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’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!

by MIEKOMISSLIM

<   2011年 11月 ( 7 )   > この月の画像一覧

今年初旬、芥川賞の新聞記事で、受賞者朝吹真理子は、その大叔母が、馴染みだったサガン作品の翻訳者朝吹登水子さん、またその兄で「私自身のための優しい回想」翻訳の朝吹三吉氏の孫娘、と知って、遺伝子繋がり的にも読んでみたい、とチェックしてた作品。(’10年度ベスト5作品/DVD・ビデオ・放映・上映会鑑賞<2>

大分前図書館で予約、先日通知が来て、英検2次試験翌日が取り置き最終日で入手、読み終わりました。この人のデビュー作「流跡」('09)も夏頃読みかけたのでしたが、抽象的な文が延々連なり、その時の自分のモードにも余り合わず、4、5分の1程読んで止め。

この「きことわ」は、数段読み易かったですが、やはり英検発表まではどうも気忙しさもあって、目が字面だけを追ってた感じで、発表後一息ついて、改めて読み返し。


タイトル「きことわ」は幼馴染みの「貴子」「永遠子」の名からで、貴子の家の葉山の別荘の管理人が永遠子の母だった、という関係で、その別荘が売却される事になって、8才、15才だった頃以来25年ぶり、33才、40才になっての再会。

貴子は独身で中学で国語を教えてて、近年修羅場もあった恋愛の破綻、今父と二人暮し、というごくあっさり背景描写、永遠子は小3の娘がいる主婦、でも再会後も、当時のように自然に「きこちゃん」「とわちゃん」と呼び合う2人。


縦軸がそういう時間の流れの行きつ戻りつ、でも印象的だったのは、全編に折々見られた、永遠子の趣向の理科系の知識の、非日常な遠い過去や未来の話。

高1生にしてはマニアック、とは思いましたが、海岸での地層が~百万年前どういう風に出来て名が~、とか、~億年前の古生代の生物、逗子市の形が、その1つ”ダンクルオステウス”に似てる、とか、

北極星は、今は小熊座だけれど、8千年後には白鳥座のデネブ、1万2千年後には琴座のベガになる、などと図鑑で娘に教えてたり、貴子と満月を見ながら、月は1年に3.5cmずつ地球から遠ざかってる、など。


また、それと対照的な日常の、幼少時の海岸への弁当の中身、貴子の母がよく買った、という干物、再開後の2人の生活、会話の中の、蓮根の甘酢漬け、鱈鍋、その具の買い物などの描写。

2人が別荘でカップヌードルの3分を待つ間、整理してた本に、宇宙のおおまかなところは3分間でできた、というようなタイトルがあった、などと話してたり、日常30~40代年女性同士の会話、からしたら、異質スケールな飛び方。


異質スケール、と言えば、そういう地質、天文学的な話や、日常的な食べ物の描写もありつつ、2人がそれぞれその別荘や街中で体験する、何者かの力によって、不意に背後から髪を引っ張られ、そのお陰で身の危険を回避出来た場面も、というような”もののけ”的な出来事、

再会前の夏の同じ日に、浴衣を着て葉山の海岸にいた永遠子を、渋谷のBunkamuraで、まさにその同じ柄の浴衣姿で見かけた、という貴子の話。それも、一階から地下一階を通るエレベーターですれ違った、と、具体的。

現実的ではないけれど、2人共人違い、とも思えず、自然に交わす「あの浴衣、とても似合ってた」「ありがとう」というような会話。


そういう、ミクロ&マクロな時間の流れ、2人が姉妹のようにじゃれ合い親しんだ少女期~30,40代女性への変換で経た、恋の破綻や家庭を持ってて、それぞれの母達の人生模様とか、携帯なども使うリアルな背景&やや非日常オカルト的な出来事、とかが淡々とした文体でブレンド。

確かに移り行く、時の流れ、女性2人の息遣い。でも別に同性愛的でも、互いの優劣を牽制し合ったり張り合う場面もない、幼少時からの延長の自然な2人の交流、というのも何処かファンタジック。

特別何が起こるという訳ではないけれど、やたらに何か起こらなくても、悠久の時の流れの中にあって、人生は十分豊かで、謎めいた事も起こったりする、というベースなのか、何だか、やたらエキセントリックな何かが起こる話、よりは私は好感。

