Something Impressive(KYOKOⅢ)


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第18回 フィルモアコンサート

一昨日24日(日)、近くのセシオン杉並で、地元のアマチュア管弦楽団「フィルモア合奏団」の定期コンサート、都合も合ったので母と行ってきました。

杉並区広報紙で見かけた催しだけれど、この楽団は初耳、プログラム最初の総合監督さんの「ご挨拶」によると、これまで普門館、という環七沿いのセシオン杉並から1Km位南のホールで演奏会をしてたそうだけれど、

耐震上の重大問題発覚で昨年から使えなくなって、今回行政サイドの支援でセシオン杉並で開催できた、とのことで。


まあ「杉弦」のような、歴史は10年程浅い団体のようだけれど、会場は杉弦の演奏会の時よりも結構後ろの方まで埋まってて、2階にもいたようで、なかなかの盛況。

私達は開始20分前位に着いて、前の方もほとんど埋まってたけれど、中年位の男性が服と荷物をのけてくれて何とか4列目中程の席に。

司会が、総合監督で2曲目の作曲者、途中ピアノも弾いてた杜哲也氏、ゲストのソリストはピアニスト三好陽子さん、

指揮はこの楽団の常任指揮者、音大等の講師、サクソフォーン奏者でもあって、「アヒルと鴨のコインロッカー」にもソプラノサクソフォーンで参加したらしい成田徹氏。

演奏曲目は、

第1部

★歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲/G.A.ロッシーニ

★モアフィール協奏曲より 第二楽章 淡い基礎練習/杜 哲也

★歌劇「カルメン」/ビゼー
  第1組曲 Ⅰ. 前奏曲~アラゴネーズ  Ⅱ.間奏曲  Ⅲ.セギディーリャ  
         Ⅳ.アルカラの竜騎兵    Ⅴ. 闘牛士
  第2組曲 Ⅱ.ハバネラ  Ⅲ.夜想曲(ミカエラのアリア)  Ⅵ.ジプシーの踊り 


第2部

★ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」変ホ長調 Op.73/L.v.ベートーベン
  Ⅰ.Allegro  Ⅱ.Adagio un poco mosso 
  Ⅲ.Rondo: Allegro ma non troppo


アンコール

★子犬のワルツ/ショパン (ピアノ独奏)
★愛の挨拶/エルガー

15分の休憩を挟んで大体2時間半弱。

11/27追記:私は知ってたのは、「カルメン」の威勢のいい「闘牛士」と、

        

エキゾテイックな旋律のうねりで馴染みの「ハバネラ」。

            

そして合奏団のアンコール曲は、メロディは完全に馴染みだけれど、曲名は思いつかず、母も、聞き覚えはあるらしいけれど曲名は知らず。

「杉弦」演奏会の時は、ロビーにアンコール曲目を張り出しているけれど、今回見当たらず、団員らしき人に聞いたら、エルガーの「愛の挨拶」だと。

        

母も定かに知ってたのはその位、でも「セヴィリア・・」、「カルメン」前奏曲~アラゴネーズや、「皇帝」の一部など聞き覚えあるような、という所。


今回一番インパクトだったのは、生演奏で、というのは多分初の、勇壮な「闘牛士」。母も、やはり馴染みの曲「闘牛士」「ハバネラ」が良かった、と。

正直、第一部の後半辺り、最近やや睡眠不足気味だったあおりか、折々眠気に襲われながら。


第2部の「皇帝」は、プロのピアニストのクラシック演奏をここまで至近距離で鑑賞、は覚えなく、クリーム~ややオレンジがかったドレス姿の三好陽子さんの、鍵盤上を細かくしなやかに自在に躍動し続ける両腕の動き、も堪能。

曲自体は、40分程の長さ、曲調も静かに収まってきて、ここで一段落、終わりでも不自然じゃなさそうな、という流れでありながら、いずれかの楽器が息を吹き返して旋律を繋ぎ出して、というような事が何度もあって、

この曲の頃には、ベートーベン自身はピアノ演奏をしてなかったそうだけれど、まあよくこういう長い作品を創ったものだと。

今仕事で触れてる世界史で、ナポレオンも登場、その資料欄で、ベートーベンはナポレオンが世に出た頃、敬意を表して「交響曲第3番 英雄」を捧げるつもりだったのが、ナポレオンが皇帝に即位すると、権力欲に激怒して取りやめた、という説を見かけたけれど、

この「皇帝」はその6年後、まだ絶頂期の頃、ナポレオンのパトロンのルドルフ大公に献呈された曲、だそうで、Wikipediaでは、ベートーベンは生涯ナポレオンを尊敬していて、皇帝になった彼に激怒、というのも事実かどうか疑わしい、という説もあるようで。

でも、どうもこの曲は、確かにピアノ独奏の力強さ、の見せ場はあっても、全般にナポレオンを思わす勇壮さ、というより、ソフトな旋律も結構あった感で、

これが「皇帝」でなく「春の賛歌」などのようなタイトルだったとしても、それなりに、自然にああそうか、と思った気も。


そういう所で、司会の杜氏から歌劇の粗筋などの背景、ロッシーニはずぼらで、1曲を複数の歌劇に使い回してた、とか作曲家のエピソードなども紹介されながら、様々な曲調のアンサンブル、ピアノ独奏も味わえた今回のイベントでした。


