2015年 05月 15日
EARTH × HEART LIVE 2015 松任谷由実・秦基博・JUJU
このコンサートについては初耳、’90年から始まって今回で26回目、FM東京主催で、アースデー、というのが4月22日、というのも初耳だったけれど、毎年この日前後に開催、ライブの模様は海外でも放送されてて、ユーミンは’04にも出てたようで。
これにユーミン出演、というのは知ってたけれどチケットは取らず。でもこのコンサートに福井からご参加の三国屋太郎さんのコメントで、ラジオ放送があるというのを教えていただいて、当日録音チェック、
まあ録音具合万全、でもなかったけれど、とにかくステージの模様、内容など判って、「北陸花紀行」に続いて、ユーミン関連ラジオ番組。
また、こういうユーミンのジョイント、というのは、大分前見に行った杉真理、故須藤薫との「ワンダフルムーン」以来、やや記憶おぼろげだけれど、同じ男女一人ずつとの、で、その時のコラボムードもちょっと浮かんだり。
観客は今から100年後2115年から2015年への旅をする、というコンセプトで、大沢たかおがそのナビゲーター、
また「JET STREAM」が100年後も続いてる、という想定で、そのDJとして現在から未来へのメッセージの巷の人々の素朴な手紙やメールを紹介、
その内容に沿ってユーミン、JUJU、秦基博の世間話っぽい会話が流れたり、ソロ、ジョイントで歌を披露していく、という感じ。
「JET STREAM」って、実はまだ実際続いてたのだったけれど、冒頭流れた懐かしいメロディ、大沢たかおの声も、こうしてナレーションを聴くと、あの眠気を誘う甘い感触の城達也が彷彿。
番組サイトにあったセットリストの中、★曲は放送されて、カットされてるのも6曲。JUJU、秦曲は初耳曲ばかりで一部歌詞で曲名チェック。
★Night And Day(JUJU)
星に願いを(秦 基博)
Chega de saudade(松任谷由実)
★メトロ・フィルム(秦 基博)
ダイアローグ・モノローグ(秦 基博)
★鱗(秦 基博)
★リフレインが叫んでる(秦 基博+松任谷由実)
★ラストシーン(松任谷由実+JUJU)
★朝が来る前に(JUJU+秦 基博)
★Door(JUJU)
S.H.E.(JUJU)
桜雨(JUJU)
★奇跡を望むなら…(JUJU)
★初恋(秦 基博)
Good bye friend(松任谷由実)
★やさしさに包まれたなら(松任谷由実)
★春よ、来い(松任谷由実)
★アイ(秦 基博)
★やさしさで溢れるように(秦 基博+JUJU)+ユーミン
★守ってあげたい(松任谷由実+秦 基博+JUJU)
★POST CARD(松任谷由実+秦 基博+JUJU)
セットリスト以外で最後に3人で「PRESENT」「卒業写真」
やはりジョイントだし、ユーミン曲もまあメジャー路線、そう渋いのはなかったけれど、今回一番インパクトユーミン曲、といえば、秦基博との「リフレインが叫んでる」。
秦基博は、近年名は知ってた程度で、今回初めてまじまじ聞いたけれど、ハスキー気味ボイスでなかなか聞かせるものが。
この曲はほとんどこの人のソロ、という感じでユーミンはポツッと2フレーズ位、というのは、あえて秦バージョンに任せた、という趣旨なのか?でもやはり曲自体懐かしさ。
「リフレイン・・」はYou tubeでJUJU版も見かけたし、どうせなら3人コラボでもよかったのに、とか。
全体の中で耳に残ったのは、JUJU曲「やさしさで溢れるように」を、セットリストだと秦+JUJU、になってるけど、明らかにユーミンも参加。
これは初耳のJUJU曲だったけれど、サビ展開が印象的、3人でのコラボでも厚みあって聞き応え。
それと、JUJU曲のユーミンとコラボの「ラストシーン」は、ユーミンが歌ってる時一瞬、近年でこういうユーミン曲があってもそう違和感ないような、という錯覚がしたり。