葉山~逗子という穏やかな背景、世知辛さのない現実っぽさ+ファンタジー要素が入り混じったユニーク作、かも。

特に作風、文体とか朝吹登水子さん~サガンの影、のような印象もなかったですが、久方に読んだ女性作家小説、でもあって、やはり英語にはない日本語の流れの繊細な美しさ、というのも改めて、という後味でした。

関連サイト:Amazon 「きことわ/朝吹真理子」
関連記事:サガン 悲しみよこんにちは(’08)英検対策('09/6/8)’09年度ベスト5作品/DVD・ビデオ・放映鑑賞’10年度ベスト5作品/DVD・ビデオ・放映・上映会鑑賞<1><2>サガン 疾走する生(’09)

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by MIEKOMISSLIM | 2011-11-29 16:10 | | Trackback | Comments(0)
先日から、母と何処かで外食で英検合格祝いをしようかと言ってたのですが、今国立新美術館で「モダン・アート、アメリカンー珠玉のフィリップス・コレクション」をやってて、それを見に行って、ついでにそこでランチでも、という事になって、今日行ってきました。

3.11以来自粛、また私も英検にかかってて、美術展も母と外食も結構久方。美術展については、また後日別途に、と思いますが、知ってる画家ではオキーフ、ホッパー、モーゼスなどの作品、でも割と空いててゆったり見た後、

B1Fの「カフェテリア ガレ」で、2人共今回の展示の特別メニュー、アメリカの一般の家庭料理だという「ポークビーンズ バターライス添え」を食べて、1Fの「カフェ ユキーユ」で、展示作品の1つ、ホッパーの『日曜日」をイメージ、という「エスプレッソ・コン・パンナ」を飲んで、祝いランチ・カフェに。

「ポーク・・」は主に豆と、豚肉が少し煮込んでて、まあ素朴な味、これは初めてだと思いますが、母はハヤシライスのアメリカ版、みたいかな、という感想。

エスプレッソは、絵の中の座ってる男性のポーズをクッキー模様にしてて、ホイップクリームでマイルドな口当たりですが、エスプレッソの苦味が、絵のムードにも合ってる気が。

この「日曜日」は、以前見た覚えが、と思いましたが、帰って見たら、手元のホッパーカード9枚の内にはなし、オキーフの「葉のかたち」と共に、ポスターやパンフにも使われてて、今回の目玉作品の一つのようですが、エスプレッソ自体も思えば久方、

素朴な味だった「ポークビーンズ・・」もですが、何だか今回の私の、辿り着いた合格祝いにもフィット、という感も。

母は、2次試験後私の今一な手応えを聞いて、今回もだめかと気を揉んでたようですが、朗報にやはりほっとしたようで、最初丁度ボーダー突破、というのに、やっぱり59と60で偉い違いやなあ、などと感慨のようでしたが、今日は受かってしまえば何点だろうが同じだし、まあとにかく本当に良かった、と改めて。

私も、まあこうしてとりあえず身近で祝い合える家族がいるのも幸せな事の1つ、と改めて、という今回でした。

関連サイト:モダン・アート、アメリカンー珠玉のフィリップス・コレクションー国立新美術館 カフェテリア ガレカフェ ユキーユ
関連記事:英検1級合格証書・成績表到着、対策終了

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                  <ポークビーンズ バターライス添え>

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<パンフのエドワード・ホッパー「日曜日」、エスプレッソ・コン・パンナ>
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by MIEKOMISSLIM | 2011-11-27 22:05 | 芸術・グルメ | Trackback | Comments(0)
昨日、twitterにも書きましたが、郵送で成績表・合格証書が届き、合格証書を手にして、改めて、辿り着いた、と感慨でした。

今日英検サイトでも公開で確かめ、2次分野別成績は、4分野全て6割丁度で、18、18、12、12。スピーチは前回と同じ、INTERACTION、文法と語彙、発音が、前回の各4,5、4割から6割に揃った、という所。

2次を振り返って、スピーチ練習や原稿練り、資料チェックなど、日々あれだけやったけれどこの点数、という気持もあるのは事実。でも、実地練習の時間・回数、地力的に、とか色々トータルしたら、やはりボーダーで恩の字、とも改めて。先日も書いたのですが、色んな意味で1つのケジメになって、嬉しいです。

