Something Impressive(KYOKOⅢ)


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あなたへ(’12) 

21日(火)、東京国際フォーラムのホールAで「あなたへ」完成披露試写会、招待状が来ていて都合も合ったので、母と行ってきました。

私はたまたま、先週末見た「ミスター・ベースボール」に続いての、健さん作品鑑賞。午後5時半開場、6時半開演で、3時半から会場で指定席券との引き換え、とのことで、着いたのは5時頃で、私達の席は2階4列の中程やや右寄り。

もう少し早めに来てたら1階だったかも、とも話したけれど、まあ角度的には見易い感じで、開場にはやや早めだったけれど、この位に来て良かったよね、と。


a0116217_1946942.jpgこの作品は、先日図書館で見た健さん出演作「あ・うん」記事でも触れてたように、この春劇場で、日経新聞電子版の、この作品公開に寄せての健さんダイレクトメッセージのチラシ2枚を読んだりして、

「単騎、千里を走る」以来になる健さん出演、かつ主演作、内容も夫婦愛を描く直球作、のようで興味。

折よく、都合つく日の試写会に当たって、しかも監督と出演者の舞台挨拶も、ということで、私は邦画舞台挨拶、というと、6年前になる「紙屋悦子の青春」で、原田知世が来たのに行って以来、

今回、結構楽しみにはしていたのだけれど、当初は正直、健さんは来ないのでは、と。

でもその直前に、初めてSMAPの番組に、生出演した、とか、平戸での試写会に登場、などと聞いて、ちょっと期待も持ちつつ。

母にも、舞台挨拶に健さんも来るかも、と言って誘ったのだったけれど、前の日に職場の人に、行く試写会に健さんが来るらしい、と言ったら羨ましがられた、などと言ってて、

私は、え、来るかもって言っただけなのに・・来なかったらちょっとバツが悪いね、というようなやり取りも。


当日、会場の周りにちらほらマスコミっぽい人がいたり、花道までレッドカーペットがひかれてたり、ここは母と来た試写会では確か「ポセイドン」以来、だったけれど、

広い会場で舞台も整えて、こんなに人も来てて、これで主演が来ないってことがあるだるろうか?とも頭を過ぎったり。

で、定時になって、高倉健さん初め、監督、出演者の皆さんが登場、のようなアナウンスで、ああ、やっぱり健さんが!、と、一瞬安堵というか嬉しさが。

そして、ご起立の上お迎え下さい、の異例のアナウンスに、場内一瞬どよめきながらも、2階でもほとんどの人が立ち上がって、出迎え。

私達からは見えなかったけれど、1階で大きな歓声があがって、一行の登場、と判ったけれど、どうやら1階は、レッドカーペットの花道が入り口から続いてて、日本アカデミー賞の時のような感じで、一行が観客席側から登場、のようで、

舞台近くまで一行が来て、こちらを向いて、やっと顔ぶれが見えて、中央に黒っぽいスーツ姿の健さん、そして、やはり来なさそうな、と思ってたたけしの姿、降旗監督、田中裕子、長塚京三、草なぎ君、綾瀬はるか。

同監督はやはり黒っぽいスーツ、長塚京三はグレーの背広に黒ズボン、たけしはうぐいす色のスーツ、草なぎ君は黒のタキシードに蝶ネクタイ、田中裕子はブルーの着物、綾瀬はるかは白いワンピース姿。

私は皆、生で見るのは初の顔ぶれ、持ってきてた双眼鏡を母と交代で折々覗きながら、30分程の舞台挨拶を味わい。


まず健さんが、こんなに大勢、感動してまーす!のような第一声。それぞれが挨拶して、草なぎ君は、緊張しすぎて・・などと言ってて、この人でもこういう場でそうなのか、と思ったり。

最後にたけしが、まずマイクを頭にぶつけるような音、で軽く笑いを取ってから、自分の衣装に、何だか一人だけ自衛隊みたいで、とか、

こんな大掛かりにして、これでタダでいいの?自分の映画だったら、とっくに破綻(か破産)してる、などと和やかに毒舌で、また笑い。

この機会に、家に帰ったら、ねずみ講のように観客が1人が3人、5人になるように、などと呼びかけて締めて、という所。


そして健さんから、司会者との応答、最近になってやっと、監督がこの作品で何を伝えたいのか判って、駄目な俳優です、などとラフに語ったり、

他の出演者は、健さんとの共演についての感想で、口々にそれぞれかなりの緊張感、を語って、田中裕子は、以前降旗作品の「夜叉」で共演していたけれど、今回も緊張して、自然な夫婦の雰囲気を作るのに苦労した、

草なぎ君は、とにかくセリフを間違わなければ終わる、と信じてやった、健さんのそばにいるだけで、役者にしてもらってて、ほとんど演技はしてない、

長塚京三は、やはり初共演だけれど、自分と原田美枝子の撮影最終日に、健さんがオフなのに、花束を持ってきてくれて感動した、のようなエピソード。

たけしは、やはり「夜叉」で共演の時も、健さんがオフなのに現場にやってきて、しかも自分だけがそう出来ない、と、火にもあたらないし座りもしないんで、皆も健さんの手前そう出来なくて迷惑、帰ってくれません?、ということに、のような冗談めいた話や、

自分がラジオで、健さんは現場では座らない、と言ったもんだから、健さんがそれから座れなくなった、と怒ってる、というようなエピソードで笑いを取って、健さんが、全部たけちゃんの作り話です、とまぜっかえしてまた笑い。

この2人、というのも何だかミスマッチ感があったけれど、それなりに仲がいいようで、今回も、登場した時から終始、隣り合ってる2人が何か言葉を交わしてる様子が割とちょくちょく。

そして一番若い綾瀬はるかも、健さんについて、緊張感、というより、色々と気さくにお話して下さって、おいしいコーヒーを入れてくれた、などと、リラックスモードのエピソード。


そして、健さんと長年タッグを組んできた降旗監督は、その一昨日78才になった、そうで、健さんより3才下、最初の挨拶でも、「年をとるとはどういうことなのか」と思いながらこの作品を創った、などと語っていたけれど、

健さんは僕にとってのアイドル、(健さん出演の映画では)アイドル映画を撮ってきたし、またもう1本アイドル映画を撮りたいと思う、などと言ってたのがちょっと印象的。

この「あなたへ」も、見る前に同監督の口からからそういうフレーズを聞いてたから、かもしれないけれど、後味的には、熟練健さんの、中~高齢層向け”アイドル映画”な感触もして、

寅さん、などもそうだったのかもしれないけれど、日本で80代にして”アイドル映画の主役”を張れる、というキャラクターは、今後いるかというと?で、やはりこの人だけ、という感じ。


初の生健さん、は、やや遠目ではあったけれど、まあ背格好とかイメージ通り。たけしとの絡みではやや弾けた所もあったけれど、そう饒舌、というより言葉を選びながら、やはり概して渋かった、というか。

他の面々も、短い時間ながら、それぞれのキャラクターの雰囲気生味わい、だったけれど、やはり今回は、主役の健さんメインに、その現場でのカリスマ感、人柄とか、

何というか作品自体の人肌感、体温、のようなものが滲み出てるムードで、そういう意味でも、この舞台挨拶+試写会で見られて良かった、としみじみ。



             

8/25追記:そして、作品上映。原作は、森沢昭夫の小説。

冒頭、主人公の刑務所の指導教官倉島(健さん)の元に届く、亡き妻洋子(田中裕子)からの、「故郷の海に散骨して欲しい」という短い、でも不意打ちの、やや重いメッセージ。

もう一通の手紙は、その故郷の長崎の平戸の郵便局留めにしていて、受け取り期限は10日後。倉島は、複雑な思いをかかえながらも、手製のキャンピングカーでその目的地の海に向かって、道中出会う人々との触れ合い、洋子との回想交えた人情ロードムービー、というか。


倉島と洋子の出会いは、歌手だった洋子が刑務所に慰問に歌いに来ていて、で、断片的な思い出、夫婦生活の様子の回顧はあっても、結婚に至るそう具体的な経緯の説明はなかったけれど、波長的に心の通じ合ってた夫婦、という雰囲気は伝わってきた感じ。

健さんと田中裕子の実年齢は81才と57才で、24才の年の差、思えば親子役でもおかしくないような、だけれど、そこら辺は夫婦としてそう違和感なかったかと。

洋子が刑務所で、また回想シーンで兵庫県和田山での「天空の音楽祭」で歌ってた「星めぐりの旅」は初耳、宮沢賢治作詞・曲の曲らしく、You tubeに、青木由有子という人版発見。

        

思えば田中裕子の歌声、というのも今までどうも覚えなかったけれど、優しい歌詞、メロディを丁寧に歌う声に惹かれて、聞き入る倉島、という出会いのキー、として何だか素朴なモチーフ。

また何故洋子が散骨という願いを、しかも死後に伝わるようにしたのか、という核心についても、詳しい描写はなく、

平戸で、倉島が写真館の陳列の中に、子供の頃の洋子の写真を見つけて見入ったりり、彼女は、私(倉島)には私の時間が流れている、ということを言いたかったんだと思います、と語ったり、という所から、

