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’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!

by MIEKOMISSLIM

カテゴリ:本・映画・勉強( 2 )

2ヶ月前、「借りぐらしのアリエッティ」原作の、小人の冒険シリーズ3冊目「川をくだる小人たち」の原書「The Borrowers Afloat」を読み終えてたのですが、不明・あやふやで書き出していた語句B5の紙に12枚分を、辞書でチェックしながら、アリエッティノートにアルファベット順整理してたのが一昨日、終わりました。
                                
a0116217_1353836.jpg少しずつボチボチと進めてたのですが、一段落ついて、このノートは「The Borrowers」(「借りぐらしの小人たち」)での語句と、今回ので、丁度一杯に。<(C)GNTHDDTW→>  

新たに、ちょっと面白いと思った表現は、叔母ルピーが、スピラーの事を考えてボーっとしていたアリエッティの事を「Miss-butter-wouldn't-melt-in-her-mouth」と呼んで、「ミス・バターが口の中で溶けない」が訳では「猫っかぶりやさん」、これは大き目辞書にもなく。

またスピラーの平舟で川を下る事に決まりそうだった時、戸惑うホミリーが、やかんではどうか?と言った時、ポッドが「・・you'd be on at me day and night・・」、「(もしそうしたら、やかんだと快適じゃないので、何か他の乗り物を見つけるように、)お前は夜も昼もやいやい言うだろう」というような訳で、「be on at~」で「~にくどくど不満気に言う」、とか、

終盤、川の浮島にいる一家にジプシー男マイルド・アイが迫った時、ポッドが「We'll be for it.」と言って、訳では「のっぴならない羽目になる」、「be for it」で「困ったことになる」とか、シンプルでも目新しかった慣用句も。

(C)PUFFIN BOOKS (C)(株)岩波書店
a0116217_12254889.jpga0116217_122906.jpgその他の小人の冒険シリーズ3冊原書は、図書館に在庫なく、その検索で出た「The Borrowers Afield」と、5冊分そろった「The Complete Borrowers」をリクエストしておいたら、先日、「The Complete・・」の方が届いた旨連絡があって、特に4冊目「空を飛ぶ小人たち」は原書でも読めればと思ってたので、ちょっと嬉しいものが。

いっそ他のも順に読んでしまおうと、2編目「・・ Afield」に少し取り掛かり、日本語版「野に出た小人たち」も再び入手。今年中にまず、これを終えられれば、という所です。

関連サイト:「借りぐらしのアリエッティ」公式サイトAmazon「床下の小人たち」Amazon「野に出た小人たち」amazon「川をくだる小人たち」Amazon「空をとぶ小人たち」Amazon「小人たちの新しい家」Amazon「The Complete Borrowers」
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             (C)PUFFIN BOOKS  
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by MIEKOMISSLIM | 2010-11-29 00:00 | 本・映画・勉強 | Trackback | Comments(0)
先日「借りぐらしのアリエッティ」、同<2回目>記事で追記、また触れたように、原書「The Borrowers」を読んで、意味が不明、あやふやで書き出した単語を、辞書でチェックしながら単語帳へ書き写し、アルファベット順に整理してましたが、一昨日一通り終了。地味な作業でしたが、特製アリエッティノートへの整理に入ってから張りが出たりでした。

文芸もの原書は随分久し振り、60年前の著作で、ain'tのような古語や、3単現が忠実でなかったり、so's(so as)のような見慣れない短縮形もあったり、細かい動作の連なる文が判りにくかったりする所もあり、邦訳の原作と照らし合わせつつ、でしたが、
                                 (C)(株)岩波書店
a0116217_1532239.jpg素朴な動作や、細かい日用品、動植物等、思ったより不明・あやふやな語があって、トータルで単語帳27ページ分に。余り英検や受験・学校英語には縁なさそうなものも多いですが、せっかくだしなるべくインプットを、と。

一番印象的だった表現は、終盤、少年が、料理人ドライヴァによって床下の家を無残に破壊されて、自室に閉じ込められ、「He crept into bed then, because he was cold, and cried his heart out under the blankets.(彼は、寒かったので、ベッドにもぐりこみました。そして毛布の下で胸がはりさける程泣きました。)」という場面の、「cry one's heart out」という所。

やはり、この少年も劇中の翔も、アリエッティ(一家)の役に立とう、捕えようとする人間達の手から逃そう、という柔らかな心、勇気は同じ。でも、翔は現代っ子的というか、ハルに割とクールに接してましたが、原作の少年の方が、そういう大人とのギャップ、傷つき具合も深かった、と。