'09年3回の最後の1次免除59点アウト時成績表も、ブログにアップしたのでしたが、あの時の何とも言えない気持、そこからまた曲りくねり、ですが、ここまで来れた、という感慨も。


5年に及んできた、ブログ、今年初旬からのtwitterへの英検対策記録もこれにて終了。他の英語資格試験は、国連英検特A級が以前1次、通訳案内業国家試験が2次で敗退のままで、今後目指すとしたら、英検1級保持で、1次の英語免除にもなる後者の方、ですが、来年に向けて目指すかどうかは未定。

当面、英語勉強は定期的には、日々届くハングリーワードの3分野メールチェック・音読、ブログ英訳、+なるべくTV・ラジオ英語講座、AFNを聞いたり、という所にしようかと。

やはりこの2次対策での外人講師との英会話、色んなトピックについて、思う所を率直に話したり、突っ込まれつつ応対したり、というのが、やってる時は、本番直前の貴重な実地練習、という感で、なかなかとっさの早口が聞き取れなかったり、上手くいかず落ち込んだり、余り楽しむ、という余裕もなかったですが、

今となっては、自動的に、私にとって普段全くない英語での口頭対応で、貴重な英語圏体験だった、と思えるし、このまま日常に戻って、また錆びていくのは目に見えてますが、来るべき時にも備えて、なるべくキープしていければ、と。


対策記録を書いてたtwitterは、今までのような英検対策記録用、としては用途終了。当面、別のはっきりした学習目標もなく、かと言って、日常の事をとりとめもなく書き散らすのも、私はどうも反射的に掲示板時代の”アラシ”感覚がしてしまったり、その他理由で、そうする気になれないし、一旦止める事も考えたのですが、

せっかくブログにも連動してるし、やはり英語関連事項メモ、また、英語から少し離れマイペースで、ですが自分の趣向に戻って、そもそもの私のネットでのジャンルだった音楽・映画・本・美術・仕事etcメモ、目に付いた事項のリツイートなどに使っていこうか、と模索中。


でもとにかく、今回突破ならずだったら、と思うと、また襲ったであろうプレッシャー+労力、費用、などと思うと、英語勉強再開して以来、長くはかかりましたが、無事一段落着いて、本当に安堵、の気持。思えば、今回60点後半とか70点代で突破、より、このジャスト60点突破、という結末が、一層感慨深いものになってるかも。

この何とも甘辛かった経験を、色んな意味で今後に生かしていきたい所です。

関連サイト:STEP 英検ー日本英語検定協会ー
関連記事:前ブログ「英検対策」('07年9月~'09年1月)英検1次結果('08年3回)英検2次試験('08年3回)英検2次結果・対策開始('08年3回)英検申込み・対策(’09年1回)英検2次試験(’09年1回)英検2次結果(’09年1回)英検申込み('09年2回)英検2次試験('09年2回)英検2次結果('09年2回)英検申込み('09年3回)英検2次試験('09年3回)英検2次結果('09年3回)英検申込み・再始動('10年1回)英検1次試験('10年1回)英検1次結果('10年1回)英検申込み('10年2回)英検1次試験('10年2回)英検1次結果('10年2回)英検申込み・対策('10年3回)英検1次試験('10年3回)英検1次結果('10年3回)英検申込み・対策('11年1回)英検1次試験('11年1回)英検1次結果('11年1回)英検2次試験('11年1回)英検2次結果('11年1回)英検申込み('11年2回)英検2次試験('11年2回)英検2次結果(’11年2回)

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                    <成績表・合格証書>
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by MIEKOMISSLIM | 2011-11-25 23:01 | 勉強 | Trackback | Comments(0)

英検2次結果

今日英検サイトで今回の2次合否発表、特に緊張感もなく、見てみたら、丁度合格点60点!で、無事突破出来ました。

得点内訳判るのは25日以降ですが、とにかくホッと一息。2次チャレンジ通算6回目にして、ですが、今回独学でのスピーチ練習は、一番コンスタントに時間かけてやってきて、

