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才輝礼賛 38のyumiyoriな話 / 松任谷由実(’11)<1>

先日、昨年秋出版だった、ユーミンと各界の38人との対談集の本を読み終えました。

'08年8月~'11年8月まで読売新聞夕刊に連載されてたコーナーの再編集、とのことで、中にたまにネットで見かけた回も。

春先頃だったか図書館に予約入れてて、やっと番が来て読んだのだけれど、さすがに何かと引っ掛かる箇所も多々。余りもう手元の本は増やしたくないのだけれど、これはやはり折を見て入手しておきたい、と思う。


対談相手は、ジャンル別にしてみたら、

★音楽界 北島三郎、小林武史、ゆず、辻井伸行、杏(兼俳優)、井上陽水

★俳優 唐沢寿明、吉永小百合、森光子、寺島しのぶ、中井貴一、杏(兼俳優)、井上真央

★脚本家・映画監督 宮藤官九郎、三谷幸喜   ★スポーツ界 朝青龍明徳、高橋尚子、岡田武史

★お笑い界  爆笑問題、千原ジュニア  ★伝統演芸界 市川海老蔵、立川談志  

★ジャーナリスト 久米宏、池上彰   ★政界 石原慎太郎、鳩山幸

★ファッション界 益若つばさ、森英恵   ★漫画家 やなせたかし、やくみつる

★科学畑 バズ・オルドリン  ★化学畑 根岸英一  ★コピーライター 石田衣良

★建築家 隈研吾   ★画家 松井冬子   ★社会学者 上野千鶴子  

★政治学者 姜尚中   ★映画評論家 おすぎ   ★DJ 小林克也

という色々、まさにユーミンの興味の懐示すような幅広さ。


a0116217_11394929.jpg6/30追記:この内で一番インパクト残った対談、を挙げるとしたら石原都知事、か。「サーフ天国、スキー天国」のような曲は、どういう風に出てくるんだろう?と聞かれて、

ユーミンも気を使って、という訳でもないかもしれないけれど、湘南サウンド的なリゾートソングは、元をたどれば「太陽族」、そういう人達を切り取ったのが「太陽の季節」で、元々は石原さんだったと思いますよ、というような返答。

弟裕次郎や三島由紀夫の話も出たり、正隆氏との「ユーミンユニット」に、うらやましい理想の夫婦だねえ、お子さんはいないの?というのに、

いないんです。それはもう、自分にしか興味のない人間が一緒になってるから、とてもそんな(笑)・・あなたみたいな才能のDNAを残さなきゃダメだねえ。いや、一代限りだと思っています。のようなザクッとした応酬。

ユーミンが何人かに聞いてたように、日本はこれからどうなっていくと思われますか?に対して、

日本人ってシャイだけれど、受動的な姿勢を変えないと。日本人が外国に影響を与え、存在を示せるのは芸術、あなた(ユーミン)の歌も外国で受け入れられるだろうし、日本の絵画も印象派に影響を与えた、

そして自分の話として、’62年トリュフォーと合作のオムニバス映画「二十歳の恋」を作った時、君のヌーベルバーグって誰の影響を受けた?と聞いたら黒澤でも溝口でもない「浜辺の情熱」という映画、だと言って、

それって原作、シナリオが石原氏の「狂った果実」のことだと判って、じゃあ、僕が君のヌーベルバーグの師匠なんだ、と大笑い、というようなエピソード披露。

トリュフォーも気を使ってそういう風に答えた、という訳でもなかったのだろうけれど、そこら辺の話は著書「弟」にも書いてたようで。で、日本人には、自分の持つ技術、感覚の素晴らしさを発信する力が必要です、のような提言。

私は石原氏の本は多分未読だけれど、そういう風に脚本も書いてた、とか、「二十歳の恋」は、ロッセリーニなども関わってた5カ国監督でのオムニバスだったのだけれど、そういう作品で映画監督経験もあった、というのも初耳。

その少し前に、自分は小説と政治が相互にいい刺激になってて、やはり文学と政治は両方口説の徒なので、対極のようで背中合わせ、音楽家や絵描きは政治家にならない、音楽はスポーツに似てる、というようなコメントで、

立川談志の回で、話の最後に、ユーミンが・・今はまだ、体が悪くなるぐらいのことをやった方が面白いかもしれませんけどね、というのを受けて、多分冗談めかしで、選挙でもやったらどう?と言われてたけれど、それはまずなさそうだし、して欲しくもないと思う。

でもまあ石原氏とのそういうやり取りは、他の対談相手も皆個性的だけれど、特に濃いキャラクターに負けてない濃さ同士、という感じでちょっと面白かった。


a0116217_1156258.jpg7/1追記:ユーミンが、割と女性としての本音をざっくばらんに話してる感じだったのが、上野千鶴子との回。私はこの人の著作は、内容記憶薄れてるけど「ミッドナイト・コール」が手元にあるはず。

ユーミンが、上野作品の1つ「女ぎらい」には、胸のすく思いがしました。という話から始まって、松任谷さんのような、あまりミソジニー(女性嫌悪)には縁がなさそうな方がどうして、と関心あります、と応じたら、

正隆氏と交際中から「髪結いの亭主」的に言われるのが、すごく嫌だった、ということで、ユーミン自身、父が呉服屋の婿養子、という環境から、長男だけれどリベラルな夫を持って、家父長制が家になかったのを気付かなかったし、

80~90年代のブームの頃、すごいバッシングにあった、旨。上野女史も「あの程度の才能だったら男の世界にはざらにいる。上野は女だから得した」ような事を言われた、とか。

私はミソジニー(misogyny)という言い方も英語も目新しかったけれど、ユーミンは、作ってる時は、外でどう風が吹こうと、叩かれようと、自分のクリエイティブには関係ない、と意識して、それが、戦ってるってことかも知れません、などとと言ってて、

絶頂期だった分、そういうものとの戦いもシビアだったのだと改めて、だけれど、やはりあれだけのクオリティ保って走り続けたのは、メンタルの強靭さ+正隆氏とのコンビ性、も少なからず、だったのだろうと。

上野女史に、互いの才能の評価に厳しい同業者カップルはたいがい破綻します、旦那さまから嫉妬されることは?と聞かれて、

昔はあったと思うけれど、今は同化してますね。・・まあ、軋轢もしょっちゅうありますけれどね。と言うのに対して、作品を作る上で?それとも男女間の?と聞かれ、そこの境目がない、家の中にスタジオがありますし、と。

上野女史が、じゃ、合宿生活を34年やってる感じ(笑)、ほとんど同志愛ですね。同志愛でいっしょに走ってるとゲイカップルみたいになりますね。などという応酬。


後半、互いのファンとの関係など話してて、今後の日本について、上野女史が、余り明るい展望はない、少子化が覆る兆しは全くないから。

社会もソフトランディング(軟着陸)出来ればいいけれど、そのシナリオを現場で生かすのは現場の実践家で、介護保険ができて、本当によかったと思うのは、助け合いがビジネスになったことで、

草の根の現場で色んな活動をしてる大半が女性、本当にやさしいこの人達がいるから介護保険が信じられる・・高齢化の現場にいる人達のバックグラウンドに、ユーミンの音楽がある。・・などと言うのに対して、

ユーミンが、私が、その人達がいる板の上で死ぬっていうの、どうですか(笑)、あ、いいですね(笑)。特養やデイセンターにユーミンの音楽があるというのは。きっと大人気ですよ。

などという終盤も、ちょっと現実味で、趣あったけれど、ユーミン夫妻について、直接本人にこういう風にざっくばらんに語ったのって、余り覚えなく、そういう意味でこれも面白かった回。


7/2追記:その他、色んな対談の中で、引っ掛かった所も折々。

このシリーズの初回は爆笑問題、途中でバッシングの話になって、太田は一切ネットをやってなくて、田中は一時期、そういう書き込みをすごく見て、傷ついて、悪口を書いてるのは明らかだし、そんなのは知らない方がよっぽど幸せだ、のような話。

ユーミンも、私もやらない。傷つくほうなのでね。自分のってついつい見ちゃうじゃないですか。だから・・のようなコメント。

ユーミンの公式サイトはあるし、数年前エキブロで期間限定でブログをしてた時期があったり、正隆氏はブログもツイッターなどもしてるけれど、そういえば、ユーミンは定期的ネット活動にはノータッチ。

「(みんなの)春よ、来い」チャリティは、ネットを利用したプロジェクトだったけれど、通常、特にネットで仰々しく広告しなくても、というスタンスだし、

今更ながらネットって人に、相手に面と向かって、また現実界では取れないような行為、出来ないような発言を平気でさせる麻痺感覚増長、の怖さや、思いつきの言葉を巻き散らかす無節操さ、

何だか、という鼻白み、興ざめ感、意味不明?という折もあるし、まともに感受性、誠実さがあったら出来ないだろう、見て傷つくだろう、と思うような事も公然とあるし、

私が折に正隆氏のブログやツイッターを垣間見て知る限り、ユーミンが同氏の書き込みを見て傷つく、というのはなさそうな、とは思うけれど、やはりメンタル的影響含めて、ユーミンにとってネットというツールは余りプラス価値はないんだろう、というのも納得、という感じ。


