Something Impressive(KYOKOⅢ)


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サンドイッチの年(’88)

先週末、成田図書館で「西鶴一代女」を見た後、阿佐谷図書館での映画会で「サンドイッチの年」上映も都合も合ったので見てきました。

これも初耳の作品、第2次大戦後のパリ舞台、両親がナチスに強制収容所に連れ去られてて、身寄りのないユダヤ人少年ビクトール(トラ・ラングマン)と、彼を雇う古物商の店主マックス(ヴォイツェク・プショニャック)の交流を描いたヒューマンドラマ。


マックスもユダヤ人、力仕事には非力そうなビクトールだったけれど、私が雇わずに、誰がお前を雇うんだ!?という人情もあって、彼を屋根裏に住まわして、偏屈なこの店主と、まあ等身大っぽい15才の少年との日々。

近所のマックスのカード遊び相手の男達、その溜まり場のカフェの彼らの世話役的な女主人などもいて、儲け話の絡んだちょっとしたゴタゴタも起こるけれど、パリの片隅のそれなりにのどかな暮らし。

特別なことが起こる、という訳ではないけれど、マックスが、冒頭地下鉄で知り合って自然と友人になった裕福な家の息子フェリックス(ニコラ・ジロディ)との関係が、

そのゴタゴタ事件でフェリックスが怪我したのをきっかけに、家族の圧力もあって破綻、夜密かにベッドで一人悲嘆にくれる少年ビクトール。


そんな彼に、終盤、マックスがかけた言葉で、このタイトル「サンドイッチ・・」が、そういうニュアンスだったのか、と判明して、思えばそこが一番印象的だったシーン。

この年は、(ビクトールにとって)薄いハムのような年、人生はサンドイッチのようなもので、パンの間に、そういうハムやカラシの味の年もある、というような趣旨のことを言ったのに対して、

ビクトールがポツリと、キュウリも欲しいな、と笑顔を見せる、というやり取り。後で思えば、少年にして、卵とかでなくてキュウリ、というのも渋い所。

この作品は、原作がセルジュ・レンジという人の本のようで、実話なのか、当人がかつてビクトールの立場で、実際少年期にこういうことを自分に言ってくれた人物がいたのか?フィクションなのか?不明だけれど、

久方に映画の中で聞いた、ちょっとじんわり味わいある科白。



物語の軸はビクトールとマックスの絆、つかず離れずの関係だったけれど、もう一つの流れが、ビクトールとフェリックスの友情。

同年代同士、たまたま出会った時電車の中で話した本への興味への一致もあっての、無邪気な接近。

その後も、ビクトールは、リッチな背景のフェリックスからの恩恵を期待した訳でなく、フェリックスもビクトールへの同情で優越感を得ようとした節も特になく、待ち合わせて映画を見たり、

マックスが腰を痛めて寝たきりになった時、ビクトールがフェリックスを自分の職場兼住居に招いて、特に自分の境遇に引け目を感じてる訳でもなく。


普段叔父の会社の仕事を手伝ってるフェリックスも、ビクトールの住むパリの片隅の俗世間を珍しがって、そういう流れで、マックスに仕事仲間ブルック(クローヴィス・コルニヤック)が持ち込んでた、ガソリンでの儲け話計画にも参加。

怪しげな相手との取引の駆け引きに、ビクトールはフェリックスを連れて引こうとしたけれど、高揚感で、爆発物で相手を脅す騒ぎに乗り気になったのはフェリックス。

その結果、足を負傷、父親が車でやって来て身分違いの交流に眉をひそめ、フェリックスを連れ去り、やはり悪者にされたのはビクトール。

フェリックスの荷物を家に届けたけれど、親の意向で本人には会えず。

冒頭、中年になった2人の状況のシーンも少しあったのだけれど、友情は、どうやらその件がきっかけでジ・エンドだったようで。

何だか、見る目の曇った大人の思惑でほろ苦く掻き消されてしまったナイーブな友情物語、という側面も。


家族を戦争で奪われ、そういう風に、友情破綻でも深く傷ついたビクトール。

でも、彼がマックスの嫌いな犬を飼うことにしたり、小さな悶着はありつつも、マックスは彼に新たな広い部屋を与えたり、

前述の「サンドイッチ話」で、それとなく励ましたり、人間的な懐を見せたヴォイツェク・プショニャックの渋い演技、科白の余韻が残る。


この作品はDVD化もされてなくて、ビデオで検索しても見当たらず、パンフレットの情報があったのみ。この監督のピエール・ブートロン作品も、他にテレビ映画など数本しか見かけず、これもそうメジャー作、ではなさそうだけれど、

この阿佐谷図書館での上映会は、高円寺や成田でのよりとはややテイスト違って、洋画で折に、掘り出し物っぽい渋い作品。

多分スタッフに、そういう趣味の人がいるのか、キアロスタミの「友だちのうちはどこ?」を再見したのも、ラモリスの「素晴らしい風船旅行」など見られたのもここ。今回のも、初耳作品だったけれど、ちょっとした拾い物、という感じ。

まあ図書館、というのも、払ってる区民税などでの運営、ではあるのだけれど、私の周辺の3図書館の内、一応一番遠いこの図書館までで10分強位、自転車を走らせなくてはいけないけれど、逐一交通費も要らず、

今や雑誌「ぴあ」も消えたけれど、ネットなどで飛び交う、妙に破廉恥な思惑の絡んだものも含めて、様々な映画情報、よりも、

鑑賞無料のエコノミーさで、私的にはそう外れない作品を味わえる、図書館上映会、というのもなかなかのもの、ということも改めて感じ入った今回でした。

関連サイト:goo 「サンドイッチの年」阿佐谷図書館 映画会


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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-29 01:09 | 洋画 | Trackback | Comments(0)


西鶴一代女(’52)

昨日、近くの成田図書館の映画会で「西鶴一代女」上映、都合も合ったので見てきました。

本来は今回、今月この図書館での区制80周年記念、杉並区誕生の'30年代に着目の秋の映画会「1930年代のキオク」の最終回、アンケートで1位だった「祇園の姉妹」上映予定だったのが、

会場に行ってみたら、張り紙で、機材の不調のため作品変更の知らせ。同じ溝口健二監督作品のこの「西鶴・・」上映、とのことで、上映前に係りの女性からも同様の説明。

「祇園・・」だと上映時間68分、割と早く終わる、と思ってたのが、「西鶴・・」は137分、しかも、この作品は初耳だったけれど、タイトルからして多分西鶴の「好色一代女」ベースっぽく、

小説、現代語訳など読んだことはないけれど、そう見てみたい内容とも思えず、見るのはやめようか、と思ったけれど、せっかく来たんだし、と、とりあえず見始めることに。


上映まで、ここでの上映会のいつものように、陳列の関連図書の中から、文庫の佐藤忠男著「溝口健二の世界」を取って、この作品のページを見たら、

やはり原作は「好色・・」、でも、'50年頃の日本の映画観客の好み、またヒロイン役田中絹代、ということもあって、原作とは違って、ヒロインは売春婦でありながら信じがたい真面目な女になっている、

などとあったのだけれど、正直、見てる内に嫌気がさしてきたら帰ろう、と思いつつ、始まって、モノクロで、着物姿の女性が歩いてる後姿を追うオープニング。

そこからそのヒロインお春の売春婦らしき境遇が判って、仏殿である仏像の面影に、ある男の顔を重ねる所から回顧シーン、終盤、そのシーンに戻って、さらに続く物語、だったけれど、

序盤、これは意外と純愛悲恋もの?と思える流れもあって、そこから時代柄も絡んで、お春は様々な女性としての逆境、試練、波乱、悲運などなどで翻弄され、確かに身分的には否応なく落ちぶれていくのだけれど、

