2015年 04月 14日
北陸新幹線開業記念特別番組「金沢花紀行」by ユーミン
石川県観光グランドプロデューサーに任命されてたユーミンが、北陸新幹線稼業日に実際新幹線に乗って金沢に出かけて、近江町市場~金沢21世紀美術館~金沢城公園~浅野川河畔~卯辰山と巡りながらのルポ番組。
かえすがえす、TV企画じゃなくラジオで、音声のみ、というのが惜しまれ、おかげでこの放送の当日PM7時~7時55分、私は「エイプリルフールズ」試写会と重なってしまい、
手元のCDラジカセに予約録音機能はなく、でもこれは聞き逃すには余りに惜しいし、再放送の期待もまあ望み薄そうだし、困ったものだ、と。
仕方なく、普段CDラジカセも使わない機械音痴の母に、何度も手順を説明しておいて録音してもらい、半ば不安だったけれど、無事入っていて一安心、ということも。
ユーミンの旅ルポは、一昨年のNHK「ユーミンのSUPER WOMAN」以来、今回も色々、各スポットについて興味深いコメントもあったのだけれど、とにかく何をおいても聞きたかった目玉スポットルポは「浅野川河畔(の桜)」。
金沢の浅野川というのは、ずっと前から「花紀行」の舞台、ということでインプット。「花紀行」はマイベストユーミン曲ベスト10には不変に入る好きな曲で、勿論”聖地巡り”もしてみたいスポット、
思えば1度、1年弱添乗員をしていた頃2泊3日だったかの北陸ツアー、その中に金沢もあって、兼六園だけは薄ら覚えあるのだけれど、浅野川散策などは日程にもなくスルー。
まあ「瞳を閉じて」の奈留島、程ではないけれど、普段気軽に出かけられる、という距離でもないし、ずっと幻の憧れ聖地の一つ。特にこの場所についてのユーミンのコメントや記事、というのも覚えなく。
で、先日ユーミンが石川県から白羽の矢を立てられた時も、即そのことが浮かんで、勿論実際この曲がユーミン抜擢の要因にもなったはずで、今回の番組で必ず通るはず、と、結構楽しみに。
いざ番組を聞いていくと、最初は旅での録音音声にかぶせてユーミンが後で解説的にコメントを入れているのか?と思ったけれど、どうもリアルタイムでの音声のようで、
やはり後半、いよいよ浅野川河畔登場。ユーミンは、
>「花紀行」実際ここを歩きながら創った、丁度その時は桜の花がわんわん散っている時で、15センチ位花びらが河畔に積もっていた、
それをポケットにたくさん入れながら歩いて、それをその日の夜のライブで撒いた、
本当に何とも言えない、フェミニンな美しい川、日本中色んな川に行くけれど、浅野川は日本女性、ということを思い出させてくれる、
今話している目の前にも、古い立派な枝ぶりの桜が、まだ蕾も色づく直前、位に張り出しているけれど、本当に桜の木が浅野川にずっと沿って植わっている・・<
などと、曲のルーツ時を回顧、この場所に対する思いを語って、まあ音声のみだけれど、だからこそその光景も浮かぶような、というか、
「薄紅がなんて優しいの 拾い集める人もいないのに」だけれど、ユーミンはそういう花びらを拾っていたのだ、とか、
この曲を聞く度ぼんやりと浮かぶ、桜吹雪の下を、何を思うでもなくゆっくり歩く少女=ユーミン自身と重なって、今にして、ちょっとした感慨。
その他金沢の各名所ルポ、金沢までの経路の土地についても到着前に少し触れてて、長野はおそば、そば巡りでお勧めは戸隠、
新潟はお米、おにぎり屋が寿司屋のようにネタがあって、何個食べるとタダ、のような店もある、魚も美味しいので寿司がとんでもないお手頃で食べられる、とか、富山は何といってもお魚、ブラックラーメン、などとグルメにも触れてたけれど、
印象的だったのは、新潟について、人があまり感じない新潟、港に出るとロシアとかに行く船が停泊していたり、ロマンティックな厳しい雰囲気、そこに特別な情緒を感じる、作家も坂口安吾とかが出ていたり、なるほど、と思う、などと語っていたのが、ユーミンらしいアンテナ、というか。
各地でのルポの区切りに、何曲か旅や春のユーミン曲が流れたのだけれど、メインの浅野川での「花紀行」の他で印象的だったのは、近江街市場~金沢21世紀美術館の間に流れた「ビュッフェにて」。
聞くのも久方だったけれど、これは「昨晩お会いしましょう」<(C)(株)東芝EMI→>の1パーツ、という意識強くて、