対談相手の中で、一番ユーミンに気を使ってなさそう、というか、淡々と自分の事をしゃべる、という感じだったのは千原ジュニアだけれど、その話の中で、

彼は、15才で吉本に行くまで引きこもりで、吉本の養成所で初めて自分で考えたネタをした時、それがドカーンと受けて、電気走る感じで、「うわー、何だこれ」って、なんか泣きそうになって、・・のような思い出話を聞いて、

ユーミンが、香港のライブで一生懸命覚えて広東語で冗談を言ったらかなりウケて、お笑いの人の気持が分かる、って思った、というエピソードと、そういう、人が本当に笑った時の波形のようなものを浴び続ける影響、に関連して、

中学の時、それ自体がパイプオルガンみたいな教会で「トッカータとフーガ ニ短調」を聴いて、それが建物全体に響いて体にガーッと来た時、ぶわーっと涙が出て、それから、声が、パイプオルガンみたいになっちゃったの。・・私は絶対そのせいだと思ってるんです。

声帯まで全部影響受けちゃったというか。そのくらいの衝撃で。・・のような話。それは母校立教女学院のチャペルのことかとは思うけれど、ユーミンの声が、”パイプオルガン”のような、という表現も初耳、

また、その元になったその曲名にもピンとこなかったけれど、You tubeにあったのを聞いてみたら、出だしので、ああ、これのことだったのか、という聞き馴染みインパクトメロディ。バッハの曲だったのだったけれど、今にして、これが独特のユーミン声帯?ルーツ曲、と。

       



あと、ユーミンが自身の方向性について話してて引っ掛かったのは、宮藤官九郎との時、ユーミンが、オーバーグラウンド(世の中に受けれられた)作品と時代との接点について何か思う事は?と聞いて、

クドカンは、王道のことをやっても、無意識にド真ん中を歩かないようにしてるのかもしれないですね。逆に(「守ってあげたい」がテーマ曲の)「少年メリケンサック」は、パンクってメジャーな音楽じゃないので、コア(マニア向け)の映画になりすぎないようにした、

のような返答で、それに対してユーミンが、それがバランス感覚なんですね、私の場合、王道が与えられたとしたら、「じゃあ、ど真ん中歩いてやろうじゃないか」っていうタイプなんですよ。・・のようなコメント。

この本のあとがきで、ユーミンは、・・私自身がここまでやってこられたのは、どこかでメジャーとカルトを両立させようとしてきたからなんですよね。

・・そういう意味でも中庸でいようと思うんですけれど、だからこそ、すごいメジャーな人と、カルトな人、両方に会ってみたかった。・・のような部分も。

才輝礼賛 38のyumiyoriな話 / 松任谷由実(’11)<2>に続く。)

関連サイト:Amaon 「才輝礼賛/松任谷由実」
関連記事:松任谷由実EXPOドームライブあの歌がきこえる「魔法の鏡」「海を見ていた午後」「卒業写真」松任谷由実コンサート THE LAST WEDNESDAY天国の本屋~恋火(’04)さよならみどりちゃん(’04)時をかける少女(’97)瞳を閉じてクレイジー・キャッツプレミアム10 松任谷・寺岡・ゆず等シャングリラⅢYuming Films(’07)SONGS 石川セリ「いちご白書」をもう一度(’75)ユーミンと映画・市川準監督そしてもう一度夢見るだろう/松任谷由実(’09)・No Reason~オトコゴコロ~/高橋真梨子(’09)TRANSIT2009チケットMusic Lovers・SONGS 松任谷由実<1><2>探検ロマン世界遺産 ユーミン×世界遺産TRANSIT2009コンサートShout at YUMING ROCKS('09)VIVA!6×7/松任谷由実(’04)クリスマスの約束(’09)時をかける少女(’10)音楽のチカラ「青春の言葉 風街の歌 作詞家 松本隆の40年」RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の話(’10)クリスマスの約束(’10)ミュージックポートレイト~人生が1枚のレコードだったら東日本大地震<2>Music Lovers 松任谷由実松任谷由実のオールナイトニッポンTV4僕らの音楽 松任谷由実・薬師丸ひろ子・おすぎMUSIC FAIR 松任谷由実NHK 東日本大震災チャリティー企画 ユーミン×SONGS 「春よ、来い」プロジェクトSONGS 松任谷由実RoadShow/松任谷由実(’11)マリン・ブルー/マザー・グース(’77)RAINY DAY HELLO/須藤薫(’82)SACHET/門あさ美(’80)手のひらの東京タワー/松任谷由実(’81)押入れの整理<1> <2><3><4>RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ(’11)SONGS 沢田研二ザ・タイガースを歌うSONGS 山本潤子春よ、来い in 紅白歌合戦SONGS 松任谷由実~2012スペシャル~鈴子の恋(’12)「春よ、来い」カバー 男性シンガー編「春よ、来い」カバー 女性シンガー編マンタの天ぷら(’97)・僕の散財日記(’05)/松任谷正隆虹色ほたる 永遠の夏休み(’12)

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<スレッドファイルリンク(ここでは「単騎、千里を走る」「THE 有頂天ホテル」「Little DJ 小さな恋の物語」)は開かない場合あるようです。>

      (C)中央公論新社

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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-29 22:30 | 本・音楽 | Trackback(1) | Comments(0)


SONGS 井上陽水

先日6月2週目の「SONGS」は井上陽水、録画で見ました。

これまでの出演時映像からと、最新インタビュー交えてで、流れたのは「傘がない」「氷の世界」「リバーサイドホテル」「新しいラプソディー」「コーヒー・ルンバ」「飾りじゃないのよ涙は」「少年時代」「Hello, Goodbye」「夏まつり」「最後のニュース」。

'09年末のこの番組での4夜特集で、以来。冒頭おっとり「・・毎日本当に大変で、激動で、皆さんもどうお暮らしでしょうか、大変でしょうけれども・・」などという語りから、この人が言うと、何か含みがあるようなないような、不思議な脱力モード。


そして久し振りに一連の曲を聞いて、やはり圧倒的にいい声だな、というのは改めて。今回一番耳に残ったのは、「少年時代」。これって元々はユーミンの「春よ、来い」のように、陽水曲の中では王道に立派すぎ、感があった曲、

3年前これがテーマ曲だった同名映画をDVDで見て、ラストに使われてたのを聞いて、名曲として認識新た、でもあったのだけれど、今久方に聞いて、

3.11以降「春よ、来い」の聞こえ方が前より何だか感慨深くなった、のと似てて、やはり以前とは聞こえ方が違う、という感じ。


そういう意味では、本当に久し振りに聞いた「夏まつり」も、裏「少年時代」というか。このマイナー曲調、初めて聞いた陽水アルバム、アフロヘアジャケット、訥々とした語りの入った「もどり道」ライブが仄かに彷彿。

昨年のツアーが3.11で中断、今年再開したステージで歌って、この曲が大きな感動を呼んでいる、らしく、震災で多くの人の故郷や懐かしい風景が失われた、というナレーションも入ったけれど、

本人は、この曲について、この頃、ある地域に人々がもはや住めなくなった、ということを思い合わせると、少し歌ってて特別な気持になる、などと語り、この曲が、この人なりの3.11へのレクイエム、なのかもとも。

        

私は今この曲を聞いて浮かんだのは、実際の過去の思い出の、というより先日の「虹色ほたる 永遠の夏休み」の夏祭りシーン、とか。記憶に新しいから、かもしれないけれど。

本人はその他震災については、昨年より今年のツアーの方が客席の雰囲気が、明るい、熱い、ですかね、大変な事があって、皆さんの気持が、ん~という(塞いでる)感じよりも、パッといこうぜ、という人が多い気がする、などとコメント。


そして「リバーサイド・・」も、やはり最初のイントロの何音かで、「ニューヨーク恋物語」モードが反射的に蘇ったりで、郷愁。

        

今にして、だけれどYou tubeでこの明菜版発見。メランコリック感が、結構フィット。

        

その明菜に提供曲「飾りじゃないのよ・・」というのは、今回久方に改めて陽水版で歌詞を聞いたら、おときさんからの「難破船」のようなストレートに、じゃないけれど、

何というか、アイドルへの曲、にしたら、余りほんわりぼかした部分がなく、結構刹那的、にも彼女のキャラクターにフィット曲、だったかも、とも。


あと「Hello,Goodbye」は、今回のツアータイトルでもあるらしいけれど、陽水のビートルズカバーは、特番で「Here, There, and Everywhere」を聞いて以来。

ラスト、故筑紫哲也さんのニュース番組で流れてた、ラフな形の黙示録のような「最後のニュース」で締め。これも、この人がこの声で浪々と歌うから、様になるんだろう、などと改めて。


過去~現在の陽水曲足跡を辿った内容+本人の語り、そうメジャーでなく時代に埋もれつつある「夏まつり」のような曲の、3.11を経た"今”人の心に訴える価値、とか改めて、というじんわり感慨、な今回でした。

関連サイト:SONGS 第222回 井上陽水
関連記事:僕らの音楽(ゲスト井上陽水)かもめ食堂(’05)帰れない二人(’73)旅する力 深夜特急ノート / 沢木耕太郎(’08)LIFE 井上陽水~40年を語る~<1><2>少年時代(’90)井上陽水 40th Special Thanks TourSONGS 財津和夫<1>/ 井上陽水<1>~<4>SONGS 中森明菜<1><2>SONGS 加藤登紀子


    
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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-27 23:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


あ・うん(’89)

