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’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!

by MIEKOMISSLIM

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中間テスト対策終了

今週月曜で、今回の中間テスト対策が終わってました。今回平常に+分は、いつもの私立美大付属高3年女子の数学60分×4回。

それと、普段は数学のみで、先週半ばに中韓が終わった都立高1年男子が、お母さんの意向で来月6日の英検準2級対策用に90分×2回。


まあテスト対策はいつものような、だけれど、先週半ば、テスト3日前の私立中2女子が平常授業の開始時間に現れず、連絡もなし。

お母さんは仕事で多忙気味で、この生徒もクラブで疲労がち、家で一人でいる時に寝過ごしてしまって、お母さんにこちらから携帯で連絡~近くのお祖母さんに起こしに行ってもらうなりして、時間ずらして開始、というのは折にあるパターンなのだけれど、

この日は本人、お母さんの留守電に2回ずつメッセージ入れても、開始から3時間位経っても音沙汰なし。まあ色々あっても、こういう風に振替でもなく、平常の時間帯に現れず、かつ本人とも親御さんとも連絡取れないまま3時間、というのは初ケース。

すでに10時だし、もし連絡ついてもこれから開始、というのはちょっと考えにくいし、一応双方の留守電には入れてるし、遅くても明日にはどちらかから連絡あるだろうし、

何か突発的な事故とか不幸ごとetc、というより、多分爆睡してしまってて、お母さんにも仕事中で伝わってないかだろう、とは思いつつ、

何だか落ち着かないし、家電は留守電でなくFAXになってて、一応こちらに文面でも入れておこう、と思ってスタンバイして電話したら、意外にも本人が出て、「どうしたの?!」と聞いたら、

やはり寝込んでしまってて、目覚ましも止めてしまってて、今この電話で目が覚めた、とすまなそうで、まあとりあえず連絡ついて一安心だけど、という次第。

でもテスト範囲も広くて、まだ手付かずの所も多々あるし、仕上がり具合もいつもながら怪しげだし、その明後日もテスト前日長めで振替で入れているけれど、

その日もその時間帯やはり家に一人らしく、今日のようなことがあったらまずいし、携帯でなく家電の方が音的には効くようで、その日、次の日と、家電に開始20分前に、モーニングコールならぬイブニングコール。

その後やはり直前の日には、家に姉なりお母さんなりがいるようで、しなくてもOKだったけれど、まあ余りそういうのが癖になっても何だか?だけれど、テスト直前位は今後もあるケースかも。


英検対策の高1生は、今回初の準2受験のようで、折に聞いてる学校の英語授業の様子だと、中高一貫校だけあって、中3のうちから数学同様割と標準の高校レベル文法、単熟語は出てきてるようで、その分にはいいけれど、

本人も、学校で2級の練習をした時半分位は出来たそうで、先日漢検の準2級も受かったし、多分平気、と余裕ムードで、先月から貸してた対策用問題集もほぼ手付かずのままのようで。

まあ6割取ればいいんだけれど、3級のような訳にはいかないし、なめてると危ないわよ、とは言ってたのだけど、

先日1回目をした時、問題集の模試の所の記述問題2回分をやってみたら、合格ラインやや下と、ライン上、結構まずいかも、とやや焦り気味、

まあ中韓の数学は、数Ⅰ、Aともそこそこ良かった方だし、普段英語はノータッチで、まあ2回ではせいぜい整序問題のコツチェック、位で、色々は無理だし、そう責任を感じる訳ではないのだけれど、明日2回目、

場合によっては、来週の平常の数学を、丸ごと英検対策にするのもどうか、だけれど、半々位にするか、お母さん打診するかも、という状況。


そういう所で、まあいつもながら、出来る範囲でやれる事をそれなりに、という所です。

関連サイト:個人学習会 高円寺教室 サイト
関連記事:ある少年(’07)一息(〃)夏期講習(〃)再会(〃)
合格・ブログサービス終了(’09)受験シーズン終了と新入会(〃)春期講習終了・新年度と新入会(〃)中間テスト対策終了(〃、1学期)期末テスト対策終了・夏期講習(〃)夏期講習(〃)夏期講習前半終了夏期講習終了中間テスト対策終了・新型インフル(〃、2学期)期末テスト対策終了・冬期直前講習(〃)センター試験終了・インフル余波(’10)冬期直前講習と期末テスト対策終了(〃)春期講習終了(〃)中間テスト対策終了(〃、1学期)期末テスト対策終了(〃)夏期講習前半終了(〃)夏期講習終了(〃)中間テスト対策終了(〃、2学期)期末テスト対策終了(〃)冬期直前講習(〃)冬期直前講習終了(’11)学年末考査対策終了(〃)入試ネット投稿(〃)塾HP再作成(〃)中間テスト対策終了・新入会(〃、1学期)期末テスト対策・夏期講習(〃)突然の別れ(〃)塾広告ポスター(〃)夏期講習終了中間テスト対策終了・新入会(〃、2学期)期末テスト対策終了(〃)冬期講習終了(’12)学年末考査対策終了(〃)春期講習(〃)春期講習終了(〃)中間テスト対策終了・新入会(〃、1学期)期末テスト対策終了・新入会(〃)夏期講習(〃)夏期講習終了(〃)中間テスト対策終了・新入会(〃)期末テスト対策終了(〃)冬期・直前講習、新入会(’13)直前講習終了・学年末考査対策終了(〃)中間テスト対策終了(〃、1学期)期末テスト対策終了・新入会(〃)夏期講習終了(〃)中間テスト対策終了・新入会(〃、2学期)期末テスト対策終了(〃、2学期)冬期講習終了・一時復帰(’14)学年末考査対策終了(〃)春期講習終了(’14、1学期)中間テスト対策終了(〃)期末テスト対策終了・新入会(〃)夏期講習終了・新入会(〃)中間テスト対策終了・祝合格(〃)期末テスト対策終了・新入会・祝合格(〃)冬期講習終了(’15)学年末考査対策終了(’15)春期講習終了(’15、1学期)


