Something Impressive(KYOKOⅢ)


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中間テスト対策終了・新入会

昨日で、今回の中間テスト対策が終わりました。特に平常にプラス分はなし、一部振り替えで。

それと4月末に、3月に入れた新聞広告チラシを見て、近所の高2男子とお母さんが面談に来て体験授業、5月から90分×週1回で入会。

中学受験で入って進級した、新宿の中堅やや上の私立高に行ってて、他の科目は結構出来がいいけれど、英語だけが伸び悩みらしく、最初本人と少し苦手な文法の話をしたら、確かに高校レベルでのつまづきもあるけれど、

学校ではどんどん受験対策カリキュラムで進んでて、中学時代も割とハイペースで進んでたようで、どうも本人は中学の基礎があやふやなまま来てしまってて、とお母さん談で、この際、中1から復習してほしい、とのことで。

国語なども得意で、英語長文などは、それとなく意味が取れたりするし、英検準2級も1次はパス、2次で1点足りず不合格だった、と。

大勢の塾だと基礎から復習も難しいし、3月のチラシの、今までより英検アピールした部分も気に留めて下さってたようで、まあ1人だけれど久方の新入会で、やや広告内容変えたなりの生徒が来た、という所。


当面中2生の春期テキストで1年復習から始めてて、やはり素朴な文法で忘れてたり、勘違いや、あやふやなままきてたり、凡ミスもあるし、なかなか復習し甲斐あるよね、とか話したり。

先日中間テスト前には、2回分ほぼ、その範囲の教科書やプリントの不明な所チェックに当てたけれど、やはり、読解問題の訳にしても、それなりに大まかな意味は取ってるけれど、

中学レベルの関係代名詞とかがあやふやなので、それが響いて、やや違うニュアンスになってたり、という所もあったり。

本人は、今の所別に勉強以外の話もしないし、基本的には真面目でおっとりタイプな印象、お母さんもそうせかせかとはしてはおらず、

とにかく穴をじっくり埋めていく感じで、何なら今年一杯位中2内容でもいい、というスタンスで、まあ達成度、進み具合で、ボチボチとやっていければ、という所。


高1女子は、春先やや溜まってた授業分を、テスト1週間前クラブが休みになってから集中的に入れたり、テスト後、また期末後の分を少し持ってきたり。

初の高校でのテスト、科目も増えて、英語も数学も2種類だけれど、普段慣れないクラブなどで余りこなしておらず、範囲の教科書、テキスト、プリントなどざっとは通ったけれど、ややつけ焼刃な感じ。

相変わらずテスト前でもドラマ、芸能界話が多く、一時水嶋ヒロフリークだったのが、今は男優だと西島秀俊、坂口憲二など歳にしては渋好み、

今どちらかと言えば女優の方、特に天海祐希、戸田恵梨香、吉瀬美智子、松嶋奈々子など好きで、吉瀬美智子が出てる「ガール」を見に行きたいけれど、まあテストが終わってから、とか。

先日ちょっと、黒木瞳もいい、のような話になって、あの人って文や詩書いたりもしてるよ、と、たまたま取り出しやすい所にあった、私が持ってる「わたしが泣くとき」というエッセイを見せたら、パラパラめくってて、

「ファンだったの?」と聞かれて、特にそうでもないんだけど、この挿絵の漫画家(岩館真理子)が好きだったし、ちょっと興味あって買った、と返事。

このエッセイは、サラリーマンの夫との出会い、結婚への経緯とかもあったけれど、日航機事故で宝塚時代の友人が亡くなって、その時の虫の知らせ、のような所もちょっと印象に残ってたのだった、と。

何ヶ月か前か、私は見てなかったけれど、松嶋関係もあって本人が熱心に見てた「家政婦のミタ」本を持ってきて、読んでみて、としばらく貸してくれたりしたし、

あの黒木本はまあ女子高生に勧めて、特に気になるような支障なさそうな、とも思ったし、良かったら貸すけど、と言ったら貸してほしい、とのことで、でも読むのはテスト終わってからよね、と念押し。


中1女子は、中間テストの4、5日前、朝突然片側の頬っぺたが腫れて、おたふく風邪疑惑で、学校も塾も休み、試験直前あたふく風邪ではない、と判明、何とかテストは受けられたけれど、

それも響いて英語、数学も余り良い、とも言えなかったけれど、それより理科、社会などかなり悪くちょっと驚き。まあ親御さんも、病気のこともあったし、特に強くは言ってないようだけど、本人も、別に平然、という感じ。

親御さんとは、まあ最初の中学のテストで、病気で見送りで残念と思ったけれど、とりあえず受けられて、どういう感じかか判って良かったですね、というようなお話。


そういう所で、今回もそれなりに過ぎた中間対策でした。

関連サイト:個人学習会 高円寺教室
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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-30 23:09 | 仕事 | Trackback | Comments(0)


SONGS 長谷川きよし

5月12日放映の「SONGS」は長谷川きよし登場、オンタイムと録画で見ました。歌ったのは「別れのサンバ」「愛の讃歌」「黒の舟歌」「Over the rainbow」。

その前回尾崎豊の時の記事でも少し触れたように、この人の動く姿、というのはこれまで覚えなく、以前アルバム「After Glow」('76)は買って、今その内3曲の録音が手元にあるけれど、

名前を聞いたのもいつ以来か、私にとってはほぼ”伝説”の人。まだ活動していたのだ、というのが正直な所。

そして、トレードマークの黒いサングラスで、昔から、目に何らかの障害、とは思っていたのだけれど、2才の時病気で失明、それ以来全盲だった、と、この番組で、今にして知った次第。


今京都在住だそうで、スタッフの男性の腕を借りて、哲学の道、嵯峨野の竹林の道など歩く姿は、イメージより一回り小柄。

でも、お気に入りスポット、成就院という寺の「月の庭」で、弾き語りで歌った冒頭の「別れのサンバ」は、メランコリックな曲自体懐かしいけれど、往年のままの声の豊潤さで、圧巻の存在感、これが今回一番インパクト曲。

         

やはりその、月の庭を臨む縁側での「愛の讃歌」は、エディット・ピアフの書いた詞に忠実に、と高校の恩師に訳してもらったバージョン、とのことで、スタンダードな日本語版の「あなたの燃える手で・・」とは一味違う、ストレートさ、というか。

「黒の舟歌」は、本人がどうしても歌いたかった、という野坂昭如版カバーだったのだけれど、一瞬映った野坂版のシングル、そのB面が「マリリンモンロー ノーリターン」、と目に入って、「マリリン 7日間の恋」を見た時は思い出せなかったけれど、そう言えばそういう曲があった、と。

そしてラストに「オズの魔法使」の「Over the rainbow」。日本人シンガーの「Over・・」、というのははにわかに浮かばないけれど、久方に聞くこの曲、朗々と長谷川ボイスでのファンタジックな広がり。

「愛の讃歌」は一部フランス語、「Over・・」は英語で歌って、この朗々とした歌唱力+原語バージョン、で、徳永英明+幅広いグローバルさ、というか、やはりこの人に、こなせない曲ってあるのだろうか、と改めて。


2才で失明、目が見えていた1才の頃の映像の記憶って、本人の脳裏に残っているのか、全くないのか?京都を歩きながら、山近い場所の自然の音の豊かさについて話し、

音の話ばかりしてると、長谷川きよしには音しかないんじゃないか、思われるかもしれないけれど、自分は音を通じて皆さんが見てる風景を感じてて、真っ暗な音の世界にいる訳ではない、どと微笑しながら語っていたけれど、