一昨日、近くの成田図書館映画会で「あ・うん」上映、都合も合ったので見てきました。

これは私は未見、高倉健、冨司純子、富田靖子、という顔ぶれにも興味そそられて、という所でしたけれど、これは故向田邦子さん脚本のTVドラマの映画化、小説版は後で本人によって書かれたようで。

例によって上映前に、上映室に陳列あった関連図書の中から、「あ・うん」文庫版をとって、最後の解説をざっと見たら、山口瞳氏の文で、どうやら中年の男同士の友情ベースの話、向田邦子が女性なのに、そういう心理を突いて描いてるのに驚き、のような箇所も。

上映開始数分前に座席は満席になって、何人か係りの人に入場をやんわり断られ、立ち見の女性が一人、この会場で、今まで経験した一番の入り。


注目の面々、健さんはやはり渋かったし、この作品で、出産で休んでた映画復帰したのだった富司純子、先日「山桜」で見かけたのだったけれど、約20年前、さすがにしっとり若やいでて、やや弾けてはいてもある種の品、

「BU・SU」の2年後だった富田靖子、もやはり若く。時代は1930年代後半で、彼女演じる水田さと子と、彼女の見合い相手、ではあったけれど家の都合で破談になった石川(真木蔵人)との恋、

喫茶店での逢瀬もままならない当時の風潮、そうする内に彼に召集令状が来て、という軍国主義や戦争の影、のような切なさとかはあったけれど、

大筋のお話自体は、まあ、男同士、その妻達や他の女性を巡って、また付き合い方の”あ・うん”の呼吸、ドタバタシーンもあったり、滑稽、コミカルなノリもある展開、だけど、正直余りしみじみした友情物語、という後味も残らず。


中小企業社長の羽振りがいい門倉(健さん)と、彼が世話を焼く地味な会社員の水田(坂東英二)一家、2人のキャラクターは、何だか役柄的にイメージが逆?のような印象も当初あったけれど、まあ見ていく内に、それなりに、という感じ。

どうも門倉と水田の妻たみ(冨司純子)は、ずっと仄かに好意を持ち合ってて、水田もそれを判ってて、という、実質三角関係、ではないけれど、2人のタイプの違う男性に挟まれた女性、の様相は、ちょっとサガンの「優しい関係」とか思い出したり。

まあ、門倉とたみの関係については、「優しい・・」の恋人のいるヒロインドロシーと若い青年ルイスとの関係も、だったけれど、終始プラトニックだった、というのが、話の”品”をとりあえず保ってた、という感じ。


6/25追記:そういう”男の友情”?の類の一環で、近年ふと垣間見た、ある男性のネット上で公然と展開する、何ら切実さや真摯さ漂わない不倫沙汰、

それに対して、周りの人間、主に男性が”暗黙の了解”を示して相手の女性と応対してるような雰囲気は、どうにも気持悪かった。

それは、実世界でなくネット上での麻痺感覚、とか、その男性との利害関係とかもあって、そういうものを見たら通常傷つくでだろう、その妻自身や、妻とそういう人達との関係のあり方、も影響するかもしれないけれど、対等な”男の友情”的には、少なくとも一切ノータッチ、が本筋、

そういう意味では劇中、水田家に泣きついてきた門倉の妻君子(宮本信子)と共に、門倉と芸者まり奴(山口美江)の逢瀬の家に乗り込んで、門倉に「女(か女房だったか)を泣かすな!」と罵倒した時の水田、というのが、納得の行動、という感じ。


まり奴は、門倉の娯楽の折での紹介で出会った水田が、彼女に傾いていきそうな気配もあった因縁があったけれど、門倉が、自分がまり奴を店から引かしたのは、

あのままでは女性関係に免疫なく不器用な水田が彼女に執心して、たみが辛い目に遭いそうだったから、などというのは、

多少なりとものたみへの援護射撃、という本心もあるにしても、水田(世間)への自分の浮気の詭弁、に聞こえて、”あ・うん”の行動、というには何だか鼻白む、というか。

たみへの仄かな純愛、的なメンタル部分はまだしも、家でフランス刺繍が趣味の君子を、あれは飾り物だから、などと軽んじて、公然と芸者を囲う、健さんのそういう役、というのは、やはり余り見たくなかったし、

そういう意味では、やはり多少地味でも健さんの水田、坂東英二の門倉、の方が良かったかも、とも。


そういう女性絡み関係を省いても、羽振りいい門倉が水田(一家)の面倒をみる、という図式、その代わりに、門倉も、水田から感謝交じりの素直な友情を受け、たみの好意、

自分には子供がいないようで、さと子からも無邪気に慕われ、心情的に満たされる、というバランスだったと思うけれど、終盤、そういうバランスも危なっかしくなって、2人の間も決裂。

水田がジャワへの転勤を受ける方向、という段になって、門倉がふらりと別れを惜しみにやってきて、一家との絆を持ち直し、と、色々あったけれど友情復活、のハッピーエンド的、にまとまってはいて、

旅館の番頭(大滝秀治)が、水田夫婦を駆け落ちのカップル、門倉がそれを追ってきたたみの夫、と勘違いして一騒動、3人はそれに受けて大笑いシーン、とか何処か可笑しみはあっても、

何だろうか、やはりどうも不倫沙汰への鼻白み感、というのが引っ掛かって、この話を、人情的に味わい、というモードにはなれなかった、という所。


健さんが今回一番ダンディに思えたのは、そういう男女間の狭間、でなく、召集令状のことを水田家に告げに来て、去った石川の後を、さと子に追わせたりした男気。

この作品を手掛けてたのは、健さんとよくタッグを組んできた降旗康男監督、私は降旗作品は「憑神」以来、その前が、同監督が日本シーンを担当してた健さん主演の「単騎、千里を走る」で、

このコンビで8月に公開の「あなたへ」という作品が、「単騎・・」以来の健さん出演、また主演作のようで、先日「虹色ほたる 永遠の夏休み」を見に行った時、

劇場に、その公開に寄せて健さんからのダイレクトメッセージ、としてB4強のサイズで3回分2枚、日経新聞電子版より転載、というチラシがあって、1回はお母さんの思い出の内容で、その最後に、この「あ・うん」撮影中、91才で亡くなった、という旨があったのだった。

(C)日本経済新聞
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a0116217_1419386.jpgで、他の2回分には、3.11からの思い、これまでの作品撮影での苦労、俳優人生など綴られてて、直接「あなたへ」の内容には触れておらず、母題材の作品か、と思ってたら、

夫婦愛を描いたもので、妻への思いを抱いて旅する主人公のロードムービー、のようで、そういう真っ当路線での今の健さんの渋味、というのもちょっと興味。


そういう所で、若い日の健さん、冨司純子、富田靖子などの顔ぶれは楽しめたけれど、という作品でした。

関連サイト:Amazon 「あ・うん」成田図書館 映画会象のロケット 「あ・うん」高倉健のダイレクトメッセージ
関連記事:単騎、千里を走る(’05)憑神(’07)海へ、See You(’88)遥かなる山の呼び声(’80)寝ずの番(’06)フラガール(’06)犬神家の一族(’06)(「市川崑物語」スレッドの9)、愛の流刑地(’07)明日への遺言(’08)山桜(’08)バルトの楽園(’06)BU・SU(’87)ー追悼・市川準監督ーkitchen ~キッチン~(’97)ロード88 出会い路 四国へ(’04)バックダンサーズ!(’06)どら平太(’00)白い船(’02)蝉しぐれ(’05)旅の贈りもの 0:00時発(’06)明日の記憶(’06)春との旅(’10)眉山ーびざんー(’07)八月の濡れた砂(’071)
<スレッドファイルリンク(ここでは「単騎、千里を走る」「憑神」「フラガール」「犬神家の一族」)は開かない場合あるようです。>

         (C)(株)東宝
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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-25 00:00 | 邦画 | Trackback | Comments(0)


冷蔵庫

先週半ば、突然、冷蔵庫が全く効かなくなってました。

朝、冷蔵庫の下に結構水が溜まってて、中を開けたら生温い感触。マーガリンも柔らかくなってたり、冷凍庫の方も、氷が出来てないし、水浸し。

スイッチやコンセントを入れ直してみて、動いてるような音はするし、灯りも付くのだけれど、冷えていきそうでもなし。どうも前夜の内に機能ストップしてしまったようで。

とりあえず肉、卵、マーガリン、ケチャップ、ソース、マヨネーズ、みそなど近くの母の所の冷蔵庫に入れてもらって、またスイッチ、コンセント入れ直しで様子をみたけれど、どうもダメなようで。


そう言えばここ数ヶ月前位からか、冷蔵庫下に少し水が溜まってて、ということが折にあったけれど、冷え具合には問題なかったし、そう気にしてなかったのだけれど、

取り扱い説明書を取り出して見てみたら、「こういう症状が出たら使用中止して、点検・修理依頼を」、の欄に「冷蔵庫床面にいつも水が溜まっている」というのも、載ってて、やはり黄色信号だったのだ、と。

前の長持ちした生協冷蔵庫のように、もし何かの拍子に直って動き出しても、どうせ具合悪いのは確かだし、と、3年前これを買ったオリンピックに電話。その日の内に販売元から連絡あって、修理業者に話を廻すので、ということで。


