Something Impressive(KYOKOⅢ)


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第19回 フィルモアコンサート

一昨日23日(日)、近くのセシオン杉並で地元のフィルモア合奏団の定期演奏会、母と行ってきました。

母が先々週から、私も先週から共に喉に来る風邪気味、時間的に都合はつきそうだけれどどうしようか、という所だったけれど、2人共治りつつある感じだし、マスクをして結局行くことに。


今回演奏曲は、

<第1部>
★皇帝円舞曲 作品437 J.シュトラウス二世

★パヴァ―ヌ 作品50  G.フォーレ

★組曲「マスクとベルガマスク」  G.フォーレ
   Ⅰ序曲  Ⅱメヌエット Ⅲガヴォット Ⅳパストラール

<第2部>
★交響曲第2番 変ホ長調    C.グノー

アンコール:アヴェ・マリア  J.S.バッハ・C,グノー


20分休憩を挟んで、約2時間。聞き覚えあったのは「皇帝円舞曲」一部と「アヴェ・マリア」で、今回一番インパクトは、2曲目の小品「パヴァーヌ」。

フォーレの名自体馴染みなかったけれど、この短い曲は、哀愁漂う繊細なメロディでなんとも抒情的な趣。

       

それと、アンコールの「アヴェ・マリア」。これは出だしから旋律に覚えはあったけれど、題名はとっさに浮かばず、母は知っててすぐ「アヴェ・マリア」、と呟いて、ああそうか、と。

       

帰りに、いつものようにホールにアンコール曲名と作曲者の張り紙で、「アヴェ・マリア J.S,バッハ・C.グノー」とあって、

母はグノーの、と言う覚えだったらしく、何故バッハとグノーになってるのか?は知らなかったけれど、後で検索してみたら、

>グノーがバッハの前奏曲 第1番 ハ長調」を伴奏に、ラテン語の聖句「アヴェ・マリア」を歌詞に用いて完成させた声楽曲< とあって、ほぼ100年後、バッハの原曲にグノーが手を加えて出来た曲だったのだった、と。

母は、この聞き馴染みあった曲が一番良かったそうで、私も、締めのこの楚々とした曲に一時心洗われる思い。


a0116217_2323040.pngその他、最初の「皇帝円舞曲」は、曲は一部聞き覚え、という程度だったけれど、

まずそのタイトルで、竹宮恵子の「変奏曲」シリーズの中の同名タイトル話が浮かんで、後で、今にして、だけれど、どこかでこの曲が出てきたのだったか?と思って、ざっと読み返したら、

登場してたのは、ウォルフが神童ぶり発揮のデビューコンサートで弾いていた、これではなくベートーベンの「皇帝」。<(C)新書館→>

「・・円舞曲」はどうも見当たらず、ウォルフの生涯を辿る内容のタイトル的に、ただ「皇帝」よりこちらの方が、ということでつけたのかも。

       

       


第2部のグノーの交響曲は、パンフレットの指揮者成田徹氏のコメントではほとんど演奏される機会のない作品だけれど、

明らかにハイドン、モーツアルト、ベートーベンなどの古典派の交響曲を意識して書かれたと思われる秀逸な作品、とあって、

進行役の総合監督杜哲也氏も、掘り出し物の交響曲、基本的な要素が多くあって、フィルモアの課題曲にふさわしい、のような紹介。

メリハリの効いた前半、心地よい調べについ後半うとうとしかけ、「アヴェ・マリア」で目が覚めたという感じ。


前回のこのコンサートの時も書き加えてたように、先日21日妹の命日で、今回はそれぞれ記念の品持参で、この日の帰りに、青梅海道沿いの「華屋与兵衛」で外食、

私はロースかつ膳、母はあっさりしたものがいいとのことで、野菜たっぷり味噌汁+お豆のサラダ+ごはん(お新香付)の単品セットで。

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ロースかつタレ用に、すってソースと混ぜるためのごまが付いてて、久方のさっくりした衣のカツ、しじみたっぷりの味噌汁も美味しく、母も豆のサラダ+和風とごまドレッシングが美味しかった、と満足。