理屈のない故郷への愛着、また自分の死後は、夫に自分に囚われることなく生きて欲しい、という願いがあって、

でも生前にそれを切り出したら、夫が寂しがるだろうし、と、死後に届くようにした深い愛情では、とか想像はするけれど、それは見る者に委ねて余韻を持たせた感じ。


そして、富山~平戸の道中の、様々な人々との出会い。まず大型キャンピングカーの男杉野(ビートたけし)は、旅と放浪との違い、芭蕉のは旅、で、山頭火は放浪、帰る場所があるかないかの違い、とか、

ちょっと哲学的な話を持ちかけ、国語教師だった、とか語りつつ、やや怪しげ?ムードもあったけれど、山頭火の本を倉島に託して翌朝去っていて、それだけだとミステリアスな善人風、だったけれど、

その後再会の時オチがあって、でも倉島に対しては、悪行を働かなかった、か働けなかった、というのもオチかと。

降旗作品でのたけし、というのは私は初見だったけれど、何というか、自作品などでの”アク”は封印した上で、一癖ある役を演じてた、ような印象。


鑑賞後しばらく、出演者の内浅野忠信だけは、何処に出てたっけ?と思い巡らして、あれがそうだったかも、と思ってて、後で確かめたら、やはり杉野との絡みの時の警察官、本当にチョイ役だったのだと。

チョイ役といえば、大阪のお好み焼屋のシーンで、TVの前で阪神の応援をしてた男性が、似てる、と思ったらやはり岡村隆史。

彼の出演は健さんの推薦で、’00年の日本アカデミー賞で同席した時、いつか一緒に仕事を、という約束が今回実現したのだった、とか、義理堅さが偲ばれるようなエピソード。


そして、イカ飯販売員の田宮(草なぎ)、南原(佐藤浩市)との出会い。調子のいい田宮の依頼で、臨時でデパートの物産展の手伝いをする倉島。

夜一緒に3人で飲みに行って、普段は明朗な田宮が抱える家庭の問題、が垣間見え、倉島に話を聞いてもらいたがったり、

その時は田宮をいさめた南原も、ストーリーの終盤、思わぬ正体を倉島に見破られて、あるメッセージを渡される、という結末。


a0116217_2256289.jpg平戸の食堂の女主人多恵子(余貴美子)からも、海に出たまま帰らなかった夫、の話を打ち明けられたり、(←チラシ裏)

そもそも結婚前の洋子との接近の一環に、彼女から、刑務所に歌いに来てたのは本当は慰問、ではなく、(収監者の中の)一人のために歌ってた、のような懺悔告白、があったり、

何だかそういう、人々の様々な事情を聞く姿に、この人にならそれぞれ訳あり事情の背後の心の機微が判ってもらえそうな、という目に見えないオーラ、というかモードが発散されてるような、というか。

倉島自身も、亡き妻からの思わぬ願いに、戸惑い、多恵子の、夫婦だからって何でも判り合えてるとは限らない、その手紙のために、ここまで来た、というので十分じゃないですか、のような言葉によって救われる、のような所もあったけれど、

そういう風に、心が通じ合ってた、と思った妻が、何故生前にそういう意向を伝えてくれなかったのか、と生真面目に悩む性分だからこそ、

周りの人々も、その人柄に信頼感を感じ取って、というキャラクターを、架空、とはいえ、何だか熟年の健さんならでは醸し出すことが出来た、ような後味。


またその健さん=倉島の内心の戸惑い、迷いを瞬時で見抜いたかのように、当初船を出すのを断った大浦役、大滝秀治も、少ない出番ながら、貫禄で締めた、感じ。

多恵子の娘奈緒子(綾瀬はるか)や大滝の孫吾郎(三浦貫大)も、若者らしく倉島と明るく対応してて、華やぎ、という感じだったけれど、

三浦貫大は、デビュー作「RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の物語」で見かけて以来、あの時よりも、幾つか作品でのキャリアも積んでてなのか、

何だか演技もこなれてて、とは感じたのだけれど、もう少し、器の大きさ的に未知数的?な、というのは「RAILWAYS・・」の時の方が漂ってた気が。


そして、大事な脇役というか、富山~平戸の1200Kmという道中の、飛騨高山、音楽祭の場所の兵庫県和田山、雲間に竹田城址が浮かぶ映像もあったまさに”天空”の地、平戸の海、関門海峡の赤い大橋、

倉島と南原が再会したラストの門司港、伸びやかな海沿いの空間、など、物語を縁取る美しい風景の数々も、なかなか見応え。

特に印象深かったのは、平戸で、倉島が2枚の手紙を投げて、それが風に舞ってた、高台からの白い灯台のショット。


8/26追記:健さんの運転シーン自体割とあって、81才にして、とは思ったのだけれど、手元の健さんのダイレクトメッセージチラシの1枚の最後に、

今回(撮影)75日間で、総移動距離9050Km、とあって、ルートの富山~平戸1200Kmの正味7.5倍の移動があったようで、6年ぶりの映画出演、主演俳優として、

舞台挨拶で垣間見られたように、他の出演者にも気を配りながら、このロードムービーの行程を乗り切ったタフさ、というのも改めて。


母の感想は、やはり夫婦愛と、道中の出会いの中で、それぞれ人間が生きていく上で色々な問題があるのだ、という事、そして、倉島が一人回想にふけってた海岸など、色んな美しい景色が良かった、というような所。


そういう所で、最初この粗筋を目にした時には地味、地道な題材、でも健さんのこういう役は見てみたい、とは思って、実際出来上がった作品を見てみたら、

核になるのはある市井の夫婦間の、特に奇をてらった、とも思えない愛情の物語、で、他の誰でもない、身近な者への誠実さ、が丁寧に描かれてて、それにプラスアルファの、様々な人々の人生模様。

この頃たまに書く文句ですけれど何だか無節操な価値観錯綜、に鼻白む折もある時勢に、いぶし銀のような大人のための”健さんアイドル映画”、舞台挨拶での感慨と共に、一時心洗われるような、という後味の試写会でした。

関連サイト:「あなたへ」 公式サイト東宝 映画トピックス 「あなたへ」完成披露試写会象のロケット 「あなたへ」
関連記事:単騎、千里を走る(’05)憑神(’07)あ・うん(’89)海へ、See You(’88)遥かなる山の呼び声(’80)ミスター・ベースボール(’92)大阪物語(’00)ー追悼・市川準監督ーざわざわ下北沢(’00)埋もれ木(’05)ホームレス中学生(’08)春との旅(’10)雪に願うこと(’05)愛の流刑地(’07)日本沈没(’06)私は貝になりたい(’08)珈琲時光(’04)ビートキッズ(’05)ガラスの使徒(つかい)(’05)男たちの大和 YAMATO(’05)椿山課長の七日間(’06)歌謡曲だよ、人生は(’07)RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ(’11)音楽のチカラ「青春の言葉 風街の歌 作詞家松本隆の40年」松本隆に捧ぐー風街DNA-(’10)ハッピーフライト(’08)RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の物語(’10)どら平太(’00)白い船(’02)蝉しぐれ(’05)旅の贈りもの 0:00時発(’06)
明日の記憶(’06)犬神家の一族(’06)(「市川崑物語」スレッドの9)、東京夜曲(’97)~追悼・市川準監督~THE 有頂天ホテル(’06)どろろ(’07)60歳のラブレター(’09)サッド・ヴァケイション(’07)ヴィヨンの妻(’09)TAKESHIS'(’05)監督ばんざい(’07)
<スレッドファイルリンク(ここでは「単騎、千里を走る」「ホームレス中学生」「日本沈没」「私は貝になりたい」「ビートキッズ」「男たちの大和 YAMATO」「犬神家の一族」「THE 有頂天ホテル」「どろろ」「サッド・ヴァケイション」)は開かない場合あるようです。>

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                     <チラシ片面>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-08-24 00:17 | 邦画 | Trackback(13) | Comments(2)


ミスター・ベースボール(’92)

一昨日、高円寺図書館の映画会で「ミスター・ベースボール」上映、都合も合ったので見てきました。

これは未見で、健さんが中日の監督役、という野球もの。日本舞台だけれど製作はアメリカで、フレッド・スケビシ監督作、健さんでなく、大リーグから中日にやってきた助っ人外人役トム・セレックが主人公、

健さんが出てるスポーツもの、という興味もあって、でしたけれど、そうシリアス、というよりコメディ+人情テイスト絡んで、という感じ。これまで見た健さん出演作では、覚えある限り一番軽快だった気も。


健さんは特に後半、結構セレックとの対話で英語セリフが多く、英語を話す健さん、といえば「ブラック・レイン」('89)、そして近年では6年前DVDで見たダ・カールラリー舞台の「海へ、See you」('88)以来、

この「ミスター・・」もその頃、「ブラック・レイン」に続く海外作品出演だったのだった、と。


お話的には、ヤンキースで不振、新人パワーに押されつつあるジャック・エリオット(セレック)が、唯一獲得に名乗りを挙げてた中日に移籍、

来日したけれど、慣れない日本の野球、苦手のシュートが打てなかったり、チームプレーの感覚にも馴染めず、実績ある選手でもあった、内山監督(健さん)とも険悪な空気。

でも当初監督の娘、とは知らず接近した内山ヒロコ(高梨亜矢)との恋も生まれたり、彼女を通して、文化、考え方の違いはあるけれど、内山と本音の付き合いをするようになって、内山の特訓を受け入れ、実力を発揮、