翌日その業者から電話、昼頃に男性が来て、何か作業して温度を測ったり、しばらく点検。でも、部屋の温度が23℃、(冷蔵庫の)中が22℃で、やっぱり効かないみたいみたいですね、とのことで、新品と交換になるだろう、との話。

保証書期限は、本体は1年、冷却ユニット(圧縮機・凝縮機・毛細管・冷却器・配管)は5年、とあって、3年経ってるし、修理でなく本体ごと取替えなら、買い替えも覚悟してたけれど、多分取替えは保証が効くと思いますよ、とのことで、

その日の内に販売元から連絡、全く同じのものは製造してないけれど、同型の新品と交換させていただきます、とのことで、確かめたらやはり保証が効くようで無償だと。

で、その翌々日土曜日午後に、新品到着。確かに大きさとか中身は全く同じ、出っ張った取っ手がついていないだけ。

入れ替えに持っていってもらう際に、新品の包みに古いのを入れ替える作業はご自分で、と聞いてて、要領よくいくだろうか、とちょっと気にはなってたけれど、届けた佐川急便の人がさっさとやってくれて無事取替え終了。

その日の夜にはちゃんと冷えてて、仕事後母の所に預けてたものを取りに行って、まあ平常に戻れて良かった、という所。


以前の生協冷蔵庫がついに寿命尽きたのも、前のブログ記事を見たら、3年前の丁度この時期。否応なく新品に買い替えで、当時はエコポイント、とかあったのだった、と。

あれは何度か引越しもしつつ30年近く働いてくれたのだったけれど、今回のは寿命その10分の1。

でもまだそう暑い時ではなかったし、保障が効くか?微妙、出費も覚悟したのが無償で済んで、それは保障期間カバーの冷却ユニットが原因での本体取替えだからOKだったのか、そこら辺詳しくは聞かなかったけれど、

電話や来た業者の人の対応も普通に丁寧で、特に嫌な思いもしなかったし、製造元は社名が森田電工からユーイング、に変わってた会社。

ここのそういう保障の取り扱いが良心的なのか、どこでもこういう場合こういう風なのか?、でも正味3日後には新品が来たことと共に、まあ良かった、とは思うのだけれど、

日常の中、普段普通に動いてるものに、突如バタッと機能を止められると、勿論大震災などの比ではないけれど、基本的な足元の所で、不便だし落ち着かないし、と久方に実感、という出来事でした。

関連サイト:(株)ユーイング サイト
関連記事:冷蔵庫(’09)

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               <左:旧冷蔵庫、右:新冷蔵庫>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-22 22:02 | 日常 | Trackback | Comments(0)


LOVE まさお君が行く!(’12)

一昨日、神保町の日本教育会館(一ツ橋ホール)で「LOVE まさお君が行く!」試写会、都合も合ったので、「いい加減な・・・」ブログのいい加減人(Yamato)さんとご一緒して行ってきました。

これは’00~’10年まで放映のTV番組「ペット大集合!ポチたま」で、ラブラドール・レトリーバー犬のまさお君とお笑い芸人松本秀樹が全国を旅する人気コーナーがあって、その映画化。

私は同番組は未見、そういう番組があったのも今回知った次第。思えば”犬もの”は、「HACHI 約束の犬」以来、「HACHI・・」などよりはラフなコメディタッチで、

a0116217_146924.jpg正直見る前は、そう深みある人情テイストとかは期待してなかったですけれど、

”ダメ犬”まさお&売れない芸人松本(香取慎吾)が、色々ヘマをしながら、徐々にこの天然犬まさお、ならでは、またこのコンビならでは、の味が認められていく様子、

愛着、絆を繋いでいく様子とか、基本的に笑い、まさおが巻き起こす周りの人々との触れ合いやアクシデント、そして終盤しんみり感も交えて、上映時間1時間49分、そう長かった、という感覚もなく、なかなか楽しめた、という後味。



松本役の慎吾君が、まあはまり役、やはりSMAPの中で、と思っても、この役が一番フィットするのは彼だろう、という感じ。

キムタク、中居、草薙君は、それぞれ見た出演作品が浮かんで、稲垣吾郎も後で、「笑の大学」に出てたのだった、と判って、やはりこの慎吾君だけが映画では未見?と思ってたけれど、出演作をチェックしたら、

三谷作品「THE 有頂天ホテル」「みんなのいえ」に出てたのだった、と。にわかにどうもどういう役だったかは思い出せないけれど、やはり彼の主演作、としては今回初見。


松本は、漫才の相方にも去られ、まさお同様、ギャラの安さ、が決め手で番組に抜擢されて、張り切ったものの、主役は犬のまさお、という主旨にがっかり。

それも、アピール芸もなく、出来ず、ただ食い意地の張った野生・本能のままの天然犬で、ひたすら振り回されつつ、番組の反応もクレームだらけ、質素な木造アパート暮らしに付き合ってきた恋人美里(広末涼子)とも、別れの気配。

そういう、ラフに情けない芸人、また、撮影で崖下に転落した危機一髪の時、真っ先に機敏に彼の元へ駆けてきたのが、普段反応の鈍いまさお、で、そういう所から徐々にいいタッグを組んでいく1人と1匹、だったけれど、

そういう、何か動物の無償の愛着を呼ぶ?ような人間性、キャラ、というのが、取ってつけた風でもなく似合ってた感じ。


6/20追記:こういう動物と人との触れ合いもので、いつもふと思うのは、人間の俳優は共演者が誰であろうと”演技”出来るけれど、動物、というのは、いくらいいトレーナーが指導して、動物自身勘のいい資質?があったとしても、

”演技”には限界あるだろうし、ダイレクトなスキンシップのシーンとか、いくら上手く編集したとしても、やはりそもそも俳優自身との波長が合ってないと、いいムードを出すのは至難の技じゃないかと。

今回のまさお役は、実際のまさおに見た目がそっくり、というラブという犬だったらしく、慎吾君自身は「HACHI・・」のギアのように元々犬好きだったのか?不明だけれど、彼らのじゃれ合ったりするツーショットは割と無理なく自然に見えた。


劇中、細かい芸は皆目出来ないまさおだけれど、とにかく本能的に、松本が崖転落の時には駆けつけたり、別れモードで故郷へ帰る美里の乗ったバスを、松本と見送った時、バスを追おうとしたり、

その日の夜、松本が狭い部屋の布団で、傍らのまさおに寂しさを訴えて、というか、分かち合おうとしたりしてたのもちょっとシュールに切なくて印象的だったけれど、それを覚えてたのか、

故郷で美里のらしき結婚式にロケハンバスが通りかかった時、ざわめく松本の心境、それを察したかのように、現場へ一目散阻止に走って、実際は美里の兄真一(木下隆之)と多恵(大久保佳代子)のだったセレモニー大混乱。

いくら実話ベースとは言っても、そこら辺は脚色あった気するけれど、まさに松本への、人間の親友でも出来るか?という思いやりをダイレクトに体現するまさおの純真さ、には笑いの中にもちょっと感慨も。

実際のまさおは未見だったけれど、そういう所もこの犬の魅力ベースだったのかもとも。


まあさすがにファンタジー話ではないので、松本が亡き母の形見のフランス人形を手にしみじみ母の思い出をまさおに真剣に語っても、そう細かい心の機微までは伝わらず、

キョトン?で、人形の鬘をくわえたり、そういうコミカルな大雑把さとこの犬なりの人情味、のようなもののバランスも良かった感じ。

そういう計算のないまさおの行動、仕草に、客席から折々特に子供達の笑いの反応。思えばそういう作品も久し振り。まあそう道徳的な、というコンセプトではないかもしれないけれど、

終盤松本の、まさおをかけがえなく思う心境とかも含めて、世知辛い昨今、子供向けに相手への無償の思いやり、的な情操面でもいい作品ではないかと思ったり。


また彼らに振り回されつつ温かく見守る周囲の人々、このダメコンビに、何か可能性を感じて生かそうとしたヂィレクター河原(光石研)とADの水希(成海璃子)初め、

松本の祖母(左時枝)、彼らが訪れた施設の園長町村(小野武彦)ら、特に左時枝の、TVの彼らの姿に率直に喜ぶ田舎のおばあちゃん、という様子がいい味。

また成海璃子は、私は市川準作品「あしたの私のつくり方」のヒロイン、以来だったけれど、今回の方が力が抜けて、というかナチュラルな印象。

河原や水希の上司、プロデューサーだったのかTV局の辻役寺島進や、松本の祖父役浅野和人らは、温かくというより渋く締めて見守る感じ。


また終演後Yamatoさんから、松本とまさおがいる吊り橋でわざと橋を揺らしてたチョイ役のコミカルな通行人が松本秀樹本人だった、と聞いて、カメオ出演だったようで、

特に俳優業はしてないようだけれど、この本人自身が主演、という線には至らなかったのか、本人は慎吾君が自分の役、という事には喜んでる、とも作品関連ブログでちょっと見かけたけれど。

a0116217_1944339.jpg劇中でもまさおと施設の黒ラブラドール・レトリーバー、ダイアンが相思相愛になって結婚、2世達も誕生、というシーンがあったけれど、

その後松本秀樹と、その2世犬達や今回出演のラブとの旅番組が続いてて、今は、まさお血統ではないようだけれど、3代目旅犬まさはる君との「まさはる君が行く!ポチたまペットの旅」として続いてるそうで、折あれば一度見てみようか、と。

