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’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!

by MIEKOMISSLIM

カテゴリ:芸術・映画( 5 )

27日(日)、「思い出のマーニー×種田陽平展」に続いて、母とJRで両国~池袋に移動、西武池袋店別館西武ギャラリーでの、米林監督原画展に。やはり別枠にしておこうと思います。


a0116217_0542635.jpgこちらは、一部「・・種田陽平展」でもあった、「・・マーニー」の細かい指示、メモが書き込まれてる絵コンテやイメージボードの数々、(チラシ裏→)

+米林監督がこれまでジブリ作品で手掛けてきたヒロインの原画や、プライベートな少女画など100点以上の展示。

アリエッティ、ポニョ(とうようよ泳ぐ妹たち)、グラン・マンマーレ、ソフィー、千尋、「コクリコ坂」の海、記憶に新しい「風立ちぬ」の、菜穂子が汽車の中で帽子をキャッチする場面、など、

やはりこの人は、もちろん風景画も描けるのだろうけれど、ジブリ少女達、の立役者、生みの親的アニメーターの一人だった、というのと、本当に少女画が好きで、宮崎監督とはやや違うソフト資質も改めて。


8/1追記:プライベートの絵で印象的だったのは、「野菊の墓」の着物姿の民子のイメージ画や、4~5才位の女の子をキュートに描いてた絵など。

ポニョの妹たちは、それぞれの個性を描き分けるのが楽しかった、のようなご本人のコメントがあって、あのうようよと大勢いた同じ様な妹集団も、描く側はそういう意識もあったのか、と思うと楽しいというか、さりげない描写も奥深い、というか。

a0116217_23344254.jpg販売コーナーでは、バラ売りのカードはなかったので、前に「・・アリエッティ」ノートも入手したし、と、「・・マーニー」ノート(←表紙(C)GNDHDDTK)をゲット。

表紙は作品チラシと同じ、中の書き込み用紙は薄いブルー地で、下に2人の入江でのシーンや、湿っ地屋敷、久子(声:黒木瞳)のか杏奈のか?、屋敷のスケッチなどの絵付き。

「・・アリエッティ」のは結局、原作の英語版を読んだ時の単語帳にしたのだったけれど、これは用途全くまだ?だけれど、とりあえず記念に。


この展示は、まともな入場料は500円、試写会の時に会場から持って帰ってきた1枚で2人は入れる招待券で入って、母も持ってたし、何枚か生徒にも2枚ずつ渡してたけれど、

まだ2枚余ってて、一応持って来てて、もう翌日で終わりだし、入口付近で入場券を買おうとしてそうな、若い女性2人と男性1人の3人組に、

余ってるんで、宜しかったらどうぞ、と差し出したら、「え、いいんですか!?有難うございます!」と喜んでくれて、一応使ってしまえてスッキリ。

このイベントも、まあ西武のギャラリーという場所柄や、日曜だし、、「・・種田陽平展」よりコンパクトなスペースというのもあってか、それに増して結構な賑わい。

やはり「・・マーニー」を見た層もいるだろうけれど、ジブリだし、ちょっと寄ってみようか、という層も「・・種田陽平展」よりも多かったのかも。


そういう所で、「・・マーニー」関連の2イベント巡り、「・・マーニー」の余韻も味わえたし、米林監督の絵をまとめて鑑賞できて、

母は、やはり立体展示もあったし、「・・種田陽平展」の方が良かった、らしいけれど、私はどちらもなかなか見応え、甲乙つけがたい、という感じ。

やや忙しない中また暑い中出かけたのだけれど、それなりの価値あって、「・・アリエッティ」同様、作品とセットで満足でした。

関連サイト:米林宏昌原画展思い出のマーニー×種田陽平展 公式サイト思い出のマーニー 公式サイト
関連記事:男鹿和男展ゲド戦記(’06)プロフェッショナル 宮崎駿スペシャル崖の上のポニョ(’08)プロフェッショナル 宮崎駿のすべて<1><2>スタジオジブリレイアウト展借りぐらしのアリエッティ(’10)借りぐらしのアリエッティ(’10)<2回目>The Borrowers(’52)/床下の小人たち(’52)野に出た小人たち(’76)ジブリ創作のヒミツ~宮崎駿と新人監督 葛藤の400日川をくだる小人たち(’76)借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展空をとぶ小人たち(’69)小人たちの新しい家(’82)小人の冒険シリーズと「借りぐらしのアリエッティ」コクリコ坂から(’11)風立ちぬ(’13)<1><2>ひこうき雲/荒井由実(’73) ミュージッククリップ放映思い出のマーニー(’14)思い出のマーニー×種田陽平展