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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-30 23:50 | 仕事 | Trackback | Comments(0)
一昨日27日(水)、新宿明治安田生命ホールで来月5日公開の「靴職人と魔法のミシン」試写会、「いい加減な・・・」ブログのYamato(いい加減人)さんとご一緒して見てきました。


a0116217_242464.jpg監督はトム・マッカーシー、俳優でもあって、私は見ていた中では「カールじいさんと空飛ぶ家」の原案、脚本を手掛けてたそうで。

主人公はNYで小さな靴修理屋を営む靴職人マックス(アダム・サンドラ―)、彼がふとしたことから、店の片隅にあった旧式ミシンが”魔法のミシン”であることに気付いて、

色々騒動に巻き込まれたり、活躍したり、というヒューマンコメディ。<→チラシ>

そのミシンで修理した靴を履くと、瞬時にその人物に変身する、というファンタジーで、マックスは序盤はそのマジックでの非日常の刺激に高揚、次々利用していくけれど、

まあ舞台もNY、結構危ない目にもあいながらのサスペンスっぽい所もありながら、ちょっと「ひみつのアッコちゃん」中年外人職人版というか、その変身で周囲に巻き起こす状況のコミカルさ、

年老いた母シムキン夫人(リン・コーエン)への、ややほろ苦い魔法の使い方の温かみ、などもあったり、仄かに人情味も漂ってて、なかなか面白かったという後味。


ダスティン・ホフマンがどんな役か?も注目だったけれど、マックスの、近年家を出たきり音信不通の父アブラハム役。

終盤、意外な形で彼の秘密が明かされるキーパーソンで、私はホフマンは、声優をしてた「レーシング・ストライプス」、姿は「ネバーランド」以来、久方に見てやはり年は取った、とは思ったけれど、渋い風味。


劇中しみじみシーンとして一番印象的だったのは、マックスが演出したアブラハムと母の再会食事シーン、その後の母の運命も含めて、だけれど、

この母役のリン・コーエンは、これまでどうも覚えなかったけれど、耄碌気味ながら、マックスを気遣い、失踪した夫アブラハムへの思いを湛えてた風情など、ホフマンに劣らずなかなか味わい深い物腰で、登場した女優の中で最もインパクト。


a0116217_1402031.jpg5/30追記:あまり事前に詳しい内容はチェックしておらず、見る前には、ファンタジーにしても、子供も絡むような、もう少しほのぼの系、かと思ってたら、

意外な”中年男の変身もの”で、まあ「アッコちゃん」よりは、その人物の靴を履かないと、という制約はあって、マックスが変身するのはほとんど足のサイズが合う男性ばかり。<←チラシ裏>

唯一、赤いヒール靴を履いての女性に変身時は、女優ではなくアダム・サンドラ―がゲイ風?の女装してて、またこの姿で要のシーンで登場、

一番の悪役、黒人レオン(メソッド・マン)とのヤマ場の攻防シーンも、その女装姿、だったり、そのレオンとに成りすました時の、彼のセクシーな恋人との際どいやり取り、

また靴の持ち主が故人になってたようでゾンビ風老人に変身、その姿に戦いたワル達から逃れられたり、通りすがりの人々に怖れられたり、というような色々コミカルシーン。


また靴のヒューマニズム的、というか人情味ある使い方では、まず母のための、ということと、

ワル達に捕まってる時耳にした、ビルからの立ち退きを巡る老人ソロモンの危機を救うため、終盤躍動、一瞬これは本人なのか?マックスが変身してるのか?という目まぐるしさもあったけれど、そこら辺は正義の味方風だったり。

魔法のミシンは、マックスのだったかアブラハムのだったか、祖父の代に、親切のお返しに客が置いていって、代々受け継がれてたもので、

アブラハムも、もしかしてマックスのように靴マジックの危ない使い方をして、身を隠すはめになった?過去があるのかも、とも思ったけれど、

終盤、隣の世話役的な理髪店主ジミー(スティーブ・ブシュミ)絡みで、そのマジックを家族への配慮のため使ってた、と判ったり、そういう、ギャグっぽいコミカルさだけでなく、ヒューマニズム的なエキスも入ってて、

ロマンス、という部分では、マックスが序盤少し心ひかれる、地域活動に熱心な女性カーメン(メロニー・ディアス)が、ソロモンの件で男気を見せたマックスに好意、発展の兆し有りそうな?という位だったけれど、