(↑会場でもらった「まさおりがみ」作成。小2匹もバンダナに「まさお」名、でも2世犬のようにも見えたり。)


これを手掛けたのは大谷健太郎監督、脚本は「ソラニン」の高橋泉。大谷作品は私は「約三十の嘘」「NANA」「NANA2」を見てて、「約三十・・」は密室的ロードムービー、「NANA」は音楽もの、でも特に作風的にはっきり、という訳ではないけれど、どこかライブな手触り感、というのは今回も重なるかも、と。


そういう所で、久し振りの動物もの、話にそうひねりはないですけれど、慎吾君&ラブコンビのムード、コミカル+ハートウォーミングなバランスで割とテンポよく進んで、前述のように、なかなか楽しめた作品でした。

関連サイト:「LOVE まさお君が行く!」公式サイト象のロケット 「LOVE まさお君が行く!」
関連記事:NANA(’05)ソラニン(’10)THE有頂天ホテル(’06)ざわざわ下北沢(’00)恋愛写眞(’03)バブルへGO!タイムマシンはドラム式(’07)Little DJ 小さな恋の物語(’07)ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~(’09)神童(’07)あしたの私のつくり方(’07)シュガー&スパイス 風味絶佳(’06)ありがとう(’06)それでもボクはやってない(’07)東京タワー~オカンとボクと、時々オトン(’06)サッド ヴァケイション(’07)めがね(’07)歓喜の歌(’08)バックダンサーズ!(’06)東京フレンズ(’06)ALWAYS続・三丁目の夕日(’07)私は貝になりたい(’08)理由(’04)武士の一分(’06)22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語(’07)崖の上のポニョ(’08)その日のまえに(’08)星になった少年(’05)フラガール(’06)UDON(’06)監督ばんざい!(’07)HACHI 約束の犬(’09)
<スレッドファイルリンク(ここでは「NANA」「THE有頂天ホテル」「LittleDJ 小さな恋の物語」「サッド ヴァケイション」「私は貝になりたい」「理由」「崖の上のポニョ」「星になった少年」「フラガール」)は開かない場合あるようです。>



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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-19 23:00 | 邦画 | Trackback(6) | Comments(2)


SONGS 徳永英明

前々回の「SONGS」は徳永英明、この番組ではほぼ1年ぶり、オンタイムと録画で見ました。今回歌ったのは「夢は夜ひらく」「人形の家」「虹色の湖」「壊れかけのRadio」。

先日’60~’70年代の日本の歌謡曲カバーアルバムを出したようで、その中からの3曲。そういう懐古モードで、お台場の「なつかし横丁」や、高円寺の歌謡曲バー、東京タワーなどを訪れる様子。

また幼い頃、一家で「紅白歌合戦」を採点したりしながら見るのが楽しみだった、とか、家のステレオで初めて聞いたのが美空ひばりの「悲しい酒」だった、とか、その歌謡曲ルーツぶりの紹介も交えて。


お台場は私は近年行ってないけれど、ああいう「なつかし横丁」界隈なんて、前に何度か行った時は気付かず、まだ出来てなかったのか、

徳永英明は色んな駄菓子を懐かしがってたり、コマのことを話してたり、射的コーナーで撃ってたりしたけれど、レトロ感味わえそうで、折あればちょっと覗いてみたい気が。

高円寺の歌謡曲バー、というのはこれまで聞いた覚えなく、今回映像でも具体的な店名は出ず、「高円寺歌謡曲バー」でちょっと検索しただけだと、店名や場所は不明だけど、こういう店も近隣にあるんだ、と。

徳永リクエストでかけていた「レインボー船隊ロビン」とか、アニメテーマ曲も網羅、の幅広さ。「レインボー・・」自体の内容は思い出せないけれど、あのテーマ曲は仄かに聞き覚え。

そして上京30年以上だけれど、初めて登った、という東京タワー。展望デッキから見えるスカイツリーを見て、自分もあのスカイツリーのように、若い世代として、昭和の歌謡曲を未来に伝えていく立場だ、のようなコメント。

また、その前の方の映像で、10~30代位に歌謡曲に馴染んでた今50~70代位の世代の人が、今またそういう曲を聞くことで元気になってくれたら、

また上が元気になったら下の世代も頑張ろうという気になれるし、それで団欒や絆が生まれたら、というような発言も。


今回カバーの3曲、「夢は夜・・」はオカッパ姿で”情念”を歌う藤圭子、まさに昭和、だった雰囲気。弘田三枝子の「人形の家」なんて、今思えば露な恋の破綻・悲哀、の内容だけれど、徳永英明も語ってたように、子供心にああいうもの、として聞いてた覚え。

中村晃子の「虹色の湖」は、記憶が微妙だけれど、GSサウンドアレンジのヒット曲、だったとのことで、こういう曲があったのだった、と。この人と言えば、細川俊之との「甘い囁き」日本語でカバー版、が反射的に浮かぶのだけれど。


アルバムの曲目を見てみて、最初に目に付いたのは、朱里エイコの「北国行きで」。

          

オリジナルは哀愁の曲調+パワフル・情感ある歌声、朱里エイコはこの一発ヒットシンガー、という印象だったけれど、この曲はインパクト。ちょっと検索したら、この人は’04年に病死していたのだったけれど、色々海外進出もしてた実力派だったのだった、と今にして。

         

その他に目に付いたのは、先日由紀さおりも歌ってた「ブルーライト・ヨコハマ」、「真夜中のギター」「恋の季節」とかも好きだったし、懐かしい。

6/17追記:思えば「恋の季節」は、確か私が初めて買ってもらったレコード。

         

ピンキー、今陽子の、キラーズ4人を従えてのマニッシュな風貌も、子供心にインパクト。次のシングル「涙の季節」なども家にあったかと。今このオリジナルを聞いてみて、豊かな声量、本当に歌も上手い人だったのだ、と改めて。
         
         

この中森明菜版、というのも発見。オリジナルからほぼ40年たった今、こうして歌い継がれている、と知ったこのノスタルジー曲。

         

それにしても演歌~フォーク、やはり日本の曲で彼に歌いこなせない曲はあるんだろうか、と改めて。<追記終り>


でもやはりそういう昭和歌謡にしても、この人はあくまで女性ボーカリスト曲嗜好なんだ、と。これまでのカバーでも、気付いた男性曲は「上を向いて歩こう」位。

もしこういう時代の男性曲で、徳永版を聞いてみたいとしたら、前に挙げてた佐々木幸男「セプテンバー・バレンタイン」もだけれど、平浩二の「バスストップ」、堀江淳「メモリーグラス」、

野口五郎「私鉄沿線」、加藤和彦「シンガプーラ」、バンバン「いちご白書をもう一度」、三善英次「雨」、甲斐バンド「光と影」とか。


そして自分の歌も、聞いてくれる人の心に残り、元気を与えるものとして歌い継がれてほしい、と、ラストに「壊れかけのRadio」。

で、先日この番組の一青窈の時も、昭和曲カバー特集、でも最後の「もらい泣き」がやはり断トツで一番効いた、ように、徳永カバーもいいのだけれど、「壊れかけ・・」がこの人の味の真髄、というか、やはり一番インパクト。

久方に聞いて、やはりこの人のハスキーボイスと曲調が絶妙にミックスした名曲、と改めてしみじみ、という今回でした。

関連サイト:SONGS 第221回 徳永英明Amazon 「LOCALIST VINTAGE/徳永英明」
関連記事:SONGS 徳永英明プレミアム10 恋歌autumn&winter徳永英明~あなたに贈る僕の歌~SONGS 徳永英明旅の贈りもの 0:00時発(’06)SONGS 徳永英明松本隆に捧ぐー風街DNA-(’10)'10年度音楽鑑賞ベスト10SONGS 徳永英明GSワンダーランド(’08)SONGS 由紀さおり

 
      
     
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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-16 23:59 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


杉並弦楽合奏団  創立25周年記念 第50回定期演奏会

先週土曜、セシオン杉並で、地元の杉並弦楽合奏団の定期演奏会、都合も合ったので、昨年末の回に続いて母と行ってきました。

今回合奏団の25周年記念、でもあるらしく、この組織を知ったのは昨年前回の時だったけれど、私がこの地へと上京してきた前年あたりから活動してたのだった、と。

前回はフルート、ピッコロの独奏とのコラボだったけれど、今回はオーボエ奏者(鈴木宏子、桜田昌子)、ヴァイオリニスト(清岡優子)、ソプラノ歌手(西野薫)とのコラボで、色々バラエティもあって、聞き応え。


演奏曲は

★横山淳:25周年記念委嘱曲 「うつろへど とこありて」

★アルビノーニ:2本のオーボエのための協奏曲 ハ長調 Op.9-9
Ⅰ Allegro Ⅱ Adagio Ⅲ Allegro

★シューベルト:ヴァイオリンと弦楽のためのロンド イ長調 D.438

ソプラノ独唱奏曲(横山淳編曲)
   ★J. シュトラウス2世:春の声

   ★ シューベルト:セレナード 歌曲集「白鳥の歌」より

   ★皇后陛下作詞 山本正美作曲:ねむの木の子守歌

   ★プッチーニ:ある晴れた日に 歌劇「喋々夫人」より

★ベートーベン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 「セリオーソ」 Op.95 弦楽合奏版(マーラー編曲)
Ⅰ Allegro con brio Ⅱ Allegretto ma non troppo
Ⅲ Allegro assai vivace ma serioso 
Ⅳ Larghetto espressivoー Allegretto agitato