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                  <ポスター>

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by MIEKOMISSLIM | 2014-07-30 00:54 | 芸術・映画 | Trackback | Comments(0)
昨日、先日試写会で見た「思い出のマーニー」関連で、江戸東京博物館で開催中の「思い出のマーニー×種田陽平展」と、

a0116217_23194817.jpg今日まで西武池袋店でやっていた「思い出のマーニー公開記念 米林宏昌展」(→ポスター)に母と行ってきました。

どちらも試写会の時チラシで知って、後者は開催期間は11日間、招待券は持ち帰ってて、ハシゴで行ける日曜日、というと昨日だけだったし、私も母もやや忙しない折ではあるけれど、せっかくだし、と決行。

昼前に出発、まず地下鉄丸ノ内線~都営大江戸線で、両国の江戸東京博物館へ。ここは私は今年正月に、常設展+浮世絵展で初めて足を踏み入れてた所。



展示場内はそこそこの込み具合、これを見てから映画、という層もいるのかもしれないけれど、やはり映画を見た観客が多いのか、ちらはら劇中を思い出して懐かしそうに話してたり、声を上げる子供なども。

種田陽平展というと、「借りぐらしのアリエッティ」公開時も、その舞台模型+それまで同氏が手掛けた作品の背景展があって、なかなか見ものだったっけれど、

今回も、「・・マーニー」の主要舞台の「湿っ地屋敷」の立体展示、種田氏や米林監督のイメージボードや絵コンテ、美術コンテ、そこからスタッフが描いた膨大な絵があって、なかなかのスケール+内容。


特に感心したのは、ジョーン・G・ロビンソン原作の日本語版本も展示されてたけれど、そこに載っている小さな挿絵から、米林監督がイメージを膨らませて、「湿っ地屋敷」を構想、と解説あって、

今日図書館から連絡で、予約してた「・・マーニー」原作本が届いたらしく、これから読むつもりで、その文章中にもどれだけ「湿っ地屋敷」の原形があるのか?ないのか?

またその米林監督のイメージを種田氏らが具体的に立体化、まさに本物の屋敷のような、設計図らしきものや、詳細な間取り図や様々な角度から見た絵、

マーニーの部屋の、よく見たら手前の様々な小道具を切り貼りしている画、など、この屋敷だけでもかなりの手の込み具合。

架空の北海道の舞台”岸浦町”を俯瞰していて、街の地理が判る絵、などもあったけれど、リアルっぽさを持った背景をアニメに表すための、才能集団の、緻密で膨大な下積み作業、というのも偲ばれて、ジブリスタッフの創造力量まざまざ、という感じ。


立体展示では、入口にあった「湿っ地屋敷」の、入江側からと、その裏の表玄関側、その周りの庭なども備えた模型からして、劇中映ってたのは、こういう作りだったのか、と納得、という所もあったりで、ちょっと感心、

「・・アリエッティ」展の時のような小道具も備えた「マーニーの部屋」、森の中、サイロの塔もあったり、

会場で、「アルハンブラの思い出」が聞こえてきて、マーニーが口ずさむこの曲にのせて杏奈とマーニーが踊ってたのだった、と思い出したけれど、



米林監督が、この原作を読んだ時、まず浮かんだのがそのシーン、というのもあってか、その2人のダンスシーンの大きめ映像が流れてたり、2週間前に見た作品のほのぼの感触彷彿、という、ことも。


販売コーナーには、様々な背景のグッズなどがあって、私は、月夜+入江の広がり風景、のようなのがあれば良かったけれど、なかったので、月夜と屋敷の入江側らしき所の(カード↓)を。

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母は、入江の岸から見える湿っ地屋敷(カード↓)のと、

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玄関側からの「湿っ地屋敷」のを(カード↓)購入。

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今回は種田氏の他作品関連はなく、「・・マーニー」に絞った展示、劇中、杏奈が描いてたマーニーの絵もあって、同氏作だったのだったと。

そういう所で、「・・アリエッティ」に続いて、鑑賞+プラスアルファの作品余韻にひたれるジブリ企画、なかなかの味わいでした。

関連サイト:思い出のマーニー×種田陽平展 公式サイト米林宏昌原画展思い出のマーニー 公式サイト
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<思い出のマーニー×種田陽平展ポスター>

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by MIEKOMISSLIM | 2014-07-28 23:42 | 芸術・映画 | Trackback | Comments(0)
先日、成田図書館での映画会で「冬の華」上映の際、展示のあった関連図書の中の、健さんを描いた画集。