原作中の、ハルに当たるドライヴァは、当初床下の小人達の姿に、金切り声を上げて椅子やテーブルに飛び乗ったり、というリアクション。そもそも得体の知れないものへの”恐れ”から、彼らを駆除しようとした感でしたが、

ハルは、小人を目にしても、そういう恐れ、は全く見せず、指先であっさりホミリーを捕まえ、物珍しげに昆虫のようにビンに捕獲、という図太さ。この相違は、ドライヴァをやはり今風にコミカルにアレンジ、という他に、見方によったら、60年前と現代での、人間の自然界への態度の、傲慢な変化、というような気もしたり。

そして、劇中のハイライトがアリエッティと翔の別れ、なら、原作のハイライトは、少年が、家から離れる直前、大人たちの目を盗んで、渾身の力でpick-ax(つるはし)で、鉄格子の辺りのれんがを砕き、小人一家の逃げ道を作った、間一髪のスリルだった19章、でした。


8/7追記:また、アリエッティがホミリーを励ます場面等で何度か出てきた「Don't take on.」で「元気を出して」、というのは「take on」が「~の性質を帯びる」「人気を博す」とかしか浮かばず、余りピンと来ませんでしたが、「取り乱す」の意味もあって、こういう使い方もあるのだった、と。

劇中私はポッドの三浦友和、ホミリーの大竹しのぶの声は、特に可も不可も、でしたが、何だか原書で通っている時の方が、ホミリーの元々のオーバーアクションぶりというか、喜怒哀楽激しさ、というのがより感じられて、ホミリー=大竹しのぶ、のキャラクター的には妙にフィット感ありました。

その他、「tom」が「雄ネコ」や「hip」で「(野)バラの赤く熟した実」等、素朴でも初耳語があったり、書き出した動物は「badger(アナグマ)」「caterpillar(イモムシ)「minnow(ミノー、コイ科の小魚、邦訳ではメダカ)「mole(モグラ)」「stoat(イタチ、テン)」「toad(ヒキガエル)」「wood-louse(ワラジムシ)」「wasp(スズメバチ)」「weasel(イタチ)」、

a0116217_2183499.jpg植物は「acorn(どんぐり)」「beech(ぶな)」「clove(チョウジ)」「campion(ナデシコ科薬草)」「elderflower(ニワトコの花)」「harebell(イトジャシン)」「hazel-nut(ハシバミの実)」「haw(サンザシの実)」「hawthorn(サンザシ)」「primrose(サクラソウ)」「sandalwood(ビャクダン)」「sloe(スモモの実)」「sorrel(ミヤバカタバミ)」「thyme(ジャコウソウ、香辛料のタイム)」等。

そもそもがどういうもの?というのも割とあって、普段の生活では縁ないものがほとんど。こういう語自体、自然界の味わい、かも知れませんが、今読んでる途中の続編「野に出た小人たち」('76)でも一家が腹の足しによく食べている「ハシバミの実」は、どうも劇中では登場の覚えありませんが、いわゆる「へーゼルナッツ」だったのだった、と。

物語自体は、少年の姉にあたるメイという婦人が、親類の少女ケイトに、手仕事をしながら、昔弟から聞いたこの話を語る、という形で、最初に引っ掛かった語は、メイがケイトに編み物の手解き、という所の「crochet(かぎ針で編む)」。

日常品で印象的だったのは、「洗濯ばさみ」は「peg」、「角砂糖」は「lump sugar」でよかったのだった、と。劇中のように、アリエッティが選択ばさみで髪を束ねていた訳でもなく、角砂糖が特に少年とアリエッティの橋渡しアイテム、という訳ではなかったですが、

メイがその地を、弟が去った1年後に訪れ、枕ケースに、コーヒー豆、塩、コショウ、布や細々した物と共に角砂糖も入れて、野原の小人一家がいると思われる場所へ置いてきて、翌日にはそのケースが消えていた、というエピソード。彼らの手に渡ったかどうかは定かではないですが、やはりささやかな贈りもの、という風に使われてたのでした。

また、裁縫で使う「thimble(指ぬき)」とかは、「指ぬき」自体、手縫いの際使った事はあると思いますが、やはり一瞬何だっただろうか?というものも。そういう類で「cotton-reel(糸巻き)」「darning needle(繕い針)」「ciderpress(りんごしぼり器)」「coal-scuttle(石炭バケツ)」等という、合理化生活からは消えつつあるようなものが散りばめられていて、時代が偲ばれました。