いつものように、まあこうして元気で食べられるのも、見守ってくれてるのよね、と。


そういう所で、やや忙しない中で、2人共体調万全ではなかったですけれど、恒例の管弦楽コンサートを味わって+イベントも終えられて良かった、という日でした。

関連サイト:フィルモア合奏団 サイト変奏曲シリーズ 竹宮恵子 Wikipedia
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          <パンフレット>

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by MIEKOMISSLIM | 2014-11-25 23:45 | 音楽・グルメ | Trackback | Comments(0)


大北海道展

先週5日(水)、国立新美術館で「チューリヒ美術館展」「日展」を見た後、母とその日~11日まで新宿タカシマヤでやっていた北海道展に寄ってきました。

その前日、美術展とセットで予定の小田急での九州・沖縄展には行って、こちらは特に予定してなかったけれど、美術館が休館だったので翌日出直しというのもあって、せっかくだからこちらも寄ってみようか、ということに。


タカシマヤも結構久し振り、イートイン候補は、「麺屋 菜々兵衛」のチャーシューやしょうゆラーメンか、会場に割とスペースある休憩所があったので、何かお弁当類を買って食べるか、という所で、

結局、商品券の端数が少ない方の「魚河岸 ひかり寿司」の、2人共「海戦ちらし寿司」弁当にすることに。10人位だったかの行列だけれど、

折詰作業してる人が2人、レジ係1人、売り場でさばいてるのはずっと北海道米+素材のアピールしてる威勢のいい中年女性1人で、やや時間がかかって、順番に。

売り場の折ごとに中身に多少具の違いがあって、自分で選べたので、私は苦手のイクラが少なく好きな燻りサーモンのあるもの(↓)、

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母は噛みにくいイカが少ないもの(↓)に。

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ああいう風に会場でお弁当、というのは初めて、まあボリューム的にはたっぷりという訳ではなかったけれど、ほぐしたカニや新鮮具材+あっさり酢飯のバランスもよく、母も美味しかった、と満足。

その後、「ピカタの森駒ヶ岳牛乳」店舗で、やはり2人のソフト+持ち帰り瓶入りレアチーズケーキで商品券を使うことにして、母は牛乳ソフト、私は牛乳+カボチャのミックス(↓)に。

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北海道ソフトも久し振り、やはりコクあるなめらかな後味で、なかなか美味。


ここへはいつも地下鉄新宿駅からJR南口側へと行き来して、多分新宿3丁目駅の方が近いのでは、と思ってて、日展でそこそこ移動した後だし、出来れば近い方が、とは思ったけれど、

どうも新宿3丁目からの最短行き方?に自信なかったし、かえって遠回りになっても、と、行きも結局新宿駅からにしてて、

帰りに1Fのインフォメーションで聞いたら、そう変わりはないけれど、やはり多分多少新宿3丁目の方が少しは近い、と聞いて、

教えられたように地階から連絡口をつたって、伊勢丹入口辺りの改札に来れて、正直かかった時間、距離感は新宿駅パターン同じ位だけれど、

こちらの方がエレベーター、直線移動が多いし、地上に出ずに済む、という点ではこちらの方いいかも。という感じ。


そういう所で、珍しく平日に連日になった久方の物産展、+美術展巡りでリフレッシュ、という機会でした。

関連サイト:タカシマヤ新宿店 大北海道展北海道じゃらん 魚河岸ひかり寿司ピカタの森駒ヶ岳牛乳 サイト
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by MIEKOMISSLIM | 2014-11-14 23:40 | グルメ | Trackback | Comments(0)