会場で配られてたアンケート用紙で、誰に一番共感できるか?という問いには、どうも男性陣には皆難しく、主な女性陣も、母シムキン夫人、というには何だか切なすぎるし、

半悪役エレーン(エレン・パーキン)にも特に、だし、結局そう要の人物という訳ではないけれど、なやはりこの真っ当でしっかり者のこの中では一番等身大っぽい女性カーメンかも、という所に落ち着き。


そういう所で、前述のようにやや当初のほのぼのファンタジー?という予想とは違った作風だったけれど、それなりに人情味も漂って、NY下町舞台の変身騒ぎを楽しめたヒューマンコメディでした。

関連サイト:靴職人と魔法のミシン公式サイト
関連記事:カール爺さんと空飛ぶ家(’09)地球街道 「卒業」ロケ地レーシング・ストライプス(’04)シャーロットのおくりもの(’06)


  
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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-29 02:44 | 洋画 | Trackback | Comments(2)
気になっていた作品のDVD鑑賞、3作目でフランスのアニメ「夜のとばりの物語」を見ました。

これは「プリンス&プリンセス」「アズールとアスマール」など結構好感だったミッシェル・オスロ監督作で、「プリンス・・」のような、影絵の6話のオムニバス作品、

世界の様々なエスニックな場所を舞台にした「狼男」「ティ・ジャンと瓜ふたつ姫」「運命の都と選ばれし者」「タムタム少年」「嘘をつけなかった若者」「鹿になった娘と建築家の息子」。


a0116217_2445982.jpgまず最初やはり字幕版で見たのだけれど、夜電気を消した部屋で見たせいか、どうも鮮やかな色彩部分が目に眩しくて、字幕が見にくく、折に手で画面を一部隠して見たり。

劇場で同じ影絵の「プリンス・・」を見た時にはそんな感覚の覚えはなく、画面サイズによるのかもしれないけれど。<
<(C)ウォルト・ディズニー・ジャパン→>

で、再度日本語吹き替え版で見た時には、机のスタンドライトを点けてやや明るくしたのと、字幕なしだったので、確かに見易くなって、改めて、やはり黒のシルエットとコントラストの様々な色彩の鮮やかさにしみじみ感慨。


現代の都会の一角で、影絵制作会社?の男性2人と女性1人が、各短編のアイデアを出しながら企画→即実演、という構成だけれど、

一番インパクトは、5話目のチベット舞台の「嘘をつかなかった少年」。先日の大地震被害で今大変なチベット舞台だけれど、赤が効いた、エキゾチックで細かな文様の曼荼羅の装飾などが、映像的に一際鮮やか。

ただこの「嘘を・・」は、お話的には一番気に入らず。決して嘘をつかない、という評判の若者を巡って、王と隣国の王が領土の賭けをして、隣国の王が自分の美しい娘を若者の元へ送り込み、

娘は病気のふりをして、唯一の助かる方法は若者が王から預かり、話も出来る大切な仲間である馬の心臓を食べることだ、と迫り、娘に一目ぼれしていた若者は、その葛藤に苦しんで、

それを知った馬が自ら薬草を食べて死に、断腸の思いで若者が心臓を差し出した時には娘は去り、後で陰謀に気付くのだけれど、王達の前で、騙された自分の愚かさのせいで馬が死んだ、と、やはり嘘はつかず、

自分の卑しさと彼の高潔さを認めるその娘を、やはり愛している、と許して結ばれる、という内容で、まあそもそも、唯一の治癒方法が馬の心臓?というのを、何を根拠に?と、疑いもせず真に受けるというのも変すぎで、

一旦は卑劣な娘、と侮りつつも、親しい馬を殺させるという状況に平気で仕向けた娘をあっさり許してハッピーエンド?というのも、まあお伽噺、ではあるけれど今一解せず。

特典映像のインタビューで、オスロ監督はこの話について、

>善人の私には考え付かない物語で、いかにも憎むべき王女、私が思いつかない話だからこそ興味をひかれる、とのことで、

元にしたチベットの話ほど耐え難い結末ではない、悪ではなく善が死に、厳しい話だけれど、一つの勝利も語られ、それは嘘をつかない若者の勝利であり、

もう一つ大切なのは許すことで、その術を知ってるから呪いを解くことができ、その技術は車の運転のように役立つ<

などと語ってて、どうもこのルーツのチベットの話はもっとシビアで、それを多少なりともソフトに脚色したようではあるのだけれど。

苦しむ若者のため自ら死を選ぶ”善”の馬メロンギは、フランス語版ではオスロ監督自身が吹き込んだバージョンをそのまま使用したそうで、日本語吹き替え役が西島秀俊。


お話的に好きだったのは最初の「狼男」で、騎士の青年が、自分の花嫁候補の姉妹の内、誤解で獄中の自分を救ってくれたと思った姉の方を選んで婚約するけれど、

姉は実は彼を愛してはおらず、月夜の晩に狼に変身する、と秘密を打ち明け目の前で狼にの変身した彼を毛嫌い、

彼が姉を選び傷心の妹は、その狼に熊から襲われたところを助けられ、その青年とは知らずに、獄中の彼を救ったのは自分だと打ち明け、青年は真実を知って、

姉が井戸に捨てた、人間に戻るための首輪も妹が拾ってきて、無事人間に戻った彼は、姉と決別、姉の方も、狼になる男なんて、と嫌悪するけれど、

妹はそれでも彼を愛する、と宣言して、こちらの方は、まあ勧善懲悪のまともなハッピーエンド。この話も、劇中、狼になってた青年が妹を背に乗せて歩く月夜の森、湖など映像もなかなか綺麗。