ほぼ生涯全盲のミュージシャンが、これ程豊かな世界を、自作の曲、また歌声で表現、ということ自体に、今にしてある種驚き、それだけでも心洗われるような。

そういうハンディにもかかわらず活発な少年時代を過ごし、ラジオから聞こえる音楽に夢中になってギターを始めて、家計のためにも、盲学校でマッサージ業就職への道を進んでたけれど、

高校3年時に、シャンソンコンクールで4位入賞、これをきっかけに「別れのサンバ」で鮮烈デビュー、だったのだったと。


この人のマイベスト曲は、前述の「After Glow」からの録音の3曲「ベイビィ」「今あなたは」「Too Happy」の中の1曲「Too Happy」。そもそもこのアルバムはどうして知ったのか、また何故当時小遣いを貯めて買ったのだったか、どうも思い出せず。

このラスト曲がユーミン作詞の「愛は夜空に」という曲だったけれど、それで知った、にしては、その曲を録音してないし、この人は「旅立つ秋」」カバーはしてるけれど、ユーミン絡みでなく、ラジオで聞いてインパクトあったのかも。

「Too Happy」は、アルバムジャケットの赤み帯びた夕暮れの海+ヨット映像も相まって、子供心に、大人の暮らしの孤独、アンニュイでロマンティックムードが何ともいえずインパクト。

今回、この曲自体がYou tubeにあったのにも驚きだったけれど、そのあべ静江版、というのも発見、ちょっと感慨、

       
作曲は本人、作詞は野走英美という人、元々あべ静江への提供曲だったのをセルフカバー、だったのだったけれど、やはりイントロ、間奏、エンディングのサックスで展開のメロディアスな旋律、アレンジなど、断然長谷川版の方に軍配。

久方に耳にして、昔見た映画などは、今見直したら、結構当時と印象、感想、後味など変わってたり、ということが珍しくないけれど、

何だかこの曲は、当時子供心に受けた、何かを諦めた、悟ったような美しく寂しく穏やかなアンニュイ感、のような印象、感覚が、冷凍保存されてたかのように、結構今聞いても変わらずそのまま、という感じ。


その他印象に残ってる曲は、おときさんとのデュエット「灰色の瞳」。冒頭、彼の音楽性は数多くのミュージシャンに支持されてる、という紹介の中で、この曲を椎名林檎とコラボ、の映像もあったり。


今年でデビュー43周年、御年齢63才、だそうで、この番組に歴代登場、の中で、私はもしかして一番サプライズ、の人かもしれず、今にして知った全盲ハンディの事実、またそれを陵駕してきた凄まじく静かなパワー、

マイ郷愁曲「Too Happy」と共に、ちょっと感慨、という回でした。

関連サイト:SONGS 第218回 長谷川きよしAmazon 「After Glow」長谷川きよし オフィシャルサイト
関連記事:エディット・ピアフ 愛の賛歌(’07)みゅーじん 加藤登紀子SONGS 加藤登紀子カサブランカ(’43)、オズの魔法使(’39)SONGS 椎名林檎<1><2>

<スレッドファイルリンク(ここでは「エディット・ピアフ 愛の讃歌」)は開かない場合あるようです。>     
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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-28 23:15 | 音楽 | Trackback(1) | Comments(2)


街の灯(’31)

今日、近くの成田図書館の映画会で「街の灯」上映、都合も合ったので見てきました。

チャップリン作品は、私はやはり'06年に図書館で見てた「モダンタイムス」以来。この「街の灯」はタイトル馴染みあっても未見、

チャップリンの最もロマンティックな作品、などとも見かけて、ちょっとどんなものかと楽しみにしてて、やはり上映前、上映室に掲示式で何冊か置いてたチャップリン本で、ざっと荒筋予習。

この作品の時代はトーキーが流行り出した頃、でもチャップリンはサイレントにこだわり続けて、やはり音声の科白はなし、折に黒地に白地文字での科白、音は、全編に流れる音楽、折に笛の音とか効果音だけ。


やはり「モダンタイムス」の時同様、だぼだぼズボンルックのチャップリンの様々な仕草から滲み出るコミカルさが味わい。特にインパクトだったのは、ボクシングシーン。

街の浮浪者(チャップリン)が、盲目の花売り娘(ヴァージニア・チェリル)のため、勝てば賞金が得られるボクシング試合に飛び入り、の場面だけれど、

腕力、体格的にもどうにも勝ち目なさそうな男(ハンク・マン)相手に、いざリングに立つと予想に反して、とっさの機敏な動きで相手を翻弄、ダウンしても何度か立ち上がる粘りを見せたり、対等に展開する、意外な奮闘振り。

特に、レフェリー(エディ・べーカー)を巧みに隠れ蓑にして細かく移動、合間にパンチを放つリズミカルさ、は何とも可笑しいコミカルさ。結局はノックアウトされてしまうけれど、なかなかの見ものだった。

         

また浮浪者は、身投げしかけた富豪(ハリー・マイヤー)を助けた縁で、親しくなったけれど、この富豪は躁鬱気味+短いスパンの健忘症で、調子がいい時には彼を友人扱い、気前もよく、でも翌朝には、ころっと経緯を忘れてて、彼を邪険にしたり、という厄介さ。

そういう気まぐれさは”富”への軽い皮肉、なのかもしれないけれど、この富豪宅で、盗事件に巻き込まれたり、そういう時にチャップリンが見せる、一瞬の機敏な動作、などの面白さも。


富豪から何とか持ち出したお金で盲目の娘の窮地を救って、目の手術代も工面、というような、コメディではあるけれど、

ラブストーリーとしては、目が見えるようになった娘が、みすぼらしい浮浪者を、自分を救った”彼”だと悟るラストシーンがハイライトで印象的。色々説はあるようだけれど、私はやはり、ハッピーエンドという感じ。

そもそも盲目の頃、”彼”を金持ちの紳士、と思い込んでたことからも、通常なら、自分が少し施しをしようとした、みすぼらしい浮浪者と”彼”は結びつきにくく、

その手の温みから感覚的に察した、というのは、盲目だった故の感覚の鋭さ、かもしれないけれど、ある種お伽噺的、

でも後味的に、彼女のために、清掃業、ボクシングでの奮闘、富豪宅でのアクシデントで、後に無実なのに投獄されたり、縦横無尽の奔走で金を工面した彼が、報われてもいいのでは、という思い。


目の見える健全者になって、花屋で働く魅力的な彼女なら、まさに本物のリッチな紳士との恋も可能、いくら恩人とはいえ、あえて浮浪者との今後は難しい、というのが、反ハッピーエンド説、のようだけれど、娘自身も祖母(フローレンス・リー)と慎ましく暮らす身の上だし、

「モダンタイムス」辺り以降、作品に資本主義、ナチスとか権力への皮肉なテイストもあったようで、自らの経歴もあって、元々上流階級、富への反発はあっても、

貧しい者擁護のスタンスだったチャップリンの作ったラブストーリーとしても、これはやはりそう貧困者へのシニカルな含み、というより、健気な思いが通じたハッピーエンドだった、という方が私は自然な気が。


そういう所で、久方に見たチャップリン、また音楽入りながらサイレント作品、でしたけれど、色々コミカル映像のコメディ&ラブストーリーとして、渋い味わいでした。

関連サイト:Amazon 「街の灯」成田図書館 映画会象のロケット 「街の灯」
関連記事:モダンタイムス(’36)チャールズ・チャップリンETV特集 チャップリンの秘書は日本人だった靖国 YASUKUNI上映禁止


    
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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-26 23:01 | 洋画 | Trackback(1) | Comments(0)


