Something Impressive(KYOKOⅢ)


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眠れぬ夜 / オフコース(’75)・西城秀樹(’80)

一昨夜、たまたま夜TVを点けたら、久し振りに見かける、やや太った西城秀樹の姿。

トーク番組のようで、後で「芸能特ダネゲッター!ワダマヨ社」という、和田アキ子と漫才コンビブラックマヨネーズが司会の番組、と判ったのだけれど、

ちょっと驚いたのが、以前のこの人の全盛期ステージ映像の中で、歴代派手なヒット曲に混じって、「眠れぬ夜」を歌ってるシーンがあったこと。

      

すっかり記憶から消えてたのか、当時全く意識してなかったのか、西城秀樹がオフコース曲(カバー)!?という意外さ、思わぬ所でのオフコース遭遇、オリジナル曲~収録アルバムノスタルジーも彷彿しました。


「眠れぬ夜」は、アルバム「ワインの匂い」に収録、シングルカットもされてたのだけれど、やはり「ワイン・・」の中の1曲、の印象。

このアルバムは、私がオフコースを知ったライブアルバム「秋ゆく街で」の次にリリース、タイトル曲「ワインの匂い」「倖せなんて」「老人のつぶやき」なんて、やはりある時期の空気感漂って、理屈抜きの懐かしさ。


1/31追記:この曲は小田さん作詞、作曲だったのだったけれど、当時は子供心にメロディ展開の心地よさが印象的、歌詞内容は、ちょっと複雑な心境のラブソング、位でそう気に留めてなかったけれど、

今改めて聞いて、破綻した男女関係、再び束縛される相手の元に帰る気にはなれないけれど、彼女の方からやって来たら、それを振り切って闇の中へ飛び出して行けるかは判らない、のような、愛と孤独の狭間で揺れる男心、という感じの曲だった、とも改めて。


Wipipediaのこの曲の欄では、西城版シングルリリースが決まった直後、オフコースコンサートで、

>小田が「ついでなんですが、西城秀樹君が『眠れぬ夜』をシングルにすることになって…」と話すと、会場からエェーッという非難ともとれる声が沸き起こったが、

続けて「そういう、ファンの声も考慮に入れて僕が決断を下しました。で、出来上がったものを聴いたら、僕に遠慮してか、えらく地味になってました。ま、楽しみにしててください」とコメントしていた。<

そうで、まあ確かに、アイドル歌手のアクション付き「眠れぬ夜」、なんて聞きたいとも見たいとも思えない、気はするけれど、今回の少し映った映像を見た限りでは、特に派手な振り付けもなく。

オフコース版も、初のメジャーヒット曲、らしき売れ行きだったけれど、西城版はオリコン10位、本家版より売れたらしいけれど、

You tubeにあったので全編聞いてみて、アレンジも割と原曲に忠実、西城秀樹って、こういう曲もこなしてたのだった、と、その歌唱力幅も改めて、という所。


そしてやはりWikipedia欄で、他のこの曲カバーとして、'95年に山本潤子版もあった、と、これも初耳。

You tubeにあったので聞いてみたら、「Slow Down」というアルバム収録曲、というテイストもあってか?バラード風にゆったり歌い上げてて、今にして耳にする山本版。

        

小田さんと山本潤子って、近年も「クリスマスの約束」で、その同時代旧友ぶりが伺えたけれど、山本カバーの小田曲、というのがあったのだった、というのも改めて。

また、昨年この人が「SONGS」に出てた時に気付いたユーミン曲、麗美版で馴染みだった「霧雨で見えない」に続いて、やはり意外な山本版発見、という所。


そういう、意外な所での「眠れぬ夜」遭遇、だったけれど、付随して印象的だったのは、西城秀樹が、'03年から2度の脳梗塞を患ってしまって、不自由な身体となり、

同じ脳梗塞を患ってて、先日他界した大島渚監督同様、言語障害にも悩まされ、かつてパワフルにステージで熱唱、多くの観客を動員してた酸ーオアースターの頃の自分とのギャップへの絶望や辛さ、

でもそこから、妻の支え、3人の子供への思いもあって、地道なリハビリに耐えて、復活を果たした、のようなエピソード。

そもそも、この「芸能特ダネゲッター!・・」ってそういう波乱話についてのトーク番組だったのだったけれど、同時代仲間の和田アキ子も率直に讃えてた、不屈の精神。

この人って、独身貴族、のようなイメージもあったけれど、会社員だった女性と割と晩婚で結婚してたのだった、というのも、病気の話同様、今回初耳。

言語障害の克服の際、しゃべるのは上手くいかなくても、歌を歌う分には割と口が動いた、という糸口もあったようで、まさに歌に救われた、のような話も。

そういう病状だった煽りで、確かに話すスピードはゆっくり気味だったけれど、切々と話す、かつての御三家スター、の姿にもちょっと感慨。


この人って、全盛期頃は、私は特に好きでも嫌いでもなく、御三家ではどちらかというと郷ひろみ贔屓で、近所の友達が秀樹派、

郷ひろみは、アルバム「HIROMIC WORLD」が全曲ユーミン歌詞+筒美京平作曲、というユーミン接点もあったのだけれど、今回、西城秀樹~小田コラボ、というのもあったのだった、というのも改めて。

とっさの発見で、録画もしなかったけれど、「眠れぬ夜」~アルバム「ワインの匂い」自体のオフコースノスタルジー+色々苦労あったのだった”今”の西城秀樹の姿もあいまって、ちょっと感慨、というこの番組でした。

関連サイト:芸能特ダネゲッター!ワダマヨ社Amazon 「ワインの匂い/オフコース」
関連記事:あの歌がきこえる「言葉にできない」あの歌がきこえる「生まれ来る子供たちのために」クリスマスの約束(’06)クリスマスの約束(’07)クリスマスの約束(’08)クリスマスの約束(’09)クリスマスの約束(’10)クリスマスの約束(’11)クリスマスの約束(’12)SONGS 郷ひろみSONGS 山本潤子

   

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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-31 00:37 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


まほろ駅前多田便利軒(’11)

年末に、深夜放映予定を見かけた一昨年公開だった「まほろ駅前多田便利軒」、出演者欄で瑛太が出ていたり、ゆるくユニークそうなタイトルにもそそられ録画していたのを、先日見終えました。

原作は三浦しをんの直木賞受賞作小説、架空の街「まほろ」駅前で便利屋を営む男多田(瑛太)と、たまたま再会、多田と同居することになる元同級生の行天(松田龍平)コンビの日常の様子。

折にこの放映の合間のCMで予告あったように、この作品は、今月からテレビ東京で、主演2人は同じで、続編としてドラマもスタート。さっきこの関連記事リンク作業をしながらTVを点けてて、チャンネルを変えたら丁度やってて、

監督は違うようで、作風も、話自体映画でのエピソードよりはあえてややコミカル劇っぽくしてる気もしたけれど、2人の雰囲気はやはり映画版のような感じ。

瑛太は、「僕達急行 A列車で行こう」での、松山ケンイチとのほのぼの素朴コンビ、とはテイスト違う、松田龍平との、互いにバツイチ、あっさりとは語り合いにくい過去を持つ男同士の、ちょっと淀んだ味のコンビぶり、