また、母とのイベント、というと、先週21日妹の命日、いつものように通常の行事とは別に、母と各自記念品を持って外食。近場のジョナサンで、私は「若鶏のグリル<和風おろしソース>」(↓左)母は「若鶏のみぞれ煮前膳」(↓右)に。

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思えばこの関連をアップしたのは、’09年の「大北海道展」記事で以来、その後は、私の英検合格祝いやリヒテンシュタイン展と時期も重なって兼ねてたりして、挙げてなかったけれど、

母と、のりちゃんは(先日亡くなった島倉千代子の)「人生いろいろ」を、会社勤めの頃宴会でよく男性陣がフリをつけて歌ってた、とそのマネをしてた、とか思い出話が出たり、やはり節目のイベントでした。

関連サイト:フィルモア合奏団 サイト
関連記事:杉並弦楽合奏団 第49回定期演奏会オペラガラコンサート~セラータ・ムジカーレ Tokyo Play Opera 第30回定期演奏会 御坊混声合唱団第5回・第7回定期演奏会(’81)(’84)杉並弦楽合奏団  創立25周年記念 第50回定期演奏会杉並弦楽合奏団 第51回定期演奏会日本フィル出張コンサート杉並弦楽合奏団 第52回定期演奏会大北海道展

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                     <チラシ>

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by MIEKOMISSLIM | 2013-11-26 02:36 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


SONGS ちあきなおみ

「SONGS」先週は、ちあきなおみ特集、録画で見ました。

’92年、夫の死以来歌手活動休止したままの伝説の歌手、近年歌声を聴いたのは、一昨年見た「時代屋の女房」('83)の、しみじみした歌声の主題歌がこの人だった、という位。

今回流れたのは「四つのお願い」「喝采」「矢切の渡し」「霧笛」「星影の小径」「紅とんぼ」「黄昏のビギン」「冬隣」などのステージ映像。少し当時の本人と母の談話、本人のインタビューや、彼女の音楽関係者の回顧談を交えて。


この人、といえばやはり断トツインパクトは「喝采」。紅白で黒いドレス姿で歌い上げる映像が流れたけれど、やはり切々と歌ってる間は、見事に瞬きなし。

昨年この番組で、 一青窈がカバーしてた時もちょっと思い出したのだったけれど、レコード大賞だったこの曲、家にシングル盤もあって、厳かな曲調+身を震わす熱唱ぶりが何だか子供心に印象的。

今回しみじみ歌詞を辿ると改めて、歌手になるため振り捨てた恋人の突然の死、その事実に教会で喪服で呆然、それでもステージで恋の歌を歌い続ける、という切ない内容だったのだけれど、

何だかやはり、よく言われてきたことかもしれないけれど、ちあきなおみ自身の、夫と死別~深い悲しみに音楽界から身を引いた、という人生の悲哀が重なって、他の曲とは違う重み、という感じ。


11/20追記:この「喝采」以前の、今回流れた曲で、デビュー曲だったのだった「雨に濡れた慕情」はメロディが聞き覚え、という程度だけれど、お色気路線の「四つのお願い」「X+Y=LOVE」などは割と記憶に。

だけれど「喝采」後の、「矢切の渡し」などは細川たかしの曲と思ってて、元祖はこの人だった、とういのは今にして。その他「紅とんぼ」など、こういう演歌路線や、シャンソン、ポルトガルのファドなど、多彩なジャンルの曲を歌ってた、というのも今にして。

この人、といえば浮かぶのはやはり「喝采」や「四つの・・」「X+Y・・」など、そしてざっとシングル曲名を見てみたら、今回流れなかったけれど、みゆきさん曲「ルージュ」もあったり、

「喝采」の翌年だった「夜間飛行」というのが、これはユーミンの「消灯飛行」ムード歌謡版、というのか、ちょっと脳裏に残ってたり。

        



今回流れた中、「喝采」の他に印象的だったのは「黄昏のビギン」。

ちあきなおみは昭和初期カバーアルバムも出してたようで、中村雅俊と「・・日本のなくなりかけてるような、温かいものが溢れてた時代の歌という、そういうものにとっても魅かれているんですけどね」のような話をしてる場面もあったけれど、

「黄昏の・・」は’59年水原弘曲のカバー、曲名には覚えあったけれど曲自体には馴染みなく、作詞永六輔、作曲中村八大、

今回聞いて、何だかシャンソン+歌謡曲のような、素朴で牧歌的なムードもあるけれど、「傘もささずに・・」のサビでのさりげない転調とか、楚々と洒落た曲、と。

          

          
        

この曲の明菜版も発見、明菜ボイスにこういう抒情曲も似合うものだ、と。

          
で、この「黄昏・・」カバーの翌年’92年、夫の郷鍈治氏の死後、引退コメントもなく一切活動休止したままようで。

「矢切の渡し」「紅とんぼ」の作曲者、作曲家の船村徹氏は、彼女でなければできない作品がある、人間の人生のヒダを歌っていける人で、彼女の歌うヒダがそれぞれの日本人の心に沁みて、郷愁になっているのではないでしょうか、などと語ってて、

先日島倉千代子が亡くなった時には「人生いろいろ」が脳裏をリフレイン、様々な人生の山あり谷ありの中で歌い続けてて、こその訴えかけるものがあったのだろうけれど、

ちあきなおみの場合、実像はベールの向こう側、でも、そういう人生のヒダを歌える感受性ゆえに、最愛の夫の死を機に、歌えなく(歌わなく)なってしまった、というのももっとものような。