最後には、自分を抑えて、スクイズでチームプレーで優勝に貢献、変化を見せる、というスポコン的地道な努力も交えた人情テイスト、ではあるけれど、

何だか日本馴染みない外人から見た日本、というのが「ロスト・イン・トランスレーション」のような、ちょっと皮肉っぽい感じしたり、彼が中日のメンバーや内山を、やや大リーガーっぽくラフに感化したり、

実際ああいう習慣ってあるのか、話しかけてる間に、相手のスパイクに火を点けたりするいたずらとか、結構コメディタッチも。


ちょっと鼻についたのは、バイリンガル女性のヒロコ。最初、エリオットのCM出演の世話をしてたり、また父が監督するチームで、助っ人として活躍を促す、というビジネス絡みでエリオットに積極的に近づいた感じだったけれど、

そう間をおかず、彼の部屋で誘惑モード、でベッドイン。恋人関係になるのだけれど、どうも思惑絡みか、接する内に彼に心情的に弾かれて、か不明なままで、

その前にエリオットが浴室で、バスタオル1枚で接近、体を流してくれるヒロコに、君は日本女性にしては当然のもてなしをしてくれてるかもしれないけれど、僕はこの頃、女性に接してないし・・と、戸惑いを訴えたりしてたのも、

何だか、慎ましい日本女性、とは逆のニュアンスで皮肉っぽい感じ、余りいい気はしなかったシーン。

見ていく内に、彼女なりに彼のことを思ってるのは判ったのだけれど、そうもその恋愛モードへの入り方が、まあ大人のプロ野球世界の裏側、ではあるけれど、全く爽やかさがなかった、というか。


鼻についた一因は、そういう展開もあるけれど、ヒロコのキャラクター。

折に彼女が、コメディっぽく、序盤に「アメリカでは女性がこういう風に食事に誘ったら、相手を”困惑させる”(confound)と取られるかもしれないけれど・・」のようなセリフで、

エリオットに”誘惑する”(enchant、かentice)などと、とやんわり直されてたりとか、ちょっとした単語のミスをエリオットに直されて、というシーンも幾つかあったけれど、基本的にビジネスも支障ないバイリンガル女性、の設定、

ヒロコ役の高梨亜矢は初見の人で、この作品の他「お受験」に出演してたらしく、英語は流暢にこなしてて、だけれど、

何というか、どうも、まずベッドインして、のような、日本女性っぽく心情を近づけていって、という段階をすっとばした接近の仕方、自分のオフィスでの白昼露なキスシーン、とか悪印象ネック。

途中、彼を和ませようと観光案内したり、内山家に連れてきたり、彼に帰国の話が出た時などの苦悩も見せてたけれど、彼の辛いトレーニングに親身に付き合って、という部分も特になかったし、

エリオット側も、何だかヒロコに押されるままに、という感じで、まあ所属チームの監督の娘、というのも一つのキーだったかもしれないけれど、個人的に彼女の何処が好きになって、というのが今一伝わってこなかったり、

アメリカ側が創った作品、ではあるけれど、日本での日本人女性を、シャキシャキ現代風、とはいっても、ここまで外人っぽくしなくても、というか、どうも終始この人の雰囲気が、しっくりこなかった、という感じ。

                                     
8/21追記:同じバイリンガル日本人でも、割と好感だったのは、中日の通訳担当の西村ヨウジ(塩屋俊)。傍若無人なエリオットに振り回されながら、

エリオットのぶっきら棒な発言も、機転を利かせて、とっさに柔和な日本語にしたり、彼が日本に慣れないイライラの矛先を向けられたり、何とか日本のシステムを伝えようとしたり、なかなかの奮闘振り。

暴言をあからさまに優等生発言に置き換えたり、乱闘でどさくさに紛れてエリオットに殴られたり、というのはコメディ領域、だけれど、思えばこういう風に、日本での通訳業現場の実態?に迫った作品、を見たのは初めてかも。

西村役の塩屋俊は、にわかに姿は思い出せないけれど、見た作品では「星砂の島、私の島~アイランド・ドリーミン~」の地区長役、に出てたり、「ビート・キッズ」などの監督、もしてたのだったけれど、

学生時代から英語劇連盟に参加してたり、NYの俳優養成学校に通ったり、と、英語を磨いてた人だったようで、やはり流暢、

かつ、摩擦は避けたい、というのが態度に表れる気弱な所もあるけれど、エリオットと、文化の違いを超えたラフな信頼をつないでいく日本人、として、ヒロコよりは自然な流れだった感じ。


思えば、アニメでもなく、こういう実写の、しかもプロ野球作品、というのは私は初見、劇中、エリオットが来た時すでに中日にいた外人選手マックス・デュボア役のデニス・へイスハードが出演、

この人や、石橋貴明が日本人助っ人役で出てた「メジャーリーグ」とか、そう言えば真田広之&鈴木保奈美の「ヒーローインタビュー」とかあったのだけれど未見、この「ミスター・・」が初。

この作品は、野球シーンは当時の中日のホームグラウンドだったナゴヤ球場で撮影され、観客のエキストラとして名古屋市民10万人が参加、

俳優達は、実際の中日のユニフォーム、ウィンドブレーカー、スパイク、帽子を着用してた、など細部までリアリティにこだわってたようで、阪神以外のセ・リーグ球団との対戦シーンがあって、

今や横浜ベイスターズ、の次のDeNAになってるようだけれど、大洋ホエールズ、なんてチーム名も懐かしかったり、

後で、レオン・リー(元ロッテ)やアニマル・レスリー(元阪急)など日本でも活躍した往年のメジャーリーガーや後藤祝秀などの元プロ野球選手もゲスト出演していた、と見かけたけれど、リー選手、というのは仄かに名に覚えあるような。

私は一時期野村ヤクルトファンで、神宮球場はじめ、東京ドーム、横浜スタジアムなど行った事もあって、近年余り野球も見てないけれど、球場の応援の熱気、音、歓声や、観客が何か食べながら観戦してる様子、

また、エリオットがデッドボールに怒ってのグラウンドでの乱闘のエキサイトの様子、とか、野球シーンでの割と生々しい臨場感は味わえた感じ。


まあ人間ドラマ的には、外人助っ人主人公だし、文化の違う国にやってきて、色んな意味でなかなか外人選手も大変、日本からメジャーリーグに行く選手、とはややニュアンスが違って、

この設定のように、かつて大リーグで”力”で活躍した選手が落ち目になって、日本で違う類の野球を求められる、というのも、何だか屈辱、というか辛い、という所で、

ヒロコとのラブストーリー的には、どうも今一、鼻白んだ感じだったけれど、日本の野球、和の感覚に馴染もうとする努力、とか、基本的に野球を楽しむ、という彼の影響でチームが活性化、というようなプラス面、とか、

ピンポイント的には、やはり健さんの内山監督VSエリオットの、共に野球に打ち込んできた者同士、最初に彼の資質を見込んで、獲得の意向を出したのは同監督だった、というような伏線もあって、

注目だった健さんのユニホーム姿、監督役として、やや振り回されながらも、英語も駆使、濃い外人俳優に押されない存在感、というのは漂ってたし、

男同士、文化の壁を越えての信頼に辿り着いて、という後味は良かった、という所でした。

関連サイト:Amazon 「ミスター・ベースボール」高円寺図書館 映画会goo 「ミスター・ベースボール」
関連記事:単騎、千里を走る(’05)海へ、See You(’88)遥かなる山の呼び声(’80)あ・うん(’89)星砂の島、私の島~アイランド・ドリーミン~(’04)ビートキッズ(’05)
<スレッドファイルリンク(ここでは「単騎、千里を走る」「ビートキッズ」)は開かない場合あるようです。>

 (C)IVC, Ltd.
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by MIEKOMISSLIM | 2012-08-20 00:05 | 邦画 | Trackback | Comments(0)


ユーミンのSUPER WOMAN 「鶴岡真弓と訪ねる女神」<2>

<元記事に追記投稿しようとしたら、次数オーバー表示が出たので、2週目分を別にしました。>

a0116217_0203890.jpg8/16追記:そして2週目は、タイトル中の”女神”、聖パトリックと共にアイルランドにキリスト教を広めた聖ブリジットを巡る旅メインで、まず2人は、ダブリンの南西50Kmにあるキルデアの聖ブリジット大聖堂へ。

鶴岡女史の説明で、聖ブリジットは、元々神の木、とされる樫の樹木が植わっていたケルト人の聖地に、ヨーロッパでも最古級、アイルランド初の男女共同体の修道院、を開いたそうで、男女参画の実験場、というか、

銃後に回らない、男を叱咤激励する女性のパワーを押し出したのが、大地母神、グレートマザーと呼ばれるゆえん、のような話。

Wikipediaにあったの(↑)とは違ったけれど、幾つか映った、ステンドグラスなどに描かれた聖ブリジットは、そう威圧感やパワフルそうな、というより、ナイーブな少女漫画にあるような、髪が長く華奢で優しそうな横顔だったり、

クレア地方の、聖ブリジットの泉の脇にあった、電話ボックスのうようなガラスの覆いの中の像の表情も、柔和で穏やか、ではあるけれど。

鶴岡女史は後で、キリスト教は男性の力で邁進してきた、というイメージがあるけれど、キリスト教が聖ブリジットのような女性の力を取り入れた、のではなくて、

延々と何万年も大事にされてきた女性の力が、キリスト教で、花開いた、という感じ、どちらか一方が、でなく、男女のいいバランスで、第3のスーパーパワーが生まれる、という感覚が打ち出された、のような話も。


a0116217_0214038.jpg大聖堂では、聖ブリジットクロス、という畳の材料でもなる灯心草(イグサ)で編んだ十字架が、2月1日の聖ブリジットの日のイブに編まれて、当日色んな所に飾られる、という慣例も紹介、