まあ後味的には爽やか、という感ではないけれど、そのコンビの淀み具合と、彼らに絡んでくる色々な人間模様のバランスは取れてて、そう違和感なく、

(そう強烈でないブラック混じった)コメディ、というかやはりゆるい味の人情ものを見た、という感じ。


1/27追記:この作品の好感持てたのは、主演コンビの、2人の子供への対応。

夜逃げのような形で、チワワ犬ハナを多田に預けたまま、姿を消した主婦(中村優子)一家の引越し先を突き止め、2人がその娘の少女マリ(田中遥菜)を誘い出し、

チワワを渡して、去って妥当、という所が、行天が容赦なくマリに事実を告げ、多田がその上で彼女の率直な意向を聞いて、チワワの飼い主探しを引き受ける、という辺り、

また、行天が、一家の前の家にあった彼女の新しい自転車を車に積んでいて、それを渡す、というというさり気ない行動。

それと、彼らが母(吉本菜穂子)からの依頼で、息子由良(横山幸太)の塾帰りの迎えを頼まれ、小生意気な小学生に苦笑しながらも、

由良が薬物絡みの取引に巻き込まれつつあった時、食堂で彼にギョーザを差し出しながら、事情を聞いて、その陰謀主星(高良健吾)と取引、その窮地を救ったり、

その後由良に、多田が、彼の血の通わない家族関係について、幾ら期待しても、彼の親が彼の望む形で愛してくれることはないと思う、と、シビアな見方を話しつつ、

それでも、誰かを愛することは出来る、自分には与えられなかったものを、新しく誰かに与えることは出来る、生きてれば、いつまでだって、のような切々とした語りかけ。

そういう、2人にそれぞれメンタル的に子供扱いのソフトさはないけれど、大人として実質出来る事はやってやる、のような対応が、そうほのぼの、というのではないけれど温みあった後味。


また、そういう振る舞いをする多田、その過去に、結婚していた時、妻がやや訳あり出産、でもその生まれた子供に理屈抜きの愛情を抱いていたのに、彼が付いていた夜、彼がうたた寝してる間に発熱、急死、その後離婚、という心の傷が、

学生時代に跡が残る指の怪我させた負い目もある行天を、結局居候させたり、チワワや子供達への気遣い、という放っておけない世話焼き的性質、という道理の筋が垣間見えて、血の通ったキャラクター、という印象。そういう意味では、瑛太の持つ柔軟さ、がフィット、という感。


行天の方も、同性愛者だった元妻(本上まなみ)、自分が精子提供して人工授精で出来ていた会ってもいない娘、でも細々と仕送りしてた、ような過去、多田と同類の他人に対するスタンス、というのが何処かあるのだと思うけれど、

少年期イジメにあってた節もあったり、いざという時の躊躇ない腕力、行動、発想とか多田よりやや変化球キャラ、というか。

また、一昨夜ドラマを垣間見た時、行天は実はゲイ、という背景が明され、多田とはそういう関係はない、と言ってて、映画中でも、思えば元妻が同性愛者、という伏線がありつつ、特にそういう直接のニュアンスはなかったけれど、

彼のちょっと独特キャラと、多田のまあ真っ当キャラ、のコンビの妙だった、とも。

松田龍平は、やはり先日大島渚監督の葬儀に参列、弔辞を読んでいる姿を見かけ、未見だけれど大島監督に抜擢された「御法度」がデビュー作、男色の世界に巻き込まれる美少年役、だったのだった、と。

この人は、久方に見てやはり父優作とは違う今風テイスト、特に好きでも嫌いでもないのだけれど、今回の瑛太とのコンビはバランス良かった感じ。


その他、脇役陣でちょっと印象的だったのは、多田便利軒の常連老人、岡を演じた麿赤見(まろあかみ)。岡は、多田に定期バスの間引き運転を見張る依頼をしたり、神経質なのか?仕事をやろうという多田への人情なのか?

行天を追い出した後、元気ない多田を「笑え、便利屋!」などと励ましたり、そう出番は多くないけれど、ユニーク&豪傑老人ぶりで作品のスパイス。

麿赤見という人は初見だったけれど、舞踏家、演出家でもあって、この作品を手掛けた大森立嗣監督、また今回弁当屋山田を演じてた、大森南朋の父だったのだった、と。


大森監督作品、というと、にわかには思い浮かばなかったのだけれど、見た中では、問題作「ゲルマニウムの夜」の監督だったのだった、とこれも後で知って、

まあ今回の「まほろ駅前・・」も、後味爽やか感、的ではないにしても、「ゲルマニウム・・」の濃い感触、とはちょっと正直結びつきにくいものがあったけれど、私は今回の方が好感。


そういう所で、特に盛り上がり、という訳ではない日常、やや成り行き任せ的な便利屋の話だけれど、前述のように、主要人物多田のキャラに筋、というか納得出来るものがあったり、瑛太&松田コンビのバランス、

彼らの関わる依頼人、特に子供との絡み方や、垣間見える彼らの人生模様、とか、ゆるい味のちょとオフビート人情ものを味わった、という所でした。

関連サイト:「まほろ駅前多田便利軒」 公式サイト「ドラマ24 まほろ駅前番外地」テレビ東京象のロケット 「まほろ駅前多田便利軒」
関連記事:ゲルマニウムの夜(’05)サマータイムマシーン・ブルース(’05)空中庭園(’05)好きだ、(’05)どろろ(’07)僕達急行 A列車で行こう(’12)-追悼・森田芳光監督ー恋愛写真(’03)恋の門(’04)NANA(’05)大島渚監督の訃報花とアリス(’04)<5>、監督ばんざい!(’07)紙屋悦子の青春(’06)ユメ十夜(’07)(「市川崑物語」スレッドの10)、春の雪(’05)チェケラッチョ(’06)地下鉄に乗って(’06)犬神家の一族(’06)(「市川崑物語」スレッドの9)、サッド ヴァケイション(’07)BANDAGE(’10)ソラニン(’10)歌謡曲だよ、人生は(’07)ざわざわ下北沢(’00)カルテット(’01)さよならCOLOR(’05)涙そうそう(’06)それでもボクはやってない(’06)さくらん(’05)蟲師(’06)西の魔女が死んだ(’08)理由(’04)埋もれ木(’05)フラガール(’06)寝ずの番(’06)22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語(’07)バッテリー(’07)HERO(’07)アルゼンチンババア(’07)犬と私の10の約束(’07)SONGS 沢田研二Part1Part2大阪物語(’99)ー追悼・市川準監督ー病院で死ぬということ(’03)ー追悼・市川準監督ー東京日常劇場<哀愁編>('91)-追悼・市川準監督ーSONGS JULIE WITH THE WILD ONES<1><2>SONGS 沢田研二 ザ・タイガースを歌うGSワンダーランド(’08)時をかける少女(’83)<1><2>蝉しぐれ(’05)東京タワー~オカンとボクと、時オトン~(’07)歓喜の歌(’08)ゆれる(’08)
<スレッドファイルリンク(ここでは「ゲルマニウムの夜」「どろろ」「花とアリス」(自分の投稿した他の方のスレッド)「紙屋悦子の青春」「ユメ十夜」「春の雪」「チェケラッチョ!!」「サッド ヴァケイション」「歌謡曲だよ人生は」「蟲師」「理由」「フラガール」「犬と私の10の約束」)は開かない場合あるようです。>


   
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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-26 01:59 | 邦画 | Trackback(8) | Comments(0)


大島渚監督の訃報

先週大島渚監督の訃報、先日からTVのニュースやワイドショーで、折々葬儀の様子を目にしました。

大島作品には、私は特に、という馴染みもなく、同監督自身についても、TV討論会での論客ぶり、右半身マヒや言語障害に見舞われて、というのはたまに目にしていても、特に思い入れもなく、

追悼、というまでの気持ちにはなれないけれど、今回の報道で少し思う所あったり、近年見てちょっと印象的だった作品が浮かんだりしたので、訃報記事に。

                


「戦場のメリークリスマス」「愛のコリーダ」など、大分前に見たのだけれど、「戦場・・」は、テーマ曲は耳馴染み、でも作品内容の記憶薄れてて、「愛の・・」も薄っすらハードコアシーンが延々、という感触のみ。