ポール・マッカートニーがいまだ表舞台で輝き続ける”伝説”ミュージシャンとしたら、彼女は、健在ではあるけれど世間の片隅に身を潜めたままの”伝説”シンガー、

でもいまだこうして取り上げられたり、根強い人気、というのもうなずけるような、ちょっと郷愁のちあきなおみ特集でした。

関連サイト:SONGS 第280回 ちあきなおみ
関連サイト:時代屋の女房(’83)SONGS 一青窈SONGS 中森明菜<1>SONGS 中森明菜<2>


  
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by MIEKOMISSLIM | 2013-11-19 23:58 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


SONGS ポール・マッカートニー

先週の「SONGS」は、先日来日したポール・マッカートニー、録画で見ました。

回顧映像、現在のインタビューを挟みながら、近年のロンドン五輪での「ヘイ・ジュード」から、ビートルズ、ウイングス時代、ソロでのライブ映像で、流れたのは、

「007/死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」「マジカル・ミステリー・ツアー(Magical Mystery Tour) 」「イエスタデイ(Yesterday)」「 アイム・ダウン(I’m Down) 」「バンド・オン・ザ・ラン(Band On The Run)」「マイ・ラブ(My LOve)」「ニュー(New)」。


今年発表の新アルバム「NEW」が初登場2位、71才4か月でのトップ10入りという最年長記録、らしいけれど、今も世界ツアー敢行中、本人の姿にはさすがに歳取った、とは思うけれど、しっかり健在ぶり。

何か録音があったかと思ってテープ置き場を見てみたけれど、ビートルズ3枚、ジョン・レノン1枚アルバムがあったけれど、ウイングスやポールソロ関連は見当たらず。

今回流れた中で最もインパクトは、「マイ・ラブ」。

冒頭のラスベガスでの、炎、光、煙がステージで派手に炸裂しながらの「007/死ぬのは奴らだ」も煌びやか、

当時は判っていなかったけれど今考えると、(14才の時死別した)母のことを歌っていたと思う、と回顧してた「イエスタデイ」も、歌詞のテロップを追いながら、

主にトワ・エ・モアのライブアルバムで、だったと思うけれど、これって私が英語の歌詞を覚えた最初の曲だった、とか、ずっと失恋曲のイメージだったけれど、亡き母へのレクイエム、的にとらえれば、歌詞のニュアンスもそういう風な、とも思えたり、

       

「バンド・オン・ザ・ラン」のノリも懐かしいものがあったけれど、「マイ・ラブ」は、今回当時の妻リンダへのラブソングだったのだった、と聞いたけれど、ビートルズ期の曲に劣らずの美しい哀愁バラードだった、と改めて。


11/17追記:リンダは元々ミュージシャンと思ってたら、ポールと出会った時にはカメラマン、結婚後ウイングスで音楽は素人だったのにキーボード、コーラスをしてた、というのは今にしてちょっと驚き。

ビートルズ解散後、2枚ソロアルバムを出して、スコットランドに移住、リンダとウイングス結成、各地の大学を回って許可がおりれば演奏、アマチュア並みの再出発だったとかで、およそ元”ビートルズ”中心メンバーとしては考えられない地味さも意外。

その頃ジョン・レノンは「イマジン」で、ソロでも圧倒的存在感を示してて、ウイングスはヒットに恵まれず、この両雄にそういう対照的な時期もあったのだった、と。

でもバンドサウンドにこだわったポールは、素人だったリンダにキーボードを教えた、そうで、思えば、その気になればいくらでもポールのバンドに入りたがる名キーボードプレーヤーはいたのでは、と思うけれど、

リンダの何らかの素質を見出していたにしても、何だかポールの彼女への愛情深さ、というのも感じるような。そしてリンダは徐々に実力をつけ、ポールになくてはならないパートナーになった、という経過のようで、

最初から夫と対等な音楽素養のあった、サザンの原坊、などとはちょっと違ったバンド内夫婦の有り方だったのだった、と。

そして’73年アルバム「バンド・オン・ザ・ラン」が爆発的ヒット。この紹介の時に流れた、「バンド・・」のスローな出だし~ライブ映像でのアップテンポへとつながる曲調のうねるような変化の辺りが、やはり何だか妙に懐かしい。
     
       

ウイングスというと、今回は流れなかったけれど、「Any time any day・・」で始まる曲も脳裏に残ってて、ちょっと検索したら、「あの娘におせっかい」、英題は「Listen To What The Man Said」だった。

           


’80年代、ソロ活動に力を入れ始め、スティービー・ワンダーとの「エボニーアンドアイボリー」でコラボ、この曲は馴染みだけけど、この2人の曲だった、というのは覚えておらず。

リンダは’98年に乳癌で亡くなってしまい、今回一緒に来日した今の妻ナンシーとは一昨年結婚したばかり、10才の娘が新アルバム「NEW」の解釈にヒントをくれて、教えられた、とかの話も出てたけれど、

前妻ヘザー・ミルズとの間に、61才の時4人目の子供が出来てたようで、まあそういうとこもエネルギー源になってきたのか、公私とも元気な、というか。


そういう所で、ちょっとしたポール・マッカートニーおさらい、回顧。そして、プレスリーやジョン・レノンなどはもう映像でしか見られず歌声も聞けないけれど、ポールはビートルズの栄光に頼って折に出てきて当時の曲だけを歌う過去の英雄、という訳でもなく、

