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Something Impressive(KYOKOⅢ)

夜のとばりの物語 ー醒めない夢ー(’12) 

気になっていて未見だった作品DVD鑑賞5作目は、先日見たフレンチアニメ「夜のとばりの物語」の続編、「夜のとばりの物語 ー醒めない夢ー」を見ました。


夜のとばりの物語 ー醒めない夢ー(’12) _a0116217_23365524.jpgそもそも「夜のとばりの物語」が、10話の短編シリーズ「ドラゴン&プリンセス」からの5話の新作1話を加えたものだったようで、

その好評もあって、残りの5話も、同様のオムニバスとして公表となったのが、この続編のようで。<(C)(株)ゥォルト・ディズニー・ジャパン→>

やはり前作同様、独特の影絵+鮮やかな色彩で、世界各地舞台にそれぞれの物語がファンタジックに展開。


今回一番インパクト話、といえば、最後の「イワン王子・・」。

イワン王子が瀕死の父を救うため出かけていく、王達の宮殿の、グリーンやブルーなどそれぞれの色彩トーンの宮殿内部や、七変化の姫の宮殿の赤トーンの煌びやかな外観やカラフルな幾つかの扉、など映像的にもメリハリ、

お話も、王子が美しいけれど怖れられていた日知変化の姫に、勇敢に対面、率直な恋心を抱いて姫と心を通じ合い、彼女の変身能力の力の助けを得て、

貪欲な王達が見返りに要求した宝の品々や、肝心の父を救うためのスモモを得てハッピーエンド、という、まあ父を救いたい一心で始まったアドベンチャー&ロマンス、という収まり方の後味良さ。


6/5追記:その他、2話目「靴職人と夢の橋」の、貧しい靴職人青年が夢で見た橋の像を訪ねるプラハ、

3話目「見習い水夫と猫」の、海賊にこき使われ冷遇される少年と猫が降り立つインドの街並み、思いがけず彼らの家!となる、タージマハルがモデルの宮殿、

確かペルシャ舞台の想定だったと思うけれど、「魔法使いの弟子」で、魔法使いに出会って弟子になった青年が招き入れられる、地下の魔法使いの住処の、赤が効いた鮮やかなエスニック模様、など、

それぞれの舞台の、映像も前作に劣らず鮮やかで美しく、前作「夜のとばりの物語」もだけれど、最新テクの導入で、「プリンス&プリンセス」の時より、色彩自体細かい文様が入ったり多彩になった気するけれど、

それが引き立つのも、影絵のシルエットでの、人物や動物などの細かな造形の魅力、素晴らしさあってのこと、と、その渋い技、というのも改めて。

お話的にも、「イワン王子・・」以外の4話は、主人公が、普段は周囲から見下げられたり虐げられたり、貧しかったり、職なしだったり、という身から、

それぞれの持つ能力が開花したり、認められたり、幸運が訪れたり、「見習い水夫・・」は固い絆の青年と猫の、その他はロマンスも絡んでのハッピーエンドで、勧善懲悪的なお伽噺としても妥当、という感じ。


そういう所で、今回DVDでだけれど、ミッシェル・オスロ2作の影絵シリーズ、まあ子供の頃の絵本での様々な童話、に当たるような、そのユニークな独特の映像美+さまざまなエスニック舞台での物語に満足でした。

関連サイト:夜のとばりの物語 公式サイトAmazon 「夜のとばりの物語 醒めない夢」
関連記事:プリンス&プリンセス(’99)(’04)キリクと魔女2(’05)アズールとアスマール(’06)夜のとばりの物語(’10)


  
by MIEKOMISSLIM | 2015-06-02 23:34 | 洋画 | Trackback | Comments(0)