それと、秦基博のソロで、序盤で歌った「鱗」。
また、最初の曲、JUJUのソロ「Night And Day」も洒脱で、なかなかハマり曲。
放送カットされた中、特に残念なのは、ユーミンの「Good bye friend」もだけれど、序盤の「Chega de saudade(想いあふれて)」。これは私はナラ・レオン版で馴染みあったボサノヴァ、
ユーミンは原語で歌ったのか日本語版だったのか?原語版なら特に、「青い影」以外の珍しいユーミン洋楽カバー、で、生粋ボサノヴァをどう歌いこなしてたか?歌声だけでも是非聞いてみたかったし、流して欲しかった。
終盤、3人で作った人曲「POST CARD」、
そして、アンコール的だったのか?JUJU曲「PRESENT」の中で、それにかぶさるようにユーミンが「春よ、来い」、秦基博が「鱗」をそれぞれ歌って3曲での3重奏、もちょっとスリリング、
まあユーミンは、歌声劣化などと言われながら、こうして歌の上手い自分より若い世代ミュージシャンとそれなりにコラボでも存在感、曲数的には2人より多かった訳じゃないけれど、
トリは帝劇舞台のように「卒業写真」で締め、というのはやはり貫録+2人からのリスペクト、という感じ。
今回このコラボ実現も、まあ2人のユーミンリスペクトもあって、とは思うけれど、JUJUのユーミン崇拝は知ってたけれど、秦基博も「晩夏~ひとりの季節」カバー、というのがあって、
やはり味わいあるし上手い、とは思うのだけれど、思い出すのは先日チェックの、小樽路上ライブでの石谷嘉章さんが、この曲も歌ってて、
正直どちらの方が上手いのか?心を揺さぶられるか?判定しにくいし、この石谷さんがああいう風に秦基博の代わりに東京国際フォーラムでユーミンとコラボしてて、そう違和感あるだろうか?とも。
まあ秦基博のように、自分のオリジナル持ち歌があるか?その完成度レベルは?というのは不明だけど、あくまで歌唱力だけ考えたら、ではあるけれど。
また、この「晩夏・・」カバーといえば平原綾香、だけれど、You tubeで、平原&JUJU版「晩夏・・」も発見、
なので、まあやや季節外れ曲ではあるけれど、出来たら3人コラボでのこの曲もあればよかったのに、とも。
100年後の世界~今を繋ぐ正隆氏の演出は、「JET STREAM」を取り入れたり、穏やかな時間・空間のマインドトリップ、
大沢たかおが読むメッセージも、ユーミン帝劇でのある種の”アク”というより、割と素直な印象で、まあ音声だけで、ではあるけれど、巷の恋人との別れや、LINEでの居心地悪さ~難病の恋人エピソードなど、割と素直な心の機微の発信、という感じ。
今回正隆氏は、どこまで選曲にも関わったのか?一部、難病の恋人の話の後にJUJUの「奇跡を望むなら」だったり、という流れは見受けられたけれど、
ユーミン帝劇のように、逐一各メッセージでの展開を3人の歌にシンクロ、という趣旨でもなかったのだろうと。
ユーミンが3人会話の中で、人を信じられなくなったらお終い、でもそれが難しい、のようなことを言ってたり、ちょっと環境破壊の話題も出たりしていたけれど、
3人のラブソング中心の色んな歌で、たとえ100年経っても変わらない(変わるべきでじゃない)ものを確かめた、という感触がしたり。
そういう所で、とにかくラジオで聞くことが出来たこのイベント、思えば音声だけでのコンサート鑑賞って、昔テープを買った「YUMING VISUALIVE DA・DI・DA」以来、
ユーミンと2人のがっつりコラボ+アースデーベースの広い視野企画の演出、勿論視覚、体感トータルで味わいがベストだけれど、先日の「北陸花紀行」同様、まあパフォーバンスが見えず聴覚だけならでは、という想像の広がりもあったような、という今回でした。
関連サイト:EARTH×HEART LIVE 2015 サイト
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