金環食

21日早朝の金環食、家のビルの屋上から、見ることが出来ました。


当日、東京では太陽が欠け始めるのが6時19分、とのことで、その頃にも上がってみたけれど、雲が厚く、これはダメだ、と戻って、一応丁度金環食になる7時半の10分位前に目覚ましをセット、再度就寝。

そして7時半前、母も来て声をかけて先に上がってて、私は余り期待せず階段を昇っていくと、何と踊り場に薄日が差してて、ちょっと驚き。上に着いて空を見ると、雲はあるけれど、さっきよりは結構薄め。

ここは4階建て屋上で、その頃には、近所のビルの屋上でも、観測グラスを手にした人々や、望遠鏡を向けてる人の姿がちらほら。

私達はまず、簡単な観測グッズで、それぞれ覗いてて、私のでも母のでも、まず小さな欠けた丸の影、が映ってて、金環食の瞬間は、リング、というよりドーナツ型の小円が出現。


a0116217_23122367.jpgこのグッズは、前日に日用品で手作り。元々当日天気も良くなさそうと聞いてて、観測グッズも準備しておらず、

数日前にはもしかして薄っすら見えるかも、と聞いたけれど、近隣店では手頃なグッズももう売り切れだろうし、と探しもせず。

でも前日、めったにない事だし、もし見えたら、と思って、ちょっと観測方法をサイトで検索してたら、ピンホールの原理を使った日用品で出来るグッズ、の作り方の載ったサイト発見、

それは、ラップの芯の両端をアルミホイル、ビニール袋の断片で覆って、アルミホイル側に小さな穴をあける、というものだったけれど、生憎私の所にはラップの空きはなく、ダンボール箱などで、というのもどうも大層で、

別の個人ブログで見かけた、神戸新聞に載ってた、というピンホールスコープ、というのにして、2枚の丸めたボール紙の端をそれぞれアルミホイル、ビニール袋断片で覆い、やはりアルミホイルに穴をあけ、2本の筒を組み合わせるタイプに。

製作時間は5~10分程だったか。母の所に食事に行った時、それも持っていって見せて、母も、観測グッズは用意してなかったけれど、まあ天気の加減で見られるもんなら見てみたい、という感じ、

母の所には、丁度使い終わったばかりのラップの芯があったので、先に見たグッズの作り方で、その場ですぐ作れて、即席準備してた、という次第。


2人で環の影が見えた!と言ってるうちに、ふと肉眼で見上げてみたら、雲のせいで、そう眩しくもなく、太陽の中に薄黒く月が入り込んで、リングになってるのが見えて、何ともシュール、

母にも、そのままでも見えるで、と言ったら、母も肉眼で環を確認。その後、地上からでも、金環食が終わって元に戻っていく時の形も、何度か肉眼でもチェック、その内本格的に晴れてきて、肉眼では無理に。

手作りグッズのビニール側に映った小さい影映像、も一応機能は発揮したと思うけれど、それに比べたら、目には良くなかったとは思うけれど、少しの時間でも、肉眼で、あの神秘映像を確かめられたのは、程よく曇ってたお陰、ある意味幸運だった、と。


付近の学校でも、小学校でグラスを貸し出してたり、いつもより早めに校門を開けてたり、という所もあったようで、教室の生徒も、家族と一緒に家から見たとか、通学途中で見たとか、

まあ余り興味なかった子もいるけれど、多かれ少なかれ関わったイベントだったようで、

母が言うには近所や職場でも、予報だと天気も良くなさそうでグッズを買っても無駄になりそう、と見送った、とか直前気にはなったけれどグッズも手に入らないだろうと諦めてた、手頃なのを置いてる店には長蛇の列で諦めた、とか

後でTVやネットで見た、という人もいたようで、起きて、直接見られたのは良かったですね、と言われたとか。


あの朝ふと思い出したのは、20年位前母と富士五湖辺りに行った時、初日ロープウェイで昇った展望台で、最初雲が厚く富士山を覆ってて、全く見えずがっかり。

しばらくして、戻ろうとした時、サーッと一部雲が晴れて、富士山の上部が見えたこと。母にちょっと言ったら、そんなこともあったなあ、と。


最近、たまに夜空が目に入っても、星もほとんど見えないし、空を見上げる、というような折もめったになく、母は子供の頃、ガラスに墨を塗ったようなグッズで皆既日食は見た覚えある、そうですけれど、

思えば私はそういう皆既日食観察もしたことがなく、今回、同じ場所で何百年スパンに1回見られるか、という宇宙の偶然のたまもの、リング太陽像、が見られてちょっと感慨、というイベント。


そして、おまけというか、それ関連でYou tubeで映像探した時、中島みゆきソングが関連動画にあって、何故?と思ったら、'92年の「夜会」のがタイトルが「金環食」、その時歌われた曲が挙がってて、

その中に「泣かないでアマテラス」という曲。そう言えば子供の頃、天照大神が世の中を憂えて洞窟に隠れてしまう、のような話の覚えがあったけれど、その岩戸に隠れる話、というのは、金環食がルーツ説、を今回見かけたり。

今でこそ科学的に、日食の原因は判ってるけれど、やはり太陽が欠けるメカなど判らない古代の人達にとっては、不気味で、色々神話・伝説の元にもなったのだろう、とか実際そのシュール映像を目の当たりにして、改めて。

        

「夜会」は、私は’95年の「夜会 2/2」に一度行ってて、芝居形式、この「泣かないで・・」の歌シーンだけだと、その世界観というか、雰囲気に入っていきにくいけれど、芝居の流れの中での盛り上がり、感慨があるのだろうと。
         
そして、同じく関連画像にドリカムの「時間旅行」という曲。これは'90年の「WONDER3」というアルバムの曲で、歌詞にまさしく”2012年の金環食”が入ってる、と。

                    

これは当日朝金環食を見た後に気付いて、一部聞いてみたら、確かに今回の金環食を未来のリングのプレゼント、に見立てた歌詞のあるラブソング。

ユーミンの「ジャコビニ彗星の日」の、ジャコビニ流星群は毎年見られて、歌詞の’72年は特に大流星群が見られる、と日本でもブーム、その7何年後の曲だったけれど、この曲はリリース22年後、ついに実現、という曲だったのだった、と。

そういう所で、ちょっとプラスαな関連曲発見も、というイベントでもありました。

関連サイト:身近な材料でピンホールカメラを手作り NAVAERまとめ
関連記事:サヨナラCOLOR(’04)ガラスの使徒(つかい)(’06)間宮兄弟(’06)2/2(’05)SONGS DREAMS COME TRUESONGS 工藤静香宙船(’06)



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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-24 23:14 | 音楽・日常 | Trackback | Comments(0)


巴里の空の下セーヌは流れる(’51)

一昨日、近くの阿佐谷図書館の映画会で「巴里の空の下セーヌは流れる」上映、都合も合ったので見てきました。

上映室は開始前に満席状態、係りの人が新たに椅子を2脚出していたり、ここで経験した一番の入り。この作品は私は初見、モノクロのジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品で、デュヴィヴィエ作品も多分初見。


パリの街舞台に、夢を求めて南仏からやって来たドニーズ(ブリジット・オペール)、その友人でモデルのマリー=テレーズ(クリスチアーヌ・レニエ)、彼女の恋人で、国家試験に何度も失敗してる医学生ジョルジュ(ダニエル・イヴェルネル)、

多くの猫と暮らす貧しい老女ぺリエ(シルヴィー)、その近所の雑貨屋夫妻、その日の学校での成績が悪くて家に帰りそびれるその幼い娘、荒んだ心の彫刻家マチアス(レイモン・エルマンティエ)、

