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Something Impressive(KYOKOⅢ)

SONGS 矢野顕子

久し振りの「SONGS」、先月22日の矢野顕子の回を録画で見ました。この番組では’10年の森山良子とのコラボユニット「やもり」で以来。

歌声は先日大貫妙子トリビュートアルバムでの「海と少年」カバーで以来、今回歌ったのは「在広東少年」「ふなまち唄Part1」「飛ばしていくよ」。

故郷の青森で、通ってたピアノ教室、ねぶた祭りの紹介施設「ねぶたの家ワラッセ」を訪れたり、地元の同級生と会ったりしながら、デビューからの回顧映像交えて。


今回一番インパクトだったのは、’79年YMOツアーに参加時ステージで演奏されてた「在広東少年」。曲名自体覚えなくとも、多分耳にしてたとは思うけれど、今改めて聞いてもなかなかの突き抜けたパワフル矢野曲。

本人が、やはりYMOは凄かった、素晴らしかった、この曲のスピード感、疾走感、訳のわからない詞の組み合わせ、というのは自分の曲の中では他にない、と言ってたけれど、

やはり大貫妙子の「CARNAVAL」のように、YMOとのセッションで、ミュージシャン独自の色合い+YMO色で、テクノ風味が加わったユニーク曲、という感じ。

         

You tubeに当時のステージ映像もあって、YMOの才能集団に融合してた矢野顕子の若かりし姿、というのも、具体的には初見かも。

ついでに、以前You tubeになかったマイベスト矢野曲「家路」も発見。

         


4/4追記:故郷訪問では、3才から通っていたピアノ教室の先生が、細かい指使いよりも各生徒の個性を尊重、ピアノの楽しさを教えてくれて、おさらいの会で、暗譜が苦手で途中で即興で弾いた彼女を叱らず、

あっこちゃんはこうだからこういう曲がいいんじゃないかしら、とか、好きなように弾くといい所が出る、のような大らかな指導だったようで、まあ持って生まれた才を持ってたこの人の幼少時にはフィットしたやり方、の先生に出会ってた、とか、

好きだったねぶた祭りの、身体に沁みついていた青森、津軽リズム、などの矢野ルーツ、というのも改めて。

デビューアルバム「Japanese Girl」に入ってた「ふなまち唄Part1」では、レコーディングの時、弟さんの同級生でねぶた祭りでお囃子をしてた地元の演奏家山上進氏を抜擢してて、今回、青森県立美術館で、ピアノ弾き語り+同氏の横笛でその曲をコラボ。

演奏したのが、シャガールのバレエ作品用に描いた対策の舞台背景画が展示されてるホールだったけれど、津軽リズムで自在にうねる矢野ボーカル、ピアノと横笛セッションに、シャガール世界の浮遊感が何だかマッチ。


最後に歌った「飛ばしていくよ」も、ちょっと「在広東少年」のようなテクノ疾走感、先月同タイトルの久方の新アルバムもリリースだったけれど、この収録曲を見てみたら、

「在広東少年」や懐かしい「電話線」、吉田美奈子への提供曲でアルバム「FRAPPER」に入ってた「かたおもい」セルフカバーや、オフコースの「YES-YES-YES」カバー、など気になる曲もあって、折あれば聞いたみたい気が。



矢野版オフコース、というのも思えば意外、「MISSLIM」のコーラス、という経歴はあっても、ユーミン曲カバーというのはないけれど、

聞いてみたい矢野版ユーミン曲、と思えば、まあ何でも矢野調になりそうだけれど、特に「コバルト・アワー」「満月のフォーチュン」「September Blue Moon」などやはりポップなラインかも。


そういう所で、このベテランも健在ぶり、そのローカルルーツ探索や、昔のYMOとの蜜月時代の「在広東少年」のノリなど、独特のグルーブ感、という今回でした。

関連サイト:SONGS 第292回 矢野顕子Amazon 「飛ばしていくよ/矢野顕子」
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by MIEKOMISSLIM | 2014-04-03 21:40 | 音楽 | Trackback | Comments(0)