最新で見たのは、同監督が手掛けてたTVドキュメンタリー「氷の中の青春」('62)「忘れられた皇軍」('63)。

3年前、近くのホールでのドキュメンタリー・フェスティバルの河瀬直美監督が出演の時、見に行って、内容は河瀬監督が選んだ、この大島2作品の上映+トークショー。

特に、2本目の「忘れられた皇軍」は、日本兵として戦って身体に傷を負った在日韓国人達が補償を求める姿を追った、モノクロのドキュメンタリー。

終盤の、彼らの宴会がヤラセだったらしいことについては、”ドキュメンタリー”自体について思う所もあったりしたのだけれど、

日韓の摩擦を題材にした作品としては、フィクション、ノンフィクション含め、対象の肌身感、など見た中で最もインパクト、この作品の影響もあって、その後裁判、という社会を動かした実際的な影響も目にしたり。

河瀬監督は、「この作品のプロデューサー牛山(純一)氏のような存在がなく、自分単独で、だと、こういう作品を作り発表することで、この方々への一部責任を負い、今後も共に生きる、という覚悟がなければ、私にはこういうものは作れない」、などと語ってたのだったけれど、

時代柄もあってか、ああいうザラッとストレートに対象の主張、感情に肉薄したドキュメンタリーって、ある種の純愛もの同様、今や製作不可能かも、とも思うし、

マイベスト、という訳ではないけれど、やはりこれが一番、記憶にも新しく、インパクト残ってる大島作品かと。



そして今回の訃報報道で、まず目に付いたのは、弔辞を読む坂本龍一。同監督に「戦メリ」に俳優として抜擢され、音楽担当を申し入れたら二つ返事でそれも任された、という所から、自身飛躍のきっかけになった、などと感謝。

式場でも、出棺の時「戦メリ」の曲が流れてて、そう言えば、同監督のオファーがなければ、あの超スタンダード曲自体も生まれなかったのだった、と。

         


そして、参列していたビートたけしがインタビューで、やはり同監督が「戦メリ」に自分を出してくれたお陰で、その後、映画界へ進出のきっかけになった、ような内容の感謝の意を述べ、

俳優として全く未知数だった2人を大抜擢、結果として音楽、映画で、世界の坂本や北野、のルーツ的な存在だった、というのも改めて。



また、今回の報道で、一番印象的だったのは、妻、小山明子の喪主としての、悲しみの中にあって凛とした物腰。

そして、同監督が17年前脳出血で倒れて以来、女優業から引いて、自身介護うつ病に見舞われたりしながらも、介護についての講演、執筆業などしながらずっと闘病生活を支えてたのだった、という経緯。

正直、近年ネット上で垣間見知った映画関係者の、色んな意味で不快、悪寒極まりない公然の不倫沙汰、での先入観もあって、

この大島監督の場合も、「愛のコリーダ」のような作品を扱ってきたイメージも加わって、反射的に、幾ら世界的に著名、社会に問題提起、

2人の息子がいて、などといっても、その実際、一個人としての人となり、価値観、家庭生活、というのも裏側は?と穿ってしまう感覚も。

まあ晩年長期間、健康な状態ではなく、病身となってしまって、身内のケアが必要、という事情もあったかもしれないけれど、

喪主として、という究極の夫の最期の時、「仕事も、家庭人としても夫としても尊敬できた。だからここまで私も頑張ってこれた」などという言葉が、全く波風がなかった、訳でもないかもしれないけれど、

夫婦間の絆というか、同監督の人間性、というのが一部滲み出てるような気がして、ちょっと感慨、という報道でした。

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関連サイト:大島渚さん死去 MSN産経ニュース闘うドキュメンタリー時評 座・高円寺 ドキュメンタリー・フェスティバル<前編> 映画芸術
関連記事:氷の中の青春(’62)・忘れられた皇軍(’63)/河瀬直美トークイベント沙羅双樹(’03)(「KYOKO&イランはじめエスニック映画」スレッドの36)、殯(もがり)の森(’07)七夜待(’08)プレミアム10 YMOからHASへ坂本龍一×役所広司~世界が求める日本のカタチ~SONGS 坂本龍一ETV特集 細野晴臣 音楽の軌跡~ミュージシャンが向き合った「3.11」~SONGS 槇原敬之TAKESHIS'(’05)監督ばんざい(’07)あなたへ(’12)
<スレッドファイルリンク(ここでは「沙羅双樹」)は開かない場合あるようです。>



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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-23 23:16 | 映画全般 | Trackback | Comments(0)


’12年度美術鑑賞ベスト3

’10年には17の美術展に出掛けてて、その翌年’11年は、春先の3.11の煽りもあって3つ、そして昨年度は少し増えて7つ。やはり1年ぶりに、ベスト3にして挙げておきたいと思います。


1、YUMING FOREVER by LESLIE KEE<1>’<2>(表参道ヒルズ 12/29鑑賞)

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                     <チラシ>


2、リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝(国立新美術館 11/18鑑賞)

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         <朝日新聞デジタルニュース特集 フォトギャラリーより>



3、エルミタージュ美術館展 世紀の顔 西洋絵画の400年(国立新美術館 5/2鑑賞)

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                    <カード>


次点、 セザンヌ パリとプロヴァンス展(国立新美術館 5/2鑑賞)

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                   <カード>


そして、昨年の私の"この1枚”は、マウリッツハイス美術館展での「真珠の耳飾の少女」。

同名のスカーレット・ヨハンソン&コリン・ファースでの映画を見て、8年目にして実物初お目見え。やはりブルーのターバンをまとい、何かを語りかけるような、見透かすような少女の表情が魅力、何とも印象的インパクトな1枚。

今年はどうなるか?自分にとって何かしら感動的な作品に出会えればと願いたいものです。

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                   <カード> 

関連サイト:Amazon 「真珠の耳飾の少女」
関連記事:’10年度美術鑑賞ベスト5

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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-21 23:29 | 芸術 | Trackback | Comments(0)


'12年度音楽鑑賞ベスト5

昨年のブログ音楽記事は49、一昨年の33より多かった一因は、7~9月にユーミンのNHKレギュラー番組「SUPER  WOMAN」があった、ということも。

ユーミン40周年、ということでその他特番や公演などもあったり、振り返ってみればユーミンイヤー、だった気もするけれど、

他に脳裏に残ってるのは、佐藤博氏の訃報に伴って、作曲してた吉田美奈子曲「レインボー・シー・ライン」の色褪せないスケール感の魅力を改めて、とか、中島みゆき「歌姫 劇場版」、「SONGS」で初めて動く姿を見た伝説の長谷川きよし、など。

今回もベスト5にして挙げておきたいと思います。


1、「8月31日~最後の夏休み~」チケット8月31日~最後の夏休み~<1><2>:日劇で、ユーミンステージ&演劇ミックス、の斬新な公演。やはり最初に挙げるとしたら、体感したこの新たな試み。

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                   <チラシ>


2、「ユーミンのSUPER WOMAN」
ユーミンのSUPER WOMAN スペシャルプロローグ~「森本千絵と歩く霊峰」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「鶴岡真弓と訪ねる女神」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「長谷川祐子と現代美術をめぐる」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「軍地彩弓と歩く東京ファッション最前線」ユーミンのSUPER WOMAN 「軍地彩弓と歩く沖縄」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「中村うさぎとめぐる東京の夜」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「草間彌生の世界を訪ねて」ユーミンのSUPER WOMAN 最終回スペシャル 直感の旅、そして未来へ
毎回、ユーミンと一緒に旅する女性のナビゲートで、教養旅番組、というテイスト、+ユーミンの感性と旅先の地での融合、のような趣で、久方に結構楽しめたTV番組。生粋の音楽番組、ではないけれど、ユーミン曲創作ルーツが垣間見えるような面も。

一番印象的だったのは、瀬戸内の小島を訪れた時、地中美術館のモネの絵に触発されて叙情のテーマ曲「MODEL」が生まれた、というエピソードのあった回。

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        <「地中美術館」に展示あったモネの「水練」手元のカード>

3、SONGS 松任谷由実~2012春スペシャル~:3月に放映のユーミン特番、特にインパクトは、ユーミンが母校立教女学院を訪ね、初期の頃の曲を創ってた、という画談室というピアノのある部屋で「雨の街を」「ベルベット・イースター」など弾き語り、というシーンで、