改組 新 第一回 日展

先週5日(水)、国立新美術館で「チューリヒ美術館展」を母と見た後、同館で開催中の日展も一部見てきました。

今回も特設展の帰りに寄る、というパターンで、いつもながら結構なボリュームだし、母と私の時間と体力の都合で、見たのは1~2Fの洋画、日本画、一部工芸美術で、

工芸美術残り、彫刻や書は割愛。いつものように、やはりこれは、まともにじっくり見るには朝一~1日びっしりでも足らないよね、と苦笑。


a0116217_1718502.jpg今回見て回っている途中、何人か作品を撮影してる人を見かけ、日本の美術館でこういう許可は覚えなく、係の人に聞いてみたら、平日は、入口で申請すればOKなのだと。<チラシ→>

いつもは気に入った作品があればカードを買って帰るだけだったけれど、せっかくなので、2Fの入口で申請、

住所氏名と撮影目的など紙に記入して、オレンジの紙リボンを腕に付けて、引っ掛かった作品は撮っておくことに。

撮影目的は、鑑賞記念を残すため、と書いたのだけれど、一応係の人にブログアップは問題ないか聞いたら、鑑賞してる他の人が映ったりしているとまずいけれど、それがなければ、個人の私用目的ならばOK、とのことで。


今回特に印象的、後でカードを買ったのは、洋画の、藍色の異国の夜景、石畳の向こうに仄かに黄色い灯、の「祈りの端 / 村居正之さん」(カード↓)と、

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やはり青が基調、テーブルの上に様々なアイテムがリズミカルに並ぶ「花日記Ⅲ(白いアマリリス)/ 山本爽子さん 」(カード↓)、

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母が買ってたのはやはり気に入ってたらしい「祈りの橋」と、川面と木立の緑の穏やかな風景画「蜩 / 犀川愛子さん」(カード↓)。母は正直「チューリヒ・・」より、題材も判り易くこちらの方が見応えあった、とか。

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その他、特に題名や製作者はチェックしなかったけれど、目に留まってデジカメで撮ったのは以下。

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<色とりどりの山林のイメージのオブジェ↑>

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そういう所で、絵画は全て大判、それぞれの創り手の世界が延々と続いて、今回初めて引っ掛かった作品撮影でチェック、という趣もあって、なかなかバラエティ+ボリューム的にも満腹感、という今回でした。

関連サイト:改組 新 第一回 日展   サイト
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by MIEKOMISSLIM | 2014-11-12 17:01 | 芸術 | Trackback | Comments(0)


チューリヒ美術館展

「九州・沖縄の物産展」記事でのように、前日休館日に出かけてしまった国立新美術館でのチューリヒ美術館展に出直しで、5日母と見てきました。

10万点以上の所蔵品から、14章に分けて、印象派~シュルレアリズムまでの74点の展示。


注目してたのは、モネの「睡蓮の池、夕暮れ」(↓カード)の大作で、大きさ2m×6m、先日のオルセー展の「草上の昼食」も変形ながら大作だったけれど、今回のは多分これまで生で見たモネ作品中で一番のスケール、

実際作品を間近にすると、10m位は離れて見ないと全体像が判らず、やはり晩年の茫洋とした水面の広がりではあるけれど、これを仕上げたモネの執念というか”気”のようなものが漂うような、で、

オランジュリー美術館の睡蓮大作の連作などは、とても運搬は無理だろう、とは思っていて、今回のもよくスイスから運んでこられた、という感じ、そういう意味で一見の価値あった、という一品。

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11/10追記:その他目に留まったのは、「ポスト印象派」章でのゴーギャンの「花と偶像のある静物画」、

「ナビ派」章での、オルセーの「ボール」など気に入ってるヴァロットンの男女の逢瀬を描いた室内画「訪問」、「日没、ヴィレルヴィル」、「アルプス高地、氷河、冠雪の峰々」での意外とダイナミックな風景画、

「フォーヴィズムとキュビズム」章でのピカソの「ギター、グラス、果物鉢」、単独「クレー」章での「スーパーチェス」(↓カード)、

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「抽象絵画」章でのジャコメッティ「色彩のファンタジー」、単独「シャガール」章での、故郷ロシアを出てパリへと向かった頃の「ヴィデプスの上で」(↓カード)、