一見手裏剣の形みたいで、素材も質素だけれど、世界は永遠に再生する、のようなニュアンスが込められてる、とか。


そして次に行った聖ブリジットの泉は、特に説明はなかったけれど、悩みを持つ人々の癒しの聖地スポット、のようで、直接泉自体は映らなかったけれど、そこへ行くまでの狭い洞窟に、所狭しと、人形や写真、メッセージカードなどの祈祷物。

この回の録画がないのでちゃんと確かめられないけれど、ユーミンがそこで、信仰の力でブリジットがいる、のようなことを言ってたのは、

前の高野山の奥の院での僧侶達の勤行で、空海が実在するような、というような感覚と重なったり。

ユーミンと宗教、といえば、私はやはり反射的に「ルージュの伝言」にあった、宗教は処世術、というフレーズを思い出すのだけれど、

a0116217_045698.jpg今回この聖地で祈祷物の山を見て、(ここに来る人は)悩んでいるのは自分だけじゃない、と、孤独が癒されるだろうし、

ここに向かわせるプロセスに、癒す力がある、行こうと思う時から、癒しが始まっているんですね、などと、何というか、宗教のメカを突いたような呟き。

そして鶴岡女史が、意志の力、を挙げて、生むものは意志を持って生むんですね、女性は男性よりそういう力が強い、のようなことを言って、

ユーミンが、それは具体的に子供を生む、というだけでなく、形にならないクリエーション(創造)ですね、のようなやり取り。


最後に、アイルランド西海岸の、モハーの断崖へ。そこで道端で、老人が一人黒い笛を吹いてて、これは「タイタニック」のティン・ホイッスルでなく、キーホイッスル、という笛のようだけれど、

2人はしばらく聞いてて、音色に合わせて腕を組んで回ったり、コサックのようなポーズをして、こんな感じ?もっと複雑ですよね、リバーダンスを研究してくれば良かった、などと言いながらステップを踏むシーンも。

モハーの断崖自体は、高さ200m、全長8Kmというスケールで切り立った断崖が続き、やはり”果て”という感じで、アトランティックエッジ、と呼ばれてるらしいけれど、

地図で見てみたら、沢木さんの「深夜特急」旅でのユーラシア西の果て、ポルトガルのロカ岬よりも、わずかにさらに西寄り、のようで。

a0116217_045098.jpgそこで、鶴岡女史は、’72年にソビエト船でユーラシアに渡ってユーラシア横断の旅に出て、

40年目の今、アイルランドを東から西へ1万Kmの旅をユーミンさんとして、これからの再生のさらなる旅の弾みにしたい、のようなコメント。

ユーミンは、その40年の半ば頃鶴岡さんと出会って、アイルランドへのきっかけになって、この旅が実現して、今また新たな旅を目指したい、のようなコメント。

最後に、これは毎回最後のゲストへの問いかけのようだけど、SUPER WOMANとは?について、鶴岡女史は、最初から特別な場所にいる、のではなく、SUPERな所へ行く、という明確な意志を持つ、ということで、

聖ブリジットは、そういう意味で聖女、大地母神で、旅をし続ける、というのがSUPERなWOMAN、というような答え、ユーミンが、私もそう思います、意志を持って次なる場所を目指す、ということですね、のような締め。


すでに5世紀に、キリスト教という土台でしなやかに女性の意志、パワーを体現してみせた聖ブリジット、は確かにスーパー、

でも今の日本でも、女性が意志を持つ、その個々の意志?のあり方、また表し方、とか、何だか摩擦、無理解、偏見とか、なかなか一筋縄では、とは思うのだけれど、

人生でも色々遠い旅を経てきたこの2人の口から、大スケール断崖のスポット、で語られると、何だか色んな意味で大らかに勇気付けられる、そんな後味もあったり、

前回は、ユーミンと森本千絵が、共に未知の場所を巡る、という趣旨、今回はアイルランドスペシャリスト鶴岡真弓がユーミンのガイド役、でしたけれど、

行く先々で、鶴岡女史の豊富な知識での割と判り易い解説+ユーミンならではの反応や見解、素朴な感想、などのバランスも良くて、今回も、色々と興味深かった2回目の旅ルポでした。

関連サイト:ユーミンのSUPER WOMANユーミンのSUPER WOMAN 「鶴岡真弓と訪ねる女神」<1><2>NHKオンデマンド
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                     <ラウンドタワー前>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-08-16 23:53 | 音楽・旅行 | Trackback | Comments(2)


ユーミンのSUPER WOMAN 「鶴岡真弓と訪ねる女神」<1>

先月末と今月最初の「ユーミンのSUPER WOMAN」は、美術文明史家の鶴岡真弓との、アイルランド巡りの旅。1週目はオンタイムと録画、2週目はNHKオンデマンドの動画で見ました。

2週目の放映、再放送共うかつにもチェックし損ねてしまって、ややショック。まず「鈴子の恋」の時のような無料動画サイトやYou tubeなど探したけれど見当たらず、

そうしてるうちにNHKオンデマンドでネットで見る方法がある、と判って、その登録や、必要なプレイヤーのインストールとかちょっと手間取ったけれど、何とか無事視聴。

これは、月額945円で見逃した番組見放題、単品だと1番組につき視聴期間1日間で105円、カード決済などで、というシステム、

私の年期入りPCだと、どうも全画面にしたら上手くいかなかったり、画面がややモザイク状気味になったり、録画もないのも残念だけれど、まあこれで内容は見られたので一安心。


a0116217_1644860.jpgロンドンまではよく来るけれど、アイルランドは初、というユーミン。

鶴岡真弓は、私は初耳の人だったけれど、日本でケルト文化研究の第一人者、だそうで、先日の初対面で結構年下だった森本千絵の場合とは違って、

ユーミンとは「30年ぶり・・」と言ってたか、昔からの知り合いのようで、年代もユーミンより2才上でほぼ同世代。落ち着いた話し方で、おっとりした物腰の感じの人。この人に出会ったことが、アイルランドへの興味のきっかけ、とも。

東海岸のダブリンを拠点に、クロンマクノイズ、キルデア、クレア地方など、最後は西の果てモハーの断崖へと、大学図書館、修道院や教会、宗教的な名所など巡りながら、古代のケルト文化の美術や音楽に触れたり、

聖パトリックと共に、ここでキリスト教を広めた伝説の聖女、聖ブリジットの縁の場所を巡ったり、元々の自然信仰とキリスト教の融合、アイルランドと日本の文化の意外な繋がり、とか、なかなか今回も興味そそられて面白かった。

私はイギリス、ましてアイルランドも未踏、今回風景的には、好きな作品の一つだった「ライアンの娘」の、モハー断崖ほどの険しさ、規模じゃなかったけれど、崖のあった海岸沿い、田園風景など仄かに思い出したり。


そして一番インパクトだったのは、1週目の最後、2人が聖バーソロミュー教会で聞いた、ANUNA(アヌーナ)という男女合唱グループの歌った曲。

2人に説明してた、リーダーらしいマイケル・マクグリンという人は作曲家で、この人が’87年に設立したグループで、中世のケルト音楽を現代に伝えるため活動してる、そうで、皆ろうそくを手にして、教会内で響く美しい声、で、厳かかつ神秘的。

特に、2曲の後の方、主に男性コーラス、終盤女性コーラスが入る「生の只中にありて」は、10世紀に創られた「死」をテーマにした曲らしく、女性が一人叩く太鼓のような楽器での拍子と共に、朗々となだらか、メランコリックな旋律、だけれど、

        

聞いてるうちに、何だか懐かしい、という感覚、しばらくして、こういう感じのユーミン曲があったような、と。

曲名はぱっとは出てこず、後でちょっとディスコグラフィーの曲名見て、アルバム「KATHMANDU」辺りの曲だった気がして、CDでまず第一候補「命の花」、そして何曲か最初の方を聞いてみたけれど、どうも違うようで、

その前の「THE DANSING SUN」の「砂の惑星」を聞いて、ああこれだ、と。

       


ユーミン自身は、生のケルト音楽の肉声を聞いたのは初めて、これまで色んな場所で、もっとプリミティブ、エスニックな音楽、ジプシー音楽なども聞いてきたけれど、

今だから言う訳じゃなく、それは、今日ここでこの音楽を聞くための準備だったと思う、などと、1曲目の女性コーラスでの「エルサレム」を聞いた後、しみじみその感動を語ってたのだけれど。

       

毎回番組冒頭でも、「春よ、来い」は、ペルーに行った時感じた直観を元にして書いた。ペルーの空気感は、古き良き日本が持っていた素朴で懐かしいもので、南米の民族音楽フォルクローレをサウンドに取り入れた、のような紹介があるけれど、

何だか、個人的な感覚だけれど今回この初耳のケルト曲~「砂の惑星」、と繋がったのは、特に創る時ユーミンが意識した訳でなくとも、蓄積してた様々な音楽の片鱗、という感じもして、ちょっと感慨、というか。