アンコール  ★F. メンデルスゾーン 「6つの歌」作品34より 「歌の翼に」


指揮者は前回と同清水醍輝氏。休憩をはさんで、やはり2時間位。今回曲名で知ってたのは「ある晴れた日に」、曲を聞いて明らかに聞き覚えあったのは「春の声」。

一番インパクトは、ソプラノ独唱最後の「ある晴れた日に」。これは先日のTokyo Play Operaコンサートでも聞いたのだったけれど、改めて、スケール感ある旋律、今回歌った西野さんの力量が、4曲中一番伸びやかに発揮されてたような。
          
        

それと、アンコールでソリスト4名が総出+合奏団での「歌の翼に」。これは聞き覚え微妙だったけれど、改めて、シンプルな唱歌のようでありながら、何というか、崇高な旋律の、心洗われる系の曲だと。You tubeにバーバラ・ボニーという人版などが。
        
        


また、「ヴァイオリンと弦楽のためのロンド」は素人目にもかなり複雑な難曲、に思えたけれど、赤いドレス姿、そう大柄でなく華奢な印象の清岡さんが、まさにヴァイオリンを身体の一部であるかのように自在に操ってこなしていく様は、何気なく圧巻、という感じ。

You tubeに、今回演奏会のこの曲のゲネプロの模様の一部を発見。

        

曲目解説によると、「シューベルトはヴァイオリンを弾けなかったらしく、この経過句が滅茶苦茶に弾き難い」などとあって、弾けない楽器の作曲をしてしまう?天才、またそれを弾きこなすヴァイオリニスト達、というのも異次元世界、というか。


母が一番感慨あったのは「白鳥の歌」らしく、これは故郷での合唱団時代、「失恋の小夜曲」という題名で日本語で覚えて、発表会でも歌ったことがあったそうで。

やはりオペラコンサートの時の「アヴェ ヴェルム コルプス」のように、いまだに歌詞は全部覚えてるようで後日家で口ずさんでて、今にして、元々「白鳥の歌」という題名だったと知ったけれど、やっぱり懐かしいなあ、と。

誰の歌詞だったか、とか覚えてなくて、ちょっと「失恋の・・」で検索してみても、どうも情報見あたらず。You tubeでも、「白鳥の歌」同名の若山牧水の詩の曲はあってもこちらは見あたらず、「白鳥・・」のピアノ&フルート版が。

        

私はやはりこの曲も、聞き覚えあるようなないような、だけれど、何だかシューベルト曲、という知識なく聞いたら、序盤など日本の昭和頃の歌謡曲にも通じる哀愁漂ってる気もして、+展開する格調高さ、という感じ。

その他母が知ってたのは「ある晴れた・・」と、これは実際歌ったことはないようだけれど「歌の翼に」、「ねむの木の子守歌」。とにかく、馴染みあった「白鳥・・」初め、ソプラノでの4曲と「歌の・・」が良かった、と。


また前半の「うつろえど とこありて」は、オリエンタルな情緒の曲、手掛けた横山淳氏本人の解説によると、日本の4季節を表現するため日本固有の音階を使った、そうで、

「2本のオーボエのための協奏曲」も、オーボエ生演奏、というのは私はどうも覚えなかったけれど、フルートなどとは一味違う、柔らかいけれど、何というか気高い音色のトーン、という印象で、目新しかったり。


今回のソリスト4人は、紹介欄見ると、それぞれ東京芸大や桐朋学園大音楽学部出身、様々な国内外キャリアを積んできた面々のようで、

パンフレット添付の「杉弦ニュース」に、各ソリストからのメッセージが載っていて、その中ヴァイオリンの清岡さんの文の最後に、やはり3.11を意識してか、

「・・・当たり前だと思っていた事、まだ次があると思っていた事、それがもし、今日限りで消えてしまったとしても悔いのないように、命ある限り、一瞬一瞬と真剣に向き合い、音にしていきたいと思います。」などとあったのが、ちょっと印象的。

4人とこの合奏団とのコラボ実現、というのも、おそらく杉並に縁あってのこととは思うけれど、熟練のソリストの演奏+合奏団演奏の弦楽の音色ミックスで味わえて、満足でした。

関連サイト:杉並弦楽合奏団 ホームページ杉並弦楽合奏団 第50回定期演奏会
関連記事:杉並弦楽合奏団 第49回定期演奏会オペラガラコンサート~セラータ・ムジカーレ Tokyo Play Opera 第30回定期演奏会 御坊混声合唱団第5回・第7回定期演奏会(’81)(’84)

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<今回のパンフレット、添付のソプラノ西野薫さんの秋のコンサートチラシ>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-14 23:03 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


虹色ほたる 永遠の夏休み(’12)

昨日、この作品が近隣の新宿バルト9では上映最終日、都合も合ったので見てきました。

これはとにかく「RAILWAYS・・」シリーズ2作に続いてテーマ曲がユーミン、また正隆氏が音楽監修、とのことで気になってた作品。

先月半ば公開で、そう長い上映期間でなく、この日の入りもどうかと思ってたら、この劇場のマチネ割引の時間帯でもあってか、結構座席埋まってて、観客は若~中年層。


原作は川口雅幸の小説、手掛けたのは中高生などがたまに気に入ってる、と挙げるのを聞いたことある「ONE PIECE」の宇田鋼之介監督、宇田作品は私は未見、どんな感じのアニメかと思ったけれど、

CGを一切使わず手描きを重ねた映像で、人肌感ある、というか丁寧な田舎の背景描写、人物は輪郭が途切れてるラフなタッチ、折に劇画風になったり、ジブリや細田守作品などとも一風違うテイスト。

暑い夏の日の、濃い緑が道路に落とす影の感じ、とか、体感的にどこか懐かしさもあったり、冒頭から、ユウタ少年(声:武井証)がタイムスリップしていくダムに沈んだはずの幻の村へと、割と画面の中の世界に引き入れらていった感じ。

         

それは、映像に加えて、虫の声や水の音とか、いつになく結構リアルな音響、のせいもあった気がしたのだけれど、後で、音も一切打ち込みを使わず、生音、音楽もオーケストラを使った、と見かけて、あの臨場感はそれでだったのだった、と。


6/10追記:ユウタがタイムスリップしたのは’77年。TVには一瞬、解散前のキャンディーズ、微かに流れたのは「暑中お見舞い申し上げます」のようだったり、

風鈴、湧き水で冷やしてるスイカ、子供達の岩場の水遊び、澄んだ水、山中の蛍の里、村の寺、その神主青天狗(声:大塚周夫)の威厳、

その青天狗の発案で、まもなくダムの下に消えるこの村の最後の夏祭りのため、子供達が祭りのため作る灯篭、花火、祭りのヨーヨーすくいや色々食べ物の屋台、とか、

村がダムに沈む前の、のどかな暮らしぶり。ユウタは、舞台回しのような謎の老人(声:石田太郎)の手配で、出会った少女さえ子(声:木村彩由実)の従兄弟として受け入れられ、さえ子の祖母の家に居候、

謎の老人から”手続き”に時間はかかるけれど元の時代に戻れる、と聞いて安心感もあってか、さえ子や隣の少年ケンゾー(声: 新田海統)達と、その村での夏を楽しく過ごしていく日々。


でもさえ子も違う時代からトリップしてきた身のようで、どうも彼女の兄との死別に、ユウタの父が死んだバイク事故が関係、という因縁も判ったり、彼女を気にかけるユウタ、また彼に愛着を寄せるさえ子。

彼女がその時代を去る、別れの予感が漂った時、どの時代にいても、(雌の蛍が短い命だからこそ自分を見つけてほしい、と必死で光るように)自分も信号を出すから、きっと見つけてね、と訴えかけて、

きっと見つけるよ、と答えるユウタ、というのは、時空を越えての切ない純愛テイスト、まさに「時をかける少女」の和子とケン・ソゴル、が彷彿したり。


そして、その祭りの夜、さえ子の手を引いてユウタが蛍の里に駆けてゆくシーンで流れ出したのが、ユーミン版ではないけれど、女性シンガーでの「水の影」。

これには不意を打たれて、やはり条件反射的に何だかジーン、というのは、リメイク「時をかける少女」の冒頭、いきものがかり版「時をかける・・」イントロが流れた時と同じ。

今回は、ここでこの曲が、というサプライズも拍車。1番だけだったけれど、これがフルバージョン続いたら、私の涙腺はどうなってたか、この作品のインパクトは、これに持っていかれてたかも。

エンドロールで、歌ってたのは井上水晶という人、と見かけて、後でちょっと検索しても余り詳しくは出てこないけれど、慶大生のシンガーソングライター、だそうで。

オリジナルは、ユーミンマイベスト10とかに入れる程のインパクト曲、という訳ではないけれど、時の流れの無常の切なさ漂い、いぶし銀的に好きな方の曲。これの入ってた「時のないホテル」は、思えば’80年、この村の時間と近い頃。
           
         

今思えば、時の狭間で出会って束の間の時間を過ごすユウタとさえ子の切なさ、というだけでなく、もうすぐダムの下に消え行く運命の村、散ってゆく人々、という惜別の状況にもフィット、という感じ。