このヒロインに1本の筋が通ってた感じもあって、結局最後まで鑑賞。上映会で折に、途中で席を立つ人もいるけれど、今回は他の人もそういうことはなく。

まあ地味ではあったけれど、ヒロイン苦難の人生、苦味はありつつ、予想よりじんわり染みるような後味で、そう悪くはなかった感じ。


後でYou tubeで、序盤の方など、かなり映像は暗いけれど、英語字幕付での全編発見。先の文庫で、この作品は、ベネチア映画祭で監督賞受賞、溝口監督の名が世界的になったきっかけの一つの作品だったのだった、と。





11/25追記:実年齢40過ぎだったらしい田中絹代が演じた、(さすがに娘時代の13才、というには無理があった気するけれど)10~50代のお春。彼女を巡る、様々な男達。

真摯だったのは、まず、最初の恋の相手で、中宿で会っているのがばれて打ち首になった公卿の勝之介(三船敏郎)。

ここら辺、身分違い、と言っても、お春も良家の娘で御所勤めをする身、勝之助も公卿の肩書きがある若者、両者独身で、別に不義密通、という訳でもないのに、

男は打ち首、女は家族共々土地から追放、というのも?で、お春の年齢のせいだろうか、とも思うのだけれど。

そして、彼女に思いを寄せて結婚した扇屋の弥吉(宇野重吉)。色々あった彼女の過去を知りながら受け入れ、平穏な生活を送り、ここら辺が落ち着き所、という感だったけれど、彼も金取りに襲われて急死。


彼女を気を寄せて妻にしようとしたり、駆け落ちしたりしたけれど、人物自体はいい加減、結局捕らえられてしまった、贋金作りの田舎大尽(柳永二郎)や、盗みを働いてた文吉(大泉滉)。

好意から彼女を住み込み女中にさせたけれど、彼女が島原の遊郭で働いていた過去を知り、妻がいながら彼女に色目を見せた笹屋喜兵衛(権藤英太郎)。

そしてお殿様、松平清隆(近衛敏明)。女性の容貌への細かい好み、それを元に部下が、側室探しに奔走、というのも妙にコミカルだったけれど、春はその好みの美貌に一致、取り立てられ、嗣子を生むけれど、

清隆の寵愛を受けすぎ、このままでは彼の健康が危ぶまれるから?という、今一妙な理由だったけれど、多分何らかの妬み~企みで、実家に追い返されてしまい、清隆もそういうことには何も権限がないのか、そこで縁切れ。


またお春の父新左衛門(菅井一郎)も、余り娘への愛情、というより、娘を通しての実益に一喜一憂、という世知辛い節が見られ、そういう部分も、お春が実家に戻ろうとはしなくなった一因、という感じ。

そういう、彼女を巡る様々な男達の、愛情、欲望、卑しさ、情けなさ、醜さなどの様相。


また、そういう男達の周辺の女達の、彼女への嫉妬、という様相もちらほらあって、

松平の奥方(山根寿子)の、正妻としての威厳を保ちつつの穏かならぬ心中。まあ改めて、正妻と側室を両脇においての浄瑠璃観劇のお殿様、が、真っ当にまかり通っていた時代の、何とも無節操、破廉恥な無神経さ。

そして、笹屋喜兵衛の妻お和佐(沢村貞子)は、ある身体の悩みの秘密をお春だけに打ち明け、信頼を寄せる節もあったけれど、お春の経歴を知って、手のひらを返したように冷淡になり、

女中をするのも夫への接近が目的、となじり、その秘密を巡ってお春もささやかな逆襲、ややコミカルな所もあったけれど、お和佐の嫉妬が原因で、ここも出て、

老尼(東山千恵子)の元へ身を寄せるけれど、結局彼女にも誤解されて追い出され、という世間を流転の日々。


そういう彼女に終盤、ついに救いの手が、と思えたのは、嗣子として生んだ直後に引き離され、成長した実の息子が、若殿になって、実母のお春を迎え入れたい、という意向を、再会した母(松浦築枝)伝えに聞いた時。

でも結局、お春の遊郭経歴に、その息子自身か側近の計らいか?で、その話は流れてしまい、お春はただ庭から、廊下を歩いていく息子の姿を見るのを許されたのみ。

そこら辺は、男女の、でなはく親子の、という所だけれど、その時、自然にその成長した息子の姿を追っていくお春、止める侍達に、あの子を産んだのは私です!と、一瞬彼らもひるむ威厳を見せ、庭を行く姿、が印象的なシーンの一つ。


そして一番インパクト残ったのは、それより前、息子の幼少時、門前で三味線を弾いて物乞いをしている時、彼を乗せた籠が通りかかり、彼に側近が何か食べ物を渡すため止まり、一瞬簾が上がり、

それを眺めようと少し歩み寄り佇む春、実の息子との、えもいわれぬ距離に、その後、元の場所に戻って悲しみに嗚咽、身を震わす姿。

嗣子を産んだ側室、というのも、場合によっては待遇も違うのだろうけれど、後ろ盾のない身の弱み、というのもあってか、一女性、母、人間として、久方に見た、何とも悲哀漂うシーン。


そういう所で、文庫の佐藤氏の言葉を借りたら、「溝口健二は、・・男達の弱さ、卑しさ、醜さのすべての罪を引き受ける、もっともみじめな女でありながら、逆に崇高な輝きをもって男達を恥じ入らせる霊的な女を描こうとしたのである。」とも思うのだけれど

この作品は、前述のように、予定作品変更、での思いがけない鑑賞。私は溝口作品は、大分前何か見てるかもしれないけれど、定かにこれ、と題名を挙げられるものはなく、当初予定の「祇園の姉妹」は見てみたい、と思ったのだけれど、

正直やはり、元々この「西鶴・・」の予定、だったら、多少内容チェックの上、でも、あえて上映会に足は向けなかった、と思う。

上映前も半ば、何なら途中で出よう、と思いつつ、最後までそれなりに物語に入って味わえたのは、

やはりヒロインお春が、勝之介の遺言の、「真実の思いに結ばれて生きるように」という趣旨の言葉が内面に残した”純粋さ”と呼べるものなのかどうかは判らないけれど、

当時の市井の女性として、封建制度の世間で様々に翻弄されながらも、見えずとも貫かれてた1本の”筋”があって、それを追っていく感覚だったから、と思う今回でした。

関連サイト:Amazon 「西鶴一代女」成田図書館 映画会象のロケット 「西鶴一代女」
関連記事:男はつらいよ 寅次郎夢枕(’72)人間の証明(’77)東京夜曲~追悼・市川準監督~(’97)キャッチ ア ウェーブ(’06)

               (C)東宝
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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-25 01:18 | 邦画 | Trackback(1) | Comments(0)


リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝

18日(日)、国立新美術館で開催中のリヒテンシュタイン展に、母と行って来ました。リヒテンシュタイン侯爵家が収集した美術コレクションから、美術品、家具調度品139点の展示。

「リヒテンシュタイン」は貴族名かと思ってたら、スイスとオーストリアの間にあるれっきとした国、会場で見た紹介映像だと、人口は3万5千人位、広さは東京23区の4分の1位、世界で6番目に小さい国、だと。

元々は、ローマ皇帝が同家の美術収集に興味を示したのがきっかけで、一国になるまでに発展、そういうまさに芸術基盤の国の出来方、というのも、ヨーロッパならでは、というか。

日本の展示会では初めて見た、「バロック・サロン」コーナーのアントニオ・ベルッチの4点の天井画、などルネサンス~19世紀前半のビーダーマイヤーの名画や彫刻に加えて、