8/15追記:アイルランド音楽についてはその他、エンヤ、アイリッシュダンスを現代風にアレンジしたリバーダンス、

そして「タイタニック」の音楽に伝統的な笛「ティン・ホイッスル」が使われてた、などと紹介あって、セリーヌ・ディオンのテーマ曲の伴奏の澄んだ笛の音がそうだった、とか。

       


ユーミンがずっと興味持ってきた、というケルト文化は、2700年の歴史、とのことで、ケルト民族自体、そもそも余り世界史の中でも覚えなかったけれど、

冒頭の紹介だと、ヨーロッパで暮らしてて、紀元前1世紀にローマ人の勢力拡大で、徐々に衰退、でもローマ人の影響が少ないアイルランドなどで、その文化が色濃く残った、と。

教室の世界史の教科書で見てみたら、確かに紀元前1世紀、カエサルが、今のフランスの地に住んでたケルト人を平定、とか、

メジャーなゲルマン民族皆(37)移(5)動、の語呂合わせの375年より前に、すでに原住地のバルト海沿岸から、先住のケルト民族を圧迫しながら四方に広がってた、などでその名が登場。

ローマ人やゲルマン人にヨーロッパの中心からは追いやられたけれど、その文化はアイルランドに残った、というような歴史だったようで。


そして鶴岡真弓の話で、彼らは大地、太陽を神々とする自然信仰を持ってて、5世紀に、イギリス人聖パトリックがここで、キリスト教を広めたのだけれど、

それは、聖パトリックが土地の三つ葉のクローバーを用いて、人々がそれに生・死・再生というような3つのトリニティの意味合いを持ってたのを、

キリスト教の三位一体の、父・子・聖霊に置き換える、のようなことを穏やかに教え諭す、というようなやり方で、無理やり、でなく、そういう”なだらかな改宗”、というのがちょっと興味深かったり。

ユーミンがしゃがんで傍らの三つ葉のクローバーを手にして、植物だって不思議ですよね、何故神様がこの形にしたのかっていう・・などと呟き。


a0116217_22595248.jpgそして2人は、ダブリンの西のクロンマクノイズの修道院跡に。そこはケルトの黄金時代、7~12世紀に栄えた修道院だそうで、緑のなだらかな平原に、数多くの、アイルランド独特の石の十字架「ケルト十字」が。

これは太陽の形+従来のラテン十字が結び合って出来たケルトキリスト教独特の十字架、とのことで、十字架に丸い輪がかかって、太陽(自然)+キリスト信仰の融合の具体化、という感じでちょっと見覚えない形。

鶴岡真弓は、聖書の話が刻まれてる十字架の役割+側面には、ケルトのキリスト教以前の信仰の動物や文様が刻まれてて、かなりユニーク、と言ってたけれど、確かに生粋の十字架+他信仰シンボルミックスの墓碑、というのは初耳、初見かも。

「ケルト十字」で検索したら、実際のものよりタロット占いのケルト十字法、が多く出てきて、以前タロットカードを持ってた時、そう言えばそういう方法もやったことがあるけれど、何かそういうルーツでもあったようで。


ケルト十字を見た後でユーミンが、古来、日本でも太陽は信仰の対象だったし、アイリッシュケルトの文化に触れて、何処か懐かしい印象を受けた、と言ってたけれど、

2週目に、別の所でケルト十字を見た後で、鶴岡真弓も、日本の太陽崇拝は「日の丸」になって、ケルトのはケルト十字になって、信仰を目に見える形に視覚化する、という意味で、

この2つは、ユーラシアとアジアを繋いでいる、人類の太陽崇拝の2トップ、と言えるかも、などと語ってて、まあ日の丸は、ケルト十字のような含みとか融合、というよりまさにそのまま、という感じだけれど、ちょっと印象的。


a0116217_111469.jpg8/16追記:そしてもう一つ、意外なアイルランドと日本の共通点、としてインパクトだったのが、トリスケル=三巴(みつどもえ)文様。

それは、2人が、鶴岡真弓がかつて留学してたダブリンのトリニティ・カレッジの、かなり広い細長い図書館を訪れて、見た「ケルズの書」にあった文様で、

「ケルズの書」は、1200年前、ケルトキリスト教の修道士達が、手で聖書に美しい装飾を施したものの最高傑作、だそうで、ユーミンがそれを見て、曼荼羅みたい、と言ってたけれど、

中央にキリストらしき人物、その周りに文様、のものもあって、そう言えば菩薩が中心にあった曼荼羅、のようでも。全体に抑えた色彩、そしてその中に渦巻き文様のトリスケル、があって、

ユーミンが言ってたように、日本太鼓の模様、で馴染みのまさに三巴と同じ、祭りで太鼓や神社の幕に見られる日本の伝統文様の一つ。

この文様が世界の何処で生まれたか、突き止めてる人はいないそうだけれど、この文様を一番よく見てるのは世界で、ケルトの修道士の次に、日本人かも、と。

やはり三つ葉のクローバーに通じるものがあるのか、ケルト人にとっては再生の祈りや観念に通じるものがある、らしいけれど、片や日本では、神社の社文、祭り太鼓の文様になってて、その似たイメージにユーミンも驚き。

鶴岡女史はその小さな太鼓を取り出し、20代でここに留学した時、40年後にここで、日本の太鼓の三巴を叩くとは思いもよらなかった、しかもユーミンさんと一緒に、と笑いながら言って、太鼓の一本締め。

この人の専門は、特に美術装飾、らしいけれど、こういう世界に散らばる、意外な類似・共通イメージの研究、なども、面白そうな、と思ったり。

1週目はそういう、ケルト+キリスト教融合、ケルトと日本文化の共通点、そしてケルト音楽にユーミン曲が重なったり、など、なかなか見所盛り沢山でした。

<2>に続く

関連サイト:ユーミンのSUPER WOMANユーミンのSUPER WOMAN 「鶴岡真弓と訪ねる女神」<1><2>NHKオンデマンド
関連記事:松任谷由実EXPOドームライブあの歌がきこえる「魔法の鏡」「海を見ていた午後」「卒業写真」松任谷由実コンサート THE LAST WEDNESDAY天国の本屋~恋火(’04)さよならみどりちゃん(’04)時をかける少女(’97)瞳を閉じてクレイジー・キャッツプレミアム10 松任谷・寺岡・ゆず等シャングリラⅢYuming Films(’07)SONGS 石川セリ「いちご白書」をもう一度(’75)ユーミンと映画・市川準監督そしてもう一度夢見るだろう/松任谷由実(’09)・No Reason~オトコゴコロ~/高橋真梨子(’09)TRANSIT2009チケットMusic Lovers・SONGS 松任谷由実<1><2>探検ロマン世界遺産 ユーミン×世界遺産TRANSIT2009コンサートShout at YUMING ROCKS('09)VIVA!6×7/松任谷由実(’04)クリスマスの約束(’09)時をかける少女(’10)音楽のチカラ「青春の言葉 風街の歌 作詞家 松本隆の40年」RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の話(’10)クリスマスの約束(’10)ミュージックポートレイト~人生が1枚のレコードだったら東日本大地震<2>Music Lovers 松任谷由実松任谷由実のオールナイトニッポンTV4僕らの音楽 松任谷由実・薬師丸ひろ子・おすぎMUSIC FAIR 松任谷由実NHK 東日本大震災チャリティー企画 ユーミン×SONGS 「春よ、来い」プロジェクトSONGS 松任谷由実RoadShow/松任谷由実(’11)マリン・ブルー/マザー・グース(’77)RAINY DAY HELLO/須藤薫(’82)SACHET/門あさ美(’80)手のひらの東京タワー/松任谷由実(’81)押入れの整理<1> <2><3><4>RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ(’11)SONGS 沢田研二ザ・タイガースを歌うSONGS 山本潤子春よ、来い in 紅白歌合戦SONGS 松任谷由実~2012スペシャル~鈴子の恋(’12)「春よ、来い」カバー 男性シンガー編「春よ、来い」カバー 女性シンガー編マンタの天ぷら(’97)・僕の散財日記(’05)/松任谷正隆虹色ほたる 永遠の夏休み(’12)才輝礼賛 38のyumiyoriな話 / 松任谷由実(’11)<1><2><3>ユーミンのSUPER WOMAN スペシャルプロローグ~「森本千絵と歩く霊峰」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「鶴岡真弓と巡る女神」<2>

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                     <ラウンドタワー前>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-08-14 23:45 | 音楽・旅行 | Trackback | Comments(0)


THE GREY 凍える太陽(’11) 

昨日、なかのZEROホールでの「THE GREY 凍える太陽」試写会に行ってきました。

ジョー・カーナハン監督作、リドリー・スコット製作、トニー・スコット製作総指揮、原作はイーアン・マッケンジー・ジェファーズの「Ghost Walker」という短編で、

石油採掘現場労働者達を乗せた飛行機が、アラスカの大雪原に墜落、生き残った7人の男達のサバイバル・アクション。

この作品は特にかなり強い興味、と言う訳ではなかったけれど、近年見たのだと「運命を分けたザイル」みたいな、とか、

未見だけれど「生きてこそ」の設定のようで、まあ真摯な感じはして、会場の最寄JR中野まで1駅で近場、丁度都合も合いそうで申し込んでおいた、という所。


これは実話ベースではないようで、後で思えば原作の「Ghost Walker」というタイトルも、何か暗示的。

幸運にも墜落を生きながらえた彼ら、でも一人、また一人、このストーリーでの人間の天敵、オオカミ達の犠牲になったり、弱った身体に輪をかける極寒や、傷ついた身体でも余儀なくされる、命がけ綱渡りで力尽きたり、消えていく命。