いまだトップ10チャート入りする新譜を出して、世界ツアーをしている、やはり息の長いスーパースター、最後にキーボードを弾きながら「NEW」を歌う様子なども、年にしては声のハリもあって、何だかリアルタイムの”生きる伝説”という今回でした。

関連サイト:SONGS 第279回 ポール・マッカートニー
関連記事:ビートルズ(「About ユーミン」スレッドの45)、アクロス・ザ・ユニバース(’08)ナナン('90)・ミニーナ('91)・サウダージ('95)・プリティ・ワールド('00)/小野リサ60歳のラブレター(’09)LIFE井上陽水~40年を語る~<1>東日本大震災<2>Let It Be / The Beatles(’70) クリスマスの約束(’11)SONGS 井上陽水HELP!4人はアイドル(’65)
<スレッドファイルリンク(ここでは「ビートルズ」「アクロス・ザ・ユニバース」)は開かない場合あるようです。>


   
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by MIEKOMISSLIM | 2013-11-14 23:28 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


SONGS 今井美樹

先々週「SONGS」に今井美樹登場、前記事ユーミンカバーアルバム「Dialogue」から、「中央フリーウェイ」「青春のリグレット」「卒業写真」を歌っていて、オンタイムと録画で見ました。

昨年夏から夫、娘と住んでいるロンドンで、街の店や公園を巡って現地での生活ぶりも垣間見せつつ、MV制作の様子や、このアルバム、その制作過程、思春期から今に至るユーミン曲への思いを語りつつ。


この番組前にCDを一通り聞いていて、正直、今回歌った3曲はそう引っ掛かる、という訳ではなかったのだけれど、

やはり本人の「中央フリーウェイ」「青春のリグレット」への当時の、また現在の思いを聞いてから、改めてライブで聞くと、CDの時とはやや違った感触。


最初の「中央フリーウェイ」は、この曲アレンジ担当のブルーイが率いるイギリスのアシッド・ジャズのグループ、インコグニートとセッション、この曲と「ようこそ輝く時間へ」がブルーイ担当、

アルバムでもこの2曲は同様のセッションだったのだろうけれど、CDの中でアレンジが印象的、というかちょっと面白いと思ったのはこの2曲だったし、改めて、なかなか今井ボイス+グルーブ感のノリで、好感。

今井美樹自身、初めて中央高速に乗った頃、オープンカーに乗ったつもりで、右に見える競馬場、左はビール工場、と毎回言ってた、

故郷を離れ上京した頃、何もなかったけれど、この先には未来があって、人生がキラキラ輝いて見えた、などと思い出を語り、

アレンジをしたブルーイが、この曲はただの道の曲ではなくある人の”心の旅”を描いた歌なんだ、それが判ってアレンジの方向性が見えてきた、旅する感覚が大事なんだ、などとコメント。

先日「Dialogue」記事で挙げた、今井ユーミン曲私的理想のミディアム~アップテンポ選曲アルバム、まあ実現は無理だろうけれど、全曲この人のアレンジとこのバンドとのセッション、というのも、真骨頂、と思ったリリカル路線とは別の趣ありそうで、聞いてみたい気が。
            
          

           



11/12追記:次の「青春のリグレット」については、どうしても歌いたかった曲だったそうで、

>この曲を聞いたバブル期当時は、きっと歌詞の表面の所しか受け取ってなかった、この女の人ずるい、のような所があるじゃないですか、

今回、「私を許さないで 憎んでも覚えてて」というのが、本当にそれほど”あなた”のことが好きだった、というものすごく深い思い、死ぬまで誰にもこの扉は開け放たないけれど、

自分の中では絶対忘れられない大切な、扉の奥にしまったものとして、その人のことを思っている歌なんだな、歌なんじゃないかって思えたんですよ。< のようなコメント。

この歌詞を改めて思い返すと、それ程相手が好きだったのなら、何故それを「胸に秘めて」別の相手と「普通に結婚」していかなければならないのか?、やはり女性側の気まぐれ、のような印象はぬぐえず、だけれど、

仲睦まじかった3か月前から、別れるまでに、一体何が起こったのか? もしかしたらそこには、本人には如何ともしがたい双方の家庭、周囲の事情とか、があって、そこをあえて伏せたこういう別れの歌、という可能性もあるのかも?とか、

それにしては、「笑って話せるね そのうちにって握手した」というのも軽い、けれど、精いっぱいの強がなのかも?とか、今にして。


そして、ユーミンの歌をカバーする、その時今井美樹さん自身の人生経験が問われた、大人の女性として今、ようやく向き合える深い愛の歌です、のようなナレーションに続いて、この曲ライブ。

この曲は、麗美バージョン、そしてユーミンセルフカバー、やはり麗美ボイスでの切ない感触があって、今回CDを聞いた時には、やはり「霧雨で見えない」同様、麗美版の印象色濃く、余り引っ掛からなかった今井版、だけれど、

こうして、この人自身の、深い女心、的な解釈を聞いてからライブを聞くと、若干19才で、やはりそこまで奥深い感慨なく歌ってたのであろう麗美、それでも少女心の硬質な切なさ漂ってた、やはり”麗美曲”とは思ってたけれど、

「霧雨で・・」よりは、この今井版も、もう少し切実な女心版、としてしっとり深み味、これはこれで”有り”かも、と感触の変化。

          

          

        

まあ今井美樹自身の人生経験、ということでふと頭をよぎったのは、今回の選曲の中には、過去の自分の”略奪愛”とも言われた布袋寅泰との経緯がダブる曲は意識的にか無意識にか避けたのか?