その時借りて、記事にするまでは、と、引き続き継続で手元にあって、書いておきたいと思います。


「冬の華」記事で触れてたように、画家は、「夜叉」で健さんの刺青の下絵を担当したのが縁、という福山小夜で、表紙に沢木さんが文、とあるのにも目を引かれ、開いてみたら、冒頭に「恋、と呼ばずに」という文。

内容は、様々な画材での、映画のワンシーンらしき、またプライベート風の健さんの姿47枚。1辺30cm余りの正方形、表紙もスキャナー画面目一杯でも、右端が切れてしまう大判。

福山小夜が3年余り、健さんの絵を描き続けたものらしいけれど、思えば、スターの写真集は数あれど、こういう風に、一人の画家が一人の俳優をじっくり何枚も描いた画集、というのはどうも覚えなく、こういう健さん本があったんだ、と。

何だか、一時の借り物ではあるのだけれど、今部屋にあるこの本が目に入るだけで、改めて”健さん”という表現者としてのストイックな存在感に、ある種の無節操さへの不快感から、心洗われる、という1冊。


a0116217_23553855.jpg4/2追記:冒頭の沢木さんの4ページに及ぶ文中、沢木さんは、自分のエッセイが載ってた雑誌で、たまたま多分この中の7点の健さんの絵を見て、

とりわけ印象的だったのが、この画集の最後の、眼鏡をかけた健さんが本を読んでいるところを描いた絵(「零時」(C)集英社→)だった、と。


そして、それが初対面だったのか、面識あったのか?、それより以前に、何かの企画でか、健さんと映画に関する雑談をするためホテルで会った時のことが書いてあって、

健さんに、今どんなことをしてるのか聞かれて、キャパの自伝の翻訳をしてる、と答えてて、キャパはどういう人か、と訊ねられ、どう答えたらいいか困った沢木さんは、

休息にロンドンで、恋人のピンキーと再会、ホテルにシャンパンを用意して楽しい時を過ごそうとしていたけれど、戦場での事態が急変すると、ピンキーとシャンパンを残して戦場に向かってしまった、という話を披露。

そしたら健さんは、「どうしてなんでしょうね」・・「気持ちのいいベッドがあって、いい女がいて、うまいシャンパンがあって・・どうして男は行ってしまうんでしょうね」などと呟いて、

>私が何も答えられないでいると、彼はひとりで深く納得するようにまた呟いた。
「でも、行っちゃうんですよね」
私には彼のその複雑な響きの籠もった呟きが心に深く残った。

 雑誌に載っていた彼の絵は、私にその時の呟きを思い起こさせた、しかし、それがなぜなのかはよくわからなかった。<

というエピソード。


4/4追記:この文章後半でも、この健さん肖像画展で、再びこの絵を見た沢木さんが、他の絵とは明らかに異なる重層性が感じられ、

それが一体何に由来するものなのか、ぼんやり考えてるうちに思い出された1枚の写真、それが、キャパの写真、だった、と。

'42年に撮られた、キャパが、手にシムノンの小説を持って、素裸でバスタブにつかっている写真で、健さんの絵とは似ても似つかぬ行儀の悪い読書姿だけれど、奇妙に2つの像は似ている、とのことで、

キャパは、毎朝、湯につかって何時間もバスタブで本を読む習慣があって、それはまるで、元の貧しい若者、本名アンドレ・フリードマンから、ロバート・キャパという「役」に入るための、一種の儀式のようであった、とか。

そして、沢木さんは、健さんの絵も、それと同じ種類の2重性によるものではないか、と気付いて、

>高倉健はもちろん役者としての名前である。その高倉健は役者として実に無数の役を演じてきたが、同時に高倉健という役をも演じてきたはずなのだ。

展示会場の絵の中には、高倉健が演じているさまざまな役柄の高倉健と、高倉健を演じている高倉健がいた。

しかし、あの読書姿の高倉健には、高倉健を演じている高倉健と高倉健の向こうにいるもうひとりの高倉健とが同時に存在しているような不思議なところがあった。< などと指摘。

健さんとキャパ、というのは、およそ接点なさそうな伝説的存在だけれど、そのそれぞれの素顔~役柄間を漂う微妙な一瞬を捉えた絵と写真が、沢木さんの脳裏でシンクロ、というのも、ちょっとした趣が。