工場でストライキ中のエルムノー(ジャン・ブロシャール)など様々な人間模様が点在して、群像劇の様相、でもそれが後半~終盤微妙にリンクしあって、あちこちで生まれるちょっとした小ドラマ。

久方の、こういうタイプの絡み具合の妙、野心を持つ者の皮肉な悲劇、無心の者への思わぬ幸運、などやや勧善懲悪、のような感じもあるけれど、1日という時間の中で、色んな人生の断片を見せたドラマ、意外と渋く面白かった、というか、残る感慨も。


映像的にも、モノクロながらパリの色んな景色の中の、セーヌ川、建物、石畳、街灯、階段、橋、通り、車、噴水などの歴史を刻んだシックさ、そこにあるだけでデザイン的な佇まい+カメラワークのせいか、そう飽きがこなかった感じ。

また劇中、エルムノーと妻の銀婚式を工場近くの川縁で祝うシーンで楽隊が歌った曲は、メロディに聞き馴染みあって、スタンダードのシャンソン曲、とは思ってもどうも題名は浮かばず、

後で、「巴里の空の下」だったと判って、You tubeで見たらエディット・ピアフとか色んなシンガーが歌ってるようで、私は以前日本人カバーか、誰のバージョンで知ったのだったか?不明、でも今回、元々この作品の挿入歌だったのだった、と。


5/22追記:冒頭、パリの夜景~未明の俯瞰映像、フランソワ・ペリエによるナレーションで展開。

         

フランソワ・ペリエは、「オルフェ」「オルフェの遺言~私に何故と問い給うな」での運転手役だったのだった、と。その他で、私が見てた作品出演者と重なるのを見かけたのは、「別れの曲」に出てたらしいカトリーヌ・フォントネー位だけれど、

「巴里の空の下・・」でのこの人の役は「La Bourgeoise」とあって、どうも具体的に浮かばないけれど、「ブルジョア」の意味らしく、ペリエが施しを頼んでにべなく断られた、一瞬だけ登場の身なりいい老婦人だろうか、と。


誰が主人公、という訳ではないけれど、”華”的には恋愛、財産、名誉を求めてパリにやってきたドニーズ。演じたブリジッド・オペールは、ちょっとヘップバーンを思わすような面差し。

ホテルで働いていた時、男性客の1人のパリからの熱心な手紙にほだされ、ドラマティックな恋愛を夢見ていたけれど、その男性は飛行機事故で障害者となっており、再会はしたものの、別れ。

その夜1人歩きをしていた所、店で好意を告白した女性に侮辱されたばかりの、連続女性殺し犯でもあったマチアスの目に留まって、犠牲となってしまい、

翌日の3面記事のトップ見出しになって、前日占い師に勧められて買っていた宝くじは当たっていたけれど、財産、名誉の皮肉な実現。

それが表向きメイン筋、というか目立つエピソードかもしれないけれど、その周辺にも幾つかの小ドラマ。


その前日、雑貨屋夫妻の、家出状態の小学生の幼い娘は、友人の少年に誘われ、オーストラリアを夢見て小さなボートで川を下って、ちょっとした冒険旅行に出るけれど、途中少年に置き去りにされ、

迷子状態の時、マチアスに遭遇してたけれど、彼女が自分に向けるくったくのない愛情に心和んで、彼女には手を出さず、彼女の住む界隈まで送る、という好意を見せていたのだったけれど。

その少女がその後、家の近くで帰りそびれてる時、自分も空腹でも一日中猫たちのミルク代の施しを求めて歩き回ってた近所の老女ペリエに会って、

ペリエは、少女が母からミルクを買うため託されていた丁度その代金を持ってるのを知って、一瞬たじろぐけれど、それは大事にしまっておきなさい、と告げ、少女を励まし諭して、家に帰らせ、

しばらくして、空腹の猫達と絶望に沈む彼女の元へ、娘がお世話になって、と雑貨屋の妻と少女がミルクと肉を持ってやってきて、

猫達がミルクをすする様子に、震えながら感涙するペリエ、演じるシルヴィーから滲み出ていた困窮、思わぬ救いへの安堵を表す人間味が印象的。

その雑貨屋の妻は、元々ペリエに同情していて、娘に買ってくるように言ったミルクも彼女にあげるために、のような様子だったけれど、ペリエは娘が持ってたまさにそのお金、に邪な気を起こさず、

近所の年長者として彼女を保護して送り届けた、という真っ当さへの報酬として、窮状を救われた、気がする後味良さ。


同じ日、気が弱い、というか極度のあがり症の医学生ジョルジュは、口頭の国家試験にまたしても失敗。恋人のマリー=テレーズも落胆。

でもその落胆の極みの夜、病院で夜勤の時、デニーズ殺害直後、逃げるマチアスを狙った警官の銃弾が、やっとストが解除にになって自転車で帰宅途中だったエルムノーに当たってしまい、彼が搬送されてくるアクシデント。

銃弾をすぐ撤去しないと命が危ない重体で、外科医はなかなか到着せず、という究極の時、ジョルジュは、自分は何度も手術に立ち会ってきた、と、規則外だ、と止める看護婦も振り切って、自分で手術を決行、見事エルムーノの命を救う快挙。

翌日の新聞に、国家試験を失敗したばかりの医学生が、その夜一命を救う、の記事。

インターンの国家試験、というのは、フランスでは実際ああいう形で行われてたのか、今も行われてるのか?謎だけれど、

このジョルジュの度胸、というのは、淀みない弁論で専門知識を披露、が求められる場、でなく、そういう現場、人命のかかった究極の時に発揮された、というちょっと権威ある試験への皮肉、ジョルジュへの運命の救済、というか、これも印象的な一コマ。


同時に、家族を愛し、地道に工場で働く銀婚式を挙げたばかりのエルムノーが、殺人犯の代わりに撃たれた、というのは悲運、4人を殺害していしまったマチアスがその後撃たれたのは因果応酬だけれど、エルムノーの命が間一髪救われた、というのも後味良かった。


そういう所で、劇中聞き馴染みだったシャンソン曲、「巴里の空の下」が流れて郷愁、その曲名やルーツが判ったり、ということもあったり、

ストーリー的には、パリのある1日というスパンの中で、様々な状況、心理状態の人々の絡み合ったエピソードの1つ1つが、風景のシックさと共に、なかなか味わい、という作品でした。

関連サイト:Amazon 「巴里の空の下セーヌは流れる」阿佐谷図書館 映画会象のロケット 「巴里の空の下セーヌは流れる」
関連記事:オルフェ(’50)オルフェの遺言~私に何故と問い給うな~(’60)別れの曲(’34)

    

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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-21 01:10 | 洋画 | Trackback(1) | Comments(0)


SONGS 尾崎豊

「SONGS」先週は、動いている姿自体覚えのなかった郷愁の長谷川きよし、でしたけれど、その前回4月28日の尾崎豊の回をオンタイム、録画で見ました。

先月25日が命日で、没後20年経ったのだけれど、いまだにこうして、忘れかけた頃にふと取り上げられる尾崎。

今回は「15の夜」「卒業」太陽の破片」「誕生」「I LOVE YOU」ライブ映像。今回公開された約50冊の創作ノートの断片が折々、彼と縁(ゆかり)あったプロデューサー須藤晃氏のコメントを交えて。