6/11追記:その後終盤にかけて、元の時代に戻って成長したユウタ(声:櫻井孝宏)が再びダムの地にやってきて、大人になったさえ子(声:能登麻美子)と再会、は予定調和だけれど、

ああいう村で、住人の1人として人々に受け入れられて、小6位の頃に戻って、切なさモードの恋模様はさておき、で、自然や人情味の中で、ああいう牧歌的ひと夏を過ごす、というのも、叶うものなら見てみたい夢、という気も。


そして繰り広げられる、多数の虹色ほたるの舞うファンタジー世界は、やはり劇画タッチ手描きでダイナミックに頑張ってて、だけれど、正直、ここら辺はCGの方がより鮮やかだろうとは思ったり、

やはり素朴な手描きの味は、冒頭~村の様々な風景や家の内部の描写+ラフな人物のミックスの妙、の方が印象的。


そしてラストの注目のユーミンテーマ曲「愛と遠い日の未来へ」は、正直何分「水の影」の余韻が色濃く、漠然と大らかなスケールのバラード、とは思いつつ、やや散漫に聞いてるうちに終わってしまって、だけれど、

後で改めてYou tubeで聞いたり歌詞を見てみたら、ストーリーに沿った時空を越えてのラブソング、やはり以前の瑞々しい感性の震えあった「水の影」、には比べられないけれど、

「RAILROAD・・」の時同様、内容を外してない、クオリティある曲を持ってくるのはさすが、という感じ。

         

もしも既成ユーミン曲でラスト、テーマ曲に持ってくるとしたら、と考えても、「水の影」だと離れ行くニュアンスだし、なかなか難しく、

当面思い浮かぶのは「ジュピター」挿入曲に使われたことのある「青い船で」とか、’97年版「時かけ」テーマ曲「夢の中で~We are not alone forever」位。

また正隆氏監修の全編の音楽も、最初のうちは同氏担当の、と思いながら、でもあったけれど、途中から特にそういう意識もなく、自然にストーリーのサポートとして自然に聞いてたと思うけれど、

場面場面に沿った、ダイナミック、繊細、様々なニュアンスの旋律、打ち込みでなくオーケストラを使ったらしい、というのもあってやはりクオリティある臨場サウンドだったのでは、という印象。


そういう所で、ユーミンテーマ曲+正隆氏音楽監修、という興味で見た作品、特に「水の影」挿入サプライズの感慨、などもありましたけれど、

一アニメ作品としても、内容は、ノスタルジックな世界に、ダムで消え行く村、という哀愁+時空を越えた純愛ミックスで、独特な手描きの妙、臨場サウンドなど、視聴覚的にも味わい、

やはりこれは、劇場スクリーンで見応えあった、という実感もあって、思ったより色々味わいで満足でした。

関連サイト:虹色ほたる 永遠の夏休み 公式サイト象のロケット 「虹色ほたる 永遠の夏休み」
関連記事:千の風になって(’04)東京夜曲(’97)~追悼・市川準監督~恋に歌えば(’02)日本沈没(’06)寝ずの番(’06)天国の本屋~恋火(’04)時をかける少女(’97)クレイジー・キャッツプレミアム10 松任谷・寺岡・ゆず等SONGS 石川セリそしてもう一度夢見るだろう/松任谷由実(’09)・No Reason~オトコゴコロ~/高橋真梨子(’09)ミュージックポートレイト~人生が1枚のレコードだったら東日本大地震<2>Music Lovers 松任谷由実松任谷由実のオールナイトニッポンTV4NHK 東日本大震災チャリティー企画 ユーミン×SONGS 「春よ、来い」プロジェクトSONGS 松任谷由実RoadShow/松任谷由実(’11)マリン・ブルー/マザー・グース(’77)RAINY DAY HELLO/須藤香(’82)SACHET/門あさ美(’80)手のひらの東京タワー/松任谷由実(’81)SONGS 山本潤子マンタの天ぷら(’97)・僕の散財日記(’97)/松任谷正隆松任谷由実EXPOドームライブあの歌がきこえる「魔法の鏡」「海を見ていた午後」「卒業写真」松任谷由実コンサート THE LAST WEDNESDAYさよならみどりちゃん(’04)瞳を閉じてシャングリラⅢYuming Films(’07)「いちご白書」をもう一度(’75)ユーミンと映画・市川準監督TRANSIT2009チケットMusic Lovers・SONGS 松任谷由実<1><2>探検ロマン世界遺産 ユーミン×世界遺産TRANSIT2009コンサートShout at YUMING ROCKS('09)VIVA!6×7/松任谷由実(’04)クリスマスの約束(’09)時をかける少女(’10)音楽のチカラ「青春の言葉 風街の歌 作詞家 松本隆の40年」RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の話(’10)クリスマスの約束(’10)僕らの音楽 松任谷由実・薬師丸ひろ子・おすぎMUSIC FAIR 松任谷由実押入れの整理<1> <2><3><4>RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ(’11)SONGS 沢田研二ザ・タイガースを歌う春よ、来い in 紅白歌合戦SONGS 松任谷由実~2012スペシャル~鈴子の恋(’12)「春よ、来い」カバー 男性シンガー編「春よ、来い」カバー 女性シンガー編
<スレッドファイルリンク(ここでは「千の風になって」「日本沈没」)は開かない場合あるようです。>


    
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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-09 23:10 | 邦画 | Trackback(4) | Comments(0)


山桜(’08)

先日「オーケストラの少女」記事で触れたように、3日、「セシオン杉並まつり2012」の映画イベントで、「オーケストラ・・」に続いてこの作品を見てきました。

藤沢周平小説原作で篠原哲雄監督作品。江戸時代後期、今の山形の海坂藩舞台、貧しい農民に重圧をかけ私腹を肥やそうとする重臣、その理不尽なジレンマに1人謀反を起こす武士、彼と密かに思い合う女性の暮らしを描いた時代劇。


のどかな山形の風景、モチーフとなる1本の山桜の楚々とした美しさ、そして、ヒロイン野江役の田中麗奈。彼女は色んなタイプの現代女性を、結構器用に演じてきた印象だけれど、

今回こういう時代もので、一度はすれ違った運命の手塚(東山紀之)への思いを秘めたヒロインを、意外にしっとり、でも芯を持つ強さも漂わせながら演じてて、また新たな一面を見た、感じ。

そして普段の穏和な物腰、でも1人淡々とその剣の腕で、正義を貫こうとした東山紀之演じる手塚の、言葉は少ないだけに、一途な思い。

藤沢作品はどれも未読だけれど、その原作作品「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」「蝉しぐれ」「武士の一分」を見てきてて、やや詳細記憶薄れてるものもあるけれど、

今回のこの「山桜」が、何というか、主演2人の動向、内面の描写に余り余分な所もなく、かつ全編にさり気ない人情味や情緒も漂ってて、一番良かった。


6/7追記:篠原作品は私は「地下鉄(メトロ)に乗って」以来、初の時代劇、とのことだけれど、余りそう仰々しく力が入ってない感じで。

田中麗奈は、そう言えばこの作品公開の頃、「徹子の部屋」に着物姿で出てたのだったけれど、この人の時代劇、というのも初、和服での耐える姿、忍ぶ思い、というのもこなしてみせた、というか。

これまでの藤沢原作作品でもあったけれど、この時代柄、嫁ぎ先磯村家で夫(千葉哲也)、舅(高橋長英)、姑(長島暎子)と、全く心が通わず、前夫に先立たれた経歴を、蔑まれる野江。

ふと再会、自分に好意を寄せていた手塚が、手折ってくれた山桜、「幸せでござろうな」とさり気なくかけてくれた言葉、を心に秘めて過ごす彼女。

実家の父母(篠田三郎 、 檀ふみ)、弟( 北条隆博)、妹( 南沢奈央)、また磯村家の下人源吉(樋浦勉)などの気遣いはあるけれど、孤独な暮らし。

そんな彼女が唯一行動に出たのは終盤、手塚が藩の重臣諏訪(村井国夫)を斬って、牢獄暮らしになった後、一人で暮らす彼の母(冨司純子)の元へ、山桜を持っての訪問。

その母の温かい応対に、言葉なくこぼれる涙、というのが、このヒロインの思いが一気に溢れるようで、ハイライトな情緒シーン、一番印象的だった。


そこら辺からラストにかけての、一青窈のテーマ曲「栞」は、何だか、野江の言葉のかわりに涙が心境を物語るシーン、獄中の物言わぬ手塚の思い、などが、この曲が代弁、の感じで、そういう演出も有りかもしれないけれど、

歌詞の「僕と君」という人称も現代風だし、やや違和感。このシーンではYou tubeにあったパターン(↓)のようにせめてインストだけ、もしくは、劇中は流さずエンドロールのみで、でも良かったかと。

        

そう言えば「蝉しぐれ」のテーマ曲も一青曲「かざぐるま」だったり、この人の曲って、時代劇にもフィット感、今回の「栞」も、曲自体は、結構フレーズが頭に残って、悪くはないと思うのだけれど。


その他印象に残ったのは、手塚が田んぼで、百姓一家の幼い娘におむすびを分けるシーン。結局その娘、その家の老婆も衰弱死、粗末な2つの墓に百姓の男が手を合わせる姿を、静かに見つめる様子。