瀟洒で優雅、細かく手の込んだアートな家具類の数々も見応えで、思ったより多彩な味わい。



a0116217_2063254.jpg今回一番インパクトは、「バロック・サロン」にあった静物画、ヨーリス・ファン・ソンの「倒れた水差しのある豪華な静物」。(朝日新聞デジタルニュース特集 フォトギャラリーより→)

セザンヌの静物画などでも、テーブル上の限られた空間で、描かれてる様々なもののバランスが何とも絶妙、と思うのはあるけれど、その超精巧バージョン、というか、

この作品の写実的な描写での、倒れた水差しや、食べかけのパイ?という、バランスの崩れたもの+それを囲む様々な果実、細い茎や葉っぱなどの配置、色、形のハーモニー、というのが何とも優美で品良く、

見ていてあきず、多分一番時間をとって見た作品。これは、売店にカードはなく残念。



a0116217_2072112.jpg次が、最後の「ビーダーマイヤー」コーナー、それも出口近くにあった、フリードリヒ・ファン・アメリングの「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 2歳の肖像」(←カード)。

これ程までに幼児を愛らしく描いた作品って、歴史画、肖像画含めて、見たことがあっただろうか、と、ある意味圧巻、という感じ。

枕?シーツ?に頬を押し付けて屈託なく眠る幼児の、細いブロンドの巻き毛の1本1本や、頬の赤み、幼児を包む柔らかい光の描き方、抱いている人形の髪の黒や衣服の藍など濃い色とのコントラスト、などの技術、

+今改めてカードを眺めて、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」が浮かんだりしたのだけれど、こういう対象、優しい小世界を描こうとしたメンタリティーには感服、これもしばしその前で眺めてた作品。


「ビーダーマイヤー」というのは、19世紀前半のドイツやオーストリアを中心に、 もっと身近で日常的なモノに目を向けようとして生まれた市民文化の形態の総称、らしく、

a0116217_20574832.jpgこのコーナーで他に気に入ったのは、静物画でフェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの「磁器の花瓶の花、燭台、銀器」(カード→)。

これも写実描写での、色とりどり、様々な花弁の花々+置物、艶やかなリボンなど優美な小世界。

それと人物画でエリザベート・ヴィジェ=ルブランの「虹の女神イリスとしてのカロリーネ・リヒテンシュタイン侯爵夫人」。実際の夫人が空を舞う女神、になってて、

実際の人物を神格化した絵、というのは、どうも覚えなく、夫人の明るい表情が、ドレスの赤や、女神イメージにフィットしてて、ちょっと目を引かれた作品。


また調度品色々の中一番印象的、といえば、「クンストカンマー(美と技の部屋)」コーナーにあった、

a0116217_2202191.jpgコジモ・ディ・ジョヴァンニ・カストリッチ/オッタヴィオ・ミゼロー二/ジュリアーノ・ディ・ピエロ・パンドルフィー二(工房)の「貴石象嵌のチェスト」(←カード)。

様々な色合いの貴石をはめ込んで創った細かい風景装飾、1枚だけでも精巧、ミニチュアな芸術品、という趣のものが、正面、側面、上面に施されて、やはり同じ風景はなく手作り感、という何とも贅沢な、アートチェスト。


11/22追記:その他調度品では、やはり「クンストカンマー」の、ヨアヒマ・フリースの「ぜんまい仕掛けの酒器(牡鹿に乗るディアナ)」。

見た目銀製の豪華な彫像、実は馬の頭部が蓋になってて、中に酒を入れて、ぜんまいで食卓を動き、それが前で止まった人が酒を飲む、というような遊び心ある酒器、だそうで。

また、男達が女達をさらう物語が細かく彫刻された、象牙のマティアス・ラウフミラーの「豪華なジョッキ」も、その名の通り、これって実際ジョッキとして使われたのか?という、日用品、というよりまさに芸術品。

「バロック・サロン」で特に目を引かれた調度品は、作者不詳、フィレンツェの「貴石象嵌のテーブルトップ」。先のチェストと同じように、貴石をはめ込んで中央の小鳥、その周りの枝、草花模様を作ってるもの。

こういう貴石象嵌って、質感的には何だかだいぶ前に少しやった七宝焼きの滑らかさを思い出したりもして、派手な色合いではないけれど、渋い目の保養。


また。その他絵画では、「マリー・フランツィスカ・・・」と共に幼女画、として印象的、ポスターやチラシにも使われてたルーベンスの「クララ・セレーナ・ルーベンス」(↓一番下)。

ルーベンスが5才だった自分の娘を描いたもので、傍の解説だと、この子はこの7年後、12才で亡くなってしまったそうで、そういう悲運のエピソードを知って見直したら、

この利発そうな子の、確かにあった幼い生の一時を絵に描き留めた、という印象が強まって、ちょっと違った感触も。


この侯爵家コレクションは、ルーベンス作品所蔵でも有名のようで、ルーベンスコーナーがあって10点の展示。神話・宗教題材の大判のものも多く、その中で一番インパクト、と思ってもこの「クララ・・」だったけれど、

他では、頭部に角のようなものがある男、葡萄等が盛られたの果物籠、傍らの女性「果物籠を持つサテュロスと召使いの娘」。

男の不敵な表情+精密描写の果物+果物を見る女性の、包み込むようでもあり、平静を装ってるのか微妙にも思える表情、のコントラストがちょっと印象的。


元々この展示会を知った時には、ラファエロ、レンブラントの作品がある、というのも興味引かれたのだったけれど、1点ずつあって、

ラファエロは「男の肖像」、レンブラントは「キューピットとシャボン玉」。「男の・・」は男の服の濃い緑や赤と、浅い色彩の背景のコントラスト、は良かったけれど、その男が何とも無表情、で魅力に欠け、

「キューピット・・」も、メインの中央のキューピットが妙に大人びた印象で、どうもキューピットらしくない感じで、どちらも余り印象に残らず。


後でカードを買ったのは、上記の「マリー・フランツィスカ・・」「磁器の花瓶の花、・・」「貴石象嵌のチェスト」の他、「マリー・」を描いた日リードリヒ・フォン・アメイリングの「夢に浸って」(↓左)と、

カナレット(本名アントニオ・カレル)の「ヴェネチアのサン・マルコ広場、鐘楼のある眺め」(↓右)。

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母が買ってたのは、「クララ・セレーナ・・」「磁器の花瓶の花、」、そしてヤン・ブリューゲルの「若きトビアスのいる風景」のカード。


午前中に出かけてて、見終わった頃には昼過ぎで、帰りにB1Fの「カフェテリア カレ」で、私も母もこの展示会の特別メニュー「ミートボールのグーラッシュ風 グリエールチーズのソース バターライス添え」で、某記念も兼ねて、ランチ。

a0116217_22234047.jpgリヒテンシュタイン国は、オーストリアとスイスに囲まれてるので、両国から文化や料理の影響を受けてる、とのことで、

オーストリアの名物料理「グーラッシュ」(牛肉や野菜のシチュー)と、スイスの「グリエールチーズ」を合わせた料理、だと。

赤、黄の多分ピーマンが散らされてて、確かにチーズ風味のミートボール入りシチュー+ライス、まあボリュームにはやや欠けたけれど、普通に美味しく、展示会+の本場っぽさ味わい。


そういう所で、名を知る画家はラファエロ、レンブラント、ルーベンス位だったけれど、気に入った静物画、ナイーブ肖像画などもあったし、

+特徴として、アートで優美、ユニークな調度品の数々も見られて、思ったより多彩な展示で満足、という所でした。

関連サイト:朝日新聞社 「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」公式サイト
関連記事:ルノワール~伝統と革新/味百選ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たちエルミタージュ美術館展 世紀の顔 西洋絵画の400年マウリッツハイス美術館展ベルリン展スペシャル フェルメール光の傑作ベルリン国立美術館展~学べるヨーロッパ美術の400年~