今にして目の当たりにしたユーミンルーツのピンポイント空間の1つ、という感慨も。




4、追悼・佐藤博
追悼・佐藤博~レインボー・シー・ライン/吉田美奈子(’75)追悼・佐藤博~山下達郎曲:やはり「レインボー・・」はマイベスト吉田美奈子曲、でもあるし、何らかの行き詰まり的な閉塞感ある時、心に風穴を開けてくれる独特、特異な曲の1つ。

佐藤博氏は、名こそ知っててもその人となり等全く馴染みなかったけれど、この曲を創ってくれた、という貴重な人だった、と改めて。またこの機に、以前馴染みだった山下達郎曲の幾つかにこの人がキーボード、ピアノで参加していたと知った、ということも。

 

    


5、中島みゆきLIVE&PV「歌姫 劇場版」(’12):中島みゆきさん貫禄の歌唱力でのライブ、PVを劇場のスクリーン、音響で体感、映画ベスト5にも入れてたけれど、やはり音楽経験、としても昨年のハイライトの1つ。

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                    <チラシ>


次点、SONGS 長谷川きよし:春に放映の回、これまで「SONGS」で一番意外なミュージシャン、以前「After Glow」というアルバムは買っていて、マイベスト「Too Happy」初め好きな曲もあったけれど、動く姿も初見の、伝説の人、京都の庭園で弾き語りの「別れのサンバ」は静かな迫力だった。

        


★先日からTwitterが突然、原因不明で「アカウントの凍結」状態になっていて、休止中です。 

関連記事:’10年度音楽鑑賞ベスト10'11年度音楽鑑賞ベスト5

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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-19 23:10 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


青い影 PROCOL HARUM feat.YUMING ~ 日本の恋と、ユーミンと。/ 松任谷由実(’12)より

先日、昨年秋リリースのユーミンラブソングベストアルバムに収録の、プロコルハルムとのコラボ「青い影」をチェックしました。

原曲は’67年リリース、ユーミンの音楽ルーツとなった1曲で、昨年9月、ロンドンでプロコルハルムと初対面、コラボレコーディング、の様子は11月末NHKのユーミン40周年特番で見てたのだったけれど、

それがこの、3枚組み46曲入りアルバムの3枚目ラストに収録。やはり、これは聞いておきたい、と気になってた曲。


1番はユーミン、2番はゲイリー・ブルッカーがメインで歌い、3番は再びユーミン、いずれもサビの部分は2人で、どちらかがコーラス役に廻ったりで、

さすがにプロコルハルム側も、スタンダード自曲でありながら今回ユーミンを立てて、という構成。

この曲って、特番記事でも触れてたように、私は当時ユーミン影響で知ったのだったか、それより前だったか記憶不確か。
        
       

でも、ユーミンの今にして、の初めて聞く洋楽カバー、それも自らのルーツ曲を本家バンドと堂々コラボ、というのも、40周年に華を添えるイベントの1つ、

自分の曲+歌、でセットだったユーミン世界とは違う、独特な味のシンガーユーミン、という意味でも、ちょっと感慨が。


この曲を知った頃は、歌詞の意味は不明でも、その教会音楽テイストの曲調や、「青い影」というタイトルから、子供心にどことなく崇高なイメージ、があったのだけれど、

今回改めてその歌詞をチェックしてみたら、どうも意味不明。タイトルの「青い影(A Whiter Shade Of Pale)」も、歌詞の中では、粉屋の打ち明け話を聞く女の顔色が、青白くなってきた、のような所で登場、

要は船上での男女の痴話話説、とか、これは男が女に死んだ戦友達のことを語ってる、という反戦歌説、とか見かけたのだけれど、今一謎。

歌詞サイトでは4番まである構成、でも今回ユーミンとゲイリー・ブルッカーは、1番~3番~2番の順で歌ってたようで。

まあ今にして、この崇高イメージ曲の”実体”を知ったのも、ユーミン、そして正隆氏の本家とコラボを、という意気があったから、という所。


                              (C)EMIミュージックジャパン
a0116217_1205252.jpg1/18追記:このアルバムの他の曲については、全て何らかの形で手元にあるし、特にこの機に聞き直し、ということはしなかったけれど、

この選曲については、ユーミン自身は関わってなくて、歴代スタッフやレコード会社の女性社員の意見を参考、とのことで。(→歌詞カード)

そのタイトルをざっと見て、うーんユーミンラブソングセレクションとして、私だったら、とちょっと考えてみたら、

収録曲45曲中、やはり選ぶだろう、と思うのは、「Hello,my friend」「青いエアメイル」「12月の雨」「あの日にかえりたい」「海を見ていた午後」「埠頭を渡る風」「ノーサイド」「BLIZZARD」「DANG DANG」「水の影」「リフレインが叫んでる」「春よ、来い」「カンナ8号線」「DESTINY」の14曲。

収録曲中、ユーミンベスト版に入るのに全く異存ないけれど、ラブソングとして?はどうなんだろう、と思うのは、「やさしさに包まれたなら」「ベルベット・イースター」「ひこうき雲」。

また、上記14曲以外で、今回未収録曲の中から残り31曲を挙げるとしたら、「雨の街を」「魔法の鏡」「少しだけ片想い」「雨のステイション」「さざ波」「さみしさのゆくえ」「遠い旅路」「ハルジョオン・ヒメジョオン」「りんごの匂いと風の国」

「5cmの向こう岸」「人魚になりたい」「NIGHT WALKER」「星空の誘惑」「ずっとそばに」「TYPHOON」「私を忘れる頃」「木枯らしのダイアリー」「2人のストリート」「ホライズンを追いかけて」「思い出にあいたくて」「霧雨で見えない」

「とこしえにGood Night(夜明けの色)」「届かないセレナーデ」「ホタルと流れ星」「残暑」「サンドキャッスル」「9月の蝉しぐれ」「Misty Chine Town」「きみなき世界」「Juda's Kiss」「ひとつの恋が終わるとき」「MODEL」、という所。

特に今回入ってなくて残念な気するのは、マイベストユーミン曲「雨の街を」、また「雨のステイション」「ずっとそばに」など。


ユーミン本人は、「私から見ればすべての曲が等しく光っていて、選べなかった」そうだけれど、改めて、確かに私にとっても、特に愛着ある'90年辺りまでの曲は1曲1曲が粒ぞろい的で、

自分の思い出とシンクロするものなどは、格別の思い入れ、まさにある時の写真アルバム代わりだったり、ちょっと苦め感覚などあったりもするけれど、それぞれが風景、息吹を持つ珠玉の小世界、という感じ。

近年になっても「ひとつの恋が終わるとき」や、今回このアルバムに入れるのだろうか、と思ってた「SUPER WOMAN」テーマ曲の「MODEL」など、往年の”感性の震え”健在、な感覚で琴線に触れる曲も。