その他、面白かったのは「タムタム少年」。アフリカの村で、太鼓大好き少年タムタムが、その太鼓好きを周囲の大人達から疎んじられていたけれど、

魔法の太鼓を持つ達人らしき老人から手ほどきを受け、彼が太鼓を叩けば周囲の人々が踊り出す、という域になって、

瀕死の王を蘇らしたり、村に攻めてきた相手軍を躍らして追っ払ったり、英雄になる、という、彼の太鼓で人々が踊り出す様など、コミカルで小気味いいコンパクトさ。


その他「ティ・ジャンと・・」では冒頭のカリブの島の色彩豊かな自然の明るさ、「運命の都・・」では、実際神への生贄の風習が盛んだったらしいアステカがモデルらしいけれど、

巨竜のような守り神を殺して娘を救い、いわば洗脳されている民衆に、労働と祭りの必要を説いた青年の怖れ知らずの勇気、

最後の「鹿になった・・」では、凶暴な魔術師の婚約者から、恋人を救い出したものの、詞かにされていまった彼女を元に戻すため、青年が相談役の男と訪れる、柔らかいブルー色調の森、光が飛び交うあでやかな”愛撫の妖精”の宮殿、

また実は鹿でなく、カラスにされていて、気付いてもらえず彼らに付いていってた娘が、娘を救うための旅を決意した青年に撫でられてめでたく元の姿に戻ったり、というハッピーエンドで締め、なのも後味良く。


そういう所で、久方の独特のオセロ影絵アニメ、とにかくシンプルな黒のシルエット造形+際立つ色彩の美しさの映像美堪能、

特典映像でオスロ監督が語ってた中で、(この作品を)見た後で、見る前より寛大で気楽になれればいい、というのもちょっと印象的で、何だかその言葉によって味わいが増したような、という気もするこの作品でした。

関連サイト:夜のとばりの物語 公式サイトAmazon 「夜のとばりの物語」
関連記事:プリンス&プリンセス(’99)(’04)キリクと魔女2(’05)アズールとアスマール(’06)

マナに抱かれて(’03)トニー滝谷(’04)カナリア(’04)さよならみどりちゃん(’04)メゾン・ド・ヒミコ(’05)好きだ、(’05)神童(’06)春、バーニーズで(’06)風立ちぬ(’13)<1>


  
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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-27 02:45 | 洋画 | Trackback | Comments(0)
久方のDVD鑑賞2作目、先日の「アナ雪」に続き、やはり未見だった「新しい靴を買わなくちゃ」を見ました。


これは「ハルフウェイ」と同じ監督北川悦吏子&プロデュース岩井俊二のタッグ作、ということと、「Love Letter」以来の岩井監督&ヒロイン中山美穂コラボ作、舞台がパリのラブストーリー、とのことで、気にはなっていた作品。

また、この音楽担当はが坂本龍一だった、というのは今にして知った次第。


a0116217_20315732.jpgパリで一人暮らしのヒロイン勅使河原アオイ(中山)と、偶然出会った日本から来たカメラマン八神千(向井理)が過ごした3日間の出来事、という物語。<(C)キングレコード→>

映画での中山美穂の姿も私は久方、冒頭登場した時には正直、巷で折に言われるような”劣化”というのは失礼だけど、やっぱり歳はとったかも、という印象ではあったけれど、

さすがに10年程になるのか、私生活で結婚後のパリ在住歴で、流暢なフランス語、一回り近い年下になる向井理演じる青年をナビゲートして迷子状態から救う、現地の年上女性らしいリード面も見せつつ、

泥酔状態になってしまって、送られ、家に招き入れる成り行きになった彼に、愛着を持ちようになって、辛い過去も打ち明けたり、自然に接近しつつも、

相手はすぐに日本に帰る身、引き留められはしない、という切なさのある役柄を、今のこの人なりにキュートにこなしてたのでは、という感じ。

近年離婚報道もあったけれど、やはり「Love Letter」の頃からは、私生活でも色々経て、パリ在住歴も含めて、今のこの人での大人版岩井色作品、と思えばちょっと感慨も。

      
5/25追記:まあ不自然さといえば、出会ったばかりの旅人青年に、異国のラフ感覚+同じ日本人愛着、というのもあるかもしれないけれど「勅使河原だと呼びにくいから、アオイで」などというのとか、思えばちょっとあざとい?感じもしたり。