4/7追記:沢木さんは、

>それにしても、どうしてこの絵の描き手は、本名と別名を持った人物の、本人と本人が演じている「役」との間に存在する薄い皮膜に触れることができたのだろう。<

と思い、会場にいた福山小夜に、なぜ描こうと思ったのか、と話しかけたら、

>初めて会った時、この人はこういう人だと、初めてタカをくくらないですむ男性に会うことができたのだ、と彼女は答えた。あの人はどういう人なのだろう、それを知りたくて、描きつづけてきたのだ、と。<

会ったのはほんの2,3度、でも健さんを知るために、いろいろ本を読んだり、映画も全て見た、そうで、沢木さんは、文章で肖像を描く過程と同じように、彼女もまた徹底的に取材したのだ、と。


本に折に挟まれているこの画家の短い文の中で、一番印象的だったのは、

>健さんを 慕ってる人って いっぱいいる
 懐が深いからだと思う
 でも この <懐が深い>という言葉には ふたつあるように思う
 ひとつは 健さんの中にある 人の心がよくわかってしまう優しさ
 もうひとつは 逆のようだけど
 自分の信念を屈することなく 最後まで貫き通す 強さ
 だからこそ みんなが 健さんに 深く魅せられてしまうのだと思う<

という所。健さん、という存在の巷での人気のミソを突いてる気がする。この人もまた、健さんと面識はあっても、この本で知る限りは純粋な大”ファン”の一人、

ただ、沢木さんに文章、という才があるように、この人に画家としての才があったので、”健さん”を描く、という手法で追求できた、という、

何だか、著名人に、明らかに肉体関係、利害関係絡みで群がる女性、に比べたら、その思いの表し方が、何と真っ当に崇高な、と思う。そういう点も、何だか、いまだ傍らにあるこの本に、心洗われる、という一因。


また沢木さんの文の最後に、この人の、

>肉体の尊厳というものが宿った時、人は美しさと、感動を与えられるものだと気づいた。その姿から放たれる神々しいような光に力強いエネルギーを見た。

それを感じた時、はじめて、自分の存在がいかに小さなものかを知った。その気持ちよさが、私という女を、素朴で純粋なものにかえた。この人を描きたいという気持ちだけが生き生きと輝き出した。<

という言葉が引用されてて、沢木さんは、

>この思いを何と呼ぼうか。・・・少なくとも才能とは別の、ひとりの人生のうちでもそう何度も訪れることのない感情の力が、彼女を思いがけないほど遠くまで行かせることになったのは確かなことのように思えるのだ。

恋と呼ばずに、しかしその思いを何と呼ぼう・・・。<と締め。

一人の女性画家に、3年余り、その姿を描かせ続けた、ある種健さんの”人”また”男”としての魅力凝縮の1冊、という感触も。


a0116217_2336381.jpg私は、この画集の中では、唯一セクシュアル感漂う、2枚の健さんヌードの後姿の「野生」「あこがれ」も、ある種インパクト、

沢木さんの挙げた読書姿の「零時」もじんわりくるけれど、

一番印象的なものを挙げるとしたら、油彩の「祈り」、特にその健さんの表情のアップ(←(C)集英社)。

何だか、「零時」が、沢木さんの言うように、高倉健を演じている高倉健と高倉健の向こうにいるもうひとりの高倉健とが同時に存在している絵だとしたら、

こちらは、もうひとりの高倉健を内側に秘めてる高倉健の静かな凄み、のような空気が漂ってる気がしてちょっと感慨で、この姿にも、何だか、ある種不要な煩いから心が浄化されるような、という思い。


そういう所で、思いがけず、健さん映画上映会で発見のこの画集。

ちょっと検索してる内に、健さんと沢木さん、というのは、沢木本「貧乏だけど贅沢」で対談してたり、文庫「深夜特急2」の巻末でも対談、があったのだったけれど、

たまたま先日、沢木さんがキャパを取り上げた番組を見た後で、25年前出版のこの本の文中でもキャパ登場、健さん~キャパ、というちょっと意外な繋がり、とか、目に留まった「零時」という絵に対する、沢木目線での斬り方も、プラスαで味わえたり、