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                  <同展チラシ>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-21 20:41 | 芸術 | Trackback | Comments(2)


HELP!4人はアイドル(’65)

昨日、近くの高円寺図書館でザ・ビートルズの「HELP! 4人はアイドル」上映会、都合も合ったので見てきました。

ビートルズ主演の2本目で、これは私は'04年横須賀での「ビートルズ・フィルム・フェア」で見て以来。その時1本目の「ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!」「LET IT BE」と共に見てて、

ストーリーらしきものがあったのはこの「HELP!・・」のみ、ビートルズが怪しい人々に追いかけられて各地を転々、という位で記憶薄れていたけれど、こういう内容だったのだった、と改めて。


ストーリーは一応、リンゴ・スターが東洋のファンから送られてしてた大きな赤い宝石の指輪がたまたま、バハマのカイリ教国の人身御供の儀式で、生け贄がしてるはずの指輪で、

教国の司祭クラン(レオ・マッカーン)が率いる一団や、指輪で大儲けを狙う怪しい科学者達( ヴィクター・スピネッティー、 ロイ・キニアー)に付け狙われ、自然と他の3人も巻き込まれ、

+ビートルズを助ける、生贄になるはずだった娘の姉アーメ(エレノア・ブロン)も絡んで、舞台はイギリス~オーストリア・アルプス~イギリス~バハマ、と展開するアドベンチャー・コメディ、というか。


お話自体は荒唐無稽、特にどうでもいいような、だけれど、流れた曲は、

ヘルプ!(Help!)
恋のアドバイス(You're Going to Lose That Girl )
悲しみはぶっとばせ(You've Got to Hide Your Love Away )
涙の乗車券(Ticket to Ride )
アイ・ニード・ユー(I Need You)
ザ・ナイト・ビフォア(The Night Before)
アナザー・ガール(Another Girl )

まあまだPVのない頃の、ストーリー付き長めPV的、というか、演奏シーン、歌ってない時の4人の若い頃のラフな姿の躍動感を、色んな場所バックに楽しめた、という感じ。


馴染み曲はやはり冒頭の「HELP!」や、スキーシーンでの「涙の乗車券」など。私はビートルズ曲を聞いた最新は陽水特集での「Hello,Goodbye」、その前の「Here, There, and Everywhere」、「Exile魂」でのATSUSHIの「Let It Be」、

やや前の「アクロス・ザ・ユニバース」などもあったけれど、彼ら本人の、というと、手元に何本か録音はあるけれど近年あえて聞いたりした覚えないし、前述のフィルムフェアにさかのぼるかも。

やはり4人が20代前半、絶頂期リアルタイムの演奏、ハーモニーの若々しい勢い。





11/19追記:背景で面白かったのは4人が住む部屋で、4人が別々の並んだドアから入ったら、一つの大きなフロアでの同居生活、

さり気なく色々自動販売機があったり、いかにもアイドルキャラの住処のあえて簡略・短絡イメージ、という感じ。ポールだったかの寝る場所が、ベッドじゃなくて床に直方体の穴を掘ったような窪みだったり、ユニーク。

舞台も、街中から、スキー場、ストーンヘンジの近くらしい広野、バッキンガム宮殿、バハマの島や海岸沿い、など多彩、

広野では、ビートルズの野外レコーディングを警察が護衛、でも攻撃してくる敵、というシーンで、戦車も登場、発砲劇とか、

リンゴの指からどうしても抜けない指輪を取るため、アーメがリンゴに、一時的に身体が縮む特殊な液体の注射を打とうとして、誤ってポールの足に刺さって、一時ポールが小人になったり、というようなファンタジーシーンもあったり、

まあそれなりにお金をかけて創ってそうな、という演出。


手掛けたリチャード・レスターは、1作目「ビートルズがやってくる・・」も監督、この「HELP!・・」と同じ年に「ナック」という作品も公開、それはカンヌのパルムドールを受賞、という経歴、

この作品とカンヌ受賞作?というのはどうも結びつきにくいけれど、「ナック」は純愛ロマンスものらしく、他にも色んなジャンルをこなす職人監督、だそうで、

「ビートルズがやってくる・・」「HELP!・・」は、PVの先駆け作品、とも言われてるそうだけど、あえて”ビートルズ”の魅力を引き立てるための作風、構成で仕上げてるのはなかなかの懐、とも。


11/20追記:当時の彼ら、髪型も似てるしどうもジョンとジョージはとっさに見分けつきにくく、あとでYou tubeで見たトレーラーの各人の名前入りショットだと、目鼻立ちの知的な印象の方がジョン、とは思ったのだけれど。

You tubeにはこの作品の全編映像(↓)もあって、追々ちょっとそういう所もチェックがてら見直してみようかと。

そして、ジョージも’01年に亡くなってて、思えばこの2人共故人だったのだった、と。ポールは70才、見逃してしまったけれど、先日ロンドン五輪で「ヘイ・ジュード」を歌ってたり、リンゴも72才で健在、のようだけれど。


そういう所で、もろアイドル映画、スターダム最中のビートルズをフューチャーしたコミカル冒険もの、当時の人気旋風の息吹、のようなものも漂って、

前述のように、筋道云々、というより、一応のストーリー付き長めPV的、様々な背景で、当時の4人のリアルタイムの演奏、歌声、ハーモニー+ラフな若者アイドルとしての素顔を楽しめた、という作品でした。

関連サイト:Amazon 「HELP! 4人はアイドル」高円寺図書館 映画会象のロケット 「HELP! 4人はアイドル」
関連記事:ビートルズ(「About ユーミン」スレッドの45)、アクロス・ザ・ユニバース(’08)Let It Be / The Beatles(’70) LIFE井上陽水~40年を語る~<1>東日本大震災<2>クリスマスの約束(’11)SONGS 井上陽水
<スレッドファイルリンク(ここでは「ビートルズ」「アクロス・ザ・ユニバース」)は開かない場合あるようです。>


   
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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-18 22:23 | 洋画 | Trackback(2) | Comments(0)


追悼・佐藤博~山下達郎曲

先月末他界した佐藤博氏、先日、作曲担当していたマイベスト吉田美奈子曲、「レインボー・シーライン」で追悼したのですけれど、

その時も触れたように、今にして、本当に多岐に渡っての音楽活動ぶりだった人、と知ってちょっと驚き。ピアニストとしてもかなり評価高く、ピアノ、キーボードで様々な曲、山下達郎曲などにも折々参加してたようで、

山下達郎は、自らDJのFM TOKYO日曜のラジオ番組「サンデー・ソングブック」で、先週、今週と佐藤氏追悼特集をして、

私は先週分が終ってからそれを知って、この番組は聞いたことがなかったですけれど、今週分は録音してチェック。かかったのは、


2012年11月4日プレイリスト「佐藤博 追悼プログラム Part 1」

1. LOVE SPACE / 山下達郎 "スペイシー" '77
2. 元気を出して / 竹内まりや "リクエスト" '87
3. あまく危険な香り / 山下達郎 '82
4. MONDAY BLUE / 山下達郎 "GO AHEAD!" '78
5. RAINY DAY / 山下達郎 "RIDE ON TIME" '80
6. 明日のない恋 / 竹内まりや "デニム" '07('89)


2012年11月11日プレイリスト「佐藤博 追悼プログラム Part 2」

1. SAY GOODBYE / 佐藤博 "アウェイクニング" '82
2. POM POM 蒸気 / 細野晴臣 "泰安洋行" '76
3. 福生ストラット / 大瀧詠一 "ナイアガラ・ムーン" '75
4. BAD JUNKY BLUES / 佐藤博 "タイム" '77
5. クロール / 佐藤博 "オール・オブ・ミー" '95
6. LADY BLUE / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
7. FUTARI / 山下達郎 "フォー・ユー" '82
8. AMAZING II / 佐藤博 "アメイジング II" '06