40周年とのこともあって、新アルバムこそなかったけれど、「青い影」、このアルバム企画初め、私の経験だけでも「虹色ほたる 最後の夏休み」テーマ曲、

NHKレギュラー「SUPER WOMAN」、「8月31日~夏休み最後の日~」公演など、振り返れば結構盛り沢山だった’12年。

今年も日常リフレッシュ源の1つとして、ユーミン動向には注目していきたいです。

関連サイト:Amazon 「日本の恋と、ユーミンと。/松任谷由実」青い影  原詞・訳詞
関連記事:松任谷由実EXPOドームライブあの歌がきこえる「魔法の鏡」「海を見ていた午後」「卒業写真」松任谷由実コンサート THE LAST WEDNESDAY天国の本屋~恋火(’04)さよならみどりちゃん(’04)時をかける少女(’97)瞳を閉じてクレイジー・キャッツプレミアム10 松任谷・寺岡・ゆず等シャングリラⅢYuming Films(’07)SONGS 石川セリ「いちご白書」をもう一度(’75)ユーミンと映画・市川準監督そしてもう一度夢見るだろう/松任谷由実(’09)・No Reason~オトコゴコロ~/高橋真梨子(’09)TRANSIT2009チケットMusic Lovers・SONGS 松任谷由実<1><2>探検ロマン世界遺産 ユーミン×世界遺産TRANSIT2009コンサートShout at YUMING ROCKS('09)VIVA!6×7/松任谷由実(’04)クリスマスの約束(’09)時をかける少女(’10)音楽のチカラ「青春の言葉 風街の歌 作詞家 松本隆の40年」RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の話(’10)クリスマスの約束(’10)ミュージックポートレイト~人生が1枚のレコードだったら東日本大地震<2>Music Lovers 松任谷由実松任谷由実のオールナイトニッポンTV4僕らの音楽 松任谷由実・薬師丸ひろ子・おすぎMUSIC FAIR 松任谷由実NHK 東日本大震災チャリティー企画 ユーミン×SONGS 「春よ、来い」プロジェクトSONGS 松任谷由実RoadShow/松任谷由実(’11)マリン・ブルー/マザー・グース(’77)RAINY DAY HELLO/須藤薫(’82)SACHET/門あさ美(’80)手のひらの東京タワー/松任谷由実(’81)押入れの整理<1> <2><3><4>RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ(’11)SONGS 沢田研二ザ・タイガースを歌うSONGS 山本潤子春よ、来い in 紅白歌合戦SONGS 松任谷由実~2012スペシャル~鈴子の恋(’12)「春よ、来い」カバー 男性シンガー編「春よ、来い」カバー 女性シンガー編マンタの天ぷら(’97)・僕の散財日記(’05)/松任谷正隆虹色ほたる 永遠の夏休み(’12)才輝礼賛 38のyumiyoriな話 / 松任谷由実(’11)<1><2><3>ユーミンのSUPER WOMAN スペシャルプロローグ~「森本千絵と歩く霊峰」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「鶴岡真弓と訪ねる女神」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「長谷川祐子と現代美術をめぐる」<1><2>「8月31日~最後の夏休み~」チケットユーミンのSUPER WOMAN 「軍地彩弓と歩く東京ファッション最前線」ユーミンのSUPER WOMAN 「軍地彩弓と歩く沖縄」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「中村うさぎとめぐる東京の夜」<1><2>ユーミンのSUPER WOMAN 「草間彌生の世界を訪ねて」ユーミンのSUPER WOMAN 最終回スペシャル 直感の旅、そして未来へ8月31日~最後の夏休み~<1><2>時をかける少女(’83)<1><2>松任谷由実 デビュー40周年 はてない夢の旅YUMING FOREVER by LESLIE KEE<1><2>

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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-16 23:44 | 音楽 | Trackback | Comments(2)


コクリコ坂から(’11)

昨夜日テレ金曜ロードショーで、一昨年公開の「コクリコ坂から」放映、オンタイムと録画で見ました。

当時気にはなりつつ未見のままだったジブリ新作、いずれはTV放映もあるだろう、と思ってたのが、ようやく、というか。先週「ハウルの動く城」放映の時、予告で知って、久方に見るのを楽しみにしてた放映作品。

内容も、当時大まかに耳に入っても詳細は知らず、今回実際見てみて、’63年横浜舞台、ヒロインの父が朝鮮戦争で戦死してて、まだ戦争の影が落ちていたり、

学園舞台は高校ではあるけれど、当時の学生運動の息吹もある風潮の中の、純愛ものだった、と改めて。


宮崎吾郎の「ゲド戦記」に続く監督作、企画・脚本は「借りぐらしのアリエッティ」同様宮崎駿監督、らしいけれど、

これが「借りぐらし・・」の米林宏昌監督作、と言われても、一瞬そう違和感なさそうな、という、何というか、流れ的にはそうひねりない素直な作風。

「ゲド・・」ではザラッとした率直感、という後味、今回そうダイナミック風でなく、'80年に「なかよし」連載の高橋千鶴のコミックが原作だそうで、恋人間の血縁疑惑など、ちょっと前の少女漫画色も漂いつつ、

宮崎吾郎的個性、というといまだ?だけれど、宮崎駿テイストのある種の”濃さ”とは違う、新・王道ジブリ、という感じも。

海を見下ろす坂の街横浜、という舞台の、当時の素朴な景色、坂道、そこを駆け抜ける自転車、大通りの路面電車、

そこで展開するヒロイン、海(愛称メル、声:長澤まさみ)&少年俊(岡田准一)の、そう熱烈なうねり、ドラマティックな展開はないけれど、地に足の着いた純愛テイスト、というか、

ファンタジー色はないけれど、「耳をすませば」などよりは、ちょっと尾道の元祖「時をかける少女」の'60年代アニメ横浜版、のような印象もあったり、やはり結構後味良く、遅ればせながら、見ておけて良かった、という所。


冒頭のクレジットでちょっと目に留まったのが、音楽が武部聡志。この人の映画音楽担当って、覚えなかったけれど、そうだったのだった、と。

丁度この頃ヒットの坂本九「上を向いて歩こう」も流れ、タイトルがこの作品キャッチコピーらしく、終わってみればまあ似合いの選曲。

また劇中、挿入歌の楚々とした女性ボイスは誰か?と思ってたら、後で.手嶌葵だった、と判って、そう言えば、の声質、「ゲド戦記」でも出てたのだったし、と納得。「ゲド・・」の頃よりやや大人っぽいボーカル、でもやはり美しい透明感。

作曲谷山浩子だった、朝食の歌なども軽快だったけれど、特にラスト~エンドロールの、ワルツの叙情のテーマ曲「さよならの夏」は耳に残って、心洗われる系の好感触。

元々森山良子のドラマテーマ曲だったらしいけれど、今回武部編曲で、手嶌ボイスにも絶妙ハマり曲、という感じ。





1/13追記:設定で印象的だったのは、高2生メルの日常。船乗りだった父は戦死、母がアメリカに赴任してて、棟続きで住む祖母(竹下景子)のサポートはあるようだけれど、一家の長女として下宿屋を切り盛りする日々。

まあその頃にして、3人の子を残して単身アメリカで働く母、というのもモダンだけれど、そういう風に父が戦死して母が家計のため忙しく働き、子供が家事をする一家は実際珍しくなかったのだろうと。

早起きして朝ご飯の支度、自分と妹空(白石晴香)、弟陸(小林翼)の弁当を作り、船乗りだった父への生前からの慣例の目印の旗を庭で挙げ、登校して、放課後クラブ活動も娯楽の様子もなく、夕飯の支度。

この下宿には、一応祖母に雇われてる近所の女性がいたり、下宿人広小路(柊瑠美)が食事の支度を手伝ってたり、というアットホームさもあるけれど、

妹や弟がTVで歌謡番組を見ててお使いを嫌がっても、無理強いせず淡々と買い物に出かけて、義務を全うしようとする様子。

彼女には、時代柄携帯もPCもプリクラも、お洒落も芸能界への興味、好きな歌手や俳優などの影も皆無、でもそういう日々に不服を抱いてるわけでなく、自然のこととして過ごしてる様子。

やはり比べてどう、というものではないかもしれないけれど、今時の日本の子供って概して恵まれてて、時間もモノも刺激物もありすぎ、というか。


そんな日常の中で、だったからこそ、やや硬派少年俊との仄かな恋模様も、真摯さが漂って、爽やかな純愛風味も引き立つものが。

メルが日々挙げる旗への興味が示された文芸部の会報新聞、という伏線はあったけれど、俊が上階からダイブしてきた、唐突な出会い、

健気にガリ版作業を手伝ったり、自転車二人乗りで坂を駆け下りたり、俊がコロッケをおごってくれたり、というさり気ない接近。

こういう恋絡みの思い出では全くないけれど、コロッケシーンには、子供時代多忙だった母がたまにおかずに肉屋のコロッケにしてた、そのパリッとした食感、とかちょっと思い出したり。

