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Something Impressive(KYOKOⅢ)

ぼくと魔法の言葉たち(’16)

26日(日)原宿クエストで、来月8日公開の「僕と魔法の言葉たち」試写会、「いい加減な・・・」ブログのいい加減人(Yamato)さんとご一緒して見てきました。

ぼくと魔法の言葉たち(’16)_a0116217_2256945.jpg前もって作品チェックはせずに行って、案内状をざっと見た限りでは、実話ベースのファンタジックな作品、というイメージだったけれど、

実際は生粋のドキュメンタリー、今回のアカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネート作品だったのだった、と。<↑チラシ>

アメリカの普通の平和な一家、サスカインド家の次男オーウェンが、2才の時突然自閉症になってしまい、治療への手がかりも全くないまま途方に暮れる両親。

でもある時、一見無意味な彼の言葉が、ビデオで慣れ親しんでいたディズニー「リトル・マーメイド」のセリフだ!と父が気付き、そこから光が差し込んできて・・という、

彼本人の幼少期~近年、彼を見守り続けてきた家族の「難病ファミリードキュメンタリー」、と言ってしまえば重苦しい題材ではあるけれど、

全編に登場の数々のディズニーアニメのテイスト、主人公オーウェン自身のキャラクターもあって、何だか重さがほのぼのと軽減されつつ鑑賞出来た、という感じ。


ぼくと魔法の言葉たち(’16)_a0116217_2303071.jpg印象的だったのは、オーウェン同様障害を持つガールフレンド、エミリーとの仄かな恋模様、

何だか2人のピュアさゆえ、微笑ましくはあるけれど、危うさもありそうで大丈夫だろうか?と思っていたら、やはり壁が・・というくだり、何だか切ない一つのヤマ場、

父のサポートもあったようだけれど、辛さをこらえ、現実を踏まえて前向きに歩を進めたオーウェンの姿勢にあっぱれ、というか。<↑チラシ裏>


それと、父ロン・サスカインドはピュリッツァー賞受賞歴もあるらしい有能なジャーナリスト、まあオ―ウェンを色々サポート出来る一家の結構裕福な経済状況、という恵まれた背景も感じつつ、だけれど、

両親、兄ウォルトが三人三様に彼を気遣い一喜一憂する理屈抜きの家族愛、もディズニー同様、全編に漂い、

特に母コーネリアの折々の独白部分には、不遇な息子を思う嘘偽りない真心が滲み出ているようで、何だかしみじみ。

ウォルトも、両親も老いていく今後、弟の人生を背負うある種の覚悟、兄としての率直な誠意を語ったり、

ロンもそういう姿勢、誠意は同様だけれど、鑑賞後Yamatoさんがおっしゃってたけれど、職業がジャーナリスト、ということで、そういう職業らしい息子への対処、という面もあったかと。

まあもし普通の親だったら、もっと動揺、絶望で、そもそも息子がディズニー作品だけには反応、に気付いたか?

仮に気付いたとしても、それを糸口に徹底して努力、という柔軟な方向に至っただろうか?とも思ったり。


それにしてもこれを見ていて、ウチに来ている生徒の一人、多動性障害を持つ高3生徒のことが自然と思い出されて、

彼も日常生活は特に大きな支障なく、あっけらかんとしたキャラで、今中2レベルの英語の授業もそれなりに進むのだけれど、

コミュニケーション的に言葉のキャッチボールが真っ当に成り立つのは、主にラジオ局、鉄道、野球、巨人とかの分野でという感じ。

ぼくと魔法の言葉たち(’16)_a0116217_0353785.jpgそういう特定の興味ある分野に関しては、結構な細かい知識、探求心、粘りがあって、そういう力はもしかして人並み以上?とも思う時もあったり、<→小チラシ>

オーウェンも、原石的な能力、才能的には結構なものがあって、おそらくその繊細さの代償として自閉症に見舞われた?という不遇さもあるけれど、

周囲のサポートもあったからこそだけれど、ディズニー世界を通して歩みを進めてこれたのも、やはり本人の元々の資質もあったのだろうと。

その生徒は今はお母さんやお祖母さんが健在、たまに悶着もあるようだけど、温かく見守られているけれど、一人っ子で、ウォルトのような存在はおらず、

オーウェンは今まさに相応しい仕事に就いているようだけど、そういう、何かハマって活かせる道が見つかれば・・とも改めて。

そういう所で、ちょっと当初の想像とは違ったけれど、題材の重さにしては明るい後味、惜しくもアカデミー受賞は逃したらしいけれど、91分、特に中だるみもなく見応え感。



ぼくと魔法の言葉たち(’16)_a0116217_0134138.jpgこの上映後、プレゼント抽選会、というのがあって、

入口で配られた紙にある番号によって、1万円~500円分原宿クエストで使える商品券が当たり、

1~3等までは、その場で司会の女性が番号を読み上げて、該当者が前に出てきて受け取り、以下はその紙の裏に印があれば当選、帰りに出口でもらう段取り。

ぼくと魔法の言葉たち(’16)_a0116217_0294740.jpgまあ合計確か110名位だったか、結構な当選率、2人とも500円のがめでたく当たり。

期限が4月末まで、それまでにまた来る可能性も低いし、私は1Fのカフェで、丁度500円でチョコマフィンとクリームサンド菓子2つをゲット(↑2つ上)。

それと飲食関係で、試写会前にお茶しに入った近くの千疋屋で、ケーキセットにして、Yamatoさんはプリンデザートとブレンドコーヒー(↑)、

ぼくと魔法の言葉たち(’16)_a0116217_0305280.jpg私はバナナケーキとカフェラテにして、(←)

バナナケーキはメニューの写真の印象よりはかさがあって、濃厚、なかなか美味しく味わい。


そういう所で、ちょっとグルメ+先日の「ストロングマン」に続き、ユニーク作品試写会で満足イベントでした。

関連サイト:僕と魔法の言葉たち サイト僕と魔法の言葉たち Twitter象のロケット「ぼくと魔法の言葉たち」千疋屋 サイト


Tracked from 象のロケット at 2017-03-30 08:13
タイトル : ぼくと魔法の言葉たち
サスカインド(サスキンド)家の次男オーウェンは、2歳から言葉を話さなくなり、自閉症と診断される。 失意に暮れていた両親は、ある日、オーウェンが発するモゴモゴとして意味をなさない言葉が、ディズニー・アニメーション「リトル・マーメイド」に出てくるセリフであることに気づく。 アニメを利用することによって言葉を取り戻したオーウェンの、現在までの姿を追ったドキュメンタリー。 ≪何が起きても、あなたを愛し抜いて、守ってみせる≫... more
Commented by いい加減人(Yamato) at 2017-03-29 20:56 x
こんにちは。先日はありがとううございました。MIEKOMISSLIMさんがおっしゃる通り、オーウェンの父親がジャーナリストと言う事もあり、普通の家庭よりは経済的には恵まれているとは言え、やはり家族愛があふれているせいか、ほのぼのと見る事が出来ましたね。
Commented by MIEKOMISSLIM at 2017-03-29 23:34
いい加減人(Yamato)さん、改めて、先日は楽しかったです。まあ経済面では恵まれていそうな一家なのも、本人にとっては幸いですけど、根強い愛情+ディズニー作品の要素もあって、題材の深刻さの割には、明るい後味だったですね。
by MIEKOMISSLIM | 2017-03-29 01:06 | 洋画 | Trackback(1) | Comments(2)