なかなかボリュームの様々な浮世絵づくしで、特に普段興味あるジャンル、という訳ではないけれど、
好きな松園などにも繋がるような、美人画の着物や女性の輪郭の滑らかな曲線、
風景画もだけれど、メリハリある色遣い、洒落の効いたユニーク表現作品とか、なかなかのバラエティ。(ニュース冊子表紙→)
母は自分の子供の頃のノスタルジーも漂うような、建物や風物もあった常設展の方がインパクトだったようで、
私は常設展もそれなりに面白かったけれど、やはり浮世絵展の方が見応え。こちらメインでもよかったのに、という感じ。
11/15追記:私はここでは後でカードは買わず。母は浮世絵展の売り場で、歌川広重の「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景」を飼ってたけれど(←カード)、
6Fの常設展示場には、その当時の日本橋モデルのような橋がかかってて、そこから5Fの催し、展示が見下ろせて、人盛りのからくり人形イベントや、獅子舞らしき様子も。
橋の向こうのスペースには、江戸時代の街並みや屋敷のミニチュア模型、ここは撮影OKで、結構写真を撮ってる人もいて、上手くフラッシュが効かなかったのもあるけれど、私も何枚か。
呉服屋の三井越後屋の、広い1フロアのような店内での、あちこちの商売の様子の再現とか、なかなか面白かったり。
5Fに降りて、江戸ゾーン~近代の東京ゾーンと、当時の民家や店の再現、映像、展示など色々、ドラマでもあった鹿鳴館の模型なども。
これはやはり特に江戸以降近代日本史に興味あったら、教科書内容のビジュアル体験で、なかなか面白いだろうと。
母は、昭和初期辺りの風物で、こういう長屋、車や人力車があった、とか懐かしそうな時も。私達の家で最初に買った車はこんなだったような(↓)、と言ってたけれど、私はおぼろげに、もう少し細長な型のしか覚えなく。
1/16追記:浮世絵展の方は、先に書いたように、なかなかのボリューム+バラエティ。日本史で馴染みの名では菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎、写楽、歌川広重など、割と後世では伊藤深水の作品なども。
印象的だったのは、喜多川歌麿の「難波屋おきた」、評判の美人だったらしい女性を、同じポーズで正面からと背後から描いた2枚の絵を前後にして展示、西洋画でもありそうだけど、ちょっと見た覚えない発想。
歌川国芳の、何匹かの猫をくねらせてうなぎの文字にした「猫の当字 うなぎ」、とか、画面一杯にうようよする亀のそれぞれが役者の似顔絵、甲羅の模様がその役者の家紋を表してる、とか、ユーモラスというかふざけたような作品。
馴染みの画だけれど、葛飾北斎の「富岳三十六景 神奈川沖浪裏」の脇の解説で、その波の描写をゴッホが鷲の爪のようだ、と称賛、ドビュッシーにも影響を与えた、とか。
数々の面長美人画ではあったけれど、やはり一番美人と思ったのは、松園などの描く女性にも通じるような後世の、橋口五葉の「髪梳ける女」の女性。
今回国内外から約340点の展示、だったようだけれど、全般に、やはり前述のように、たおやかな着物、女性の輪郭、メリハリの効いた色彩バランスなど、
これだけのボリュームをまとめて見て、西洋画家にも影響を与えただけの浮世絵の芸術的パワフルさ、教科書や参考書の小さな挿絵では判らないダイナミックさ、というのも改めて。
そして丁度閉館時間頃、博物館を後にして、調べておいた近くのスパ両国湯屋江戸遊で、お湯につかってほっと一息。
ラクーア、大江戸温泉、浅草のまつり湯などより風呂の種類は少なかったけれど、洗い場や化粧場などのアイテムは特に遜色なく内部も小奇麗で、クーポンも使えたし、今回は上野~両国コースだったので、まあ新たなスパ見には丁度良かった感じ。
そういう所で、今回もまあ満足の正月近場リフレッシュもしたし、何かと気忙しいこともあるけれど、私も母もそれなりに健康に’14年を始めていけたら、という年初めです。
関連サイト:江戸東京博物館 サイト、大浮世絵展 公式サイト、両国湯屋 江戸遊 サイト
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<ポスター>