元々日本で美大を出て、単身パリに来て画廊で働いていて、フランス人画家と結婚・離婚、仕事はあるけれど、1人暮らし、という境遇にしては、

パリの割と中心地らしき所で、結構な広さの家に住んでて、というのもやや?で、別れた時に子供が出来ていてその子を産んでシングルマザーに、という経過で、

その画家からそれなりの仕送りなりがあったのか?そこら辺は触れられてなかったけれど、仕事にしても、大手の会社でバリバリキャリアウーマン、というより、

ローカルっぽいフリーぺーパーの編集をボチボチ、という感じで、パリの実際の住宅相場って詳細不明だけれど、どうもあの住居の生活水準が謎?だったり。


そこら辺、突っ込み所はご愛嬌、だけれど、相手の青年、千については、向井理演じるソフト路線、そもそも人当りいいキャラ?にしても、アオイへの接近の仕方が妙にナチュラルすぎ、

パリに来た理由も、妹スズメ(桐谷美玲)の恋愛沙汰でお伴として連れられて、だし、一見優柔不断、でもありながら、一応現実味があったのは、不平不満だらけの日本でのカメラマンの仕事、だけれど、

やはりその仕事を軸足にはしていて、アオイに魅かれる部分はありながらも、刹那的な恋に溺れるわけでなく、日本へ戻る、という意識は通していた、という点。

だからアオイとの距離もそれなりにキープ、彼女の家での2晩目も、ムード的には一線を越えて結ばれても、という流れはありながら、少なくても映像では、彼女を癒すハグどまり。

多分、映像外でそれ以上に進んだ?という印象も、その後の流れからは受けなかったのだけれど。それは、息子を亡くしたというトラウマの告白、辛い過去を持つ彼女のピュアさを感じて、という部分と、

彼女側が強く押せば、そういう関係もあったかもしれないけれど、彼女も、劇中故郷であるらしい東京への望郷の気持ちをちらつかせたりしていながらも、やはりパリの住人、

彼は所詮束の間の旅人、深入りは色んな意味で無理、という意識があったからこそ、揺れる気持ちはありながら、切ないけれど淡い交流で留まった、

所々好意の告白っぽいジョブのようなやり取りもありつつ、大人の中山美穂が演じながらも、結局ある種品のいい純愛物語だった、という点もこの物語への好感点。

坂本龍一音楽は、特にそういう終盤の微妙な揺らめき、切なさ感に寄り添っていたような感じ。


また、同時進行的だったもう一つのサブのラブストーリー、スズメとアーティスト志望のカンゴ(綾野剛)カップル、

こちらは、もしかして「ハルフウェイ」の北乃きいと岡田将生のように、設定だけは決まってて、やり取りは2人任せのアドリブ科白?と思うような節も折にあったのだけれど、後で、この2人のシーンについてはほとんどアドリブだった、と見かけてやっぱり、と納得。

ケジメをつけにパリに乗り込んできて、ストレートに思いをぶつけるスズメ、その思いを受けきれないカンゴ、というナマっぽさもあって、辛いけれどスズメの決断がきっぱりした結末で、これはこれでやはり好感。

桐谷美玲って近年、ニュース番組とかで見かけて、美人だけれど硬派っぽい印象だったけれど、こういう、女の子っぽい役もしてたのだった、と。

メインカップルについては、中山美穂インタビューで、彼女はアドリブは禁じられていた、そうでだけれど、

一つのヤマ場だった2晩目のハグシーンや、終盤、千がタクシーに乗り込む直前の別れのシーン、などは、やはりもしかして、少なくとも向井理はアドリブだったのでは?と思ったり。

またこのメインカップルは、後日談でタイトルの”靴”絡みエピソードで、パリでのアオイとの出会いで一皮むけた千、そして悲しい過去から一歩進むアオイ、というニュアンスもあって、この2人の今後?という含みも少し漂ったり、という仄かな明るい後味。


それと、この作品エキスとして、やはり私は未踏のパリ。観光地ばかりが舞台だった訳ではないけれど、凱旋門、シャンゼリゼ通り、ジャンヌ・ダルクの像、セーヌ川、その河畔のノートルダム寺院、エッフェル塔など、

やはり同じパリ舞台ではあっても洋画とは違う、迷子同様の千がアオイに携帯で案内されて歩く街並み、2人で乗ったセーヌの遊覧船など、日本人目線での、ちょっとした観光気分味わい、という趣も。

家並みが低いから何処からでも見えるエッフェル塔が、心の拠り所、というようなアオイの言葉もあって、

なるほど、ビルだらけの東京では、東京タワーやスカイツリーなんて、そういう訳にはいかないはず、と、改めて低い街並みのパリのエレガントさ、を思ったり。


あと目に残ったのは、撮影自体は岩井監督自身ではないのだろうけれど、折々の”逆光”シーン。ああ久方の岩井(関連)作品、という気がして懐かしかったり。


そういう所で、「ハルフウェイ」の北川&岩井色を思えば、こういう合う種のラフさ、というのも路線かもしれないけど、

近年の中山起用作品、としては、息子を亡くした悲しみを切々と語るアオイ、というのは、一瞬、最近離婚して一人息子の親権は元夫、という中山美穂、ということも重なったりして、やはりこの人も色々経てきての、こういう役柄、とも思ったり。