直前GMAとテソーラスでの実地練習、ややハードスケジュールすぎだった気もして体調崩し気味だったり、本番手応えも今一、次回の対策を考え始めてた所でしたが、

何とかクリア出来て、積み重ねた労力の甲斐はあった、と、胸のつかえが取れた部分もあって、久方に嬉しいです^^;。


今回本番で選んだのが貧富の差トピックで、まあスピーチは過去問の、原稿作って練習したもので、本番その通りには行きませんでしたが、まあ7割方言えた感触、

でも応答の方は、何度か聞き直したりしつつ、だったし、余りいいテンポ、とも思えなかったですが、良かったと思うのは、過去問練習中、近年問題でキーワードの1つ、にも思えた”ワーキングプア”については、数字含め、それなりに説明出来た、というのと、

突っ込まれもしましたが、その対応策で、政府、会社共正社員と非正社員の差を縮める努力が必要、という部分では、一貫して筋を通せた、という所。

前回1次は、87点、という納得の点数で再突破、で、2次もそういう次元での突破、が理想ですが、色々トータルで、私の範疇で、と思えば、またしても59、とか58点とか有得た、と思うと、ボーダー突破、で、まあ恩の字、というのが正直な所。


合格が判った後、母の所に行って報告、丁度60だった!と言いながら一瞬ウルッとくるものが。その後、今回2次対策したGMAとテソーラスに電話で報告、GMAの経営者の方が、講師の方にも知らせておきます、来て頂いた甲斐あって良かったです、などと祝ってくれて、私からも、講師の方に宜しくお伝え下さい、と。

それとテソーラスでは、私が今回最初の合格報告だったらしいですが、校長の方が、諦めず良く頑張られましたね、良かったですね、来月初めの20周年パーティーにも宜しかったらいらして下さい、などと少しお話。

やはり振り返って学校関連では、1次については、CEL模試クラスで聞いた、筆記を解く順番、というのが、私にはプラスになって、2次については、まずスピーチ構成で、テソーラスでの、2ポイントメソッド、というのがプラスになったかと。

それと、間接的な所で、この春3.11の影響もあって色んな意味で、それまで適当に受けてた、という訳でもないですが、やはり本腰を入れて、という気になったのと、このエキサイトブログに機能がついてたtwitterに、今年初旬から日々記録、というのも、私にはプラスになったと。

思えば、前ブログで振り返って、'07年初旬に、一旦止めていた英語勉強に戻ろう、という決意をしてて、英検対策記録も、そこから5年掛り、になりましたが、やはりエンタメ記事と並行、でクリア出来る程、私は器用ではなかった、というのも改めて、ですが、

英語分野については、でもありますけれど、色々ありながらブログを続けてきたケジメの1つとしても、日々積み重ねで、この英検1級に辿り着いて、満足です。これまで応援して下さった皆さん、どうも有難うございました。

関連サイト:STEP 英検ー日本英語検定協会ーGMAサイトテソーラスハウスサイト
関連記事:前ブログ「英検対策」('07年9月~'09年1月)英検1次結果('08年3回)英検2次試験('08年3回)英検2次結果・対策開始('08年3回)英検申込み・対策(’09年1回)英検2次試験(’09年1回)英検2次結果(’09年1回)英検申込み('09年2回)英検2次試験('09年2回)英検2次結果('09年2回)英検申込み('09年3回)英検2次試験('09年3回)英検2次結果('09年3回)英検申込み・再始動('10年1回)英検1次試験('10年1回)英検1次結果('10年1回)英検申込み('10年2回)英検1次試験('10年2回)英検1次結果('10年2回)英検申込み・対策('10年3回)英検1次試験('10年3回)英検1次結果('10年3回)英検申込み・対策('11年1回)英検1次試験('11年1回)英検1次結果('11年1回)英検2次試験('11年1回)英検2次結果('11年1回)英検申込み('11年2回)英検2次試験('11年2回)

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                  <今回の2次対策グッズ1部>
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by MIEKOMISSLIM | 2011-11-22 22:44 | 勉強 | Trackback | Comments(0)
これは2ヶ月程前に読んでいた沢木本。8編からなる旅ルポで、タイトルの「一号線」はベトナムの国道、バスでそのルートをホーチミン~ハノイへと北上する旅で「ヴェトナム縦断」編からでした。