8/8追記:ちょっと検索したら、著者メアリー・ノートンは、1903年ロンドンに生まれ、修道院経営の学校で少女時代を過ごし、ヨーロッパを旅したり、女優活動した後、裕福な船会社経営者と結婚、4人の子を持ち、と豊かな少女期~20代前半を過ごしたようですが、

夫の会社が倒産、第2次大戦の煽りもあって、子供をかかえて、アメリカに渡ったり、自分も役所勤め、また短編、雑誌の記事を書いたり、翻訳、女優をしたり、戦後、イギリスの児童文学の先駆者として評価されながらも、イギリス各地を転々とし、困難な生活を送った模様、と。

                                    (C)(株)岩波書店
a0116217_17131082.jpgその後、小人シリーズを出版、何の魔力を持つ訳でない、単にサイズが小さいだけの、人間と変わらない小人達の、いわば等身大の生活、感情、冒険を描いた、という点がユニーク、と言われてるようですが、

それは、元々想像力豊かな作家自身の資質、+そういう否応ない現実的な、漂流生活等の苦労の経験も、おそらく反映されていそうで、ノートンがあえて意図したのか?ですが、人間のおこぼれで細々暮らす小人達、が、自然界、また小数民族の化身、とも取られて、痛烈な現代社会批判、とも言われる由縁かも、と思いました。

ミクロ世界のファンタジーと、そういう切実に一家が日々を生きる、という現実感が程好い具合にミックスされているので、全くの子供向けの夢物語、というよりは、感覚的に、大人にもフィットする部分があって、今、この機会に、初めてこのシリーズを知って手に取ったのですが、そういう意味では”手頃な”児童文学なのかも、と。

また、このシリーズの前に、ノートンには「魔女のベッド南の島へ」('42)「・・過去の国へ」('47)という著作もあって、この主人公もやはり、強い力を持つ訳でない、箒から落ちたり、弱みも見せる、人間的な、プライスという見習い中の魔女、との事で、

もしかしたら、「床下・・」は40年前にも企画、という事から、ノートンへの傾倒ぶりが偲ばれる宮崎監督なので、「魔女の他急便」('89)の原作は角野栄子の児童書でしたが、今にして、そのルーツは、その魔女シリーズ!?だったのかも、と頭を過ぎりました。ちょっと検索しても、直接関連付けるようなものは見かけなかったのですが。

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a0116217_17135189.jpg「床下・・」は、米・英合作「ボローワーズ/床下の小人たち」('97)(ピーター・ヒューイット監督)として、実写で映画化されてる、というのも、ノートン略歴で知ったのですが、これは劇場未公開、ビデオはあってもどうもDVD化はされてないようで。

「借りぐらしのアリエッティ」では、舞台を今の日本に移し、一時代前の英国のノスタルジー色、はなく、アリエッティを、好奇心旺盛な小人少女、という以上に、もう少しジブリ風というか、アクティブなキャラクターにして、少年との距離も、翔の肩に乗って、一緒に捕えられたホミリーを救出に行ったり等、より密接にして、ロマンティックな余韻持たす別れ、の話にアレンジ、という感じですが、

一部細かい所の忠実な映像化や、「床下・・」のみでなく、続編にも目を配って、そのエキスも取り入れているようで、単なるヒント、でない原作への愛着も感じられて、今回、そう複雑なメッセージ性、というより、割と素直な印象、というのも、そもそも現実問題的な要素も含んで紡ぎ出されていたノートンファンタジーへの、ある種の敬意、という感もしたり、という所でした。

関連サイト:「借りぐらしのアリエッティ」公式サイト楽天ブックス「The Borrowers」amazon「床下の小人たち」メアリー・ノートン略歴
関連記事:借りぐらしのアリエッティ(’10)借りぐらしのアリエッティ(’10)<2回目>野に出た小人たち(’76)ジブリ創作のヒミツ~宮崎駿と新人監督 葛藤の400日川をくだる小人たち(’76)空をとぶ小人たち(’69)小人たちの新しい家(’82)小人の冒険シリーズと「借りぐらしのアリエッティ」
         
              (C)PUFFIN BOOKS

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by MIEKOMISSLIM | 2010-08-06 00:00 | 本・映画・勉強 | Trackback(1) | Comments(0)