でもまあ全般として、思ったより何というか、可愛らしく頬笑ましい、パリ舞台ラブストーリーでした。

関連サイト:Amazon 「新しい靴を買わなくちゃ」象のロケット 「新しい靴を買わなくちゃ」
関連記事:ハルフウェイ(’09)市川崑物語(’06)虹の女神/Rainbow Song(’06)ニューヨーク、アイラブユー(’09)中山美穂ハナミズキ(’10)BECK(’10)NANA(’05)

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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-24 00:45 | 邦画 | Trackback(1) | Comments(0)
先日から久方にDVDレンタルの機会、遅ればせながら、どういうものだろう、とずっと気にはなっていた「アナと雪の女王」を見ました。


再生し始めて、本編で最初出てきた音声は日本語版、やはり英語版+字幕の方で見たくて色々操作してみても、どうも切り替えがうまく行かず、

まあ色々話題になってた神田沙也加+松たか子の吹き替えと歌を聞いておいても、と思い直して、字幕は操作出来たので英語の方にして、鑑賞。

見終わった語、メニューボタンでDVDのメニュー欄で音声が切り替えられると判って、再度英語版+日本語字幕で鑑賞、そしてもう一度日本語+英語字幕で、結局3度。


そういえば姉妹の話、とは聞いてたのだけれど、両親に先立たれてしまう、アナがアレンデールという一国の王女、エルサが女王になる姉妹、とは知らず、

序盤の姉妹の運命を左右したアクシデント~ラスト大団円まで、姉妹間の感情の揺れ動き、またラブストーリー、雪に閉ざされた国の成り行き、などなかなかずっと目を離せない展開。

そしてやはりスパイスは、さすがに久方に見たディズニーのミュージカルアニメ、折々に登場人物が自分の心情を歌い上げるシーンの数々で、

一番インパクト、といえばやはり例のレリゴー、「Let It Go」♪ありのままで~で、これって自由への賛歌っぽい印象だったけれど、終盤ヤマ場で、ではなくて、

ああいう風に一人冬山に身を潜めたエルサ(イディナ・メンデル/松たか子)が自分を解き放つ、いわば孤独な開き直り、的な状況での熱唱だった、というのはやや意外。

最初に聞いたのが日本語版の松たか子の方のだったけれど、思えばこの人の曲で、これまでこういう熱唱タイプ曲ってどうも覚えなく、声優と共に新境地だったのかも。

    

    


次にインパクトは、エルサの戴冠式の日に、城が解放され社交の場に出られる喜びを歌うあな(クリスティン・ベル/神田沙也加)の「生まれてはじめて」で、

これも初めに聞いたのは神田沙也加版だけれど、城~街路、港へと歌い踊るアナの伸びやかな躍動感にフィット、色々困難に出会う前、アナの幸福感、というのが一番溢れていた明るいシーン、

    

    

神田沙也加の声優振り自体、というのも何だかあけすけなアナのキャラに似合ってた、という感じ。


それと、エルサが作ったひょうきんな雪だるまオラフ(ジョジュ・ギャッド/ピエール瀧)が、夏への憧れを歌うシーン、映像も雪だるま+夏の海、というミスマッチをコミカルに表現しててユニーク。

    

    


また、アナが幾度か、心を閉ざしてしまったエルサの部屋のドアの前で歌う「雪だるま作ろう」も、何だか後になって耳に残る一つ。

    

   

この曲でちょっと引っ掛かったのは、最初幼いアナが歌う一番の最後が、日本語版の歌詞では「雪だるま作ろう 大きな雪だるま」だけれど、英語字幕では「It doesn't have to be a snowman」(それは雪だるまでなくてもいい)とあって?で、

英語版音声でも確かにそう歌ってるようで、日本語字幕で「別のものでも」と出るのだけれど、つまり雪だるま作りを誘ってはいるけれど、とにかく昔のように仲良く雪遊びをしたい、一緒に時を過ごしたいのだ、というアナの率直な気持ちで、

日本語版の歌詞で曲に合うようにこのニュアンスを入れるのが難しかったのかも、という微妙な所だったり。


5/21追記:そもそも「雪の女王」にインスパイアされた、というこの物語だけれど、エルサが自分の持つ魔力が妹を傷つけたことから、両親もその力を封印して人目から隠すように対応、

本人もその力に罪悪感を抱いて、アナとも距離を置くようになってしまい、戴冠式の日にその力を露呈してしまったことで、宮殿を追われるように出て山中に自分の”城”を築いて「雪の女王」になるのだけれど、

「雪の女王」物語の邪悪イメージの裏側の孤独感、自分の力への”怖れ”がエルサをかたくなにさせ、無意識にも街を凍らせ、訪ねてきたアナを再度傷つけてしまう、という、

”悪役”というには、たまたま特殊な力を持って生まれた少女が追いつめられた末そういう運命を辿る、といったナイーブな「雪の女王」設定。


また、その魔力をとかしたのは、我が身顧みず、ハンス(サンティノ・フォンタナ/津田英佑)の剣からエルサを救おうとしたアナの勇気ある無償の愛情で、その結果アナ自身も救われた、というのは、