これは、この前に読んだ「イルカと墜落」('02)でのアマゾン奥地の次の旅で、プロペラ機墜落で炒めた腰や背中に、悪路でのバス旅行がリハビリ的に効くのでは?という、冗談も含まれた沢木さんの思い込み、から実現、という流れもあったようで。

その他、それ以前のホーチミンへの旅、ロバート・キャパ縁のパリ、世界へヴィー級タイトルマッチ取材のアトランティック・シティ、壇一雄縁のポルトガル、アルペンスキーのワールドカップ取材のアルプス、「深夜特急」旅らしい道中で美味だった思い出の貝とワインの酒場を探すスペイン、など。


読んだ当時は、それぞれ残るものもあったけれど、今振り返って印象的なのは、やはりベトナム中心に、沢木旅特有、というか、安くて美味しい(美味しそうに思える)食事、屋台や小さな食堂、ホテルバイキングなどでの、フォー、炒め物、スープ、ご飯など。

スペインは「深夜・・」旅も終盤だったけれど、そこの酒場で老人シェフが出してくれた、マラガ風貝の刺身+ワインが、「1年に及ぶ旅の中で、こんなに美味しいものを食べたことはなかった」、とあって、それが百円にも満たない値段だった、とか。


それと、ベトナム編で、ニャチャンでの逸話。茶色い髪の小柄な日本人女性とすれ違い、彼女が追いかけてきて「日本の方・・ですか」と話しかけてきて、沢木さんをカメラマンと間違えてるようで、ちょっと旅の予定など話をした後別れ、

印象的だったのは、その彼女についての、5,6行の記述。その後食事をしながら、「さっき会った女性を食事に誘ってあげればよかったかな、と思いはじめた。彼女も、ひとりで食事をするのかもしれない、あるいは、それが寂しくて声を掛けてきてくれたかもしれない。

しかし、すぐに、いや、と思い返した。ひとりの方が何かが起こる可能性がある。私と日本語でしゃべりながら食事するより、他の誰かと関わり合うチャンスを逃さない方がいい。元気そうな女性だった。彼女は大丈夫だろう・・・。」

こういう辺り、女性との距離感描写、が、何と言うか安心して沢木本を読める一因。様々な男一人旅の中で起こる、一部始終を書いてる、という訳ではないかもしれないけれど、独身時代だった「深夜特急」でも、女性とのアバンチュールめいた箇所は覚えなかった。

ドラマ化では、松嶋奈々子演じる恋人が、お金を届けがてら、フランスに会いに来る、みたいなシーンがあって、これはドラマ風に花を添える、といっても、やはり、現実のままだったか?さておき、実際そういう相手はいたのだろう、「深夜・・」はその相手に向かっての手紙、の趣もあったのでは、とは思ったのだけれど、

妻帯者の身、としても、沢木エッセイに、自分の家庭のことも書かない、でもそういう女性とのエピソード的な記述もないのは、根本的に配偶者への誠実さ、また少なくともその人への礼節、または読者への礼節、人としてのフラットさ、ではないかと思ったり。

沢木さんの妻の方、のスタンスや性分など知る由もないけれど、このニャチャンで遭遇した女性についての、この文を読んで、何も思わなくはないにしても、そう心煩わされる、という事もなさそうな、とも思うし、この当の女性が後に読んだとしても、傷つかないだろう、と。

そういう、この人のスタンス、というのが、確かに沢木本への好感の1つ、と改めて。


でも今日この「一号線・・」関連検索してて、ふと、沢木さんと藤圭子との過去、という記事を目にして、それは初耳。藤圭子、と言えば、そう言えば、「旅する力」('08)で、「深夜・・」旅の後日談、の一部で、パリの空港での遭遇エピソードがあって、それは沢木さんが彼女の1ファンだったから、かと思ってたら、そういう経緯が、と。

あの旅終盤では、まだ沢木さんは無名のルポライター、藤圭子は、前川清と離婚後、でもまだスターオーラの頃で、そういう噂の前段階で、ふと異国で遭遇、の一場面だったのだった。

最初見かけた記事では、沢木さんに妻子がいながら、彼女に密着取材しているうちに恋人関係に、という話だったけれど、何か違和感あって、少し検索してたら、どうも時期的に沢木さんの結婚前の話、のようで、