それでも正直、最後には、少なくとも主人公+何人かは無事生還するのだろう、という前提で、どこか安堵感、というのに向かってずっと画面を追ってた感じだったのだけれど。

この作品紹介で見かけた、ホラー、スリラーとは別に思わなかったけれど、極寒の大自然+オオカミの巣、かなり厳しい状況の中の容赦ない現実的なシビアさ、その中の彼らの間の、これまた現実的なのかどうか、

墜落の犠牲者達の、それぞれの大事な人々の写真入りの財布を親族に持ち帰ろう、というような思い、反目、和解、怒り、ラフな会話、その中で浮かぶそれぞれの愛する者への気持ち、諦め、祈り、不屈の魂、など様々な思いが交錯。


そして、そういえば上映前アナウンスの中で、エンドロール後も映像があるので、という注意があって、その時には私は忘れていて、確かにエンドロール後に一瞬、ラストシーンの顛末、のような映像。

          

何だか余りまじまじ画面を確かめられなくて、終了後瞬時の印象を思い返してたら、その+αで希望の暗示?、かとも思ったのだけれど、

後でYou tubeでその部分を発見、アメリカで上映の際寄せられてたその部分に関してのコメント幾つかと共に、再度見直したら、当初の印象よりは、結構微妙な後味に変化。

やはり希望、余韻を残す、というニュアンスもあったのかもしれないけれど、あの映像がなかった場合の後味と比べてみたら、

やはりあくまでも、良くも悪くも人間が究極に頑張ったとしてこういう所、という現実味、にこだわった、部分が多かったかも、と。


私にとっては実話ベース的な予定調和の、ではなかった、というのもあるけれど、そうではなかった分、かえって命のかけがえなさとか、儚さ、人の弱さと強さ、究極の場で試される人間性とか、

何というか、何故かそうずっしり重い、という訳ではないけれど、ひたすら雪と自然のモノトーン印象と共に淡々とじんわり、残った感じ。


8/11追記:序盤、石油発掘現場で野獣の射撃手として働く主人公のオットウェイ(リーアム・ニーソン)、回想の中の傍らの女性に、失恋したのか死別なのか、とにかく自分の元を去ったらしき彼女、そのためもあってか、どうも人生に失望、の面持ち。

この女性の回想、幻は全編通してついてまわり、終盤、その傍らに点滴容器のようなものが見えたことからしたら、病死したのかも。

そして後で知ったのは、リーアム・ニーソンは、私は多分出演作を見たのは「シンドラーのリスト」以来だったけれど、私生活で、妻ナターシャ・リチャードソンとおしどり夫婦だったけれど、3年前彼女がスキー事故で急死、という悲劇、ショックに見舞われてた、と。

リチャードソンは、にわかに浮かばなかったけれど、見た中では「上海の伯爵夫人」「シャンプー台の向こうに」に出てた人で、ヴァネッサ・レッドクレイヴの娘だった、など。

今回の設定は偶然かもしれないけれど、劇中、ニーソンの湛えてた抑えた憂いの表情が、ちょっとそういうエピソードとシンクロするような。


a0116217_12174524.jpg労働者達を乗せた飛行機は、出発時嵐の気配で、最初からかなり揺れて怪しげ、こういう飛行機で移動しなければいけない彼らの運命、というのも不吉な前兆、ではあったけれど、墜落直前の機内混乱も結構リアルっぽくハード。

そして、現場でオットウェイが見つけた生存者の内、ウェンデル(ジェームズ・バッジ・テール)は、意識はあったけれど、重症で出血も多く、なすすべなく息絶えてしまうのだけれど、

その間際、オットウェイが、特に宗教的な言葉を使う訳ではないけれど、死にいく彼の心を穏やかにしようと言葉をかけ続けるシーンも、ちょっと印象的。


残ったのは、オットウェイ、デミアス(フランク・グリロ)、タルゲット(ダーモット・マーロン)、ヘンリッツ(ダラス・ロバーツ)、フラナリー(ジョー・アンダーソン)、、パーク(ノンノ・アノジー)、

そして役名は不明、ベン・ブレイ演じた男性が夜、皆が身を休める機体の断がいの表で、交代でオオカミの見張りをしてる時、不意打ちで襲われて早々にオオカミの犠牲になってしまい、これまた不吉な序盤。


オオカミの巣から、少しでも安全を求めて墜落現場を離れ、森の方へ移動する一行、そこから始まって、明確な終わり、のなかった、まさにサバイバルアドベンチャー。

実際の撮影はカナダの山脈、-20度、劇中の猛吹雪もリアルな、過酷な状況の中行われたそうで、撮影者は海外で活躍する日本人マサノブ・タカヤナギ、見た中では「バベル」撮影も担当してた人、だと。

そういう、スタッフや俳優陣の身体を張って撮ったスケール感、リアルな映像、というのもやはり見所、見る前は、体感的に雪山・雪原舞台で暑気覚ましにもなりそうな、などと思ってて、確かにそうだったのだけれど、

そういう極寒の大自然と、それとは別に、やはり暑気覚まし、というよりは寒気、に近かったのは、人間を自分達の邪魔者、そして獲物、としか見なさない野生のオオカミの、人間への容赦ない残酷な攻撃、仕打ち。


a0116217_1219034.jpg私は幾つかドキュメンタリーで、そういう野生動物同士の弱肉強食シーン、は見た覚えあっても、こういう野生動物の直接人間への牙、動物VS人間格闘、というのは、どうも覚えなく、

オオカミ達を使ったこういう撮影自体も、簡単ではなさそうな、とは思うのだけれど。

文明社会だと、人間と動物のほのぼの愛情、感動物語、というのは珍しくないけれど、大自然の中、人間の保護からは無縁で生きてる動物からしたら、この作品は実話ベースではなさそうだけど、

この状況で何か超人的、ファンタジー的な野生動物との交流、というよりは確かに遥かにこういう状況が現実的、人間は彼らからしたら”餌”でしかない、というシビアさ。

オットウェイ達が、単独で襲ってきたオオカミを仕留め、その死骸を焼いて食物にしたシーンで、その残骸に憎しみを込めて、ナイフを入れ続けたディアス、

他の男達は眉をひそめ、ディアスに、もうやめろよ、と促すシーンがあって、ああいう極限の状況で、色んな事が重なって、ディアスのような感覚になってもおかしくはなさそうな、とは思うのだけれど、

他の男達のそういう所が、理屈のない人間たる慈悲、という気もしたのだけれど、オオカミ達が、7人に対して意識的に見せた容赦、というのはは全くなし。

このオオカミ達を、完全に人間に立ちはだかる敵、アクション&サスペンス要素の一環、にしたのは、製作側にそういう意識はないのかもしれないけれど、

何だか野生動物が住む環境を蝕んできた人間への警告的な、というような感じも、見て数日経って、じんわりしてきたり。


そして、そういうシビアな大自然の中、それでも生還に向けて、傷ついた身体を引きずって、オオカミの恐怖と戦いながら、歩む姿。

何だか人生の縮図、と思えば、人間は「Ghost Walker」、というか、誰の目に触れなくても、孤独、先が見えなくとも、黙々と前に歩を進めるしかない、

勝ち目のない相手が立ちはだかったとしても、後ろを見せず向かっていくしかない、そういう場面もあるはず、という感じ。


8/12追記:また、そういう余分な要素のない過酷さ、シビアな背景だからこそ、彼らの人間味、というのが浮き彫りにされた、という後味。

それは、個々のキャラクターの背景、オットウェイの(亡き?)パートナーや父、パークの妹、タルゲットの娘、などへのそれぞれの思い出、愛情や、

また、この事故前はほとんど面識もなかった彼ら、序盤はオットウェイへのディアスへの反目、などもあったり、自分の心身を守るのに目一杯の状況、

でも行動を共にする間に生まれた、互いへのラフな思いやり、オオカミの襲撃に遭っている仲間を救おう、またそこに駆け寄ろうとする無意識の行動、連帯感とか、

結局命を落とした者のそれぞれの終焉、死ぬ時は大概不意打ちで一人、なのだけれど、それまでの交流、過程の体温、とか。


そういう所で、前述のように、こういう設定だから最後にはこうだろう、という予想の結末、ではなかったですけれど、

その分、命の儚さ、かけがえなさ、極限での人間性の問いかけ、とか、アクションものにしては、意外にじんわりと残った、という後味でした。

関連サイト:「THE GREY 凍える太陽」公式サイト象のロケット 「THE GREY 凍える太陽」
関連記事:トップガン(’86)プロヴァンスの贈り物(’06)バベル(’06)ウォーク・ザ・ライン 君につづく道(’06)アクロス・ザ・ユニバース(’07)ディパーテッド(’05)上海の伯爵夫人(’05)シャンプー台の向こうに(’01)
<スレッドファイルリンク(ここでは「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「アクロス・ザ・ユニバース」「ディパーテッド」)は開かない場合あるようです。>

  

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by MIEKOMISSLIM | 2012-08-09 22:23 | 洋画 | Trackback(10) | Comments(0)