やはり元祖「雪の女王」で、ヒロインの少女の勇気、愛情が女王の宮殿に囚われた少年を救う、という筋をベースにしてるのかもしれないけれど、

中盤、エルサの魔力に命の危機が迫るアナを救うのは、彼女と恋に落ちたかに見えたハンス、そしてクリストフ(ジョナサン・原慎一郎)か、という恋愛絡み、の流れだったのが、

瀕死の自分を救いに来たクリストフの姿を目にしながらも、あえてそれを振り払うようにエルサを救う方を選んだアナの選択、いくら確執があったにしろ、無償の姉妹愛だった、というのが特徴というか印象的。

またそれによって”愛”の感触を得たエルサも心を開き、魔力を王国のために使う、「雪の女王」から幸福な「巷の女王」に、という大団円で後味も和やか。


登場人物もバラエティがあって、ジブリものではないけれど、自分の持つ力から殻に籠っていた状況から、まず「雪の女王」へと、自らその力を解き放つエルサの展開、

そういう彼女の孤独を救うアナの、孤独感や、盛り上がったり裏切られたり、誠意を感じたりの恋心にも揺れながらの躍動感、勇気、など対照的なキャラのWヒロイン姉妹を軸に、

アナの恋の相手役として、最初ソフトな物腰で会うなり盛り上がったハンス王子と、最初は武骨な態度の貧しい氷商人クリストフ、というやはり対照的な2人、

クリストフの相棒のトナカイのスヴェン、ひょうきんな雪だるまオラフ、モンスター的キャラのエルサが作った氷の番人マシュマロウ(ポール・ブリッグス)、

雪山の不思議な店の店主オーケン(クリス・ウイリアムズ/北川勝博)、野心をちらつかせる貿易相手国のウェーゼルトン公爵(アラン・テュディック/多田野曜平)、

普段は石の姿の不思議な生き物のトロール達、クリストフの仲間で、その一人はエルサがアナにかけた魔力の処方を知るようで、序盤王と王女が訪ねていったり、中盤でもアドバイスしたり、という、

人物・ファンタジーキャラミックスで、善意的なキャラ、悪役、傍観的なキャラなど、バランスもなかなか。

監督はクリス・バックとジェニファー・リー、クリス・バックは見た中ではサーフィンものアニメ「サーフズ・アップ」の監督、

ジェニファー・リーは初耳だったけれど、序盤で国王(モーリス・ラマルシェ/根本泰彦)と共に消えたけれど、姉妹の母の女王の声優(日本語は最所美咲)もしていたようで。


「風立ちぬ」がアカデミー賞でノミネートされながらも、オスカーはこの作品に行った、というのが正直残念には思っていて、

作風的に比べてどちらがどう、というものではないかもしれないけれど、実際今回こちらをやっと見てみて思ったのは、

やはり根本のテーマ的にはこちらの方がはっきりしている、ということと、全編通してのメリハリ感としても、こちらになっても仕方なかったかも、とまあ納得、というか。

DVDでではあったけれど、思ったよりもトータル的に見応え感、という久方のディズニーファンタジーでした。

関連サイト:Amazon 「アナと雪の女王」象のロケット 「アナと雪の女王」
関連記事:サーフズ・アップ(’07)雪の女王<新訳版>/鉛の兵隊(’57)魔法にかけられて(’07)

フィルム空の鏡(’97)THE 有頂天ホテル(’06)HERO(’07)クリスマスの約束(’06)クリスマスの約束(’07)クリスマスの約束(’08)クリスマスの約束(’09)クリスマスの約束(’10)クリスマスの約束(’11)クリスマスの約束(’12)クリスマスの約束(’13)クリスマスの約束(’14)ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~(’09)名曲のかたわらに サハシあり~ギタリスト佐橋佳幸・30周年記念公演~ ALWAYS 三丁目の夕日(’05)日本沈没(’06)ゆれる(’06)虹の女神(’06)ユメ十夜(’07)(「市川崑物語」スレッドの10)、ALWAYS 続・三丁目の夕日(’07)僕達急行 A列車で行こう(’12)ー追悼・森田芳光監督ー

  

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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-20 00:50 | 洋画 | Trackback(1) | Comments(0)
先月18,19日東京国際フォーラムでユーミンがJUJU、秦基博、大沢たかおらと共に出演、演出正隆氏の「EARTH × HEART LIVE 2015」コンサート、22日にFM東京でそのライブ放送の録音を聞きました。


このコンサートについては初耳、’90年から始まって今回で26回目、FM東京主催で、アースデー、というのが4月22日、というのも初耳だったけれど、毎年この日前後に開催、ライブの模様は海外でも放送されてて、ユーミンは’04にも出てたようで。

これにユーミン出演、というのは知ってたけれどチケットは取らず。でもこのコンサートに福井からご参加の三国屋太郎さんのコメントで、ラジオ放送があるというのを教えていただいて、当日録音チェック、

まあ録音具合万全、でもなかったけれど、とにかくステージの模様、内容など判って、「北陸花紀行」に続いて、ユーミン関連ラジオ番組。

また、こういうユーミンのジョイント、というのは、大分前見に行った杉真理、故須藤薫との「ワンダフルムーン」以来、やや記憶おぼろげだけれど、同じ男女一人ずつとの、で、その時のコラボムードもちょっと浮かんだり。

     