結局沢木さんは、その後、「深夜・・」の頃からの恋人?なのか、一般人の人と結婚、NYにいた藤圭子は宇多田氏と出会って結婚、宇多田ヒカル誕生、の流れ、だったようで。

その「旅する力」での遭遇エピソードも、何だか今の奥さんが、また恋人説が本当なら、あの空港での青年が沢木さんだった、と知ってる藤圭子自身が今読んでも、特に問題なさそうな、という、淡々とした描写。

沢木さんのスキャンダルらしきものを知ったのは、これが初めてだったけれど、その相手が”藤圭子”、というのも、結局一般人と家庭を持った、というのも、まあ思えばこの人らしい、という気も。

でも余り、そういう部分、特にリアルタイムな部分をあえて知りたい、とも思えないし、健さん同様、沢木さんブログもtwitterもないようで、良かった、と思うのです。

関連サイト:Amazon「一号線を北上せよ/沢木耕太郎」
関連記事:世界は「使わなかった」人生であふれてる(’02)血の味(’00)「愛」という名を口にできなかった二人のために(’07)銀の街から(’07、12月)(’08、1月)(’08,2月)(’08、3月)(’08、4月)(’08,5月)(’08、6月)(’08、7月)(’08、8月)(’08、9月)(’08、10月)(’08、11月)(’08、12月)(’09、1月)(’09、2月)旅する力 深夜特急ノート/沢木耕太郎(’08)LIFE 井上陽水~40年を語る<1>SONGS 財津和夫<1>/井上陽水<1>~<4>人の砂漠(’77)映画化人の砂漠(’10)あなたがいる場所/沢木耕太郎(’11)イルカと墜落/沢木耕太郎(’02)

           (C)(株)講談社
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by MIEKOMISSLIM | 2011-11-20 23:45 | | Trackback(1) | Comments(0)

SONGS 安全地帯

昨夜久方に「SONGS」オンタイムで全編見ました。安全地帯の回で、この番組では昨年6月にも出てたのだった、と。歌ったのは「田園」「STEP! featuring The Quiett~李秀賢(イ・スヒョン)26年の生涯に捧ぐ~」「清く 正しく 美しく」。

2曲目の「STEP!・・」が、10年前、新大久保駅で、線路に落ちた人を助けようとして電車に轢かれ亡くなった、韓国人留学生イ・スヒョンさんに捧げた歌、との事で、その両親を妻と共にプサンに訪ねる様子交えて。

冒頭、韓国で玉置浩二が手を繋いで歩いてる女性に、「妻・典子」というテロップが出て、復活愛、とか言われてた青田典子と結婚したんだ、と判って、そういう意味ではケジメをつけたんだ、と。

でも前回見た時はそうでもなかったのですが、今どうもこの人、というと、過去の石原真理への暴力沙汰や、

今はどうなのか?今回映像で見る限り、夫に寄り添い、イ・スヒョンさんへの思いを分かち合う妻、として、そう取ってつけたような感じも受けなかったですが、交際相手だった頃、この青田典子への暴力、DVぶり、という印象が先立ってしまい、

この人の好きな過去の曲があったのは事実、でも今回の美談的な「STEP!・・」企画、最後の、少年少女合唱団をバックに従えての「清く 正しく・・」なんて曲も、正直、やや鼻白む感じ。ラップ交えて、とにかく考える前に一歩踏み出そう、という前向きコンセプト、らしい「STEP!・・」という曲自体にも、特に余り感慨持てなかった。


ただ今回思ったのは、普段忘れてた出来事、10年前の一青年が新大久保駅でとった行動自体、というのは、’07年映画化「あなたを忘れない」もあったのでしたが、やはりこうして、曲や映画の題材になるだけの価値はある、という事。

映画公開時、またDVDで見た折に、こういう作品製作自体での、日韓関係のあざとさ、みたいな事も目にした覚え、でしたが、まさに事故当時の当人には、助けようとした相手が、日本人、韓国人、何人だろうがそうしたのだろうし、

今回そのお父さんは、電車が迫った究極の時、救出を断念して、自分だけでも逃げようと思えばそう出来ただろうに、のような事を語ってて、そこら辺、電車の迫り具合への意識とか、実際詳細は不明、でも全く見知らぬ他人のため、我が身を省みなかったのは事実。