不倫愛や、相手には恋人がいるのに追いすがる、とか忘れられない、諦め(きれ)ず粘る、攻撃的に愛を”勝ち取る”、的なものはさすがになく、ユーミン曲の中にそういう類の曲自体多くある訳でもないし、

本人の意識にも自身の過去についてそういう略奪愛的感覚自体なく、今回単にたまたま選曲中になかっただけかもしれないけれど、

さすがに「忘れないでね」「まちぶせ」「DANG DANG」「LOVE WARS」などあって切々、堂々と歌われたら、多分私は反射的に鼻白み、微妙な感じだっただろうと。


そしてノッティング・ヒルの街で、50代になっての抱負、ユーミンの音楽が存在することで、私の青春の全てでもあったし、ユーミンのから全てのことを感じたといっても過言ではないし、

直接お会いしたら、思いが募りすぎてうまく伝えられないかもしれないくらいに、「ありがとうございます」、って言いたいです、のようなコメント。

以前「ミュージックポートレート」でも語ってたように思春期からのユーミン曲への傾倒ぶり、「あの日にかえりたい」が出会いで、初めて買ったアルバムが「14番目の月」、その後小遣いを貯めてはユーミンアルバムを買って、心酔、

そしてユーミン曲に導かれるように上京、のような経過が垣間見られ、私自身とも重なるようで、まあ一体どれくらいの数の、こういうパターンの女性がいるんだろう、とも改めて。

そういう、ユーミン傾倒で上京した田舎娘群、の中で、こうしてエンタメ界でそこそこに根を張り、50才にしてだけれど、ユーミンカバーアルバムを出したこの人は、やはりユーミンに最も近付いた成功者の一人、なのだろうけれど、

「中央フリーウェイ」「ようこそ輝く時間へ」以外の10曲を編曲したサイモン・ヘイルに、ムードとか、体温とか、風の寒さとか、空気の凍る感じとか、そういうニュアンスが、ユーミンの世界観で凄く大事だと思ってるから、一生懸命そこを説明した、のような話、

そういう、日本の四季、日常の中からユーミンがすくって曲に降り入れてる空気感、体感、というのはやはりファンの琴線に触れる、スタンダードなのだろうと。

サイモン・ヘイルは、美樹さんがユーミンと共に子供時代を過ごし、大人になって、アルバム一枚まるごとユーミンの曲を歌う気持ちを想像したとき、ぼくはその責任の重さを実感したよ、のようなコメント。

まあそういう風に、本人から長年のユーミン曲への思い、本人が感じる曲のニュアンスを詳しく聞いていたからこそ、そう原曲からは飛躍のない、よく言えば割と原曲に忠実で、本人も感情移入し易く歌い易いアレンジになったのかも、と。



そういう様々な経過を聞いてからの、最後の「卒業写真」ライブも、特に本人からこの曲についてのコメントはなかったけれど、

まあこのスタンダード曲を歌うことでのユーミン(曲)への敬意の表現、のような気もして、CDの冒頭にあったのを聞いた時よりは、ちょっと感慨。

           

You tubeにハイファイセットとユーミンコラボでのこの曲ライブ、があったのだけれど、こうして同じステージでの2人のバージョンを聞き比べて、今改めて思うのは、

やはり歌唱力、という点では、山本潤子や今の今井美樹の方が、美しい声での安定した歌いっぷり、なのだけれど、当時のユーミンの、ノンビブラートではあるけれど、微妙なボーカルの震え自体が、思春期の感性の震え、を表すのに絶妙マッチ、

何だかメジャーになりすぎて、そう顧みることも少ない曲だったけれど、やはりこれは”あの頃の”ユーミン曲、と改めて。

          


そういう所で、本人談でのこのアルバムへの思い、同世代女性として思春期からのユーミン曲傾倒の話も感覚的にダブる部分があったり、

CDだけでは特に引っ掛からなかった今回歌った3曲も、そういうエピソード+ライブで感触が変わったり、CDにプラスアルファで、なかなかの濃さ、の今回でした。

関連サイト:SONGS 今井美樹「Dialogue / 今井美樹」サイト
関連記事:アメリカの旅<7>A Long Vacation From Ladies(’09)手のひらの東京タワー/松任谷由実(’81)麗美ファーストフライト(’85)SONGS 山本潤子Dialogue / 今井美樹(’13)

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           <「Dialogue」ジャケット (C)EMI Records Japan>

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by MIEKOMISSLIM | 2013-11-09 23:49 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


Dialogue / 今井美樹(’13)

先月9日に、今井美樹のユーミン曲カバーアルバム「Dialogue」リリース、先々週NHK{SONGS」にも登場、その中から数曲歌ってたのですけれど、その同じ日、CDを初めて聞いてました。


曲目は、

1 卒業写真
2 中央フリーウェイ
3 あの日にかえりたい
4 人魚になりたい
5 やさしさに包まれたなら
6 シンデレラ・エクスプレス
7 ようこそ輝く時間へ
8 霧雨で見えない
9 青春のリグレット
10 青いエアメイル
11 手のひらの東京タワー
12 私を忘れる頃