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そして「シュルレアリズム」章でのマグリットの、馴染みパターンの、夜の1本の木の中に浮かぶ三日月、の「9月16日」。

母が買ってたカードは「睡蓮の池・・」と、「ポスト印象派」章のアンリ・ルソー「X氏の肖像」(↓カード)。「X氏・・」は、私は気付かなかったけれど、ポスターなどにも使われていて、今回の目玉作品の一つだったようで。

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当日美術館にあったポスターやチラシ、以前持ち帰ってた折り畳みチラシ、ポスターにも様々な出品作品が並んでいて、

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印象派~シュルレアリズム、ホドラーやジャコメッティなどスイス出身の画家の単独章もあったり、なかなか多彩な趣あった今回でした。

関連サイト:チューリヒ美術館展 公式サイト
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             <チラシ>

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by MIEKOMISSLIM | 2014-11-09 01:09 | 芸術 | Trackback | Comments(2)


九州・沖縄の物産展

先日4日(火)、10月29日~その日までの小田急新宿店の九州・沖縄物産展に母と行ってきました。

母との物産展巡りは、一昨年正月に秋田みちのくのに行って以来。やはり3.11以来の自粛モードで足が遠のいていたけれど、たまたま頂き物で百貨店で使える商品券が手に入ったのもあって、久方に再開、

火、水とたまたま仕事が空いて、母と相談して行ける時に、と、母とその物産展~国立新美術館でやってるチューリヒ美術館展巡りの予定に。

私は中野へ寄ってから、昼頃、出掛けていた母と新宿の地下鉄改札で待ち合わせ、小田急の11Fの催し物会場へ。


イートインは長崎中華街「蘇州林」のちゃんぽんのみ、一応上階のレストラン街も覗いたけれど、結局ちゃんぽんにすることにして、商品券のおつりは出ないので、普通、上、極上タイプの内端数が少ない、母は上ちゃんぽん、私は上皿うどんに。

メニューポスターに載ってた具は、どちらも、特選長崎素材として、五島の車海老、五島の剣先イカ、五島魚のすり身、ぶつ切り特上ちくわ、島原の芳寿豚、旬の野菜3種として、いんげん、青梗菜、対馬の原木椎茸。

私の皿うどん(↓)は、麺は堅焼きそばを細かくしたようなパリパリ感で、様々な具と滑らかソースにマッチ、
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母のちゃんぽん(↓)も、いつかこういう機会でちゃんぽんにした時、歯の具合で噛み切れなかった具がそこそこあった覚えで、どうか?と本人も私もちょっと心配だったけれど、

今回はそれは少し青梗菜だけだったようで、汁も美味しかったようで、2人共まあ満足。
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で、チューリヒ展に向かったのだけれど、乃木坂の駅で改札階へのエレベーターを降りた所に、国立新美術館が火曜休館日、の看板・・。

思えば美術館はほとんど日曜にしか行かないし、平日休みはてっきり月曜だと思ってて確かめず失敗。母も、あれ、ここまで来て・・と苦笑い。仕方なくUターン。

出直しはいつにしようか?と思案、いっそ明日か、今月の行けそうな日曜、とか、母はまあどちらでも、という感じだったけれど、結局やはり行ける時に、と、翌日仕切り直し。

まあもしも火曜休館、と判ってたら、この日最終日のこの物産展は見送りにしてたし、とりあえずこの日は久々の物産展巡りで、久方の本場ちゃんぽん味わい、というイベントでした。

関連サイト:長崎中華街 蘇州林 サイト
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by MIEKOMISSLIM | 2014-11-08 00:06 | グルメ | Trackback | Comments(0)


私の暮らしかた / 大貫妙子(’13)

先日、昨年秋に出た大貫妙子新刊エッセイ、「私の暮らしかた」を読み終えました。

これも、先日の「ユーミンの罪」に続き、年頭位に図書館に予約していたのが、先々週末ようやく連絡。こちらも私の後に35人待ちで、なかなかの人気ぶり。今手元に大貫著作「神様の目覚まし時計」「散文散歩」があって、それ以来。