その後誰にも告げずただ1人で、藩の発展、という名目で飢饉状態にもかかわらず新田開発の無理な政策を押す諏訪を、城内、という公の場所で,自らの剣脳で断罪する姿。

思えば久方の時代もの、やはり正直、殺傷沙汰はあえて見たい、とも思えないけれど、その手塚の姿勢には、ある種筋の通った清しさ、を感じたり。

東山紀之、ヒガシは見かけたのも随分久方だけれど、今回剣さばき、立ち回りも見せて、貧しい者達への真直ぐな眼差し、静かに義憤を募らせ正義感を貫く武士、として、

また静かなラブストーリーの、野江の相手役手塚として、余り科白も多くなかったのも良かったのかもしれないけれど、この人なりの味を漂わせてた感じ。


あと脇役陣で脳裏に残ったのは、野江のいつもたおやかな母役壇ふみ、そう出演シーンはなかったけれど、肝心の大詰めシーンで野江の心情を包み込んで、さすがの存在感、という感の手塚の母、冨司純子。

ラストは、手塚の運命や2人の今後に、緩やかにハッピーエンドの予感漂わす終わり方、お決まり、といえばそうだけれど、

劇中、諏訪の暴政を都へ訴える使者は暗殺されたり、当時の閉じられた地域の不穏さも漂ってたけれど、

何だか何が真っ当で何が妙なのか、価値観混乱の今の時勢、こういう藤沢作品風勧善懲悪、の後味も良かった。こちらも「オーケストラ・・」同様、終演時に客席から拍手。


そういう所で、そう大作感、という訳ではないけれど、当時の時代の藩という地域社会の上部の理不尽さ、横暴を斬る目線、庶民の暮らし、今とはかなりギャップある女性の立場、とか、

そういう中のさり気ないラブストーリーとして、映像の美しさもあって、こちらも割と満足でした。

関連サイト:山桜 公式サイトAmazon 「山桜」杉並区イベント情報 セシオン杉並まつり2012象のロケット 「山桜」
関連記事:天国の本屋~恋火(’04)地下鉄(メトロ)に乗って(’06)ざわざわ下北沢(’00)東京マリーゴールド(’01)~追悼・市川準監督~夕凪の街 桜の国(’07)犬と私の10の約束(’08)徹子の部屋 田中麗奈雨上がる(’00)(「博士の愛した数式」スレッドの4)、寝ずの番(’06)フラガール(’06)犬神家の一族(’06)(「市川崑物語」スレッドの9)、愛の流刑地(’07)それでもボクはやってない(’06)さよならみどりちゃん(’05)日本沈没(’06)のど自慢(’99)オーバードライヴ(運命じゃない人(’05)人の砂漠(’10)恋愛寫眞(’03)蝉しぐれ(’05)武士の一分(’06)珈琲時光(’04)SONGS 一青窈武部聡志受け入れて/一青窈(「転校生・・」の下)、春うた 2008LIFE井上陽水~40年を語る~クリスマスの約束(’09)ハナミズキ(’10)クリスマスの約束(’09)クリスマスの約束(’11)SONGS 一青窈
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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-07 23:26 | 邦画 | Trackback(3) | Comments(0)


オーケストラの少女(’37)

一昨日、近くの複合施設セシオン杉並で2日、3日開催だった地域イベント「セシオン杉並2012」の、映画コーナーで「オーケストラの少女」「山桜」上映、都合も合ったので見てきました。

この視聴覚室では、大分前やはりイベントで、何か小津作品を見た覚え。今回2作品とも未見、「オーケストラ・・」はモノクロの音楽ドラマ、「山桜」は'08年公開いの藤沢周平原作の時代もので、どちらもそれぞれ結構満足。


まず午前スタートの「オーケストラ・・」は、職にあぶれたトロンボーン奏者ジョン(アドルフ・マンジュー)や仲間の危機を救おうと、ジョンの娘パトリシア(ディアナ・ダービン)が奔走、

失業者100人での即席オーケストラを実現させようと、ふとしたことで知り合った富豪フロスト夫人(アリス・ブラディ)がスポンサーを買って出るけれど、

夫(ユージン・パレット)には話を通さないまま旅に出てしまってて、どうも気まぐれ的。夫は難色ありありだけれど、名のある人物が一群に加わったら、という条件に、

パトリシアは有名指揮者レオポルド・ストコフスキー(本人)に指揮を直訴、途中色々めげながらも、持ち前の歌唱力も披露しながら、恐れをしらぬ大胆さも見せ、明るく活躍、夢を叶える、という、まあ幸せなお伽噺だけれど、

ハートウォーミングな展開+ストコフスキー自身とフィラデルフィア交響楽団が出演、劇中奏でる”本物”の音色の重厚さ+ダービンの伸びある歌声の魅力、嫌味ないキャラクターなどもあって、見応え+聞き応えの後味。終了時には客席から拍手も。


冒頭から、ストコフスキーと交響楽団の演奏シーン。このストコフスキーは、劇中同様、普段も指揮棒を使わず手で指揮するスタイル、とのことで。見るからに、やや気難しく芸術家肌的風貌、物腰。

        

事務的にあしらわれ、パトリシアのとりつくしまもなさそうだったけれど、再度練習場に潜り込んだ彼女が、演奏に合わせて「ハレルヤ」を歌ってみせた歌唱力には、率直に賛辞を送り、

        

その後、ラストにかけて、再び彼の家に入り込んだ彼女の作戦で、所狭しと押しかけてた失業者100人オーケストラの繰り広げる演奏には、思わずその手が反応、ノリノリに指揮してみせる、なかなかコミカルな芸達者ぶり。

また、そういう無名の少女や貧しい音楽家達の出す生粋の”音”の優秀さそのものに、名のある指揮者が率直に反応を見せる、というのも、何だか素朴、素直な流れ。


劇中の演奏曲は、チャイコフスキーの「第五交響楽」、ベルリオーズの「ラコッツイ行進曲」、モーツァルトの「ハレルヤ」、リストの「ハンガリア狂詩曲第二番」、ワーグナーの「ローエングリン」、ヴェルディの「ラ・トラヴィアータ」、

ダービンが歌ったのは「ハレルヤ」「光の雨」「心は自由」「乾杯の歌」だったようで、私が聞き馴染みあったのは「ハンガリア・・」と「乾杯の歌」。

一番インパクトシーンは、やはり失業オーケストラのストコフスキー宅で演奏した「ハンガリア・・」。そしてパトリシアが楽団の練習で歌ってみせた「ハレルヤ」、ラストのステージ上での「乾杯の歌」。

「乾杯・・」はメロディだけは馴染みあったけれど、曲名も今回知って、ヴェルディの「椿姫」からの曲だったのだった、と。


この作品は題名も初耳、この監督のヘンリー・コスター作品も初、ヒロイン役ダービンも初耳、だったけれど、このダービンは、ちょっと検索したら、ジュディ・ガーラントより1才上で、少女期共演もあって、

その映画会社MGM上部から、彼女とガーラントの太ってる方を斬る、という命令、実際ガーラントの方が少し太ってたけど、部下が、間違えて、または、ガーラントと性的関係があったので、ダービンの方が追い出されてしまった、という説があるようで。

とにかく彼女はユニバーサル・スタジオに移転、「オーケストラ・・」の前年「天使の花園」という出演作もヒット、そして、ガーラントが「オズの魔法使」でブレイクの2年前に、この作品メガヒット、でメジャー人気になった、とのことで、

劇中披露の歌声は、オペラシンガーのような伸びで、比べてどう、というものではないかもしれないけれど、ガーラントに遜色ない感じ。

事の次第では、彼女の方が「オズ・・」のドロシー役で華々しくブレイクしててもおかしくなかった、そういう、ガーラントと同世代でやや因縁あった子役スター、こういう女優もいたのだった、と今にして。

今90才で健在のようだけれど、'50年に引退後、芸能界から完全に姿を消してしまった、とか。


先日淀川さんのクラシック名画解説を聞いたばかりだけれど、やはりその頃の、まあ素朴と言えばそうだけれど、こういうホームドラマ+本格的なクラシック音楽ミックスの初の試み、だったようで。

実在のフィラデルフィア楽団と共に、失業オーケストラ演奏も、アテレコではなく生、ではないかと思うけれど、クレジットで名があったのは、ジョン役アドルフ・マンジューと、父娘の隣人フルート奏者マイケル役のミシャ・オウナ位、

でも他の多くの脇役陣もそれなりの楽器の腕前の役者、か、ミュージシャンをあの人数集めて、見せた即席オーケストラ軍団映像、醸した音の重厚さ、というのはなかなか。


ドラマ的には、そもそもジョンとパトリシアは父子家庭のようで、母の姿はなく、特に話が出た覚えもないけれど、行動的で茶目っ気ある娘が、やや情けない風情の父の危機を救う、家族愛、

また近所の同様な立場の人々を助けたいという彼女の正義感、彼女にタクシー代を踏み倒されながらも、その歌声に心動かされて、見守る立場になった運転手、のような人間ドラマ味、というのもやんわり漂ってて、

当時のアイドルもの、程好いコミカルさ+音楽と相まって、後味いいクラシックものでした。

関連サイト:オーケストラの少女 紹介サイトAmazon 「オーケストラの少女」セシオン杉並まつり2012象のロケット 「オーケストラの少女」
関連記事:カサブランカ(’43)・オズの魔法使(’39)


       
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by MIEKOMISSLIM | 2012-06-05 23:10 | 洋画 | Trackback(2) | Comments(0)

    

’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!
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