複数ミュージシャンによるオムニバス、A.S.A.P.の英語版カバーはあっても、これまで日本人ミュージシャンの誰も試みなかった単独での生粋のユーミンカバーアルバム、

今にしてユーミン(曲)を敬愛する今井美樹が実現、で、どの曲をどうこなしてるのか?結構注目だった1枚。

やはり、今井ボイスでの久方の80年代頃までの、ユーミン曲自体懐かしかったけれど、最初通しで聞いた時は、正直、5曲目「やさしさに・・」までは、4曲が良く知られるメジャー曲、というのもあってか、まあやはり”今井美樹がソツなく歌うユーミン曲”という感じ。

「中央フリーウェイ」は間奏、サビへの入り方、グルーブ感とかちょっと目新しく、「やさしさに・・」はオリジナルのユーミンの、「MISSLIM」のでなくシングルの方に近いバラード調、と思った位で、特に目立った思い切ったアレンジの妙、という訳でもないし。

ただ「人魚になりたい」だけは、オリジナルよりややあっさり曲調だけど、ひっそりリリカルな味、という前半。


あれ?と感触が変わりだしたのが「シンデレラ・エクスプレス」からで、一応ざっと曲名は目を通してから聞いていたのだけれど、ちょっと意外な選曲、

そこから、「ようこそ・・」「霧雨で・・」「青春の・・」、そして、本人が以前好きな曲に挙げてたのか?何だったのかちょっとはっきり思い出せないけれど、「青いエアメイル」と今井美樹、というのは、何か縁があった覚えあるのだけれど、

その流れで、前半の”今井美樹がソツなく歌うユーミン曲”感覚から、あえて言えば”今井美樹が選んで表現するユーミン曲”という変化、

特に最後2曲の「手のひらの東京タワー」「私を忘れる頃」が秀逸、”今井美樹独自のユーミン曲”というか、声質と絶妙マッチのリリカルワールド、という感じ。

           

            

「手のひらの・・」は、一昨年「ミュージックポートレート」で今井美樹本人が、人生の10曲、の中に入れてて、故郷にいた頃この曲で東京、ユーミン世界への憧れが掻き立てられた、というようなエピソードもあったけれど、

「昨晩お会いしましょう」の中の、私も好きな珠玉曲、石川セリ版もあったけれど、今回の今井版も、本家を超える、という訳ではないけれど、なかなかの聞き心地、        

今回マイベストを選ぶならやはりこの曲、そして、やはりそうよく取り上げられるユーミン曲じゃないけれど、私の好み曲の1つでもある、「VOYAGER」に入ってた「私を忘れる頃」が次点。


何だかラストのこの2曲モードが、今回の今井ユーミンワールドの真骨頂ではないか、という気して、思ったのは、まあ一般アピール用メジャー曲入れ度外視で、リリカルバラード路線でいくなら、私的理想の選曲は、この2曲から始まって、

1 手のひらの東京タワー
2 私を忘れる頃
3 人魚になりたい
4 霧雨で見えない
5 青いエアメイル
6 雨のステイション
7 ホタルと流れ星
8 残暑
9 遠雷
10 9月には帰らない
11 木枯らしのダイアリー
12 りんごの匂いと風の国

という所で、今回入ってない6~12なども、今井ボイスで聞いてみたい気が。その他バラードだと「TYPHOON」「二人のパイレーツ」「かんらん車」「ダイアモンドの街角」「MISTY CHINA TOWN」「恋人とこないで」とか。


11/7追記:今回入ってた中では、リリカル路線の中核「霧雨で見えない」も渋い好み所で、そもそも麗美に提供曲、近年知ったハイファイセット版、ボビー・ブライソンの英語版、

そしてユーミンセルカバー版、と、やはりそう華々しいメジャー曲ではないのに忘れかけた頃に折々遭遇、今回今井版も新たに加わって、だけれど、

この曲はやはり、ユーミン版を凌ぐインパクトの麗美版が鮮烈すぎで、ああ今井美樹もこの曲に目を付けてて取り上げたんだな、という感慨程度。

                 


また、バラード以外では「ようこそ輝く時間へ」なんて面白い、と思ったけれど、

         
        

もしミディアム~アップテンポ曲特集、として理想選曲を考えてみたら、

1 返事はいらない
2 たぶんあなたはむかえに来ない
3 さざ波
4 紅雀
5 ビュッフェにて
6 ようこそ輝く時間へ
7 2人のストリート
8 シンデレラ・エクスプレス
9 思い出に間に合いたくて
10 Good-by Goes by
11 サンドキャッスル
12 September Blue Moon


ほぼオリジナル時代順だけれど、そういう所。その他「届かないセレナーデ」「わき役でいいから」とか。

そういう所で、今回アレンジは布袋寅泰とも交流あるらしいイギリス人作曲、編曲家、キーボーダーのサイモン・ヘイル、ジャズ・ファンクバンドのインコグニートを率いるグルーイというミュージシャンらしく、ロンドン発らしく、

前述のように、「中央フリーウェイ」以外特に、というオリジナルから飛躍の意外性、というのは感じなかったけれど、まあややジャズっぽく洒脱に洗練された仕上がり、と言えばそんな感じ、期待は裏切られなかった、という所。