福山小夜、という初耳だった画家が描き留めていた様々な、健さん、という唯一無比の存在感のオーラ、魅力改めて、という1冊でした。

関連サイト:Amazon 冬の旅人「高倉健の肖像」
関連記事:単騎、千里を走る(’05)海へ、See You(’88)遥かなる山の呼び声(’80)あ・うん(’89)ミスター・ベースボール(’92)、、あなたへ(’12)冬の華(’78)ロバート・キャパ世界は「使わなかった」人生であふれてる(’02)血の味(’00)「愛」という名を口にできなかった二人のために(’07)銀の街から(’07、12月)(’08、1月)(’08,2月)(’08、3月)(’08、4月)(’08,5月)(’08、6月)(’08、7月)(’08、8月)(’08、9月)(’08、10月)(’08、11月)(’08、12月)(’09、1月)(’09、2月)旅する力 深夜特急ノート/沢木耕太郎(’08)人の砂漠(’77)映画化人の砂漠(’10)あなたがいる場所/沢木耕太郎(’11)イルカと墜落/沢木耕太郎(’02)一号線を北上せよ/沢木耕太郎(’03)ポーカー・フェース 沢木耕太郎(’11)LIFE 井上陽水~40年を語る~<1><2>SONGS 財津和夫<1>/井上陽水<1>~<4>NHKスペシャル 沢木耕太郎 推理ドキュメント運命の一枚~"戦場"写真 最大の謎に挑む~<スレッドファイルリンク(ここでは「単騎、千里を走る」)は開かない場合あるようです。>

          (C)(株)集英社(「追憶」)
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by MIEKOMISSLIM | 2013-03-31 23:10 | 芸術・映画 | Trackback | Comments(0)
3日~明日まで池袋東武の「1番地美術画廊」で開催中の、井上直久絵画展の案内カードが先日来てて、先週土曜に都合も合ったので行ってきました。

この人の作品は、一昨年高校の英語の教科書に載ってるのを見かけたりはしたのだったけれど、5年前DVDで「イバラード時間」を見て、同じ頃Bunkamuraギャラリーの新作展に行って以来。

         

カード置き場に'01年「イバラードへ」カレンダーと、昨年同じ時期のやはり池袋東武での、第14回の案内カード。昨年はやはり3.11後、百貨店の上層階の画廊、とか行く気になれなかったのだけれど、

カードを改めて見直すと、井上氏の「・・本展の準備中に震災の知らせを聞き「共感、再生」へテーマを絞ることといたしました。

私の絵はもともと"幼い目の視点”"小さなものへの慈しみ”"共感への希求””大きな世界への祈り”をテーマにしているのですが、今回こそ、作品に心を込めて、それを語りたく思います。」というコメント。

やはり3.11で、ミュージシャン達が受けた衝撃、影響、というのも折々目にしたけれど、それだけでないこういう画家とか、色んなアーティストにも、ノータッチではいられない要素が、などと改めて。


入り口のカウンターで、案内状持参だとカード3枚セットがもらえ、何種類かあって、どうせなら気に入ったのを、と、係りの女性にことわって、各中身を見させてもらってた時、

黒い背広のメガネをかけた男性が「どうしたんですか?」とやってきて、女性が「カードを選んでられて・・」と答えたら、

その男性はカウウンター上にあった3種類をざっと指して「全部差し上げますよ」と朗らかに言ってくれて、私は「あ、宜しいんですか、有難うございます」と言って、計9枚もらってカウンターを離れたのだけれど、

展示初めの方に、井上氏の写真入り年表があってちらっと見て、しばらく絵を見ているうちに、ふとさっきの男性は、井上氏ご本人だったのでは、と。

案内状にあった作家来場時間を見たら、結構各日長時間、その日も11:00~18:00とあって、私が行ったのは昼過ぎだったし、

カウンターで接近時、まじまじ顔を見た訳ではないけれど、画廊の中央でずっと係りの男性と話してたその人の面差しが、年表の写真と重なる気も。

a0116217_1785586.jpg前回Bunkamuraの時も、ずっと外人と話してたのが本人じゃないか、と思ったのだったけれど、今回もそうだったとして、

あの機会に、「詩とメルヘン」や「MOE」のイラストや「耳をすませば」の劇中劇が好きで、「イバラード時間」DVDも見ました、とか話して、握手でもしてもらってたら、記念になったかもしれないけれど、

まあこういう画廊展の場で、1枚10万円~単位の作品を購入、という意図もなかったし、別によかったかとも。会場には絵本やグッズもあって、さすがにジブリでの馴染み、ネームバリューもあってか、私のように鑑賞に立ち寄った、感じの客が、こういう画廊展にしては結構多め。


今回一番インパクト作品は、奥の部屋にあった、大きな木の下のベンチに親子らしき人影、向こう側に海、ベンチの後ろに庭園らしき所への入り口、の縦長の「海望む木影」。

そう大判でなく、さり気ない作品だけれど、こういう場所にいたことがあるような、というデジャブ感、妙に懐かしい感触。これには成約済み、の印。

そして、見晴らしの開けたファンタジー庭園に向けて、子供が飛んで行く「春日の庭」。あと3枚の大判組作「スリードーターズ・ロック」。横に連なりある3枚の海辺の風景の中に女性が1人ずつ。