そして仄かな恋心~出生の疑惑、揺れる思い、それでも若者らしく、というか、互いに親を通して出来る範疇で真実を確かめようとしたり、

俊はメルとの距離を置こうとしたけれど、メルの方は、たとえ血が繫がっていても、俊との関係を否定せず前向きに捉える、真っ直ぐな気持ちを表現、

何人かの他のジブリ少女達のような”攻め”はないけれど、引かない姿勢、というのが、近年のアリエッティにも通じるような芯の強さを持つヒロイン、という感じ。

それはやはり、現代を自由気ままに生きる恵まれた環境の少女、でなく、アリエッティの場合は小人、というハンディだったけれど、メルの場合は、家族のため日常仕事をこなしてるような少女だったからこそ、浮き彫りになった感も。





そして、彼らの周りの大人達、まあ悪人は登場せず、の都合良さもあったけれど、それぞれ多くを語る訳ではないけれどそれ相応の人間味あるな対応。

下宿人の北斗(石田ゆり子)も、メルの恋にエールを送ったりざっくばらんだったけれど、一番の善玉はやはり、徳丸理事長(香川照之)。

俊、水野(風間俊介)、メルが直談判しに行った時、足蹴にせず対応して、取り壊しか存続かで揉める学校の文化部建造物「カルチェラタン」を視察、別な場所への再建を宣言した男気。

俊の父風間(大森南朋)は、以前に話してあったようだけれど、俊から改めて出生について聞かれ、経緯を改めて話した後、「お前は俺の息子だ」、と繰り返し言って聞かせる淡々とした物腰。

またメルの母(風吹ジュン)は、久方に帰国、娘からの思いがけない俊の話に、もしメルの言う通りなら、今にして、の夫の不実発覚、

「・・もしそうなら、会いたいわ。似てる?(父の)この写真と」などと平然と言ってのけたも、とっさの母としての立場の機転だったのか、今一?な反応だったけれど、

泣き崩れるメルの動揺を察して、風間に連絡、彼らの手配で、事情を知る小野寺(内藤剛志)にメルと俊をあわして、小野寺の口から彼らに聞かせ、結果的に彼らに大きなメンタルサポート、というのも、さり気なく大人の計らい、というか。


また、視覚的にインパクトだったのは、ジブリ描写での海を臨むレトロな街並み自体も、だけれど、ピンポイントでは「カルチェラタン」の描写。

時代がかった内装、様々なものが詰まった、「千と千尋の神隠し」の館、ではないけれど、やや魑魅魍魎感~終盤、女生徒達率先の掃除の後は、相応の歴史漂う洋館風、になって、'63年という舞台の青春ものの背景ハイライトの1つ、という感じ。


そういう所で、そう華々しさ、ダイナミックさはないけれど、「借りぐらし・・」に続くジブリ人道的珠玉作、という感じ、この機会に見て味わえて満足の作品でした。

関連サイト:「ココリコ坂から」公式サイト象のロケット「コクリコ坂から」
関連記事:ゲド戦記(’06)ハウルの動く城(’04)プロフェッショナル 宮崎駿スペシャル崖の上のポニョ(’08)プロフェッショナル 宮崎駿のすべて<1><2>スタジオジブリレイアウト展借りぐらしのアリエッティ(’10)借りぐらしのアリエッティ(’10)<2回目>The Borrowers(’52)/床下の小人たち(’52)野に出た小人たち(’76)ジブリ創作のヒミツ~宮崎駿と新人監督 葛藤の400日川をくだる小人たち(’76)借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展空をとぶ小人たち(’69)小人たちの新しい家(’82)小人の冒険シリーズと「借りぐらしのアリエッティ」武部聡志

涙そうそう(’06)ガンジス河でバタフライ(’07)四日間の奇蹟(’05)理由(’04)サヨナラCOLOR(’05)カルテット(’01)好きだ、(’06)それでもボクはやてない(’06)さくらん(’06)、>、西の魔女が死んだ(’08)故郷の香り(’03)天国の本屋~恋火(’04)ゆれる(’06)出口のない海(’06)憑神(’07)HERO(’07)春との旅(’10)ひみつのアッコちゃん(’12)
<スレッドファイルリンク(ここでは「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」「四日間の奇蹟」「理由」「憑神」)は開かない場合あるようです。>


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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-12 22:33 | 邦画 | Trackback(16) | Comments(0)


'12年度ベスト5作品 / 劇場・DVD・放映・上映会鑑賞

昨年度映画鑑賞は、新作9本、DVD・TV放映・上映会での旧作26本で合計35本。一昨年の各2本、16本の合計18本よりは倍増、やはりケジメとして新旧織り交ぜですけれど、印象深かったベスト5作品を挙げておきたいと思います。

1、虹色ほたる 永遠の夏休み(’12):ユーミン主題歌という興味で、昨年唯一試写会以外で見た新作。ラフなタッチのどこか懐かしさ漂う絵柄のノスタルジックな世界も思ったより好感、挿入歌ユーミン曲「水の影」もサプライズの感動。




2、中島みゆき LIVE&PV 「歌姫 劇場版」:貫禄の歌唱力のみゆきさんワールドをスクリーン+劇場音響で体感、懐かしいみゆき節曲熱唱もあり、外人ミュージシャンとのセッション、海外での撮影PVなど多彩さも。




3、’時をかける少女(’83)<1><2>:図書館上映会で、久し振りに鑑賞。やはり”あの頃の原田知世”ならではの、ナチュラルに清楚なヒロイン像、彼女がか細い透明ボイスで歌うユーミン曲、ストーリーのてらいない切なさ、正隆氏の音楽などミックスの、色褪せない青春もの金字塔作品、と改めて。




4、ひみつのアッコちゃん(’12):懐かしのアッコちゃんの実写映画化、アニメ世界の「テクマクマヤコン・・」ノスタルジー+綾瀬はるかの中身小学生~OLとして大人世界での奮闘ぶりもハマって、意外と面白かった、怪作。




5、ヘルプ~心がつなぐストーリー(’11):'60年代のアメリカ、当然のようにまかり通っていた黒人蔑視、コミカルさも交えての黒人メイド達の奮闘、白人グループの中で浮きながらも擁護側に廻る若き女性の奮闘ぶりが、意外とじんわり感動的。




次点、僕達急行 A列車で行こう(’12):故森田芳光監督の遺作として、松ケン&瑛太コンビのまったりモード、全編に電車愛ほとばしる、ほのぼの感残った作品。




★主演男優賞:高倉健(あなたへ(’12))、主演女優賞:綾瀬はるか(「ひみつのアッコちゃん」(’12))、動物賞:まさお君((LOVE まさお君が行く!(’12))、歌唱賞:中島みゆき(「中島みゆき LIVE&PV「歌姫 劇場版」)・仲手川裕介(SPANK PAGE)<コユキの歌唱シーン>(BECK(’10))、コスチューム賞:GSワンダーランド(’08)、芸術賞:トスカーナの贋作(’10)

今年はどうなるか?ですけれど、基本的に何らかの心の糧となるような、色んな意味で豊かな作品を出来るだけ見る機会を持てたら、と思います。


関連記事:’05年度ベスト10作品’06年度ベスト10作品’07年度ベスト3作品’08年度ベスト10作品’06年度DVD・ビデオ・放映鑑賞’07年度DVD・ビデオ・放映鑑賞’08年度DVD・ビデオ・放映鑑賞’09年度ベスト5作品/DVD・ビデオ・放映鑑賞’10年度ベスト5作品/DVD・ビデオ・放映・上映会鑑賞<1><2>’11年度ベスト3作品/劇場・DVD・上映会鑑賞
(スレッドファイルリンク(ここでは「’05年度ベスト10作品」「’06年度・・」「’07年度ベスト3作品」「’08年度ベスト10作品」)は開かない場合あるようです。)