アルバムでこの曲前後の「街角のペシミスト」「夕闇にひとり」曲調もパックで同時に「昨晩・・」の懐かしい空気感が頭を巡る感じ。
それとこの曲にはずっと、旅先での山の景色や城下町、などのフレーズから、漠然と松本とか、信州舞台イメージがあったのだけれど、
思えば金沢も城下町、車窓には山も見えるはずで、金沢であってもおかしくはないかも、と今にして。
この曲も今回メインの「花紀行」も、大概のユーミン曲同様元歌はYou tubeにはないのだけれど、検索してて、ふと目に留まった路上ライブ男性ボーカルでの「花紀行」、
一応、というつもりで再生してみたら、意外とその歌声に引きいれられて、ちょっと驚き。で、どうもその石谷嘉章という人は、他にもユーミンの割と初期の曲のライブを色々投稿してて、
男性ボーカルでの「MISSLIM」一通り!など、初耳だし、結構好印象でついついまとめて聞き入ってしまったりで、これは後日別枠記事で挙げておこうかと。
それと、金沢について、この機会にちょっと具体的に行き方チェックしてみたら、まあ北陸新幹線で、確かに東京~金沢間最速2時間28分で行けるようになったのだけれど、
多少強行日程だけれど、夜行バスで夜新宿・東京駅出発~翌朝金沢着、帰りもそのパターン、という便もあって、これなら乗り換えもなく、平日なら新幹線の片道料金で往復出来て、向こうに泊まらなくても済むし、
まあもしピンポイントで浅野川河畔の桜、だけメイン目当て+少しだけ他の観光、ならこれでもOKそうで。勿論コストをいとわなければ新幹線で当日日帰り、飛行機だと羽田~小松片道1時間で料金は新幹線の2倍弱、とか楽なのだけれど、という所。
思い立って、金沢での桜情報見てみたら、今3分~5分の散りかけ、だそうで、今の春はちょっと敢行するには遅かった、という感じだけれど、
とにかく漠然としてた「浅野川聖地」も、実際行こうと思えば行けそうな、というのも、この機会に具体的にチェック出来て良かった、ということも。
そういう所で、今回の北陸新幹線開通~’75年の曲「花紀行」が結びついたのも、ユーミンの健在ぶり、曲自体の持つ色褪せない抒情的魅力もあって、だけれど、
とにかくこの折に、今にして当地で本人からの、曲にまつわる浅野川の桜エピソードが聞けた、という貴重な番組でした。
関連サイト:FM石川・TOKYO FM共同制作 北陸新幹線開業記念特別番組『金沢花紀行』サイト、産経ニュース 金沢を愛するユーミンが北陸新幹線で行く、春の金沢!FM石川・TOKYO FM共同制作 北陸新幹線開業記念特別番組『金沢花紀行』
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<「COBALT HOURジャケット(C)(株)東芝EMI>
ご無沙汰しております。三國屋太郎です。
「金沢花紀行」私は、聞くことはできませんでしたが、
このブログからその内容を十分感じ取ることはできました。
「ビュッフェにて」当時は、全国の特急列車からほとんど
食堂車がなくなっていましたが、大阪から金沢・富山・新潟を
走っていた「特急雷鳥号」にはまだそれが残っていて、
その車内を舞台に歌詞になっていたかと思います。
私の住む場所からやや金沢寄りの、広い平野を走っている
車窓から山を見ている感じがまさにその場所だと、
彼女のラジオ番組で聞いた覚えがあります。
その場所から、海岸線へ向かうと古びた漁港があり、
その風景が気に入っているとの話もあり、
そこは偶然にも私のお気に入りのドライブコースでも
あります。
関東から北陸は遠いという印象が強いようですが、
私の自宅から東京駅まで3時間半。十分な日帰り圏内です。
4月18日(土)19日(日) 18時
「TOKYO FM&JFN present
EARTH x HEART LIVE 2015」
があり、松任谷由実/秦基博/JUJU
が出演します。
土曜日に東京国際フォーラムまで出かける予定です。
長らくぶりに松任谷由実さんの歌声が聴け、
さらに他の2人の大ファンでもありますので、
夢のようなジョイントライブです。
後日、ラジオ放送もあるようです。
この土日はゆっくり東京生活を楽しみたいと