もらったカードの作品の中では、今回の案内カード裏の「瀧のある里」や、4層の海面+メルヘンな島の「多層海好天」」(↑カード(C)井上直久)。


また重複カードが2種類あって、一部年賀状など用にキープ、その内3枚あった「野原の会話」(↓カード)には、井上作品お馴染みの「めげゾウ」、

後で母に、のりちゃん(妹)もこの人の絵とか映像結構好きだったよ、と言ってそれを1枚渡して、他のカードも見せたら、幻想的な絵やな、などと。

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大分前妹にもらったこのキーホルダー(↑)があったのだった、と思い出して、取り出してみて、先日、長く家と自転車の鍵に付けていた、トルコで買った魔よけの青いガラスオブジェを落として割ってしまったので、

a0116217_17112861.jpg代わりにこれにしようか、と一旦付けてみたけれど、ややかさばるし、普段持ってて余り威勢良くもなさそうなのでやめて、元の飾り棚に。

めげゾウは今回のカードの「小さなものが光る宵」(→)にも登場、久方に見たのだけれど、改めて、丸めた背中に漂う哀愁、何ともめげ具合が愛嬌、というか。


そういう所で、久方の井上展、イバラードのファンタジックワールドで、また一時心洗われました。

関連サイト:東武百貨店 イバラードへの旅 第15回 井上直久絵画展井上直久のイバラードの世界/アートスペース提供
関連記事:イバラード時間(’07)井上直久新作展中間テスト対策終了(’10、2学期)ジブリ創作のヒミツ~宮崎駿と新人監督 葛藤の400日

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        <今回の案内カード裏面「瀧のある里」(C)INOUE Naohisa>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-08 23:33 | 芸術・映画 | Trackback | Comments(4)
一昨日、東京都現代美術館で開催中のこの展示会に母と行ってきました。「借りぐらし・・」舞台を現実拡大セット化、小人目線になれる、等との事で、是非見てみたいと思っていて、10月3日までですが、行ける時に、というのと、最寄の地下鉄清澄白河駅でもこの展示会記念展、というポスターを見かけて、

それは今月末までで、それもどういうものだろうか、と少し気になったので。駅のは、アリエッティ関連、というより、歴代ジブリ作品ポスター展で、「おもひでぼろぼろ」「魔女の宅急便」が隣り合っていたり、ちょっと郷愁、

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この作品はこういうポスターだったのだった、というのもちらほら。「・・アリエッティ」隣は「・・ポニョ」でした。


この美術館は、一昨年「スタジオジブリレイアウト展」以来、その前も「男鹿和雄展」でジブリ関連だったのでした。展示会場への待ち時間はなく、即入れて、3Fからスタート。

9/1追記:入り口の、レンガ質の薄い直方体を幾つかくりぬいたような所をくぐって入ったのですが、後でパンフレットで、劇中翔が角砂糖を置いたりした、通気孔イメージだったのだった、と。中は薄暗く、久方の、遊園地の「~ハウス」のような感触。

a0116217_13314369.jpgまず小さな半開きの緑のドアがあって、アリエッティの部屋で、通路の窓から、こじんまりした室内が見えて、

やはりベッドカバーのキルト模様もそのままで、小さな本や小間物、植物ジャングルのような内装の、現実立体化、という、この展示ワールドへの導入部でした。

一家の居間は割とゆったりスペースで、観客が食卓のテーブルや長椅子に座ったりしていて、私達もしばらく長椅子に座り、私はホミリー用のロッキングチェアーにもちょっと座ってみましたが、

窓の貼り絵はやはり海の眺めで、入り口横に、2度目鑑賞の時気付いた鉛筆キャップでの一輪挿しもあったり、結構忠実な再現、という感じ、部屋を出た通路脇に、原作にもあった、チェスの駒オブジェも。

その他、細々した作業道具、巨大サイズのセメダイン等もあったポッドの仕事部屋、水屋、ポッドとアリエッティが上の家へ上がっていく吹き抜けで、リフトに使っていた仕掛け、まであったり。

通路に、切手を絵代わりに飾っていたり、というのも再現してましたが、日本の地名消印のある日本の切手、というのは、多分劇中でもなかったかと思うのですが、今回もない方が良かった気が。些細な事で、この展示のスタッフ手作り過程の微笑ましさ、という感じも漂ったり、ですが、

「借りぐらし・・」は、原作の英国舞台を日本に移して、ではあっても、無国籍ファンタジー、のような趣が、ちょっとそがれた気がしたり。

その他、ちょっと気になったのは、最後にまた通気孔を通って、庭セットに出るのですが、そこの草花が、基本的に小人目線感覚で大きくしてある中、折に普通の小さいものも混じっていたり?という事位。