今回一番インパクトはやはりラストの「I LOVE YOU」。’09年中森明菜がこの番組で、カバーシリーズの中、この曲も感極まりながら歌ってたのだった、と。

マイベスト尾崎曲はやはり、今回なかった「Oh My LIttle Girl」。近年では「うた魂♪」で薬師丸ひろ子版を聞いて、ちょっと感慨。
            
         

この曲もだけれど、「I LOVE YOU」も、若い尾崎豊が混迷の中、懸命に歌を通して他者に投げかけようとしてた”愛情の破片”という感じ、色褪せない曲の1つ、と改めて。


この人、と言えば、沢木さんの最新ルポ集「ポーカー・フェース」で、当時親交あった本人からコンサートに来てくれるよう誘われてたのに、行きそびれているうちに、急逝してしまい、心残りだった、などというようなエピソード。
                                 (C)(株)角川書店
a0116217_23561121.jpg尾崎豊と沢木さんというのは、'91年2月号「月刊カドカワ」で対談の顔合わせあって、精神講座「見えない水路」というタイトル。

この頃は、自分の事務所設立、コンサートツアーも控えてた充実期、でもこの1年数ヵ月後に亡くなってしまって、

その訃報を知ったのは、私は確か吉祥寺にユーミンコンサートのチケットを入手しに行ってて、駅の近くで号外のビラを見かけたのだった、などと薄っすら記憶浮かんだり。

本人の歌声を聞いた最新は、振り返れば’08年に市川準監督追悼でDVDで見た「大阪物語」のテーマ曲、どうも旋律は定かに浮かばないけれど「風にうたえば」、

また今回流れた「15の夜」は、やはり「うた魂♪」で男コーラスが勢いで歌ってたのだった、とか。


5/17追記:「月カド」の沢木さんとの対談で、印象的だったのは、沢木さんが、井上陽水と彼との決定的な違いは、陽水は単数と単数の世界しか歌ってこなかった、自分も、と言っていいけれど、1対1で誰かに向けて書いているはず、

でも尾崎豊は、複数に向かって歌いかけたことがあるし、歌いかけたいと思っているところがある、聞き手を救済したい、という願望があって、それは陽水にも僕にも絶対ないものだ、のように述べて、

尾崎豊は、自分が幸せになるためには、他人も幸せでなくてはならない、という気持がある、という話に対して、

沢木さんは、それは素晴らしいことだと思う、僕も陽水もそこには断念してしまって、やはり1人1人にラブレターを書いて、そういうもので確実な手触りのあるものを作っていくしかしょうがないと思ったから、のようなやり取り。


10代の頃、学校という支配への反発、をコンセプトにカリスマになった彼が、20代になって方向性を模索、NYに行ったり、覚せい剤に手を出してしまったりして混迷、

今回須藤氏がその薬物事件について、自分の享楽、快楽のために人を傷つけたり、薬物をやったりする人ではいということだけは判ってたので、やはり自分が歌うべきものを探しながら、絶対開けてはいけない扉を開けてしまった、とコメント。

拘置所の中で書いた、という「太陽の破片」も流れたけれど、正直20代の彼の曲は私は余り馴染みもインパクトも残っておらず、折に耳にしても、何か抽象的な痛々しさ、という印象。


(C)(株)大田出版、(株)角川書店
a0116217_253182.jpg対談で語ってたように、ピュアで大きな愛情、のようなコンセプトを根本に持っていたとは思うのだけれど、

手元にある、鬼頭明嗣の尾崎回顧本「アイ・ラヴ・ユー 尾崎豊」サブタイトル「尾崎豊との激走345日」では、伝説ミュージシャンの裏のかなりエキセントリック、破天荒、脆弱な実態も。

鬼頭氏は、やはり「月カド」編集長見城氏が取り持った縁で、彼のコンサートを見て、予想つかない全身全霊さ、に魅せられ、後にマネージャーになって、尾崎が社長となった事務所「アイソトープ」をお膳立て、そしてコンサートツアー活動を援助した人物。

先日尾崎写真詩集「白紙の散乱」と共に取り出してみて、どちらの表紙もいつのまにか一部破れてしまっているけれど、久方に開いてみて、

鬼頭氏本では、尾崎豊の礼儀正しさ、人懐っこさ、超多忙でもグッズ売り上げなど会社の細かい経理も自分で目を通す完璧主義さ、常に周りに自分への注意・注目を求める我儘さ、ガラス細工のような繊細さ、

先日の「マリリン 7日間の恋」のマリリン・モンローではないけれど、1つ1つの行動自体、本人の微妙なメンタリティによって、かなり時間がかかったり、回りはヤキモキ状態、

でもどんなに不安的でも一旦ステージに立ったら必ずやり遂げてみせる力、とか、鬼頭氏が書いてるように、まさに”多面体”。


5/18追記:繁美夫人との結婚、長男誕生、という私生活での糧もあったけれど、この本での限りでは、彼の死の前の数年に夫人、息子はほとんど登場せず。

一時不倫スキャンダルがあった斉藤由貴との関係については、同氏は、彼らは恋愛関係でなく本当に”同志”だった、と書いてるけれど、ああいう騒がれ方で出る、というのはそれが”同志愛”であれ何であれ、夫人にとっては裏切り、ではなかったかと。

いつかこの夫人のインタビューだったか、文章でだったか、彼は猜疑心が凄い所があって、ありもしない自分(夫人)の方の裏切り、を思い込んで、小説にも書いていた、ようなエピソードも。


そして結局、彼に振り回されつつ側近として奔走した鬼頭氏とも、ツアー中に決別。

その理由が、ツアー中常に尾崎豊の隣の部屋で待機状態の同氏が、スタッフ慰労会を省いて、たまたま一夜だけ深夜、現場の責任者に誘われて博多の祭り見物に出かけている時、尾崎が彼の部屋に電話、怒りの形相でてホテル中を駆けずり回ってて、

その夜のうちに、尾崎と母との電話の”役員会議”で、一緒にでかけたスタッフともども帰京、自宅待機決定、尾崎の母は残る方向で話し合って、と言ってくれたけれど、その頃には同氏は疲労困憊、やや醒めた心境もあって、その後決別となった、というようなくだり。

何だかまさに24時間中スタッフに、自分への注視を求め、たった一度深夜にそれがされなかったからといって即離脱命令、という理不尽の極み、というようなエピソードだけれど、

そのやや前の記述から、敏感な尾崎が、自分に疲れ、やや引き気味になってる鬼頭氏の心情を察してる節もあって、もしかして、去られて傷つくのを恐れてて、この件をきっかけに、先手を打って自分から別れを切り出したのかも、とも。

鬼頭氏なしでツアーは無事終了、でもその後尾崎は酒に溺れ荒れ気味、秋以降、鬼頭氏の所に、彼ではないか、という無言電話が増え、そういう彼の唯一の拠り所だったお母さんも’91年末に病死。

この本でも折に名が出てた須藤氏は番組中、このお母さんの死のショックで、尾崎はおかしくなっていった、と。


それでもニューアルバムを準備、コンサートツアー予定も出てたけれど、運命の'92年4月25日未明、知人と飲みに出てた鬼頭氏が、もう一軒行こう、と誘われ、携帯の電池が切れてるのを気にしつつ付き合って、

早朝帰ったら、自宅に、倒れた尾崎が警察から病院にまわされ、同氏に着替えを持ってくるように頼んだ、と連絡が入ってた、と。

急いで飛び出そうとした所に警察から、尾崎は奥さんと一緒に帰った、安心して下さい、と連絡あったけれど、その日の午後に訃報。

ツアー中、ホテルからの1時間の留守が、決別になって、またしても、もう一軒だけ、というハシゴ酒で尾崎からのSOSをキャッチし損ねた、という思い。

でも、その究極の時に、奥さんでも周囲のスタッフなどでもなく、母の葬儀では会ってたけれど決別していたかつてのマネージャーに、着替えを届けるよう連絡、というエピソードが、彼の孤独を浮き彫りにしてるようでも。