思います。
MIEKOMISSLIM さんも、ぜひ北陸へお越しください。
「ビュッフェにて」は特急雷鳥号からの景色だったのですか、ならばやはり歌詞の中の「城下町」は金沢かもしれないですね。記事にも書いた通り、ずっと松本辺り?と思ってました。
「EARTH×HEART LIVE 2015」は知ってはいたのですがチケットは取らず、でしたけれど、ラジオ放送があるのは初耳で、教えていただいて有難うございます。22日(水)19時~21時TOKYO FMで放送のようで、是非チェックしたいと思います。東京に見に来られるとのことで、どうぞ楽しんで下さい。
そちらから3時間半、というのは新幹線利用でかと思うのですが、今回調べたら、東京~金沢ルートは他にも夜行バス便、航空便などもあったり、前より具体的に判りました。いつか桜の季節に「花紀行」聖地巡りを実行出来たら、と思っています。
三國屋太郎です。
「TOKYO FM&JFN present
EARTH x HEART LIVE 2015」
へ 出かけてきました。
初の東京国際フォーラムA
会場の音響の方はいまいちでしたが、
プログラム内容は楽しめました。
松任谷由実/秦基博/JUJU
三人のジョイント感が満載でした。
ラジオ番組でうまく感じが伝わると良いですが。
翌日は、三菱一号館美術館で、
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」
を見てきました。印象画のコレクションなので
ご関心のある向きにはよろしいかと感じました。
日曜日の早い時刻だったので、それなりの列ができて
落ちついてみる事が出来なかったのが残念でした。
中庭の美しさが素晴らしい建物ですね。
都会の中心部であることを忘れさせてくれるような
素敵な空間でした。
お勧めの美術展がありましたら、是非ご紹介ください。
ユーミンのジョイント、といえば大分前見に行った杉真理、須藤薫とのワンダフルムーン以来です。須藤薫も結構好きな曲がありましたけれど、一昨年他界して、残念です。
三菱一号館美術館は私は2度印象派関連で行ったことがあるのですが、レンガ造り、中庭などシックですね。「ワシントン・・」も好きな催しなのですけれど、今の所、国立・都立系美術館だと無料で入れる術があることもあって、近年それ以外は余り行きません。
お勧めといえば、国立新美術館で、波打つ薄緑ガラスの外観、広くて明るい館内とか、余り日本っぽくないムードで、アクセスも、地下鉄乃木坂駅から直通で便利です。
その他、もし個々にその画家がお好き、また興味があれば、練馬区のいわさきちひろ美術館とか、北鎌倉ですが、葉祥明美術館など、こじんまりした風情が味わえると思います。
ライブのラジオ放送を録音されていらっしゃるのですね。
放送でも、十分内容は伝わるかと思います。ラジオ局の
ホームページに、オンエアされなかった曲も含めて
セットリストが出ています。
杉真理さんは、地元FM局開局イベントに来られていました。
須藤薫さんは私も好きで、一時良く聞いていました。
ライブで聞いてみたかったのに残念です。
国立新美術館は、できたばかりの時出かけています。あの雰囲気は外国にいる気分にさせてくれますね。他にもご紹介いただきありがとうございます。次の機会に出向いてみたいと思います。
いわさきちひろさんは、福井県武生市(現在の越前市)生まれ
なのですが、そのことはあまり知られていません。生家も残っています。(わたしも行ったことはありませんが)
地元でもちゃんと見ていない場所が多い事に、この年になって気づかされます。
杉真理、須藤薫も馴染みでいらっしゃるんですね。2人はコラボも多かったようですが、私は須藤曲の中で「RAINY DAY HELLO」という曲が飛び抜けて好きで、杉真理は、この曲の提供者、という印象が強いです。
いわさきちひろさんは福井出身、というのは初耳で、安曇野にも美術館があるのは聞き覚えあったのですけれど、そちらにも記念館などあるのですね。
私も地元で、といえば、ユーミン聖地にしても、「雨のステイション」の舞台西立川駅、またその歌碑があるというその近くの昭和記念公園なども、そう遠くはないし、いずれは、と思いつつ未踏のままです。