何より、久々だった今井ボイスの健在ぶり+特に後半リリカルな選曲の妙、もあって、今井アルバムで思えば、マイベスト双璧の「fiesta」「MOCHA」についで3位ランクイン、往年のユーミン曲自体にも心洗われる注目の1枚でした。 

関連サイト:「Dialogue / 今井美樹」サイト
関連記事:アメリカの旅<7>A Long Vacation From Ladies(’09)手のひらの東京タワー/松任谷由実(’81)麗美ファーストフライト(’85)SONGS 山本潤子

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         <CDジャケット (C)EMI Records Japan>   

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by MIEKOMISSLIM | 2013-11-07 00:25 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


ミケランジェロ展 天才の軌跡

先日27日(日)上野で、前記事の「ターナー展」に続いて、国立西洋美術館で開催中のミケランジェロ展も母と見てきました。

システィーナ礼拝堂500年祭記念、ということもあって、ミケランジェロコレクションを子孫から引き継ぐ、フィレンツェのカーサ・ブオナローティ美術館所蔵品から、素描を中心とした30点余りのミケランジェロ作品、及び関連作品の計60点を4章に分けての展示。

そして、今回一番気になって見たかった、前にイタリア旅で訪れてたシスティーナ礼拝堂に、日本の放送局として初めてTBSの超高精細4Kカメラが入って撮影、という映像コーナー。


a0116217_2271887.jpg今回一番インパクトは、やはり、実物でなくその部分的な素描、縮小図や映像等での展示ではあるけれど、システィーナ礼拝堂の天井画、壁画。(→カード)

第2章が「ミケランジェロとシスティーナ礼拝堂」で、ミケランジェロ自身による、天井画の人物、各人物の一部分、壁画の「最後の審判」の習作、また他の芸術家達による部分的な印刷画や、礼拝堂の復元図や景観画、

そういう各習作や印刷画が、全体のこの人物、この部分に当たる、のような紹介、天井画や壁画のどこに何が描かれてる、という紹介の縮図スライドもあって、

実物を見た時には、ただスケールに圧倒されたのみ、今回も、そう逐一インプットした訳ではないけれど、もう少し具体的に詳細を意識出来た、という感じ。


a0116217_2212149.jpg11/2追記:それと最近、仕事で高校生の世界史の準備で、16世紀の宗教改革の辺りの歴史インプットの上で、このミケランジェロの創作との関係を意識、というのも今回目新しかった所。

そもそも1517年のルターの宗教改革が、教皇レオ10世がサン・ピエトロ寺院建設のための資金集めのため贖宥状(免罪符)を売り出し、というのに反発がつのって、ということで、

ミケランジェロは天井画完成の21年後1533年、教皇からの命で再び壁画「最後の審判」(←カード)に取り掛かったけれど、

その背景には、新教徒(プロテスタント)側に押され気味の、旧教徒(カトリック)側の巻き返し、”対抗宗教改革”の流れがあったのだった、とか、

この作品群に特に、プロテスタントだのカトリックだのと意識はなかったけれど、思えばカトリック総本山のお膝元での作品、と改めて。ミケランジェロ自身には、どれ程真摯な宗教心、新旧教への意識があったか?だけれど。


部分的には、中央のキリストの右下の方に、髭の男が左手に持ってさげてる皮だけの男が、この8年がかりの作品制作に精魂尽くしたミケランジェロ自身、

制作過程のいつ頃これを描きいれたのか?だけれど、そういう自分の、誇らしげな、でなく抜け殻になった姿をこの大作に入れてた、とか、

a0116217_22385214.jpg天井画(カード→)の中の巫女の絵のそのままの大きさの画像などもあり、通常の画としては上半身が異様に大きく描かれてるけれど、

ミケランジェロは天井に描かれたのを下から見上げた時の見え方も考慮して描くバランス感覚が優れてた、とか、

そういう延長で13m×14mの大壁画の人物も自然とそうなった面もあったのか?「最後の審判」の人物の描き方が、曲がりくねり、引き伸ばされた人体表現のマニエリスムのハシリだった、とかいうのも、今回知った所。


a0116217_23181234.jpgまた、天井画の壮大な「創世記」エピソードの中、「アダムの創造」(→カード)は、ドラマ「魔女の条件」で登場、松嶋菜々子とタッキーが、アダムと神が指を差し出しあうマネしてたり、

このドラマって、丁度私のイタリア旅と同じ年、旅の後に始まってて、確かずっと見てて、この絵絡みシーンも覚えあるけれど、当時そんなに、ああこの絵!って実物見てきたばかり、という感慨の記憶はなく、

それでも何だか、テーマ曲の宇多田ヒカル「First Love」も入り混じって、懐かしさ。


a0116217_23513086.jpg楽しみにしてた4K映像は、もしかしてプラネタリウムのように、まさに礼拝堂内部にいる状態での眺めが立体的に体感出来る?などとちょっと期待もあったけれど、

実際は確かにクリアな映像、でもまあ前面のスクリーンに投射の通常の感じの10分程のもの。

でもトータル的に、改めて、一人の画家が、天井画に4年、壁画に8年かけて足場の悪い場所で仕上げたこの大作、その背景などがチェック出来て、

やはりそもそも礼拝堂があるヴァチカン美術館自体の、天井や壁にびっしり並んだ宗教色作品の数々(←当時の写真)という、

ちょっと日本人感覚では?ついていきにくい気した、これでもか、という超濃厚な宗教色、そこから生まれた膨大な芸術スケールへのカルチャーショック、絵自体への好みさておき、他の鑑賞とはやや異質、やはり思い返しても一番インパクトな海外での芸術体験、

