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Something Impressive(KYOKOⅢ)

VIVA!6×7/松任谷由実(’04)

先週、ユーミンアルバム「VIVA!6×7」(’04)CDを買いました。全オリジナルアルバム35枚中唯一、今手元にCDも録音テープもなかったアルバム、引っ掛かってはいたので少しスッキリ。

そう期待大、という訳ではなかったですが、’60~’70年代のイタリア映画音楽のような世界を意識、という事で、ジャケットや歌詞カードも含めて、全体にレトロ・フェミニンなタッチ、タイトルの「6×7」、というのは、イタリア映画で使われていた「8×9」という撮影フィルム名から、語呂よくアレンジしたのだった、と。

最初~Prologue~として、男女の早口の英語の短い会話が流れ、特に映画のワンシーン、という訳でもなさそうで、内容細かくは判りませんでしたが「一緒に未来に行きましょう」のニュアンスのようで。気に入ったのは、それに続く「太陽の逃亡者」「恋の苦さとため息と」、あと8曲目の「Summertime」等。

「太陽・・」は、オリジナル・ラブの田島貴男とのデュエット、海辺のドライブ風景で、「コバルト・アワー」平成熟練バージョン、という感じ。この人は、「Queen's Fellows」('02)で「時のないホテル」カバーしてたのでした。

ユーミンのデュエット曲、先日故加藤和彦氏との「黄色いロールスロイス」もありましたが、今回「Corvett1954」を思い出すような声の合い具合、あれは誰だったのか、忘れてましたが意外、というか来生たかお、だったのでした。そこから次のメロウ+メロディアスな「恋の苦さ・・」まで、なかなかの緊張感、と引き入れられました。

後半のバラード「Summer・・」は気だるげな夏の午後、空気的には「PEARL PIERCE」('82)の「夕涼み」を彷彿、やはり沁みるような感性の震え、的味は、緩やかに薄れても、こういう印象派的切り口は健在、と。

あと、7曲目「永遠が見える日」は、DVDで見た「天国の本屋~恋火」(’04)テーマ曲、作品も普通にまあ好感な覚え、曲は特に印象的、という程でもなかったのですが、改めて聞いても、どうも作品と繋がって思い出して、という事も特になく。ユーミンの花火曲と言えば、「DA・DI・DA」('85)の「月夜のロケット花火」、あの頃は、アルバムの色濃さの中に、パーツとして各曲があった、と懐かしいものあります。

関連サイト:http://www.emimusic.jp/yuming/viva6x7/http://www.amazon.co.jp/VIVA-6%C3%977-%E6%9D%BE%
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by MIEKOMISSLIM | 2009-12-24 00:00 | 音楽 | Trackback | Comments(0)