思えばこれまで直接ブログで取り上げる機会もなかったけれど、山下達郎はユーミン、阿川泰子に次いで私の手元の録音テープの多いミュージシャン。

元はといえば、この人も荒井由実時代のユーミン曲バックコーラスで知ったのだったけれど、特に'70年代後半~80年代初旬のものは、その頃の空気感とセットで、DNA的に染み付いてる曲も多いし、

近年では、「サマーウォーズ」テーマ曲を劇場で聞いたり、昨年英検直前、SUGAR BABE時代の「SONGS」CDにメンタル的に助けられた、ということも。この夏公開だったライブ劇場版も、見に行こうか結構迷った末見送りで残念。

今回本人が取り上げた佐藤氏参加の山下曲、またWikipediaなどで見て、他の曲でも、これもあれも佐藤博絡みだったのか、というのがちらほら。その中から5曲選んで、再度追悼しておこうと思います。


ベストは、と思えばやはり「RAINY DAY」(一番下(↓))。そして順不同で時代順に、「RAINY WALK」




「MONDAY BLUE」




「雲のゆくえに」




「あまく危険な香り」




この5曲は作曲は全て山下達郎、「MONDAY BLUE」「あまく危険な香り」は作詞も本人、「RAINY DAY」「RAINY WALK」「雲のゆくえに」は作詞吉田美奈子、

「RAINY DAY」「雲の・・」は吉田版もあって、それには佐藤博は弾いてないようだけれど、セットで懐かしい。山下版は硬派リリカル、吉田版はダイナミックリリカル、というか。

山下談では、佐藤博は、本番で色んなことを考えてやってくれる重宝な人、彼に限らず'70年代のスタジオミュージックは、譜面の先を行く、というか、譜面に書かれてないことを皆で考えて、

それが互いにコラボレーションになって、化学反応を起こして、4,5人分の演奏が10,20人分に増え広がる、そういういい時代を生きられた、とのことで、

改めて、そういうノリが、こういうこの頃の山下曲、また「レインボー・シー・ライン」のような斬新吉田曲や、初期の吉田、大貫妙子アルバム、SUGAR BABE「SONGS」などでも、それぞれ独特の洒脱な味を滲み出させてたような、とも。


佐藤博が参加の細野晴臣、大瀧詠一曲もかかって、軽快、闊達な演奏振り。山下達郎は、彼のピアノについて、ブルースベーシックで、特にブギ、ラグタイムに長けていて、特にニューオリンズものは白眉、とのことで。

ラグタイム、というのはWikipediaでは、

>ラグタイム (ragtime) は、1897年(記載ある最初の楽譜の出版年)から1918年(第一次大戦前後)[1]にかけて集中的に、アメリカを中心としつつ世界的に流行した、音楽ジャンルである。

19世紀後半頃から、アフロ・アメリカン(黒人)のミュージシャンが、主にピアノ演奏を中心に自らのルーツ音楽を基本とするシンコペーションを多用した(右手の)メロディーと、マーチに起因する(左手の)伴奏を癒合させた独特の演奏スタイルを編み出してゆき、

これが従来のクラシック音楽のリズムとは違う「遅い・ずれた」リズムと思われたことから「ragged-time」略して「ragtime」と呼ばれるようになった、といわれている。<だと。


また、彼は自分のソロ作品はマルチプレーヤー的に、多重録音で一人で創る傾向、無類の新しいもの好き、デジタルドラム、コンピューター、シンセの新しいのなどが出ると飛びつき、好奇心旺盛で、永遠の少年、のような紹介。

かつて細野晴臣に、YMO参加を誘われたこともあった、という程の技量あった人、というのも改めて。


先週分では、「元気をだして」でも弾いてたのだった、竹内まりや曲もかかったようで、アルバム「REQUEST」にも参加してたそうだけれど、マイベスト竹内曲の「OH NO, OH YES!」とかも佐藤博絡みだったのかも。

山下達郎は、追悼特集が4週分位すぐ出来そうな程曲があって、吉田美奈子さんの曲がかけられなかったのも残念、と言ってたけれど、You tubeでも追々探ってみて、だけれど、吉田、大貫曲で追悼、なども出来ればとも。


佐藤博本人の作品でも、17枚のアルバムを出してて多くの曲があり、山下達郎が、自分の好きな曲、として4曲かけたのだけれど、一番インパクト、というか気に入ったのは叙情ラブバラードの「クロール」。

彼らしいAORのアレンジ、という紹介だったけれど、この曲が入ってる「オール・オブ・ミー」というアルバムはちょっと聞いてみたい気が。

この人の声って、改めて聞いて、角松敏生のややくぐもったような、というか、耳当りはいいけれど、シンガーとしての際立つ個性、ではなかったのかもしれないけれど、この曲には何だかフィット感。


また今週分の冒頭かかった「SAY GOODBYE」、珍しく、山下達郎がギターで呼ばれて参加したそうで、

この「アウェイクニング」というアルバムは、新しいもの好きの佐藤氏が、ビンドラムス?ディンドラムス?というドラムマシーンを全編に使って仕上げた、とのことで、

テンポあるデジタル感+抜けのいいメロディ+英語歌詞で、ちょっと面白く耳に残った曲。


そういう所で、先週分を聞き逃したのは残念だけれど、山下達郎本人のナビゲートで、多才、マルチミュージシャンだった佐藤氏~往年の愛着あった山下曲、が結びついた特集。

新たな佐藤博(参加)曲も聞けて、追悼特集を通して今にして広がった、というのもやや皮肉ですけれど、充実感の番組でした。

関連サイト:山下達郎 OFFICIAL WEB SITE サンデー・ソングブック
関連記事:天使('06)恋愛寫眞(’03)サマーウォーズ(’09)クリスマスの約束(’09)SONGS / SUGAR BABE(’75)押入れの整理<2>マリン・ブルー/マザー・グース(’77)あの歌がきこえる「魔法の鏡」「海を見ていた午後」「卒業写真」瞳を閉じてSONGS 竹内まりやSONGS 松田聖子プレミアム10 YMOからHASへ音楽のチカラ「青春の言葉 風街の歌 作詞家 松本隆の40年」 A LONG VACATION From Ladies(’09)ETV特集 細野晴臣 音楽の軌跡~ミュージシャンが向き合った「3.11」~ レインボー・シー・ライン/吉田美奈子(’75)追悼・佐藤博~レインボー・シー・ライン/吉田美奈子(’75)


    
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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-16 01:28 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


大いなる幻影(’37)

今日、近くの成田図書館でジャン・ルノワール作品「大いなる幻影」上映、都合も合ったので見てきました。

この図書館では、今年で区制80周年、杉並区が誕生した1930年代、というのに注目して、8月にその時代に製作・公開された映画を選んでアンケート実施、

それを元に、今月は「1930年代のキオク」という秋の映画祭、各週土曜午前・午後に上位4作品を上映、の催し。

その4作品は、1位「祇園の姉妹」(’36、日本、24日上映)、2位「マタ・ハリ」(’32、アメリカ、17日上映)、3位「大いなる幻影」(’37、フランス、10日上映)、4位「生まれてはみたけれど」(’32、日本、3日上映)で、今日が2回目。

                                   (C)(株)ぴあ    
a0116217_12471256.jpgジャン・ルノワール作品は、私は'08年、父オーギュスト・ルノワールとの親子特集「ルノワール+ルノワール展」(→公式ガイドブック)を見た流れで、