最後の方に翔の部屋、もあって、小人目線での巨大な靴下+靴と椅子。机や本等は手描きで、さすがに人間サイズの生活空間の拡大模型部屋、ではなく、一部を覗くだけの作り。小人の部屋の規模からすると、という拡大サイズですが、

改めて、小人サイズ、というのが切実に感じられたのは、1Fの、展示設計図や、「借りぐらし・・」イメージボードの展示コーナーの傍らにあった、原寸大、というアリエッティの部屋、居間、仕事部屋のドールハウス。

立つと10センチ位のような、アリエッティ人形も自分の部屋にいたのですが、一連の展示を見た後でもあってか、設定は実際正味こういうサイズ、小さい世界で、部屋を飾ったり工夫して、暮らしている、という健気さ、というか、じんわりきて、一番印象的展示、というと、この最後のドールハウス、だったかもしれません。


また、これを創った種田陽平が美術を手掛けてきた他の作品紹介も、なかなか懐かしかったり興味引かれました。セットの写真や、イラスト、図面等展示あった作品中私が見ていたのは、「スワロウテイル」('96)「冷静と情熱のあいだ」('01)「いま、会いにゆきます」('04)「THE 有頂天ホテル」('05)「フラガール」('06)「西の魔女が死んだ」('08)「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ」('09)で、
                                      (C)(株)集英社
a0116217_14354686.jpgパンフにあったその他のものでは「雪の断章ー情熱ー」('85)「稲村ジェーン」('90)「花とアリス」('04)「69 sixty nine」('04)「日本沈没」('06)等で、そう名を意識した事はなかったのですが、CM、舞台美術、PV、アートブック等色々手掛けてるようで、’04年度マイベスト「花とアリス」の美術監督だった人、というのが、一番印象的。

パンフの岩井監督談で、「花と・・」では、「イミテーションのような町の中に何かほんとうの美しさがある、という世界観について、ロケハンや撮影中に、美術監督と語り合いながらつくっていくのは、とても楽しいものでした」とあって、あの作品の何とも”宝石箱”的映像を仄かに思い出したり。

「スワロウ・・」は、好み的には微妙だったのですが、あの無国籍世界仕掛け人の1人だった、という事も。ぎっしり建物が描き込まれたイメージボードがあったり、一連の紹介映像コーナーでの、少し映った「円都(イェンタウン)」もノスタルジー。

同監督談で、ロケ地を求めてアジア中探し回り、結局東京でオープンセットを組んだのだった、というのも改めて、でしたが、種田氏が、色んな仕事をしていて、独特なやり方への理解もあって、この作品でも、現場で作品の「世界観」について話し合えたのがよかった、との事で、

種田氏が映像で、映画監督とのうまいコラボレーションが大切、のように語っていて、「スワロウ・・」での岩井作品での布石が「花とアリス」にも繋がっていたのかも、と。

そういう面では、種田氏は李相日監督の初のメジャー作「69・・」で美術サポート、その信頼関係で「フラガール」も同監督から依頼、炭鉱町はリアルに、ハワイアンセンターはファンタジーのように、という映像の創り手だったのだった、と。新作「悪人」も担当のようで、一見本物のような白い灯台セットの写真等も。

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a0116217_14374612.jpgまた「冷静と・・」での順正(竹野内豊)の部屋、等アーティスティックなものや、「いま、会い・・」の現実と幻想混じった楚々としたファンタジー空間、「THE 有頂天・・」の「ホテルアバンティ」の巨大セット等、

覚えあるだけでも様々なテイストの背景の仕掛け人だったようで、改めて、「借りぐらし・・」展もですが、建築家並みの知識や技術等も要りそうで、そういう裏方側からの展示、というのも余り覚えない切り口でした。

9/2追記:最近の担当作品で見ていたのは、「西の魔女・・」「ヴィヨンの妻・・」で、「ヴィヨン・・」では佐知が働く居酒屋や、夫婦が歩いていた街頭のある夜道等の写真がありましたが、
                                         (C)(株)新潮社          
a0116217_15293728.jpg種田氏のコメント欄に、「松たか子さん演じるヒロイン佐知が、どうしたら映画の中で輝いて見えるか、それを念頭に構想した」ような談があって、浅野・松が演じる太宰の時代、という何だかお芝居っぽさを、見る側にリアリティを持たしていた背景美術、という繋ぎ役的な、とも。