ユーミンのSUPER WOMAN 「森本千絵と歩く霊峰」<2>

元記事に追記しようとしたら、次数オーバーになったので、旅の2週目分を分けることにしました。

8/3追記:2週目も最初の方は、奥の院散策で、墓碑銘に織田信長、豊臣家、とか見かけたり、だけれど、ここは弘法大師の懐を示すような、宗派を問わず、の墓地で、

サイトで見かけた所だと、分骨も多いそうだけれど、他にも武田信玄、法然、松尾芭蕉、そして現代人だと鶴田浩二、など様々な人の墓碑がある場、だと。


a0116217_22404621.jpg番組で寺の人が、一番大きな供養塔、として指したのが、6メートル以上ある”江姫”の墓。森本千絵は昨年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」のポスター(→)などビジュアルデザインを担当、という縁も。

私はドラマは未見だったけれど、ヒロイン役上野樹里が長い髪を広げて飛んでいるようにも見えるポスターについて森本千絵が、水の上に浮かぶ、というか天と地を無くして重力をなくして、流されていく中の女性の強さ、空を見上げる強さ、

天から見て真っ直ぐ立ってこっちを見つめる女性を意識、剣を持って戦う立場でない時、何を戦わせながら生き抜いていったんだろう、というのを想像した、などとコメント。

自分が手掛けた作品について語っている様子に、おっとりした印象のこの人が、この旅で初めて垣間見せた内面の職人魂、という感じ。


そして参道脇に、この2人の旅での、曼荼羅と、もう1つの目当てだった、”景教”の石碑。

804年、空海は31才の時遣唐使として中国の長安に渡って、密教の修行を積んできた、というのはメジャーな歴史のエピソードだけれど、

ユーミンは、当時の長安はシルクロードの拠点として栄えた国際都市で、仏教、キリスト教、イスラム教などが共存、原始キリスト教も入っててそれはそれで賑わってたそうで、空海はそれに触れなかったわけがない、という感じで、持ち帰ったんじゃないかな、と。

空海の長安での足跡に詳しい、という霊宝館の館長のお坊さんの話で、空海は、長安の留学生会館、のような寺に滞在、そのすぐ近くに大秦寺、というキリスト教の寺院があって、そこにペルシャ人の景教師、景浄がいて、

その碑は、空海がやって来た15年程前に立ってて、空海は非常に歩き回ってるし、景浄さんにも会ってて、景教の碑を見ていると思う、空海とキリスト教との関係は、空海自身が書いたものがないし、何とも言えない、などの説明。

ユーミンが、長安に西域の人達は沢山いたのか?と聞いて、館長さんが、沢山いて、お寺の前が門前町で、飲み屋街があって、そこで働いていたのが青い目の人で、ものすごいカルチャーショックを受けたと思うし、

空海は確かにここで国際人になった、そういう日本人っていないんじゃないか、というような答え。

で、帰国して816年、高野山に真言密教の聖地を開いた、という史実、ユーミンは、高野山に入って、まず最初にインターナショナルな都市と感じた、と言うのを受けて、

館長さんは、非常に狭い空間だけれど、やっていること、空海が目指したのはインターナショナルなんですね、というようなやり取り。


そういう所から、2人がこの地で感じたインターナショナルさ、宗派問わずの奥の院の墓碑群、のような寛容さ、空海が長安で受けたカルチャーショック、メインの密教だけでなくそういう国際性がルーツ、のようで、

表向きのメジャーな仏教聖地高野山、の背後に、そういうエピソードもあった、という、ちょっとした歴史教養番組、のような趣もあったこの初回。


8/4追記:森本千絵は今回の旅について、(ユーミンの)見る物からの発想の転換に、一緒に物事を見ていくのが楽しかった、発言とは別の所で、一緒に旅してた気がする、

見るもの全てが懐かしくもあり、初めて見たものであって、私は結構点で、あ、あ、ってなるけれど、(ユーミンは)繋げていかれるじゃないですか、などと語って、

ユーミンは、昔に体験してよく判らなかった事が、今回そういうことだったのか、って判ったり、例えばイスラムの方で聞いた宮廷音楽みたいなものが、今回声明を聞いたことで、昔の体験が鮮やかに蘇ってきて判ったりとか、

今回見たことも、森本さんがいたからより自分の中で新鮮に入ってきたことが、一回沈殿しても、ずっと創ることを続けてれば、3年後か、5年後か、きっと何かを見た時に出てくるだろうな、と思った。

・・今の方が、肉体的にはきつくなったけれど、いったん集中に入ると、経験値、というか色んな引き出しがパアーと開いて、昔よりひだひだが多いみたい、などという語り。


ユーミンのかなりの記憶力の良さ、というのは、以前、一瞬忙しなくさっとすれ違っただけの人が、何年か後ユーミンに会った時、

瞬時に、いつどこどこでお会いしましたよね、と切り出された、ようなエピソードで、聞き覚えあって、様々なユーミン曲の中に、そういう細かい経験も息づいてるようだけれど、

今回も、色んな対象物を見ていて、頭の中で活発にそういうメカが働いてるんだろう、と思えるような節。色んな旅の中で、そういう部分も、ユーミンと共に、またそのガイドで、未知なものを学ぶ、というような所も併せて、今後も楽しみ。


また、今回の旅のパートナー森本千絵を通して直観、インスピレーション、そういう部分もエキスにしてたり、率直に評価してたり、

最後の方で、今みたいに可愛い森本さんでいて下さい、自分でも戒めてるけれど女に貫禄はいらない、損しちゃうし、作品で心に届けばいいんで、周りを威圧する必要はまったくないし、のようなエールとか、

カメラが回ってる、云々はそう意識ないような感じで、アーティスト女性同士、だけれど、特に余り張り合う、というより終始和やかなモード。

それは今回の森本千絵のキャラクターや、年代的にもユーミンが一回り上、というような要素もあるかもしれなしけれど、そういうまったり感も好感。そういう最初の旅でした。

関連サイト:ユーミンのSUPER WOMANユーミンのSUPER WOMAN ~スペシャル・プロローグ~ユーミンのSUPER WOMAN 「森本千絵と歩く霊峰」<1><2>霊峰高野山
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                 <高野山奥の院の参道>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-08-04 00:12 | 音楽・旅行 | Trackback | Comments(0)


ユーミンのSUPER WOMAN スペシャルプロローグ~「森本千絵と歩く霊峰」<1>

7月6日(金)からスタートの、Eテレのユーミンレギュラー番組「ユーミンのSUPER WOMAN」、どんなものだろうと楽しみにしてましたけれど、

ユーミンが、様々なジャンルの女性と2人で各地を旅する、という内容。初回から3回分オンタイム、録画で見ました。

初回はスペシャルプロローグ、として、黄色いワンピース姿のユーミンが最初の旅のパートナー、初対面のアートディレクター森本千絵のスタジオを訪問、そしてユーミンが森本千絵を、神保町の「一誠堂」という広い古本屋に案内。

そこから、曼荼羅の絵の本など手に取ってるうちに、景教の話も出て、2人とも行ったことのないけれど行ってみたいと思ってたらしい、高野山の話に。そして次の2回で、実際訪問のルポ。


a0116217_153345.jpg森本千絵、という人は初耳だったけれど、音楽やTV畑のアート、空間デザインなど色々活躍してるらしく、服装も明るいエスニック風で、何だかほんわかした感じの人。

ユーミンは、その彩り豊かで温かみのある作品に、一度会って話したい、と思ってたそうで、

森本側も、会う前に、ユーミンは私にとって尊い存在、などと語ってたり、会ってからも、美大に行ったのはユーミンの影響、と話してたり、やはり以前からのユーミンファン、という要素もあったのだろう、と。

キリスト教校~美大、という共通の履歴もあって、初対面にしてさすがにアーティスト同士のツーカー会話、という雰囲気も。


初回で印象的だったのは、スタジオでユーミンに、ここ数年で一番変わった、ドン、と違う所に行った、という事は?と聞かれて、

森本千絵が、今年3月11日、丁度3.11の1周年目に、仕事でロ-マにいて、丁度ミサの時間に、窓からスコーンとすごい強い光が綺麗に入って、そうして完成させられる空間を見た時、急に涙が止まらなくなって、

この光のようなものが創れたら、自然で傷つけられた人は、その気持ちを、こういう光が一番救ってくれるかもしれない、と思って、

その光を見た時に凄く大きい影響を受けて、作るものへの意識がちょっと変わった、のようなエピソード。ユーミンはその話を聞いて、それも、出会いよね、と受けてた、というやり取り。

その時本人が写真に撮ってたのか、そういう光の差し方が有名なので元からあった写真なのか?話のように、荘厳な聖堂に光が入ってる映像も出てて、その光景自体もちょっと印象的。

サン・ピエトロ大聖堂、とキャプションが出てて、ここって、前にイタリア旅行の時、私も行ったのだったか?と思って後でガイドを見てみたら、

その隣のヴァチカン美術館には行って、サン・ピエトロ寺院の手前のサン・ピエトロ広場はぶらついたけれど、残念ながら寺院には入らなかった、と思い出したり。



a0116217_1561214.jpgそして古本屋に移動。ここでもアーティスト同士、妖怪の本とか、色んな本をめくりながらラフな美術興味の話、

そう言えば日本画専攻だったユーミンが、鏑木清方の絵を見て、鏑木清方って凄く好き、本当に綺麗ね、と言ってたり、

江戸末期~明治にかけて、日本の風俗を海外に紹介するために作られた、という日本の風物の挿絵+英語の”ちりめん本”など、2人が気に入って、

ユーミンが、こういうはかない質感、fragileな(脆い)ものって大事にするから、逆に残るんですよね、などと感心。紙の質感がちりめんに似てるので、そういう名だそうだけれど、