結果的には報われず、自分も亡くなってしまい、ある意味無益だった行為、かもしれないけれど、そういう性善説を真っ当に体現、の純粋、ストレートすぎなもの、行為、またそういうものへの共感、というのはかえって伝わりずらいのかも、とか、「あなたを・・」の自分の感想見返して、改めて思ったり。

でもやはり、先日の3.11の時などにも、逐一報道はされなくても、我が身大事さの行動の他に、あちこちにそういう出来事はあったはずでは、とは思うのですが、

こういうモラル錯綜の時勢の中、そういうシンプルな性善説、というものこそ、ありのままに、創作物の題材になる価値がきっとあるだろう、などと思った今回の「SONGS」でした。

関連サイト:SONGS 第197回 安全地帯Amazon 「あなたを忘れない」
関連記事:あなたを忘れない(’07)SONGS 玉置浩二LIFE 井上陽水~40年を語る~<1>SONGS 安全地帯<1>/高橋真梨子

                     
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by MIEKOMISSLIM | 2011-11-17 21:38 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

英検2次試験

昨日、英検2次本番終了しました。その対策記録はずっとTwitterに書いてきましたが、今回特に沈黙、という場面はなかったかったものの、手応え良好、という訳でもなく、やって来た事をフル発揮、とはやや言い難い後味。

今回、日本人男性+恰幅いい眼鏡の外人女性ペアの試験管で、まず出だしの会話で、男性からの「日曜日にはいつも何をするか?」の問いに、「午前中は家事をして、午後は仕事をする、仕事は~」と答えたら、

女性から男性よりはかなり早口で、どんな家事が好きか?、またその後、どんな家事に興味少ないか?と聞かれて、その2つ目の、less interested が一瞬聞き取れず聞き返し、答えはしたももののやや出鼻のテンポくじかれた感じ。そしてこの女性の発音が、終始どうも聞き取り難かった、というのもネック。


本番質問カード中、やっていたトピックは、学校で生徒の個性を促進すべきか?と、金持ちと貧しい人々の格差は広まってるか?の2つあったのですが、ここでどちらで行くかやや迷ってしまった、というのもネック。

結局、格差の方にして、スピーチは、手元原稿とは、高齢者の正社員職をキープしてる層と、失業・ワーキングプアの順番が逆転してしまいつつ、何とか時間通りまでは話したのですが、

女性から、それは固定した状況か、流動的か?と聞かれ、経済状況によって変化する、また、政府が会社に正社員と非正社員の待遇差を少なくするよう働きかけるべき、のような部分に、

政府が会社に強いる事になるのではないか?のような事を突っ込まれ、ある意味、改善を促すような事も必要、とか、質問を聞き直しながら答えたのですが、

後でメモ欄を見たら、ワーキングプア対策で、ILOが各国にそういう働きかけ、はあっても、政府から会社への、という図式はチェックしてなくて、政府から雇用者への援助施設やシステム、を言うべきだった、と。

男性の、ワーキングプアと一般の労働者の分け目は何か?のような問いには、その定義と、年収とかは挙げたのですが、

そこから、消費の傾向はどう変わってきたか?という問いで、発音レベルで言ってることは判ったのですが、何故そういう質問に?という意図が不明で、一部聞き返したら、例えば塾の費用とか教育面への出費はどうか?、と再度。

これが学校での練習なら、あの、どうもこの内容でのその質問の趣旨が掴めないんですが、と聞きたい場面、一瞬そういう衝動にもかられつつ押さえて、トピック趣旨は貧富格差、というのも頭にあって、

収入の少ない人々は、子供を私立学校や塾に行かす余裕がなく、金持ちの人々にはそれが出来る、のように答えたのですが、何だかうなずきつつも微妙な様子。

後で思えば、教育面の事を出したのは、私が最初の会話の時に、チューター業をしてる、と言った所から、向けてくれたのかも、とも思ったのですが、

貧富の格差トピックで、何故突然、一般の消費の変化の質問が?と、いまだに謎で、前々回のインターネットの時の、試験官のoverweighの意味の逆の取り方?、とやや似たような、後味悪さ。考えられるのは、私のスピーチから、昔は雇用も安定、今は不安定、という印象受けたのかも?とか。