やはりあっさり読み易い文体で、葉山の自宅での、自然志向らしい暮らしぶり、野良猫達、両親、近所とのローカルエピソードや、田植え、皮むき間伐ツアー参加、旅番組での離島訪問など、相変わらずアクティブな活動ぶり、

折々環境問題への考察や率直な気持ち、など綴られてて、音楽の章も少しあったけれど、一番印象的だったのは、近年相次いで他界したご両親とのエピソード。


「空蝉の夏」の章で、お父さんの大貫健一郎氏について書いてあって、かつて特攻隊員で、実際出撃、その後も、あわや、という所で何とか一命をとりとめていて、実際の特攻攻撃の杜撰さ、無茶苦茶な実態が色々と大貫さんの文を通して語られてて、

改めて、戦時中の混沌の中で否応なく散らされた多くの命、このお父さんが「運命の分かれ道」で生きながらえたからこそ、その後大貫妙子というミュージシャンも生まれた、というようなちょっとした感慨も。

章の最期に、大貫氏へのインタビューを元にしたNHK番組があって、のちに、大貫氏と渡辺考共著「特攻隊振武寮ー証言:帰還兵は地獄を見た」という本が、’09年講談社から出ている、と付記が。


ご両親は晩年、葉山の家で大貫さんと同居してたようで、「ともに食べる喜び」の章で、元々本人も、

>食事は私にとって、音楽を作ることと同じくらい楽しくなくてはならないし、手の抜くことのできない行為なのだ。<

というように、元々本人も食にはこだわりあるようだけれど、高齢の両親のため、内容を考えてマメに食事の準備する様子。


でも、お父さんが寝たきりになり、家での介護も大変、そんな中お母さんが急に倒れ、脳幹出血で意識が戻らず、大貫さんは、決まってるコンサートをキャンセルできず、

終わるまで三日間だけ頑張って。と懇願、その後弟さんとの電話で、血圧が下がって、今日が山かもしれない、ときいて、お母さんの写真を胸に、再び懇願、

お母さんは私が音楽を続けることを誰よりも応援してくれていた、きっと聞き届けてくれると妙な確信があった、そしてコンサートが終わった翌日未明亡くなった、というような経過、

その後の淋しさが「お母さん、さようなら」の章で綴られてて、次の「ノラと私のひとりの家」冒頭で、その一月後にお父さんも亡くなった、とのことで、今もなぜふたりがここにいないのかよくわからない。・・というようなくだり。

何だか、今まだ近くに住む私の母は元気ではあるけれど、今回こういう老いた両親との死をもっての別れについて率直に書いている辺りを読んで、

同じ独身である我が身にも一部重なって、やはりとにかく今に至った状況で、母との時間は、悔いないように大事にしておかないと、などと少ししみじみした次第。


大貫さん本人は、それはまあ淋しいだろうけれど、音楽という世界もあるし、その関連で札幌の方にも住居があるようだし、兄や弟、友人知人層もいて、

葉山の家にしても、一人住まいにはなったけれど、折々登場するノラ猫達とのほんわか交流、気心知れてそうな近所の人々との交流もあって、

本人もマイペースにポジティブな姿勢で、そう侘しい孤独な境遇、という感じはこの本を読む限りはしないのだけれど。<(C)(株)新潮社↓>

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「散文散歩」の最後の方にも、両親や弟さんについての章があったのだったけれど、今回思ったよりも、身辺の老いた両親、その介護問題についても率直に語っていて、

やはり音楽での、ヨーロピアン路線での洒脱なエレガントさ、アコースティックライブでの研ぎ澄まされた歌声の崇高な佇まいイメージ、からは、やや飛躍ある真摯な地道さ、という感じ。


そこら辺、大貫さんと同じ様な世代ではあっても、世田谷の家で暮らし、夫婦で音楽界を様々なカードを切りながら走り続ける煌びやかさ、のユーミンは、そういう意味では、日常レベルでは我が身に置き換えようがない、やはり異次元世界の存在、という感じも改めて。