また、国内でのこれまでの鑑賞を合わせても、強烈さ、という点では、屈指の一つ、のヴァチカン体験彷彿、というシスティーナ礼拝堂関連展示だった。


a0116217_0525156.jpg11/4追記:その他印象的だったのは、第4章「ミケランジェロと人体」にあった、チラシなどにも使われてたミケランジェロ15才での処女作、というレリーフ「階段の聖母」(カード→)。

ターナー展でも、ターナー10代でのこなれた風景画、というのがあったけれど、こちらもまあミケランジェロの、と思って見るから、という分もあるかもしれないけれど、

聖母や子供の滑らかな輪郭、衣服の細かいひだ、しわ、そして深み漂わすその題材、など15才の少年作、にしてはさすがの完成度、というか。

この傍らの解説に、従来の聖母子画と違って、聖母と子供との通い合うものがない、というような趣旨のことが書いてあって、

確かに聖母と階段にいる子供達とはそういう雰囲気、でも膝の上に大事そうに一人幼子を抱いてるけれど、とは思ったのだけれど、その子供に対しても、仕草は柔らかでもそう慈しみの感情、というよりは、空虚な表情。

帰宅後、ふと某サイトで、これは聖母がわが子キリストの将来の受難を予感して憂えている、という説を見かけて、そう思ってみればそのような憂いの表情、にも思えてくるけれど、

a0116217_058032.jpgそこではその延長にある作品、としてミケランジェロ彫刻「ピエタ」(←カード)にも触れていて、

そう言えば、十字架から降ろされたキリストの亡骸を腕に抱く聖母マリア像、の「ピエタ」は、「階段の聖母」の後日エピソード、

または「階段の聖母」が「ピエタ」のプレリュード的な作品、ともとれるし、「ピエタ」はミケランジェロが23~25才の作品、

15才の時に、無意識にしろ意識的にしろ、8年後自分が彫ることになる本格的彫刻作の題材と繋がるような、聖母のキリストへの憂い、をすでに作品にしていたとしたら、やはりそれは才能のなせる業、というものなのかと。

「ピエタ」は、沢木さんが「深夜特急」旅で、確かサン・ピエトロ寺院で唯一鑑賞したのがこの作品、という覚えがあったのもあって引っ掛かって気になってたこともあって、

私はやはりヴァチカンへ行った時実物を見てて、今回この作品関連の展示は特になかったけれど、久方に当時の写真やカードを見直して、

「階段の聖母」と共に、天井画や「最後の審判」のダイナミックさとはまた違う、ミケランジェロのキリスト教の繊細な切り口のメジャー作品、と改めて。


a0116217_1195174.jpg今回新たにカードを買ったのは、結局一番上の「システィーナ礼拝堂と<最後の審判>」と「階段の聖母」、母は「ミケランジェロと人体」にあった黒石墨作品「クレオパトラ」(→カード)を買ってて、

これは今回絵画作品の中では一番印象的、この絵の裏に、別の女性の顔、の展示もあって、表のクールな表情のクレオパトラに対して、もっと苦しげな表情を露わにした絵で、

傍らの解説では、2作品の関連は不確かだけれど、この裏の絵が、表の絵では現れていないクレオパトラの、内面の人間的苦悩を描いてる?のような紹介だったかと。


でも母は、やはり今一宗教画って?だし、正直天井画や「最後の審判」の裸体男性の山なども引き気味、一応、この作品では、神が創った一番美しいものは人間(の身体)、っていう趣旨もあって、

ミケランジェロってそもそも彫刻メインで、だからこそ他の画家の描く人物像より立体的で、それがあれだけの数描かれてて圧巻で、などと説明はしてみたのだけれど、

まあ、あれだけのものを残すのは凄い、とは思うけれど、とは言いつつ、やはり感覚的に異質感ありありのようで。まあ海外経験はトルコに1回のみの高齢者、というのというのもあるかもしれないけれど、

やはり以前、ヴァチカン美術館の場でひしひじ感したように、宗教題材作品自体、スタンダードな日本人感覚ではついていきにくいのも無理ないかと。やはり母は今回は、ターナーの方が数段良かった、という感想。


私は、久方にまとめて見たターナーも良かったけれど、やはり、一番気になってた、旅の道中見て中で強烈な印象が残ってたシスティーナ礼拝堂の天井画と「最後の審判」関連展示で、

改めて、一人の芸術家の仕上げた尋常でないスケール感、数々の習作で偲ばれたその綿密な準備段階、色々部分的な解説、展示、など14年目にして改めて、結構詳しい復習になって、ミケランジェロの方に軍配。

先週の国立新美術館での「印象派を超えて 点描の画家たち」「アメリカン・ポップ・アート」ハシゴに続いて、やはり満足な1日でした。

関連サイト:ミケランジェロ展 天才の軌跡
関連記事:ベルリン展スペシャル フェルメール光の傑作ベルリン国立美術館展~学べるヨーロッパ美術の400年~ラファエロ展と花見 in 上野

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                       <チラシ>

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by MIEKOMISSLIM | 2013-11-01 22:11 | 芸術 | Trackback | Comments(0)

    

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