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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-11 01:25 | 映画全般 | Trackback(2) | Comments(0)


冬期・直前講習、新入会

6日(日)で、今回の冬期講習が終わりました。今回平常に+分は、中2男子英・数60分×2回、中1女子英・数60分×2回、高2男子英語90分×1回。

その分は、それぞれまあ平常の延長、という所で、中2生男子は数学は今やってる「三角形と四角形」、英語はかなり前にやったままになっていた1年の教科書単語スペル問題の合わし、

中1女子の数学は今やってる「平面図形」、英語は学校の冬休みの宿題の三単現のプリント、高2男子は基礎固めの中2~3文法チェック。


そして昨年末、近くのスーパーに置かしてもらってる広告チラシを見て、中3女子とそのお母さんが面談にやって来て、私立の女子大付属の生徒で、

付属高への進学はほぼ間違いないけれど、2月に形的に一般受験生に混じって試験を受けなければいけないし、今後のことを思っても、特に数学が心配、

今大人数の塾へ行っても実戦練習の時期で基礎からは無理だろうし、とりあえず冬期講習で対策をしてもらえないか、との意向。

で、とりあえず1ヶ月分の最低平常授業の60分×4回以上ご希望なら、1ヶ月だけ入会で当会生扱いで、それ以降のは講習の授業料は半額になりますが、と提案したら、

その路線で、今日までで60分×4回やって、そして今の所確定は来週と再来週に60分×1回ずつの講習。


本来90分で出来れば、という所だけれど、まあ生粋の合否かかった一般受験生、という訳ではないし、親御さんの、出来ればコンパクトに、という意向もあって、あえて押さず。

始めてみたら、やはりまだ中3のことは覚えてても、中1、2の計算、グラフ関係など結構忘れてるようで、冬期講習用のテキストの基礎問題プリント+その付属高校の各年度過去問の1番の計算のボチボチ進めている所。

クラブ活動も、特に引退、という訳でなく続いてて部長をしてるし、美術系の学校で、色々製作課題とかもあるようで、今日なども、やや体調悪くかなり眠そうだったけれど、途中休憩取りながら何とか。

本人、お母さんともおっとりサバサバしてる感じ。芸術一家だそうで、体験授業の時、お父さんはヴァイオリン、お母さんはチェロの奏者だと言ってたのけれど、

その後、もしかして「杉弦」とかに入ってる?と聞いたら、そういうのでなくて、お父さんは「レコード大賞」とかで弾いてて、色んな人の伴奏してる(!)、と、あっさり言って、

スマホでその時のTV映像を見せてくれて、最後に画面に出る名前の中に、確かに先日入会申込書にあった、私はてっきりお母さんの名だと思い込んでた、ちょっと芸名のような、お父さんの名。放映の日に友達から結構メールが来た、そうで。


お母さんも折に仕事で弾くことがあって、両親がどちらもプロの演奏家、らしく、そういえば、というのか、お母さんは、割と柔軟な物腰の余りこだわらず話しやすい方で、

直接そういう音楽活動の話はしてないけれど、そういう家庭、というのはここでやり始めてからは始めて。

以前雇われ室長だった時、お父さんが、新聞の小説挿絵なども手掛けてる画家、という女子中学生はいた、のだけれど。

本人はやはり絵は好きで、ノートの後ろに今風のキャラクターを描いてたり、私も、美大とか出身ではないけれど、前にちょっと専門学校に行ってたり、今も見るのは好きだけど、という位の話はして、

先日も、学校からリヒテンシュタイン展に行った、とか言ってて、中学生でリヒテンシュタインはちょっと渋いね、さすが美術系だね、とか位の話をした位。まあ、もし入試後も、定期的に来続ける方向なら、そういう話題にもなるかもしれないけれど、という所。


で、今回は、一応入試直前講習も続行中。まあ講習のみかもしれないけれど、そういう生徒入会も。スーパーのチラシ広告を見て、というのは、実質昨年春に入会した高1女子に続いて2人目。

先日その店に行って、最初に広告の掲示の話を通した店員女性がレジにいた時、その旨手短に知らせたら「良かったですね!」と言ってくれたけれど、やはりとりあえず出来ることはやっておくものだ、ということも改めて、という今回でした。

関連サイト:個人学習会 高円寺教室
関連記事:ある少年(’07)一息(〃)夏期講習(〃)再会(〃)合格・ブログサービス終了(’09)受験シーズン終了と新入会(〃)春期講習終了・新年度と新入会(〃)中間テスト対策終了(〃、1学期)期末テスト対策終了・夏期講習(〃)夏期講習(〃)夏期講習前半終了夏期講習終了中間テスト対策終了・新型インフル(〃、2学期)期末テスト対策終了・冬期直前講習(〃)センター試験終了・インフル余波(’10)冬期直前講習と期末テスト対策終了(〃)春期講習終了(〃)中間テスト対策終了(〃、1学期)期末テスト対策終了(〃)夏期講習前半終了(〃)夏期講習終了(〃)中間テスト対策終了(〃、2学期)期末テスト対策終了(〃)冬期直前講習(〃)冬期直前講習終了(’11)学年末考査対策終了(〃)入試ネット投稿(〃)塾HP再作成(〃)中間テスト対策終了・新入会(〃、1学期)期末テスト対策・夏期講習(〃)突然の別れ(〃)塾広告ポスター(〃)夏期講習終了中間テスト対策終了・新入会(〃、2学期)期末テスト対策終了(〃)冬期講習終了(’12)学年末考査対策終了(〃)春期講習(〃)春期講習終了(〃)中間テスト対策終了・新入会(〃、1学期)期末テスト対策終了・新入会(〃)夏期講習(〃)夏期講習終了(〃)中間テスト対策終了・新入会(〃)期末テスト対策終了(〃)

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        <先日親御さんから頂いたクッキー・コーヒーセット>






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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-09 00:00 | 仕事 | Trackback | Comments(0)


メトロポリタン美術館展 大地、海、空ー4000年の美への旅

2日(火)、恒例の母との新年近場リフレッシュ、今回は上野の東京都美術館で昨日までだったメトロポリタン美術展に行ってきました。また帰りに国立科学博物館でやってるチョコレート展にもやや駆け足で。

近年美術展~スパ(~物産展)巡りが定例、思えば昨年お正月も秋田展~上野でゴヤ展~浅草でスパだったのだったけれど、今回スパは母がやや風邪気味だったり私の体調具合もあって見送り。

メトロポリタン展は、自然をテーマに7章に分けて133点の展示。先日のリヒテンシュタイン展のように、絵画のみでなく、調度品や、かなり古代からの工芸品、彫刻、写真、キルト作品など、時代、ジャンルでも結構バラェティ。

絵画もルノワール、モネ、セザンヌ、アンリ・ルソー、ゴッホ、ホッパー、レンブラントなどの作品もあって、なかなか充実感。


a0116217_141596.jpgこの美術館は、私は'90年アメリカ旅でNYに行った時立ち寄ってて、

その時は、ヨーロッパ絵画に的を縛って、だったのだけれど、(アルバムにあった当時のバッジ→)

当時の写真をちょっと見てみたら、今回来た中で、モネのエトルタの岩の絵のを撮ってて、それは現地の展示だと連作だったようで、

a0116217_1295043.jpg同じアングルだけど違うタッチの絵の写真が2枚あったけれど、チラシで確かめたら「マヌポルト(エトルタ)」というのと、1枚が同じようで(←)、今回来てたのはそれだけ。

この日本での美術館展はどうも行った覚えなく、今回、ああ、モネもある、とは思ったものの余りじっくり注意を払わなかったけれど、少なくともあの絵とは23年ぶり再会、だったのだった、と改めて。


いつもの道脇のエレベーターで上野公園の敷地に上がったら、まず結構な行列が目に付いて、まさか奥の方のこの展示のための、ではさすがにないだろう、と思ったら、手前のツタンカーメン展ので、そう言えばこれもやってたのだった、と。