護国寺の葬儀で、整然と静かに並ぶ3万5千の参列者を目の当たりにして涙、「やったな、尾崎・・・。君はすごいものをこの世に残していったんだよ・・・。」という感慨。

以前家庭教師をしてた、結構尾崎ファンらしかった女子高生がいたのを思い出して、訃報当時には20代前半位か、やはりあの参列に行ったのだろうか、

今頃は40才位なはずで、現実の生活の中、もう尾崎のことなど忘却の彼方か、まだ好きで、こういう番組も見たりしてるのだろうか、とかふと思ったり。


この鬼頭氏本は、勿論起こった事への同氏の記録、見解、100%事実か?他人には判らないし、ある意味暴露本、でもある感もするけれど、ある意味、日本のミュージシャン題材本、としては、マイベスト3には入るインパクト。

やはりサガンの映画化の時なども思ったけれど、こういうスーパースターの素顔のエキセントリックさ、を今時のネットなどで、リアルタイムで知ってたとしたら、その創作品の好み、とは別の所で、私は辟易してただろうと。

大きな他者への愛、という理想、その反面自分が裏切られ、傷つくのを恐れる極度なナイーブさ。そういう心の振り子の狭間でもがいて、ある意味太く短くの、享年26才だったのだった、と。


無論、30分番組「SONGS」では、経歴映像や須藤氏のコメントから多少なりとも尾崎豊の心の葛藤、は垣間見えても、鬼頭氏本での裏面のエキセントリックさ、ある種脆弱さ、などは浮かばず、彼の代表曲のスポットライトの中のパフォーマンスの輝き、のインパクトが残るのだけれど、

何だか、彼の激しくかつ繊細な感性は、豊かな現代の、しかもバブル期だった日本、ではもてあまし気味だったのでは、

10代の頃は、それでも学校という権力への反発、というコンセプトが持てたけれど、そういう時代が過ぎて、次に何を、という段になって、

大きな愛に向けて、というピュアな理想が、基本的に豊かで資本主義の日本だと、ある種、誤解されたりから回りの空しさ、という部分もあったのでは、とも。

葬儀に並んだ3万5千人の市井のファン、いまだに命日には墓碑に集まる人々、語り継がれる伝説、日本の若者にも何か伝わったもの、残したものがあるのは事実だと思うけれど、

対談中沢木さんが、今書いてる小説や絵はあなた自身の水路にはなっているけれど、その水路が読み手につながらないものがあるんじゃないか、と指摘してたり、そういう文学性、という所もあったけれど、

もし彼が、もっと社会的貧困国などに生まれていたら、周囲の”負”の状況に、秘められた資質から異種のパワーを発揮、メンタル的混迷や不安に落ち込む暇もなく活動して、生き長らえてたかも、などとも。

以前の特番感想記事で、今彼が生きてたらどういう曲を歌うのだろう、とか書いてたのだったけれど、日本も3.11という打撃を受けた今、上記のもしも、のような事も改めて思った、今回の尾崎特集。


先日尾崎関連検索中、彼の逝去時2才だった息子尾崎裕哉君、というのが、今慶大生、ラジオ番組で活動したりも、という情報を見かけて、

あの訃報後、色々憶測もあったり、混乱を避けて繁美夫人と息子は渡米、というのは聞いた覚えだったけれど、帰国してたのだった、と今にして。

そしてその息子が、'08年文化祭か何かだったらしいけれど「I LOVE YOU」を歌う画像発見、You tubeにも、その「I LOVE・・」と「15の夜」が。

          

            

面差しは、父のような精悍さ、ではなく草食系な印象、歌は、最初「I LOVE・・」を聞いた時、歌い出しの辺りでは多少上手い素人、な感じ、でも曲が進んでいく内、さすがに声のメロウさは尾崎遺伝子的、今にして聞く実の息子版、と、何だか感慨も。

最初見かけた記事で、生前の父を意識してか否か「音楽で世界を救いたい」願いを持ってる、とのことで、いずれ何かの形で、もっと公に出てくるのかもしれないけれど、そういうちょっとプラスα、番外編発見もあった今回でした。

関連サイト:SONGS 第217回 尾崎豊
関連記事:白紙の散乱(’93)LOVE SONGS(’01)あの歌がきこえる 「僕が僕であるために」プレミアム10 尾崎豊がいた夏うた魂♪(’08)大阪物語(’99)-追悼・市川準監督ークリスマスの約束(’06)SONGS 中森明菜<1>LIFE 井上陽水~40年を語る~<1><2>ポーカー・フェース / 沢木耕太郎(’11)
<スレッドファイルリンク(ここでは「うた魂♪」)は開かない場合あるようです。>


              
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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-16 23:03 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


母の日

一昨日の母の日、今回はオーソドックスにいつもの近くのスーパー商品券、母の日用バニラ・ストロベリーのカップケーキ、カーネーションを渡しました。

いつものように、もう子供の日にも何もしてないし、別にいいから、とは言ってたけれど、やはり私が唯一そういう立場な訳でもあるし、出来る事はしておきたいし、ある意味しておかないと、というイベント。

一昨日は仕事前母の所で一緒に食事の日だったので、ケーキはデザートにして、私も半分ずつ。

今丁度花が何かあったら、と思ってたそうで、カーネーションは食卓に飾ってて、割と花びらは小振りでも蕾の多い束を選んだので、これから開きそうなのも。

恒例の商品券は、一昨年までずっと西友のにしていたけれど、本人は近年、若干近いいなげやの方がよく行くようで、昨年からそちらの方に変更。

まあ今回も、こうしてこの日を共に祝えるのもいいこと、と思って、という所でした。

関連記事:母の日(’07)母の日(’09)母の日(’10)春の芸能鑑賞会 アルゼンチンタンゴ母の日(’11)


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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-15 21:08 | 日常 | Trackback | Comments(0)


ニュー・シネマ・パラダイス(’89)

一昨日、近くの成田図書館の映画会で「ニュー・シネマ・パラダイス」上映、都合も合ったので見てきました。

この作品は、数回見たかもしれないけれど、大分前ビデオで見て以来。初見の時、思わず目頭熱くなったラストのキスシーンコレクション上映シーン、おおまかな流れ、珠玉の名作感、は頭にあっても、やはり内容は薄れ気味。

この図書館映画会の時は、その会場の集会室に、その作品関連の本を展示形式で置いてくれてて、今回もイタリア映画関連本が何冊かあって、上映の前に、その内の1冊のこの作品欄で、ざっと予・復習。


これはジュゼッペ・トルナトーレ監督作、舞台はシチリア島の村だったのだったけれど、海を臨むベランダにカーテンが舞う詩的な冒頭から、

見ていくとやはり、劇場が火事になって、映写技師アルフレッド(フィリップ・ノワレ)危機一髪の時、少年期のトト(サルヴァトーレ・カシオ)が必死の救出、の件や、

青年期トト(マルコ・レオナルディ)と美少女エレナ(アニェーゼ・ナーノ)の悲恋エピソード、とか結構詳細忘れてて、そうだったのか、という部分、また全編に流れるモリコーネの軽快、哀愁の音楽のフィット感も改めて。

ラストの名シーン感慨は、やはり初見の時程ではなかったけれど、近年私は正直、ある映画関係者の、ネット上で公然と繰り広げられてる不倫沙汰の破廉恥さ、を偶然垣間見て、諸事情である種心が傷ついて以来、どうも不倫ものには生理的に嫌悪感走ったり、