でも大貫さんにしても、やはりまあ音楽業界の一人者たる、というか、草むしりやボランチィア的な自然の中での作業を厭わない庶民っぽいラフさもあるけれど、

食にしても、自分の米のための秋田の田、とか、名古屋のメーカーの注文後1年待ち!の鋳物ホーロー鍋、とか、

どうも夏でもエアコンを一切使わない、料理に砂糖も使わない、とか、一般人からはちょっとマネのしにくいこだわり、ストイックさ、もちらほら、だけれど、やはり食というのは生活の中で大事な要素、とも改めて思えたり。


今回、折に旅ルポはあったけれど、海外編は「ナマケモノを見に行く」のコスタリカのみ、まあ昨今のエボラ熱騒ぎで、「神さまの目覚まし時計」の頃のようなアフリカ旅行、なども難しいだろうし、

’06年の文である「十八年目のただいま」の章で、9.11テロの衝撃で、以降ばったりと国外へ出なくなってしまった、とのこと。

では何が楽しいか、というと、やはり音楽につきてしまう。とのことで、今回音楽のことに触れてるのは章では「歌う私、歌わない私」、坂本龍一とのコラボアルバム、そのツアーについての「ツアーの日々」、

3.11震災での犠牲者の鎮魂の趣旨もあった高野山でのコンサートの「高野山で歌う」、など。


葉山の家を持つ前、東京で、ソロになって徐々に収入が増え始めて段々広い部屋に引っ越していったけれど、初めての一人暮らしの頃は畳4畳半+3畳の台所の木造アパート、

SUGAR BABEの頃は、どこへ行ってもヤジを飛ばされ、応援してくれたファンもいたけれど、その頃のいい思い出がない、とのことで、今となってはの超名盤「SONGS」の頃の、本人の実情改めて、だったり、

最後の「荷物をおろして」の章で、

>ソロ活動に写って40年経って、山下達郎さんと会うたびに、「こんなに長く続けるとは思わなかったね」と話す。彼のようにバリバリの現役がそんなことを口にするほど、商業音楽の地盤はつねに不確かなものだ。<

・・アルバムを録音してきたスタジオも次々閉鎖になって、レコード~CD~配信ダウンロードになって、という状況で、というような状況は認識、でも、

>流行というのは、忘れた頃にまた同じようなものがまたやってくる、結局、創る者は自分の色を鮮明にして、愚直にやり続けることで、流行とは別のところに自分を築き上げていく、

音楽にかぎらずそういう人を私は支持しているし、そうやって長く続けていく人はどんどん自由になっていく。<

などというくだりは、何だかこの人らしい、という感じ。


最後の方で、声帯の衰えを自覚したらすっきり止めようと思う。それはそれとして実は、ごく最近、歌うことが楽しいと思えるようになった、

ゴールが近くなってきたことが心境の変化の理由なのかもしれない、だんだん荷物を下ろしていくようで気持ちが軽くなる、などとあって、引き際への意識、も感じられるような。

先日トリビュートアルバムはチェックしたけれど、思えばこの人のコンサートはご無沙汰、近年のニューアルバムもノータッチ、

折にテープやCDで’90年代までのを流す位だけれど、浮世離れした清涼ボイスで、多少煮詰まった時にも心に風穴を開けてくれる、私にとっては貴重なミュージシャンの一人。

いつぞや渋谷でだったかのコンサートで、公演後恒例のステージへの行列に加わって、花を渡して「お体大切に頑張って下さい」と声はかけたのだったけれど、

やはりその有り方は違っても、ユーミン同様、末永く活動していて欲しい1人、という感覚改めて、というこの1冊でした。

関連サイト:Amazon 「私の暮らしかた/大貫妙子」大貫妙子 公式サイト
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by MIEKOMISSLIM | 2014-11-03 01:30 | 本・音楽 | Trackback | Comments(0)

    

’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!
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