着いたのが1時頃で、一応待ち時間を聞いてみたら2時間位、3時の整理券を取っておいて、メトロポリタンやチョコレート展などもやってるし、他の展示を1,2個見てからで丁度いいですよ、と係りの人が言ってくれて、

とりあえず整理券をもらっておこうか、と、そのコーナーへ行ったら、この展示は個人系列ので、入場料2700円、母の障害者手帳での割引きも、国立・都立系での通常の本人+付き添い1人でなく、本人のみ無料、とのことだし、

まあ私は元々そう興味なく、母に聞いても特に見たくないようで、パスすることに。実際時間的にも、もしこれもターゲットに同日ハシゴ、と思えば昨年夏のベルリンとマウリッツハイス展のように、やはりもっと早出が必要だった、という所。


で、東京都美術館に進んでいったのだけれど、夏に来た時よりも、噴水の池脇から先が、すっきり樹木が取り払われ舗装されてて、以前より結構近くなった感触、直で入り口に行く下りエレベーターも整備されてて、リニューアルも完備した感じ。

こちらは入場待ち時間もなく、でも展示場はそれなりに人波、特にポスター、チラシにも使われてるゴッホの「糸杉」前は、やはり目玉作品らしく、その数枚前から結構な混み具合。


a0116217_2213574.jpg今回一番インパクトあった1枚を挙げるなら、第2章「自然のなかの人々」の中の、ルノワールの「浜辺の人物」(→カード)。

思えばルノワールの海辺舞台の作品って、余り覚えなく、手元のカードをざっと見てみても、川を描いたものはあっても、海はなし。

まさに今回のテーマ「自然」、ルノワール的曲線の何気ないポーズの優雅な女性2人+彼女らのドレスと同じ白の帆のヨットやさざ波、白い毛並みの犬が、穏やかな海のブルーとのコントラストで息づく、エレガントな魅力のルノワール版海の風景、という感じ。


この章で、他にちょっと目を引かれたのは、ゴッホの、「糸杉」ともう1枚来ていた「歩きはじめ、ミレーに拠る」。ゴッホのミレー模写、というと「種まく人」が浮かぶけれど、

「歩きはじめ・・」は、畑で母の元から歩き始めようとする幼子に、農夫の父親が手を差し伸べてる、何とも牧歌的な平和な光景を、ゴッホタッチで、というある種ミスマッチ感の妙も加わって、「糸杉」よりこちらの方が印象的。


その他目に留まったのは、第1章「理想化された自然」では、レンブラントが、妻のサスキアをモデルに、「春の女神、花の女神(フローラ)」を描いた「フローラ」。

第3章「動物たち」では、フランソワ・ボンボンの彫刻、真っ白な大理石の「シロクマ」、先日のリヒテンシュタイン展での容器を思い出すような、細かい模様が彫られた「鳥獣文が彫られた筒型容器」、

ティファニーがデザイン、ティファニー・スタジオ製造のステンドガラス絵のような、有鉛ファヴリル・ガラス製の「ハイビスカスとオウムの窓」。他の章でもティファニーの花瓶、盆など。、


a0116217_23181796.jpg次の第4章「草花と庭」では、この章では、エメリン・トラヴィス・ラディントン「花のアップリケのキルト」(←カード)。

大判の、白地に丁寧にアップリケされたほのぼの色鮮やかな花模様、

一瞬丁寧な素人作品?と言われればそう思えそうでもあるような手作り感、だけれど、1850年という年代にしてはモダンで、やはりデザイン、色のバランスなども粋なんだろう、と。

a0116217_2335116.jpgまた、ルドンの「中国の花瓶に生けられたブーケ」(カード→)。

バックのオレンジもあって全体に暖色系なんだけれど、右の花の赤が効いてて、何とも絶妙なバランス感、という感じ。

その他、トルコの16世紀後半の「花のモチーフのタイル板」、今回唯一日本人作品、白山谷喜太郎装飾、ルックウッド製陶社製作の「桜の花の容器」、ハーター兄弟社の日本テイストのある「象嵌による花模様の衣装戸棚」。

そして目録だとこの章に、もう1点ルノワールの「ヴェルサイユ」というのがあったはずだけれど、どうも思い出せず。


第5章「カメラが捉えた自然」では、ギュスターヴ・ル・グレイの「海上の帆船」。広い海を漂う一隻の船、シンプルな構図の写真だけれど、年代は1856年でセピアの色感がノスタルジック。

第6章「大地と空」では、アンリ・ルソーの「ビエーブル川の堤、ビセートル付近」が少し幻想的+楚々とした雰囲気が気に入ったのだけれど、どうもカードはその色彩が出てなくて見送り。

それと、ジョン・フレデリック・ケンセットの「海上の日没」。ただ水平線に沈みつつある夕日、だけれどダイナミックかつ叙情的な広大さ。

ルーシー・トラクス・バーナーの「壁掛け」は、風景模様の織物で、材質は黄麻布、羊毛、綿、だそうで、これも前述のアップリケ同様、丁寧な素人仕事、に思えなくもないけれど、年代は1860年頃だと。

そして一昨年フィリップ・コレクションで見て以来のホッパー作品、「トゥーライツの灯台」。

a0116217_0212216.jpg最後の第7章「水の世界」では、ターナーの「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」。明るいヴェネニスの運河の風景。(←カード)

帰りにチラシコーナーに、この美術館で今年秋ターナー展、の予告のがあって、ターナー展って、大分前に横浜であったのに行って以来だったか、と思って棚を見てみたら、'97年横浜美術館での図録発見。

ちょっとめくってみたら、やはりヴェネツツィアの絵も何枚かあって、空の描写が似てるものも。

この章では、それと、ウィンスロー・ホーマーの「月光、ウッドアイランド灯台」。


1/6追記:後でカードを買ったのは上記アップの4枚、母は「浜辺の人物」と、ジュール・ブルトンの「草取りをする人々」を買ってて、全体に、風景画が多くて、どうも苦手な宗教画的なのはなかったので見やすかった、などという感想。

そう言えば今回、自然テーマ、でもあってか宗教テイストは覚えなく、キリスト教以前、古代の自然崇拝、のような所から生まれた作品も含めて、という所がメトロポリタンの懐深さ、とも思えたり、

そういうテーマでの、花などの繊細な美のものもあったけれど、大自然のスケール感が残るような展示、という感触。


a0116217_171337.jpgそして帰りに、前述のように、国立科学博物館での「チョコレート展」に(→チラシ)。

これは、行きしな電車に乗ってた時、どの駅だったかの壁の大判広告で知って、ちょっと面白そうだしこれも寄ってみようか、ということになったのだったけれど、

ここに入った時がすでに4時過ぎ、5時閉館まで余り時間なく、特に後半は割と駆け足で。

期待してた、チョコレートで出来た色々オブジェ、などは動物のとか少しはあったけれど、主に、カカオから始まってのチョコレートの歴史色々や、出来る行程の結構詳しい紹介、など。

チョコレートが飲み物で飲まれていた頃の、色々優雅なポットやカップとか、歴代の日本でヒットのチョコレートCM、ポスター、包装の変化とかはなかなか面白く、

自分達の上半身がチョコのパッケージ飾りになる撮影コーナーで撮ってみたり、帰りに売店で、母は明治の、私は森永のスタンダードな板チョコを買って、丁度閉館時間。


そういう所で、今回メトロポリタン展での新春リフレッシュ、自然テーマという大らかさもあって、印象派もあり、様々な時代、ジャンル作品も味わえて満足でした。

関連サイト:メトロポリタン美術館展 公式サイト特別展 チョコレート展 サイト
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a0116217_23255169.jpg

                     <同展チラシ>

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by MIEKOMISSLIM | 2013-01-05 00:57 | 芸術 | Trackback | Comments(0)

    

’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!
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