3.11震災余波もあって、色んな面で、じっくり映画を味わう、というモードにもなりにくかった事もあったり、

でも今回、たまたまこの懐かしい作品を見て、何だか忘れかけてた、映画というものの持つ生粋のロマン、豊かさ、コミカルさ、ドラマ性など素の魅力、以前そういうものが、自然に好きだった頃の断片に少し触れた気がして、充実感ある2時間だった、という感じ。


やはりアルフレードとトトの、狭い映写室で育った、年代を超えた損得勘定のない人間味ある絆、愛情と、劇場での映画が人々の娯楽の中心だった頃のホットな息遣い、が柱、

劇中使われてた様々なモノクロ作品、その各断片自体もスパイスで、後でその作品タイトル名を見たら、鑑賞中には気付かなかったけれど、「カサブランカ」などもあったのだった、と。

映画好きの少年から、青年期の徴兵、失恋、映写技師、初老には成功した映画人になったトトの人生模様が織り交ぜられて、

そう詳しくは描かれてなかったけれど、少年期にはトトの映画嗜好を毛嫌いしていた母(アントネラ・アッティーリ)が、後年には(壮年期母(プペラ・マッジオ))、普段離れてる彼にアルフレードの訃報を連絡、彼らの絆を温かく繋いだり、というような家族愛も。


アルフレードは、ある意味、父が第2次大戦で出兵、戦死してしまったトトの父代わり、という存在でもあったのかもしれないけれど、

子供がいない自分にとっても愛着あって、映画という共通項で結ばれた気のおけない相手、劇場の火災で盲目にもなって、側にいてくれたら有難い、と思っても不思議はないと思うけれど、

徴兵から帰った彼に、(人生で成功するために)故郷を離れて戻ってくるな、とはっきり言い放つ頑固さ、映写室を愛したように、自分のする事を愛せ、と忠告の言葉をかける愛情、が相まって、何というか、見事なまでの人生の”師”。

そういうエピソードの積み重ね、また、取り壊された劇場、テレビやラジオに押されて衰退した映画、そのものの悲哀、も相まって、

ラストのアルフレードが託したフィルムを初老のトト(ジャック・ペラン)が感慨深く見るシーンもじわじわ効いて、やはり忘れがたい名ラストシーンの1つ、とも改めて。



ジャック・ペランはやはり渋く、私は近年姿を見たのは、製作もして、息子マクサンス・ペランも出てた「コーラス」、DVDで見た「ロバと王女」の王子役、

ドキュメンタリー「WATARIDORI」の監督だったり、そして今回新たに目にしたのは、「セプテンバー11」の製作にも関わってたのだった、と。


DVDサイトで、この作品の173分完全オリジナル版、があった、と知って、今回は124分の上映、私が以前見たのと同じ劇場初公開版。完全版では、トトと中年になったエレナとの再会、アルフレードの他のエピソード、などもあるようで、

もし何かの自然な機会あれば、見てみるとは思うけれど、何だかこの作品はこれとして、特にエレナとの再会とか、あえて積極的には見たくない、という気も。


そういう所で、上映前荒筋チェックのため見たイタリア映画本に、前に見た幾つかのフェリーニ、ロッセリーニ作品なども載ってて、それぞれ今見直したら、きっと印象も思う所も結構違うだろう、と思ったりしたのですけれど、

やはり久し振りにこの作品を見て、少し映画に対して先入観なく”フラット”になれた、というか、心洗われ潤うものあった、という後味でした。

関連サイト:Amazon 「ニュー・シネマ・パラダイス」成田図書館 映画会象のロケット 「ニュー・シネマ・パラダイス」
関連記事:セプテンバー11(’02)(「「KYOKO」&イランはじめエスニック映画スレッド2」の32)、コーラス(’04)ロバと王女(’70)カサブランカ(’43)・オズの魔法使(’39)
<スレッドファイルリンク(ここでは「セプテンバー11」「コーラス」)は開かない場合あるようです。>



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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-14 00:12 | 洋画 | Trackback(3) | Comments(0)


非常持出品リュック

先週GW休みの間、日常レベルでは衣替えと、予てから気になってた非常持ち出し用リュック整備をしました。

以前阪神・淡路大震災の後にも、頭を過ぎりはしたけれど実際手を付けなかったまま、さすがに昨年3.11で初の震度5体感、もあって、それ以降印鑑、通帳類、重要書類などはいつも持ち歩くバッグに常時入れておくようにはして、

東京直下型もいつ来てもおかしくない、というのもよく聞くし、今度ばかりは、非常用持ち出し袋、というのも備えだけはしておかねば、と思いつつ時間が経って、だったけれど、手元の長い間使ってなかったリュックで、だけれどようやく着手、

一応形にして、これを枕元に置いて寝ることにして、一段落、少し気が済んだ、という所。


a0116217_23301311.jpg参考にしたのは主に、先月末発売だった「女性セブン」 (→(C)小学館)の、保存版完全リスト「震度7後の1週間を生き延びる 非常持出品&食料生活雑貨備蓄品」という8Pの特集記事と、

母が近所の人からもらってて、私にも1部くれてた震災の備えの小冊子。

「女性セブン」の記事の方は、荒尾和彦さんという人が書いてて、元々ライターなのか?自身阪神・淡路大震災被災者で、避難所の体育館で書いた「震度7が残した108の教訓」という本も出してる人だと。


こういう女性雑誌を買ったのも随分久方、きっかけは、コンビニでコピーの順番待ちをしていた時、雑誌コーナーでふと手にしたこの号の、「新われらの時代に」という連載企画でユーミン記事が7P分。

大筋はこれまでの業績を追った内容だったけれど、石川セリや、色んなアーティスト、各界著名人、40~60代読者からのコメントなどもあって、

こういう雑誌でこの位ページを割いたユーミン記事、というのを見かけたのも近年珍しく、手元のビール券で飲み物、菓子と共に入手、この非常持出品記事も載ってた、という次第。


2ページ目にあった具体的非常時出品リストは、

★ミネラルウォーター 1ℓ ★ウェットティッシュ ★携帯レインコート ★軍手 ★マスク ★歯ブラシ 液体歯磨き ★トイレットペーパー ★懐中電灯 ★各種乾電池 ★連絡先のメモ ★携帯カイロ ★石けん ★救急絆創膏、消毒薬、包帯、各種薬 ★紙皿、紙コップ、割り箸 ★ポケットティッシュ ★レジ袋 ★生理用品 ★チョコレート、キャラメル、飴などの食品

a0116217_2333575.jpgとあって、これまでにも、こういう品目紹介は見かけたことがあったけれど、何かの縁だし、とも思って大方これに忠実に。

ミネラルウォーターは500mlにしたり、紙皿・コップ、携帯カイロ、包帯は未入手だけれど、当初収まるだろうか?と思ってたら、意外とやや膨れ気味で、丁度。

それと、母がもらった冊子の「緊急ポーチ・小物入れ」リストから、重なるものもあったけれど、加えて

★ホイッスル(ひも付き) ★短いえんぴつ ★小型バサミ ★(その冊子付きの、自分の身元、血液型、緊急連絡先など記入欄ある)災害時あんしんシート

それと、「女性セブン」記事の「必携の定番アイテム」欄からの、阪神、東北でも役に立った、という声が多く聞かれた、という★45ℓほどのゴミ袋、「備蓄品リスト」から★使い捨て紙ショーツ。