「西の魔女・・」の清里の家は、元々あった所でなくセットだった、というのも改めて、でしたが、種田氏コメントが「イギリス人のライフスタイルを日本の材料と小物でつくりこんだ、「借りぐらし・・」にも通ずる世界」等とあって、

「借りぐらし・・」パンフで、「西の・・」原作者梨木香歩さんのコメントがあって、そう言えば両作品の家の雰囲気が何処となく似てるような、と思って、感想に書いていたのでしたが、思えば英国ルーツ、という共通点があったのでした。


売店コーナーで、美術展のでは久方にパンフレットと、先日劇場での、とは違うB5アリエッティノートがあったので、それと、劇中のドールハウス、庭、草原に寝転ぶ翔、実写セットのアリエッティの部屋のカード購入。おまけに「借りぐらし・・」の掌サイズのミニ本「吉田昇美術ボード集」「デザイン集」2冊もらいました。母は庭と家、ドールハウスのを買ってました。

母は、映画の美術の素晴さを感じた、「借りぐらし・・」のは、ちょっと小人から見たのか、人間からなのか?という大きさの物もあったけれど、という所。先日「借りぐらし・・」、「THE 有頂天・・」「フラガール」等は一緒に見ていたのでした。、

a0116217_1353616.jpgその後、同時開催していた「こどものにわ」展を見て、2Fのベトナム料理カフェで、私も母も「まぜまぜご飯プレート」にして、遅め昼食に。カレー風味のひき肉や、グリーンカール、水菜、みつば、ピーナッツ等入ったまぜご飯+グリーンサラダで、味はスパイシーで、まあまあ。母は、麺類のフォーと肉団子の方にしても良かった、と。

お盆がちょっとエスニックな可愛さで、皿と一緒に、デザートなのか、おかきのようなスナックがばらっと載っていて、あっさりした海老せんべいのような味。


後でパンフを見ると、種田氏は、勿論「借りぐらし・・」製作には関わっていなくても、今回の製作は「借りぐらし・・」製作と同時期に進行していたようで、思えば、こういう風に映画公開と同時期の展示、にするには、規模的にも、その位でないと間に合わなかった感も。

                                   (C)(株)岩波書店
a0116217_144767.jpgやはりジブリ側からの企画、だったようで、同氏は鈴木敏夫氏から話を聞いて、2次元に描かれた世界を3次元に立ち上げる、というのが面白い、と思って、実写でのセットを創るつもりで創った、そうでしたが、

まず「床下の小人たち」を読んで、アリエッティの生きる世界を想像、元にしたのは完成作品、でなく、映画同様、最初の宮崎監督のイメージボードだったのだった、と。

チラシの裏に、鈴木氏談で「宮崎駿×種田陽平、実際の映画ではなかなか実現しない、この夢の饗宴。」とあったのですが、今回いつになくややハマった感じの「借りぐらし・・」を、「花とアリス」美術監督だった人が実写セット化、という、なかなか個人的にはツボだった、企画ものでした。

種田氏は、昨年春までジブリ美術館でやっていた「小さなルーヴル美術館」展にも参加していたようで、そこからの流れだったかもしれませんが、今軽井沢に場所を移して開催中、来月24日まで、との事で、

これは今回と逆にルーヴル縮小版、やはり見てみたい気持は起こったのですが、実際行くのはちょっと難しいかも。でも今回のは見ておけて、種田作品という+αもあったし、心残りなく満足でした。

関連サイト:借りぐらしのアリエッティ×種田陽平METRO GHIBLI Poster Gallery(メトロジブリポスターギャラリー)小さなルーヴル美術館展
関連記事:花とアリス(’04)69 sixty nine(’04)(34)、THE 有頂天ホテル(’05)日本沈没(’06)フラガール(’06)ジブリの絵職人 男鹿和雄展スタジオジブリレイアウト展西の魔女が死んだ(’08)ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~(’09)借りぐらしのアリエッティ(’10)借りぐらしのアリエッティ(’10)<2回目>The Borrowers(’52)/床下の小人たち(’69)野に出た小人たち(’76)ジブリ創作のヒミツ~宮崎駿と新人監督 葛藤の400日川をくだる小人たち(’76)空をとぶ小人たち(’69)小人たちの新しい家(’82)小人の冒険シリーズと「借りぐらしのアリエッティ」
(スレッドファイルリンク(ここでは「花とアリス」~「フラガール」)は開かない場合あるようです)

           (C)(株)スタジオジブリ
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                        <パンフレット>
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by MIEKOMISSLIM | 2010-08-31 00:00 | 芸術・映画 | Trackback(4) | Comments(0)