2017年 05月 14日
ミュシャ展
近頃のTwitterでの同美術館の混雑情報だと、どちらも昼頃ピークに結構混んでるようで、開館の10時頃着くよう出発、<↓→チラシ>
情報だとミュシャ展の方がいつもやや混んで気味だったので、こちらから見ることにして、
私達はチケット不要のせいもあって、入場は意外と待ち時間なしですんなり。場内はまあそこそこの人出。
ます6×8mの大作20点が並ぶ、壮観な「スラブ叙事詩」、
今までミュシャといえばアールヌーボーのソフト作風、だったので、
冒頭、こういうダイナミックなミュシャ作品もあったんだ、と今にして。その後、4章に分けて80点の展示。
一番インパクト、というか気に入ったのは、1章「ミュシャとアールヌーボー」の、ポスターやチラシにも使われてる「四つの花」の中の「ユリ」(カード↓)。
やはりポスター、チラシの「スラブ叙事詩」最初の「原故郷のスラブ民族」(カード↓)。
その他カードを買ったのは、3章「独立のための闘い」の「「スラブ叙事詩」展」。
母がカードを買っていたのは、1章の「黄道十二宮」、
3章の「チェコスロバキア独立10周年」。
これなどは、「スラブ叙事詩」でのような写実っぽい生々しさはなく、一見アールヌーボー風だけれど、
ミュシャという人が、故郷のチェコスロバキアの独立や、ルーツであるスラブ民族の苦難の歴史への思いを込めた作品も描いた画家だったのだった、としみじみ。
「スラブ叙事詩」の最後のコーナーでは撮影OKで、映りは暗かったけれど何枚か摂って、
「イヴァンチツェの兄弟団学校」の、若い頃のミュシャ自身がモデル、という部分。
「ロシアの農奴制廃止」、上方の空の部分が印象派を思わすような、という解説。
「スラブ民族の賛歌」。
そういう所で、やはりイメージ的に馴染みのアールヌーボーのたおやかな作品が色々、にプラスして、そういう作風での、題材的に気骨あるチョコ独立関連作品とか、
本当に同じ画家?という、歴史をえぐるような大作群「スラブ叙事詩」で、知らなかったテイスト作品が味わえた、思ったより見応えのミュシャ展でした。
関連サイト:ミュシャ展 サイト
ミュシャ『スラヴ叙事詩』The Slav Epic by Alfons Mucha アルフォンス・ミュシャは、スラヴ民族の独立の機運が高まっていたチェコ民族復興運動の最盛期に生まれました。ミュシャはチェコ人としての祖国愛が生涯変わらぬ芸術の支柱となっていました。ミュシャの芸術の原点である祖国愛の原点ともいえる『スラヴ叙事詩』は、1910年から1928年の間に、アルフォンス・ミュシャが描いた20の大きなキャンバスの連作です。この連作は、チェコや他のスラヴィア人の神話や歴史を描いています。ミュシャは、...... more