そして、何か男性がまた聞いた所で、タイムアップの合図、えっと、と思った所で、この問いはなくていい、と笑って取り消して、というのは、前回終了時と同じ。

まあそういう所で、やはり出来たら、この本番でもGMAのような録音システムがあったら、後で確かめられるのに、という部分も少なからず、という所。


今回、私の生粋の力、的には、発信力は色んな意味で結構前よりアップ、でもやはり最初の会話からして、流れによって上手く行けば凌げたかも、という所ですが、聞き取り含めたインターアクション力、というのは、学校での講師との間の距離は縮まっても、今回、本番の面接官との間には、やはり何か膜のようなものがある、と感じざるを得なかった、という所。

その他、今回反省として思うのは、出題では格差のは'04年3回、’07年2回、学校での個性のは'00年1回の過去問で、手元トピックでもあって、そういう意味では生かしたい所でしたが、今回独学でスピーチ練習は出来るだけやって、直前出来るだけ実地練習で締め、という計画のつもりで、

本番10日前から、GMAとテソーラスでの実地を割と詰めて入れて、その復習重視、というのもあって、過去問の全般のスピーチ復習、基本応答再チェックが手薄になった、という事。それが結局、本番で、スムーズにどちらかに決めあぐねた、という一因、とも。

実地練習やったどれかのトピックが、そのまま出てたらまさに報われた部分も、という所でしたが。


それと、このスケジュールにしたため、仕事が全くオフの日もなかった中、何十年と軽い風邪以外病気もない丈夫さ、の私にしても、無意識にややオーバーペース気味だったか、直前の体調管理もまずかった、と。

先週明けからずっと鼻風邪気味なのは、かえってこの位の方が、本番力が抜けていい、と思ってたのでしたが、本番前日の土曜、朝7時半過ぎに目を覚ました時、まさに目が廻ってる、というか、周りの光景がぐるぐる回転してて、それに伴って、吐き気。

何とかトイレまで行って、吐こうとしてもつばのようなものしか出るものもなく、気分が悪いだけ。目が廻る、というのは最近での覚えは昨年1度、晩にそういう事があって、少し横になって休んだら直って、その後の予定の授業も出来たのですが、その時は吐き気とかもなく、目の廻り具合もそれ程でもなく、

今回はその酷い版、で、初めての経験。しばらくトイレにうずくまり、ベッドに戻って、を数回繰り返して、大した事ないはず、と信じつつ、でしたが、10時過ぎに目覚ましセットして、再度眠りについて、目覚めた時には幸いほぼ治ってたので、11時~の中1の子の授業も無事出来た、という次第。

授業が終わった頃には、やや食欲も出てて、コーヒー飲んだり、即席スパゲティ食べたり、夕方には母からの差し入れの弁当も食べましたが、その日は結局、無意識に寝不足も溜まっていたのか、ほぼ1日中ベッドで睡眠。

夜になって少し、また本番朝少し、直前予定だった、最近の各トピックの数字や、2ポイントチェックを少し、前夜まどろんでる時、ふと”戦争”というフレーズが頭に浮かんだりしたので、もしかして、核兵器トピックが来るかも、などと思って、その原稿チェック、

またこれが来たら一番後悔したくない、という一連のサイバー犯罪原稿、そして出掛ける少し前、一番十八番の環境のを1つスピーチ練習、という所でしたが、

まあそういう不慮の部分もあったり、実際本番では、やはり鼻声のままで、体がだるかったのは事実、でも余り、根本の力、出来に大きく作用、という事もなかったかとは思うのですが、リスニング、というか、相手の言う事への集中具合には多少響いたかもしれません。


そういう所で、まあ良くてボーダーか、余りいい手応え、とも言えない後味。もし結果出ずとも、ここまで来たんだし、いまだ道の途中、というつもりでいたい、という所ですが。色んな意味で思う所もあり、正直やや疲れた部分も。

でも最悪、前日には、果たして受けに行けるだろうか?とも頭を過ぎったりして、そういう調整悪さで見送りになってたりしたら、余計後味悪かっただろうし、そういう意味では、終わって一区切り、一息つきました。

関連サイト:STEP 英検ー日本英語検定協会ー
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                  <今回の対策グッズ一部>
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by MIEKOMISSLIM | 2011-11-14 21:58 | 勉強 | Trackback | Comments(0)