DVDで「フレンチ・カンカン」、京橋のフィルムセンターでの「ルノワール名作選」で「草の上の昼食」「女優ナナ」を見て以来。

そしてこのエキブロになってから、ジャン・ルノワールは、その妻で「女優ナナ」の主演女優、カトリーヌ・ヘスリングがモデルだった、父ルノワールの「花のついた帽子の女」を見た「印象派はお好きですか?」展記事で、ちょっと触れたのみて、それ以来。


この「大いなる・・」はモノクロ、第1次大戦中、ドイツの捕虜となったフランス軍人マレシャル中尉(ジャン・ギャバン)、ボアルデュー大尉(ピエール・フレネ)、ローゼンタール中尉(マルセル・ダリオ)達、

また彼らと交流を持つドイツ軍人ラウフェンシュタイン大尉(エンリッヒ・フォン・シュトロハイム)らの物語。

その範疇にいる限りでは、これが捕虜生活?という割と緩やかで賑やか、自由な日常、マレシェルとボアルデューはラウフェンシュタインに食事に招かれたり、

裕福なローゼンタールの家からの差し入れで、彼と同部屋軍人達の食事も豊富、兵士達がショーをして楽しむ洒脱なシーンなどもあったり、そう悲壮感、緊張感漂う、という訳ではない流れ。


正直、序盤~中盤そう見ていて特に引き入れられる、というものではなかったけれど、やはり父ルノワール遺伝子、と思って見るから、というのもあってか、

モノクロではあるけれど、何気ない風景や、室内のショット、窓に男達が集まるシーンなど、奥行きがあったり、構図的に絵になるような美しさ、という感覚が瞬間的に折々。

また特に後半~終盤、我が身さておき、マレシェルとローゼンタールの脱出をお膳立てするボアルデュー達の”男気”、ラウフェンシュタインが義務と人間性の狭間で揺れる様、とか、

脱出した2人をかくまうドイツ人農婦エルザ(ディタ・パルロ)、その幼い娘含め4人の一時の心の交流、マルシェルとエルザの間に愛が生まれたり、など、前回見たルノワール作品とは、ちょっと趣違ったヒューマンドラマ、という感じ。


(C)青土社
a0116217_0235060.jpg11/11追記:この図書館映画会での例によって、上映室に、作品関連本が何冊か陳列展示。

その中から「ジャン・ルノワールエッセイ集成」を取って、始まるまでこの作品の所をパラパラ見てて、

「素顔のルノワール」とか父のことも触れてる項目もあるし、帰りに先日の大林監督本を借り直し、と共に借りて帰って、

とりあえず目を通したのは、最終章「演出について」の中の、この作品についての3つの文章。


11/12追記:その中で印象的だったのは、ジャン・ルノワールは、自身第一次大戦に士官として参戦、「この物語は全くの実話で、わが戦友たちの何人か、特にパンサールという友人が話してくれた事柄に基づいている。

私はドイツ前線の写真を空撮する任務にたびたびついて、ドイツ戦闘機にしつこく追いかけられた時にはパンサールが擁護してくれて、何度も命を救ってくれた。

彼自身は7回撃墜され、7回捕虜になり、7回脱走して、その脱走が「大いなる幻影」の元になっている。」と。

そして、「私たちのうちには敵に対する憎しみは少しもありません。われわれが善良なフランス人だったのと同じく、相手は善良なドイツ人だったのです。

スクリーンの上に偽りのない真実を示すことによって、私は人類の進歩という理想のために力を尽くしているつもりです。

社会の掟に従い、制度の枠組みの中で自分の義務を果たす男たちの姿を描くことで、世界平和のために私なりの慎ましい貢献をしたと思っています。」のような箇所。


この作品は「ルノワール+ルノワール展」ガイドに、反戦映画の代表作、とあって、確かに明らかな悪人は登場せず、独仏兵の友情と葛藤がメイン、戦争ものにしてはエキセントリックな過激さも感じず、だけれど、

当時はセンセーショナルな反響、ドイツ、イタリアなどのファシスト国家では反戦的人道的内容が批判され、フランスでも上映禁止騒ぎで賛否両論、

日本でも’38年に輸入された際、検閲により上映禁止になって、第二次世界大戦後の49年になって公開が実現したのだった、とか。'40年にジャン・ルノワールがアメリカへ亡命、の遠因にもなった、といういわくつきの作品、のようで。


でもまあその映画の創り手が生きる時代柄、情勢、というのもあると思うけれど、何だか自意識だけの偏狭なものに、後から理屈をつけなければいけない作品、ではなく、

こういう風に、自ら身を張っての兵役体験をべースにした、等身大の兵士の姿、人間性を描いて、その意義を明確に言葉で表現出来る作品、というのもすっきりしてて好感。


それと思うのは、何だかこの作品を見ていて漂ってた違和感は、後で思えばドイツ兵、特にラウフェンシュタイン大尉の、ボァルデューに見せた人間味。

大尉も他のドイツ兵も、脱獄者には発砲するけれど、普段特に手荒な行為はなく、ある兵士は独房に移され落ち込むマレシャルに人情味をかけてハーモニカを渡したり、ラスト、スイス国境を越えた2人を見逃してくれた監視兵、など騎士精神、というか。

どうも戦争時代のドイツ軍、特にトップ級=狂信的エキセントリック、というイメージがあったけれど、それはまさにヒトラー~ナチス~ホロコースト、でインプットのイメージだった、というのが改めて。


ジャン・ルノワールもエッセイで「しつこくて申し訳ないですが、「大いなる幻影」で語られてる事柄が事実であるともう一度強調させていただきましょう。

なぜなら幾つかのシーン、特にスランス人とドイツ人を描くシーンにびっくりする方がいらっしゃるかもしれないからです。それは、1914年にはまだヒトラーはいなかったということなのです。

ナチはまだいなかった。その後ナチのおかげで、われわれはドイツ人もまた人間であることをほとんど忘れてしまったのです。」と語っていて、

この作品公開の'37年は、思えばそういうナチスの脅威の最中。3つのエッセイの'38年のものの終盤に、「偶然、ナチがウィーンに入城したその日、映画館には私の映画がかかっていて、

一刻も無駄にせず警察は上映を禁止し、即座に上映を中断させた。そんな話を聞くと私の胸は誇らしさでいっぱいになります。・・これは私にとって、軍事的ではなく精神的な勲章であり、・・」のような所があって、

まさにリアルタイムでの非人道権力への反感、というニュアンスもあった作品、それに対して、その創り手である監督が感じるある種の誇らしさ、というのは何だか理に適ってる、というのか、自然に納得できる、というか。


11/13追記:そしてこの「大いなる幻影」というタイトルの「幻影」について、特にエッセイで触れた部分はなかったのだけれど、

終盤、スイスへの国境越えを目指して雪原を進むマレシャルとローゼンタールの会話で、引っ掛かった所が2箇所。

一つは「この戦争はもう止む、そしてこれが最後の戦争だろう」「それは幻影だ。・・」のようなやり取り、もう一つはどちらかの「国境なんて所詮、人間が作ったものだ」のような意味の科白。

2人のやり取りだと、幻影=平和な世界、というニュアンスがするけれど、「国境なんて・・」の科白、またこの作品でのフランス兵とドイツ兵との、敵同士、とは言っても互いへの友愛メンタリティ、を思うと、

幻影=戦争(を引き起こす心のあり方)のような感覚、それをジャン・ルノワールは自分や友人の体験に基づいて、皮肉を込めて描いた、という感じも。


ちょっと「戦場のアリア」('05)も思い出したのだけれど、フランス・スコットランド兵士達とドイツ兵士達が、イブの夜に、一人の女性歌手の歌を通して停戦、交流、というす実話ベースの話、

これも確かめたら第一次大戦でのエピソード、やはりその頃って、敵同士とはいっても、まだそういう互いへの敬意、友愛、のような精神も、第二次大戦時(以降)よりはあった時代、かと偲ばれるけれど、