また「小旅行に行く時の準備」と考えて、という所から加えたのは下着の替え、携帯くし、旅行用シャンプー・リンス、旅行・コインランドリー用洗剤パック、近隣店で見かけた携帯用救急ミニトイレ、など。小物系は、常時持ち歩いてるバッグの方に。


この中で、私が一番印象的だったのは「ホイッスル」(↑)。当初スルーしかけたけれど、思えば究極の、瓦礫に埋もれて動けず、声を出す気力も、という時、

手元にこれがあるかないかで命の分かれ目にもなりかねない、と、絵が浮かんで、近隣店にあったので購入。やはりこの休みに持ち出し品を揃えつつあった母に言ったら、

a0116217_2335297.jpg自分もあった方が、というのでその分も買ってきて、「こういうのを吹かなあかんようになったら、最後やけどな」とか苦笑しつつ、まあ持ってるにこしたことはないし、と。

ただやはり、いざという時、悠長にバッグ、リュックから取り出して、というより、常に身体に身に着けてないと意味ないだろうし、実際ホイッスルのお陰で救助された、という話も聞いた覚えはないけれど、

大震災の犠牲者の中、これを持ってれば助かった人も幾らかはいたのでは、とも思えたり、何だか妙にリアルに最も切実な、という気がしたアイテム。


あと、近年余り日常あえて買わないチョコレート、キャラメル、飴類も近隣店で揃えて、「森永ミルクキャラメル」なんて、前に食べたのはいつだったか、全く思いだせず。

「風味絶佳」というフレーズも、近年山田詠美作品、映画化の「シュガー&スパイス 風味絶佳」で目にしたけれど、辿ればこれがそもそものインプット記憶だった、と。


そういう所で、まだ「女性セブン」記事の「備蓄品」レベルはまだ手薄ですけれど、先日茨城・栃木で竜巻被害もあって、何だか余り予期しないような事も不意に起こったりするし、

最低限、気になってた備えはして、出来る事はやっておけて、前述のように、多少気が済みました。

関連サイト:Amazon 「震度7が残した108の教訓/荒川和彦」
関連記事:東日本大地震<1>東日本大地震<2>3.11東日本大震災から1年


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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-11 23:25 | 日常 | Trackback | Comments(0)


イバラードへの旅 第15回 井上直久絵画展

3日~明日まで池袋東武の「1番地美術画廊」で開催中の、井上直久絵画展の案内カードが先日来てて、先週土曜に都合も合ったので行ってきました。

この人の作品は、一昨年高校の英語の教科書に載ってるのを見かけたりはしたのだったけれど、5年前DVDで「イバラード時間」を見て、同じ頃Bunkamuraギャラリーの新作展に行って以来。

         

カード置き場に'01年「イバラードへ」カレンダーと、昨年同じ時期のやはり池袋東武での、第14回の案内カード。昨年はやはり3.11後、百貨店の上層階の画廊、とか行く気になれなかったのだけれど、

カードを改めて見直すと、井上氏の「・・本展の準備中に震災の知らせを聞き「共感、再生」へテーマを絞ることといたしました。

私の絵はもともと"幼い目の視点”"小さなものへの慈しみ”"共感への希求””大きな世界への祈り”をテーマにしているのですが、今回こそ、作品に心を込めて、それを語りたく思います。」というコメント。

やはり3.11で、ミュージシャン達が受けた衝撃、影響、というのも折々目にしたけれど、それだけでないこういう画家とか、色んなアーティストにも、ノータッチではいられない要素が、などと改めて。


入り口のカウンターで、案内状持参だとカード3枚セットがもらえ、何種類かあって、どうせなら気に入ったのを、と、係りの女性にことわって、各中身を見させてもらってた時、

黒い背広のメガネをかけた男性が「どうしたんですか?」とやってきて、女性が「カードを選んでられて・・」と答えたら、

その男性はカウウンター上にあった3種類をざっと指して「全部差し上げますよ」と朗らかに言ってくれて、私は「あ、宜しいんですか、有難うございます」と言って、計9枚もらってカウンターを離れたのだけれど、

展示初めの方に、井上氏の写真入り年表があってちらっと見て、しばらく絵を見ているうちに、ふとさっきの男性は、井上氏ご本人だったのでは、と。

案内状にあった作家来場時間を見たら、結構各日長時間、その日も11:00~18:00とあって、私が行ったのは昼過ぎだったし、

カウンターで接近時、まじまじ顔を見た訳ではないけれど、画廊の中央でずっと係りの男性と話してたその人の面差しが、年表の写真と重なる気も。

a0116217_1785586.jpg前回Bunkamuraの時も、ずっと外人と話してたのが本人じゃないか、と思ったのだったけれど、今回もそうだったとして、

あの機会に、「詩とメルヘン」や「MOE」のイラストや「耳をすませば」の劇中劇が好きで、「イバラード時間」DVDも見ました、とか話して、握手でもしてもらってたら、記念になったかもしれないけれど、

まあこういう画廊展の場で、1枚10万円~単位の作品を購入、という意図もなかったし、別によかったかとも。会場には絵本やグッズもあって、さすがにジブリでの馴染み、ネームバリューもあってか、私のように鑑賞に立ち寄った、感じの客が、こういう画廊展にしては結構多め。


今回一番インパクト作品は、奥の部屋にあった、大きな木の下のベンチに親子らしき人影、向こう側に海、ベンチの後ろに庭園らしき所への入り口、の縦長の「海望む木影」。

そう大判でなく、さり気ない作品だけれど、こういう場所にいたことがあるような、というデジャブ感、妙に懐かしい感触。これには成約済み、の印。

そして、見晴らしの開けたファンタジー庭園に向けて、子供が飛んで行く「春日の庭」。あと3枚の大判組作「スリードーターズ・ロック」。横に連なりある3枚の海辺の風景の中に女性が1人ずつ。

もらったカードの作品の中では、今回の案内カード裏の「瀧のある里」や、4層の海面+メルヘンな島の「多層海好天」」(↑カード(C)井上直久)。


また重複カードが2種類あって、一部年賀状など用にキープ、その内3枚あった「野原の会話」(↓カード)には、井上作品お馴染みの「めげゾウ」、

後で母に、のりちゃん(妹)もこの人の絵とか映像結構好きだったよ、と言ってそれを1枚渡して、他のカードも見せたら、幻想的な絵やな、などと。

a0116217_2328756.jpga0116217_23285736.jpg















大分前妹にもらったこのキーホルダー(↑)があったのだった、と思い出して、取り出してみて、先日、長く家と自転車の鍵に付けていた、トルコで買った魔よけの青いガラスオブジェを落として割ってしまったので、

a0116217_17112861.jpg代わりにこれにしようか、と一旦付けてみたけれど、ややかさばるし、普段持ってて余り威勢良くもなさそうなのでやめて、元の飾り棚に。

めげゾウは今回のカードの「小さなものが光る宵」(→)にも登場、久方に見たのだけれど、改めて、丸めた背中に漂う哀愁、何ともめげ具合が愛嬌、というか。


そういう所で、久方の井上展、イバラードのファンタジックワールドで、また一時心洗われました。

関連サイト:東武百貨店 イバラードへの旅 第15回 井上直久絵画展井上直久のイバラードの世界/アートスペース提供
関連記事:イバラード時間(’07)井上直久新作展中間テスト対策終了(’10、2学期)ジブリ創作のヒミツ~宮崎駿と新人監督 葛藤の400日

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        <今回の案内カード裏面「瀧のある里」(C)INOUE Naohisa>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-05-08 23:33 | 芸術・映画 | Trackback | Comments(3)

    

’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!
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