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Something Impressive(KYOKOⅢ)

フランスの風景 樹をめぐる物語 ーコローからモネ、ピサロ、マティスまでー

新宿の損保ジャパン日本興亜美術館で、今日までだった、フランスの歴代樹木題材の展示会に、都合も合ったので母と行ってきました。


フランスの風景 樹をめぐる物語 ーコローからモネ、ピサロ、マティスまでー_a0116217_15293544.jpgロマン派、バルビゾン派~印象派~フォーヴに渡って、様々な画家の作品を、3章に分けて約110点の展示、

モネ、コロー、ピサロ、ヴァロットンなどメジャー画家の作品もあったけれど、馴染みない画家達のそれぞれの樹木の、大作あり、楚々としたもの、ユニーク、パワフルなものなど、

まあ穏やかなテイストの展示会と予想してたけれど、意外とバラエティに富んでいて、なかなか見応え。<ジュニア版ブックレット(C)損保ジャパン日本興亜美術館→>


どれが一番インパクト、というのは今回ちょっと難しいけれど、目に留まったのは、

やはりモネの、1作品だけあった「ヴェトゥイユの河岸からの眺め、ラヴァクール(夕暮れの効果)」、これは個人蔵らしく多分初見、カードはなくて残念。

「ボール」で馴染みのヴァロットンの、「オンフールの眺め、朝」(↓カード)、

フランスの風景 樹をめぐる物語 ーコローからモネ、ピサロ、マティスまでー_a0116217_2345310.jpg














これは、解説だと、戸外製作でなく、写真やスケッチを手がかりに、アトリエで記憶と想像にもとづいてモティーフを組み立てる方法で描いていて、

対象から距離を置く手法が、画面全体に漂う不思議な雰囲気をかもし出しているのかもしれない、とのことで、

まあ今回チラシやポスターにも使われているシャルル=フランソワ・ドービニー「ヴァルモンドウの下草」(↑一番上、↓一番下)とか、

オーソドックスなバルビゾン派作風と比べて、同じ樹木モチーフの緑メインの風景画、ではあるけど、随分個性的、自由に変遷、という感じ。



ルイ・アイエの「街路・夜景」(↓カード)は、家にあるカードはチェックしてないけれど、確かどこかで見たことがあって、

小品だけれど、実際の夜か、映画とかの中の夜景か、何か切ない記憶が掘り起こされるような感触の一品。

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初耳の画家だと思うけれど、ロベール・アントワーヌ・パンションの「曳船道」「ブランヴィル=クルヴォンの谷」(↓カード)。

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「曳船道」は、現物では手前の道がカードのように赤味がかってなくて、女性の前の子供の服?のピンクがもっと効いていて印象的、「ブランヴィル・・」も、色彩のメリハリが好ましく。


7/2追記:その他、少し時間が経って、やや記憶薄れてるけれど、目に留まったのは、

第1章:戸街制作の画家たち では、ピクチャレスク(絵になる)構図の画家、だというアレクサンドル・ルネ・ヴェロン「ロワン川のヌムール川」の夕方の風景、挿絵画家でもあったギュスターヴ・ドレの大作「嵐の後、スコットランドの急流」、

第2章:印象派の画家たちと同時代の風景画 では、シニャック作品「エルブレーのセーヌ川」もあったけれど、ヴィトール・ヴィニョンの「村の入口、ネル=ラ=ヴァレ」、

そして、カードはなくて残念だけれど、初耳画家の珠玉作的には、一番印象的だった、ジョルジュ・タルディフの「モンマルトルのマキ」という流動的タッチでの、黄緑~黄色の鮮やかな色彩の2枚。

第3章:ポスト印象主義と20世紀前衛芸術への試み では、シャルル・ラコスト「べアルンの風景、大木」、木の形が神秘的というか、解説だと、何気ない日常を幻想的な憂愁が漂う風景画に変貌させた、という作風。

黄昏や日没うなど自然界の微妙な光を描いたフェルディナン・ロワイヤン・ドュ・ピュイドゴー「月下の彫像」、

退廃芸術と言われたらしいエミール・ノルデの、2人の女性?少女?だったかが、森の道を歩いていく後姿、だった「ブーヘンヴァルトの春」、といった所。

母が買ってたカードは「ヴァルモンドウの下草」と「曳船道」。



帰りに、新宿東口店のビックカメラに寄って、店員さんに、PCのWindows10用のウイルスセキュリティのことを確認。

3年前PC買い替えた時に付録で付いて来たZEROのパッケージを持って行ってて、これはWindows8用で、今なら1480円で10用に拡張、という表示がPC画面出るのだけれど、

この10用パッケージ版は、8用と同じ1980円、拡張版には、サポートの相談は出来るけれどパッケージ版のように保証が付いていない、という差らしい、と判明、

今のは8,1で、まあ無償でアップグレードできる今月末までに10にしておいた方がいいかとは思ってるけれど、セキュリティは、やはり製品的にはZEROが手頃価格のようだけど、どちらにしたものか思案中。


そして小田急新宿店4Fの「プレンティーズカフェ」に寄って、例によって手元の商品券使って、2人共コーンのダブルアイスにして、

私は抹茶とバニラ、母は夏みかんシャーベットとストロベリー味のを味わって、一休み。やはり北海道展のとかの方が、味の濃さが違うね、とは話しつつ、それなりに美味しく味わい。

フランスの風景 樹をめぐる物語 ーコローからモネ、ピサロ、マティスまでー_a0116217_3354118.jpg









そういう所で、思ったよりも多彩、フランスの様々な木の風景画を味わえて、そういえば何年か前に似たような「海」シリーズ展示会もあったけれど、

作品を集めるのは大変そうだけれど、こういう統一題材の展示会というのも趣あって面白いし、フランスの風景だったら、「パリの街」展とかも出来そうな、と思ったり。なかなか充実のイベントでした。

関連サイト:損保ジャパン日本興亜美術館サイト フランスの風景 樹をめぐる物語 ーコローからモネ、ピサロ、マティスまでー 小田急新宿店サイト  プレンティーズカフェ
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        <チラシ>

Tracked from dezire_photo.. at 2016-07-13 13:54
タイトル : 光と色彩を愛し生きる喜びを表現した画家・ルノワール展
オーギュスト・ルノワールPierre-Auguste Renoir 国立新美術館で日本では最大級のルノワール展が開催されています。日本でのルノワールの人気は絶大で、一時的に一大ブームとなった伊藤若冲や歌川国芳やフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』などの例外を除くと、日本で一番安定した人気を誇る画家と言えます。... more
by MIEKOMISSLIM | 2016-06-26 23:55 | 芸術 | Trackback(1) | Comments(0)