こういう「大いなる・・」のような穏健、とも思える作品が、センセーションを起こして当然のように上映禁止になってた当時の世界、の感覚の”いびつさ”が浮かび上がるようで、何だか、という理不尽な不気味さ。


同時に、正直、そう感動大作感、も特になく、兵士達の等身大の人間性、男気を描いた渋め作品、という後味ではあるけれど、

今の時代でなく75年前、まさに再び第2次の大戦が始まりつつある、国家意識の高まる時、そういう時代に、あえてこういう”国境を越えた普通のヒューマンドラマ”を創って公開、というのが、当時のジャン・ルノワールの巨匠たる、という一面、かとも思ったり。


そして俳優陣、「フレンチ・カンカン」にも出てて、貫禄だったジャン・ギャバンが演じる労働者出身のマレシャル、それと対照的な、終始貴族出身者らしい物腰のボァルデューを演じたピエール・フレーネ、

またやはり貴族出身、軍人としてのシビアな義務感と人間性の両面を持つラウフェンシュタイン大尉を演じたエリッヒ・フォン・シュトロハイムは、気難しいタイプだったそうだけれど、静かな怪演で、3者の個性のコントラストが割と明確で、

加えて、マルセル・ダリオ演じる富裕なユダヤ人の息子のローゼンタール、ディタ・パルロ演じる市井のドイツ人農婦エルザ、などの様々な背景の脇役陣も彩りの一つ、という感じ。


そういう所で、4年ぶりのジャン・ルノワール作品、上記のように、私の好きな画家の一人、ルノワール遺伝子、と思って見るからか、折々のショットに”絵になる構図”を感じたり、

やはりまた監督本でのプラスαもあって、今時の作品では余り見受けられない、また曖昧な、ある時代背景での、1本の映画の意義、それを創る心意気、のようなことも思わせられた渋め作品でした。

関連サイト:Amazon 「大いなる幻影」成田図書館 映画会Amazon 「ジャン・ルノワールエッセイ集成」象のロケット 「大いなる幻影」
関連記事:ルノワール+ルノワール 2人の天才が愛した女性ルノワール+ルノワール展ジャン・ルノワールと黒澤監督フレンチ・カンカン(’54)ジャン・ルノワール名作選草の上の昼食(’59)女優ナナ(’26)印象派はお好きですか?


      
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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-10 21:02 | 洋画 | Trackback(1) | Comments(0)


SONGS 工藤静香

先月、先々月はほとんど「ユーミンのSUPER WOMAN」録画を見ての記事だったので、「SONGS」も何回分か溜まって、先日の中島みゆきさんLIVE&PV関連曲もあるので、やや前後するけれど、先月20日放映の工藤静香の回から録画で見ました。

この番組では'07年、’08年以来3回目、今回歌ったのは「抱いてくれたらいいのに」「慟哭」「黄砂に吹かれて」「キミがくれたもの」。東京湾に船を出しての、趣味の釣りを楽しむ様子、デビューからの映像を交えて。


今年25周年、らしく、この人っておニャン子以前のことは知らなかったけれど、14才の時「ミス・セブンティーンコンテスト」というオーディションに出て、

手作りタンクトップ+白の短パン、の素朴な格好で「セーラー服と機関銃」を歌ってる姿、これで特別賞で道が開けて、

現清原和博夫人の木村亜紀らと3人の「セブンティーンクラブ」でデビューしたけど、泣かず飛ばず、デパートの屋上、物凄い突風で誰も聞いてない中歌ってた、とか、下積み時代の話も。

そして、おニャン子の中で徐々に頭角を現してきた、という経緯。元おニャン子の中で、今だシンガーとして生き残ってる”実力派”、と証明の実績、

前々回の時も、どこか女性としても本能的な強靭さを感じるシンガー、とかブログに書いてて、特に好き嫌い、というのはないのだけれど、

マイベストはやはり前回も挙げてた「黄砂に吹かれて」。先日のみゆきさんの「歌姫 劇場版」で、PVの中ではこの曲が一番インパクト、でもYou tubeには工藤版しかなかったのが、ちょっと意外だったのだけれど、

この曲って、工藤曲の中で、オリコン6週連続1位、という記録を持つ代表ソングの一つだった、と改めて。また、作曲はみゆきさんでなく後藤次利だったのだった、と。今回、この曲をギタリスト押尾コータローと2人でのアコースティックコラボ。


その他工藤曲では、「MUGO・ん・・色っぽい」などもちょっと面白い、とは思いつつ、特に好きなものって浮かばないけれど、

この人のみゆきさん曲カバーアルバム「MY PRECIOUS」の中、「浅い眠り」は、前回「SONGS」出演の頃か、ちょっと興味あってYou tubeで聞いてみたら、やはり結構ハマってた、という感じ。



本家版がドラマ「親愛なる者へ」テーマ曲だった時の映像がYou tubeにあって、これって浅野ゆう子、柳葉敏郎、佐藤浩市の絡み、みゆきさんも医者役で出てて、ストーリー自体はやや記憶薄れてるけれど、

この曲+バックの映像は、何だか脳裏に残ってて、フラッシュバック。



久方に聞いて、やはり好きな中島名曲の一つ、本家版と工藤版は重量感が違う、とは改めて思うのだけれど。


みゆきさんとの縁で、元々本人が中島ファン、というのは知ってたけれど、工藤静香Wikipediaをちょっと覗いたら、

デビュー前、「中島みゆきと松任谷由実と竹内まりやの中だと誰が好きか」と聞かれて、中島みゆきと答えた、というような所があって、竹内まりや曲は、前にカバーアルバムで「元気をだして」を歌ってるようだけれど、いまだユーミン曲カバーはなし。

まあ、何というのか、この人のエネルギーの有り方、というのが、今一ユーミン曲にはフィットしなさそうな、という感もするのだけれど、

工藤版で聞いてみたいとしたら、「真夏の夜の夢」とか、これはみゆきさん版でも、どうか、という所。あと「リフレインが叫んでる」「ホライズンを追いかけて」「遠い旅路」「千一夜物語」など。


ラストは絢香から提供の新曲「キミが・・」、これはドラマ共演以来仲がいいキムタク~水嶋ヒロラインで実現、とか見かけたけれど、

何となく、笑顔で子供の話などもちらほら、の、ママ的スタンスにしたら、人生の辛みある中島曲路線から、こういうハートフル路線へシフトしていきそうな?とも。


まあとにかく、やはり今回一番インパクトは「黄砂に吹かれて」。少し時間が経ったけれど、「歌姫 劇場版」+アルファとしても満足、という所でした。

関連サイト:SONGS 第236回 工藤静香「MY PREIOUS / 工藤静香」 中島みゆきLIVE&PV「歌姫 劇場版」 公式サイト

関連記事:SONGS 工藤静香(’07)SONGS 工藤静香(’08)遍路サヨナラCOLOR(’04)ガラスの使徒(つかい)(’06)間宮兄弟(’06)2/2(’05)金環食中島みゆきLIVE&PV「歌姫 劇場版」(’12)
<スレッドファイルリンク(ここでは「遍路」)は開かない場合あるようです。>

    
   
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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-08 23:39 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


追悼・佐藤博~レインボー・シー・ライン / 吉田美奈子(’75)

先月26日、ミュージシャン佐藤博氏の訃報、胸部の解離性大動脈瘤破裂が原因、享年65才とのことで、追悼しておきたいと思います。

見かけた記事で、最近ドリカムの音楽監督をしてた、とか、青山テルマプロデュースで評価されてた、とか、作曲家、アレンジャー、シンガーソングライター、キーボードやピアノ奏者、プロデューサー、など色々な顔を持ってた、というのも今にして、だけれど、