その英語での日本紹介の内容とかも、どういうものなのか、ちょっと興味。なかなかああいう古本屋にでもいかないとなさそうだけれど、実際手にとって、読んでみたい気が。


そして、曼荼羅の本を見ながらユーミンが、高野山に曼荼羅の凄いのがあるみたい、自分のスタジオ名がgoen、である森本千絵が、曼荼羅の世界ってまさにご縁の世界っていうか、と、そういう話に。

そしてユーミンが、以前から興味があった、という景教の本を手に。景教、というのは聞き馴染みなかったけれど、ユーミンがキリスト教と仏教の間位、と表現、

1400年前唐の時代に中国に伝わったキリスト教、古代キリスト教のネストリウス派の中国での呼び名、らしく、高野山は密教の聖地でありながら、景教の記録や資料もある、と。

森本千絵が、キリスト教や仏教、全てが一つのものなんじゃないかと思ってて、そういう際みたいな所に、どういう形が残ってるのか、この目で見てみたいと思ってた、のような話。


社会科の歴史で、空海ー高野山ー真言宗、最澄ー比叡山ー天台宗、とかペアで暗記項目、高野山は私の故郷和歌山県で、確か子供の頃、そこら辺の山林には行ったような覚えは薄っすらあるけれど、寺院の記憶はなし、

まして、仏教だけでなくそういうキリスト教絡みのテイストもあった、というのも今にして。


そういう、まさに次週からの旅のプロローグ的な初回だったけれど、もう一つ印象的だったのは、この番組テーマ曲、ユーミン書き下ろしの「MODEL」という曲。

ゆったりと、「もやに咲く睡蓮のように・・」と始まるバラードが、近年のユーミン曲の中で特に気に入ってる「ひとつの恋が終わるとき」と双肩な位、結構好印象。

You tubeにもないし、タイトル以外余り情報も見かけないのだけれど、何というか、往年のユーミンの感性の震え、のようなものが伝わってくる感じで、

ここへきて、こういう繊細な曲を持ってくるとはやはりさすが、というちょっとした驚きも。


a0116217_19339.jpgそして、次の2週に、高野山巡りの旅ルポ。まず入り口、赤い大門の前に立つ2人。

この旅ルポで、一番インパクトあったのは、やはり曼荼羅。

まず目を引かれたのは、2人が最初に行った、大伽藍の金堂で、特別に見せてくれた、平清盛が自分の血を絵具と混ぜて描かせた、という地曼荼羅の、当時の色彩を再現した、というもの(↓)。

そのネーミング、血を混ぜた、という過程は何だかおどろおどろしく、実際飾られてた曼荼羅よりは小さめではあったけれど、バックの青、所々の朱っぽい赤、折にある黄、他の中間色のコントラストが何とも色鮮やか。

またお堂の裏の壁に大きく描かれた幾つかの如来像の、袈裟、頭や体の装飾品、後輪などの、微妙に異なる様々な緑、赤やオレンジ、柔らかなイエローなど、鮮やかだけど気品のある色彩。

a0116217_47866.jpgそして、建物の形自体が大日如来を表している、という根本大塔(↓)の内部は、中心にいる大日如来像や他の如来像、各台座の黄金+赤い円柱の煌びやかさ、という第一印象だけれど、

それぞれ円柱に描かれてる"立体曼荼羅”(2つ下↓)もなかなか。愛のキューピット的、という金剛愛菩薩など、それぞれの像の表情は穏やかだそうだけれど、平面のものとは違う"押し”のような感覚。

2人はそういう立体曼荼羅を目の当たりにして、エジプトやギリシャの神殿を見ているような気分になった、とか、何としても自分の悟りを伝えたいエネルギーを感じる、などと。


8/2追記:日本の仏教美術と言えば、私は英検2次対策の練習などでも、これまで見た建物や像の印象から、他の国のものより割と地味で質素な味わい、などと答えていたのだったけれど、

高野山の山中に、こういう結構派手、というか、色鮮やかで煌びやかなものがあったのだった、と今にして。


a0116217_495084.jpgまた今回、そういう美術品としてなかなか渋い、と思った曼荼羅の、表現するコンセプト、というのも。

これまで曼荼羅って、余りじっくり鑑賞、という覚えもないけれど、中心の如来像の周りにまた如来像や、様々なものが描かれてる、というパターン、

最初に2人が見た2つ、金剛界曼荼羅は、全ての中心の大日如来、それに基づく悟りの世界が表現されてたり、胎蔵界曼荼羅は、宇宙にある全てのものが仏で、私達を悟りの世界に導くのを図式化してる、とか。

色彩再現の血曼荼羅には、周りの模様に魚や動物の西洋占星術のアイテムや、腰に布を巻いただけで何か食べてる人間達の姿も入ってたり。

寺の人の説明で、密教の教えの特徴は、「即身成仏」=生きたまま、この身このまま仏である、ということで、ならばどういう仏の働きができるか、欲を持っているなら、我が身だけの欲ではなく、より多くの人の幸せのために働く欲に変えなさい、

自分自身の小さな欲でない、大きな欲を持ちなさい、ということを表現してる、そうで、ユーミンはそれを聞いて、深い・・宇宙、神というか、縮図・・凄いなあ、などと感心。

a0116217_4123278.jpg私も思ったのは、日本ってそもそも箱庭、盆栽、幕の内弁当とか、狭い面積の土地柄もあって、こじんまり美しい文化、みたいな特色、という外人向け日本紹介の本があって、

曼荼羅は日本特有の、という訳ではないだろうけれど、1枚の紙の中に、悟りとか、当時の宇宙観のようなものがギュッと凝縮されてて、しかもビジュアル的に美しく、というのが、

厳かな仏像や建物だけでなく、こういう仏教美術も日本にあったのだった、と改めて。


また2人は、お釈迦様が座って悟りを開いている姿の絵にイエスを連想したり、ユーミンは、建物や曼荼羅、壁の絵などに折々、インターナショナル、日本と言えばそうなんだけれど日本じゃないような、とか、

エキゾチック、オリエントな感じ、とか言ってて、高野山のことを、天空の国際都市(コスモポリス)、とネーミング。今までの私の高野山、で浮かぶ地味なイメージとは違う、広がリある場所だったんだと。


そして、建物群の大伽藍とは別の高野山の神秘的スポット、奥の院へ。参道脇には、樹齢数百年の杉が立ち並んで、20万人程の墓碑。

a0116217_23571688.jpgそしてその先に、空海が今でも瞑想を続けてる、とされる御廟(→)があって、何と今でも1日2回、僧侶達によってそこに毒見された後食事が運ばれ、

朝6時、その最初の分を運び入れ、続いて神聖な儀式、というのが約1200年間日々続けられてる、と。

食事を籠のようなもので担いで運ぶ僧侶達の袈裟が、鮮やかなオレンジや黄色で、「ビルマの竪琴」で見たような姿。

2人を案内する人は、黒のオーソドックスな、だったけれど、そういう明るい色の、というのは思えば日本では見かけた覚えなく。

その勤行という儀式で、ろうそくや時代がかった灯だけの薄暗い御廟内で、僧侶達が声を合わせて厳かに読経、空海への祈りを捧げる様子。

本来聖域なので撮影禁止だけど、今回特別な許可で撮影の許可、とのことで、2人もかしこまった表情で立会い。


後でユーミンが、そこに弘法大師様が座っているような感じで、不思議だった。皆さんの想念が像を創ってるみたいな感じで、

怖いっていったら変だけれど、魂って永遠なのかな・・虚像が実像みたいな、敬うっていう気持ちのエキスが結集してる感じで凄かった、などと語って、

森本千絵と、歩きながら、(読経の時)倍音が一杯出るから女性や子供達の声とか、あの人数じゃなく、無限に人がいる感じ、

抱き合って体がなくなる、皮膚とか器が解けて、魂だけが融合するみたいな、などと感想を話してたり。


まあ、この世知辛い時代、山奥で、歴史上の人物に食事を届けて大勢で祈りを捧げる、そういう儀式が1200年もの間、時代が様々に変わる中、日々延々と行われてきた、というのも何だか現代の御伽噺的、ではあって、

日本人の宗教心自体は概して希薄、ではあっても、定期的なキリスト教徒のミサやイスラム教徒のコーランを唱える習慣、に劣らないようなディープな宗教意識、という気もするけれど、

ユーミン達が話してた、器が解けて魂だけが融合するみたいな、というのも、精神的なニュアンスで、何だかアンチ現代の物質主義、という感じもしたり、この世俗離れした勤行、が、曼荼羅の次にインパクトでした。

関連サイト:ユーミンのSUPER WOMANユーミンのSUPER WOMAN ~スペシャル・プロローグ~ユーミンのSUPER WOMAN 「森本千絵と歩く霊峰」<1><2>霊峰高野山
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                 <高野山奥の院の参道>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-08-01 01:46 | 音楽・旅行 | Trackback | Comments(0)

    

’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!
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