この人、といえば、私にとっては何と言っても、吉田美奈子の「レインボー・シー・ライン」の作曲者、という存在。

                                 (C)(株)BMGビクター
a0116217_22365951.jpgこの曲は、昨年夏に久方に聞いて、記事にも書いてたのだったけれど、

本当に、子供の頃聞いた時も、吉田美奈子の驚異のハイトーンボイスと共に自在にうねる旋律、アルバム「MINAKO」の中でも抜きん出た鮮烈さ、自由で伸びやかなメロディ展開が”未知との遭遇”感覚。

そして、いまだ色褪せない斬新さ、と思うし、心の風通し、に貢献してくれる1曲。

佐藤博氏本人については、昨年のその記事の時に、You tubeで本人版「レインボー・・」を発見して聞いて、その時初めて姿を垣間見て、歌声を聞いただけ。

「MINAKO」の中でもう2曲、吉田美奈子作詞のバラード「夢を追って」、荒井由実時代のユーミンが作詞の「パラダイスへ」も同氏の作曲、それ含め7曲を編曲してたのだったけれど、You tubeに「夢を・・」のライブ版発見。

このアルバムって、前回も触れてたように、トータル的な色、というのはそう印象残ってないけれど、美奈子ボイスの1曲1曲が個性。

「夢を追って」なども、気だるい旋律の中漂うボーカル、でも糸がピンと張リつめてるような、吉田美奈子以外はちょっと出せなさそうな味わい。


その他、Wikipdiaで提供楽曲や演奏参加アルバム、曲などをざっと見たら、吉田美奈子の他のアルバム含めニューミュージック、フォーク、フュージョン、アイドルなど色々、幅広い顔ぶれ。

山下達郎、大瀧詠一、角松敏生絡みなども結構あったようだけれど、特に引っ掛かったのは、大貫妙子の「街」のピアノ、オルガン、シンセサイザーがこの人だった、ということ。

何だかこれもあの頃ならでは、の大貫曲、ノスタルジック浮遊感触を久方に思い出して、それだけでもちょっとリフレッシュ。手元の何処かに録音はあるはず、You tubeでも検索したけど、残念ながらなし。


この人って、途中からティン・パン・アレーにも参加、ティン・パンが荒井由実アルバムのバック担当してた頃の後で、

ユーミンとの接触はは「パラダイスへ」、そしてやはり「MINAKO」で吉田版「チャイニーズ・スープ」編曲、松任谷時代では、初耳だったけれど、

'08年ユーミンがMisslim名で、ヒップホップミュージシャンSoulJaとコラボで「記念日・home」をリリースしてて、「記念日」は「ANNIVERSARY」のカバーらしく、その時のこの2曲の編曲が佐藤氏だった、と。

正隆氏とは、一時期同じティン・パンにいたのだし、’83年に井上鑑とで3人で「SEASIDE LOVERS」というアルバムを出したりしてたようで。


でもとにかくこの人については、私はTV出演を見たことなく、姿、歌声も上記のように昨年夏You tube本人版「レインボー・・」で初めて見聞きしただけ。

前にこういう追悼を書いた加藤和彦氏、とは違って、その発言、人となりなども全く知らず。手元のCDやテープに、意識はなかったけれど実は同氏絡みの曲、というのも、ちらほらありそうだけれど、

主に「MINAKO」というアルバムを通して知ったミュージシャン、として、特に「レインボー・シー・ライン」のメロディラインのインパクトによって、確実に、何か心に息吹を与えてくれた人、という感じ。


遅ればせながら、ご冥福をお祈りします。

関連サイト:佐藤博さん急死ー芸能社会ーSANSPO.COM佐藤博 WikipediaAmazon 「MINAKO / 吉田美奈子」
関連記事:あの歌がきこえる「魔法の鏡」「海を見ていた午後」「卒業写真」瞳を閉じてたどんとちくわ(’98)-追悼・市川準監督ーSONGS DREAMS COME TRUESONGS 大貫妙子大貫妙子A LONG VACATION From Ladies(’09)SONGS / SUGAR BABE(’75)ミュージックポートレイト~人生が1枚のレコードだったらマンタの天ぷら(’97)・僕の散財日記(’05) / 松任谷正隆ETV特集 細野晴臣 音楽の軌跡~ミュージシャンが向き合った「3.11」~ レインボー・シー・ライン/吉田美奈子(’75)


      
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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-06 22:30 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


中間テスト対策終了・新入会

先々週半ばで、今回の中間テスト対策が終わってました。今回も特に平常に+分はなく全て振り替えで。

普段、受験用に中学レベルから英語基礎固め中の高2男子は、今回中間直前、ライティングの「仮定法」など中心にチェック。次の時持って来た問題用紙を見たら、確かに仮定法も少しあったけれど、結構他の文法や熟語など多彩。

いつもよりその点は結構アップしたようで、それは良かったのだけれど、この生徒はどうも、中2~3レベルのものはそれなりに、だけれど、書き込み式の素朴な基礎固め問題集に、モチベーションが上がらず、進まず。

今の所授業中にやって合わしたりしてるけれど、この調子だと、親御さんにも話を入れて、今中2男子1人がそういう風にしてるけれど、宿題を理由なくやってきてなかったら、授業中でなく残ってやって帰ってもらう、式を提案しようかと、やや気重。


その中2男子は、この春からそうしてて、まあ、相変わらずあっさり諦めたり凡ミスは多いけれど、前よりはやってくるように。そしてこの生徒は、これまで週1回数学1時間+英語集中授業で30分、だったのが、

今月から、英語も週1回1時間平常授業で、という変更で、週2回来ることになって、お母さんの意向は、中間テストの英語結果も余り良くなかったので、という趣旨で、

時間数も増えたし、2年の内容も並行してやっていければ、とは思ったけれど、レベル的にも当面、引き続き1年の復習のみで、テスト前には出来るだけその2年範囲チェック、というのが妥当、という所。


そして、先月から新たに、今来てる中1女子の妹さんの小4女子が入会。9月にお家から算数の強化、という意向を聞いて、週1で3回体験授業をしてみて、10月から1時間ずつ週2回、1回は2年からの復習、1回は4年分野、でスタート。

基本の+ー計算などは、ややゆっくり気味だけれどそう問題なく、4年での割り算がやや不安定、ちょっと込み入った面積、文章題や単位など割とミスが、というのはまあ平均的な感じ。

傍らのホワイトボードが物珍しいようで、この姉も最初そうだったけれど、アニメキャラクターや字とかやたら落書きしたがる傾向。

まあ終わってからなら別にいいけれど、体験授業の時はそうでもなかったのが、この所、授業中ちょっとした計算も、ノートでなくホワイトボードにしたがって、時間かかったり、ついでに落書きしたり、

姉に、家でも全然じっとしてない、とは聞いてはいたけれど、行動が活発化してきて、その都度机に戻しはするのだけれど、正直やややりにくい感じ。

まあ、大分前の故郷での、10人位の小学生低学年の英会話教室での厄介さ、を思ったら一人、だし、姉共々、何というか、無邪気でお茶目さ満載な子、で、少子化の折久方の姉妹入会は嬉しいし、

今の所お母さんが送り迎えしてて、教室まで来た時に、ちょっとそういう状況話したら、苦笑いで「びしっと言ってやって下さい」とは言われるのだけれど。


まあそういう所で、その他何だかんだジレンマ的な問題もあるといえばあるのだけれど、私の出来る範囲でボチボチと、という所です。

関連サイト:個人学習会 高円寺教室
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            <先日親御さんに頂いた群馬産の梨>

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by MIEKOMISSLIM | 2012-11-04 22:15 | 仕事 | Trackback | Comments(0)

    

’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!
by MIEKOMISSLIM
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