観客は今から100年後2115年から2015年への旅をする、というコンセプトで、大沢たかおがそのナビゲーター、

また「JET STREAM」が100年後も続いてる、という想定で、そのDJとして現在から未来へのメッセージの巷の人々の素朴な手紙やメールを紹介、

その内容に沿ってユーミン、JUJU、秦基博の世間話っぽい会話が流れたり、ソロ、ジョイントで歌を披露していく、という感じ。

「JET STREAM」って、実はまだ実際続いてたのだったけれど、冒頭流れた懐かしいメロディ、大沢たかおの声も、こうしてナレーションを聴くと、あの眠気を誘う甘い感触の城達也が彷彿。


番組サイトにあったセットリストの中、★曲は放送されて、カットされてるのも6曲。JUJU、秦曲は初耳曲ばかりで一部歌詞で曲名チェック。

★Night And Day(JUJU)
 星に願いを(秦 基博)
 Chega de saudade(松任谷由実)
★メトロ・フィルム(秦 基博)
 ダイアローグ・モノローグ(秦 基博)
★鱗(秦 基博)
★リフレインが叫んでる(秦 基博+松任谷由実)
★ラストシーン(松任谷由実+JUJU)
★朝が来る前に(JUJU+秦 基博)
★Door(JUJU)
 S.H.E.(JUJU)
 桜雨(JUJU)
★奇跡を望むなら…(JUJU)
★初恋(秦 基博)
 Good bye friend(松任谷由実)
★やさしさに包まれたなら(松任谷由実)
★春よ、来い(松任谷由実)
★アイ(秦 基博)
★やさしさで溢れるように(秦 基博+JUJU)+ユーミン
★守ってあげたい(松任谷由実+秦 基博+JUJU)
★POST CARD(松任谷由実+秦 基博+JUJU)

セットリスト以外で最後に3人で「PRESENT」「卒業写真」


やはりジョイントだし、ユーミン曲もまあメジャー路線、そう渋いのはなかったけれど、今回一番インパクトユーミン曲、といえば、秦基博との「リフレインが叫んでる」。

秦基博は、近年名は知ってた程度で、今回初めてまじまじ聞いたけれど、ハスキー気味ボイスでなかなか聞かせるものが。

この曲はほとんどこの人のソロ、という感じでユーミンはポツッと2フレーズ位、というのは、あえて秦バージョンに任せた、という趣旨なのか?でもやはり曲自体懐かしさ。

    

「リフレイン・・」はYou tubeでJUJU版も見かけたし、どうせなら3人コラボでもよかったのに、とか。


全体の中で耳に残ったのは、JUJU曲「やさしさで溢れるように」を、セットリストだと秦+JUJU、になってるけど、明らかにユーミンも参加。

     

これは初耳のJUJU曲だったけれど、サビ展開が印象的、3人でのコラボでも厚みあって聞き応え。

それと、JUJU曲のユーミンとコラボの「ラストシーン」は、ユーミンが歌ってる時一瞬、近年でこういうユーミン曲があってもそう違和感ないような、という錯覚がしたり。


それと、秦基博のソロで、序盤で歌った「鱗」。

     


また、最初の曲、JUJUのソロ「Night And Day」も洒脱で、なかなかハマり曲。

     


放送カットされた中、特に残念なのは、ユーミンの「Good bye friend」もだけれど、序盤の「Chega de saudade(想いあふれて)」。これは私はナラ・レオン版で馴染みあったボサノヴァ、

     

ユーミンは原語で歌ったのか日本語版だったのか?原語版なら特に、「青い影」以外の珍しいユーミン洋楽カバー、で、生粋ボサノヴァをどう歌いこなしてたか?歌声だけでも是非聞いてみたかったし、流して欲しかった。   


終盤、3人で作った人曲「POST CARD」、

      

そして、アンコール的だったのか?JUJU曲「PRESENT」の中で、それにかぶさるようにユーミンが「春よ、来い」、秦基博が「鱗」をそれぞれ歌って3曲での3重奏、もちょっとスリリング、

まあユーミンは、歌声劣化などと言われながら、こうして歌の上手い自分より若い世代ミュージシャンとそれなりにコラボでも存在感、曲数的には2人より多かった訳じゃないけれど、

トリは帝劇舞台のように「卒業写真」で締め、というのはやはり貫録+2人からのリスペクト、という感じ。


今回このコラボ実現も、まあ2人のユーミンリスペクトもあって、とは思うけれど、JUJUのユーミン崇拝は知ってたけれど、秦基博も「晩夏~ひとりの季節」カバー、というのがあって、

     

やはり味わいあるし上手い、とは思うのだけれど、思い出すのは先日チェックの、小樽路上ライブでの石谷嘉章さんが、この曲も歌ってて、

     

正直どちらの方が上手いのか?心を揺さぶられるか?判定しにくいし、この石谷さんがああいう風に秦基博の代わりに東京国際フォーラムでユーミンとコラボしてて、そう違和感あるだろうか?とも。

まあ秦基博のように、自分のオリジナル持ち歌があるか?その完成度レベルは?というのは不明だけど、あくまで歌唱力だけ考えたら、ではあるけれど。


また、この「晩夏・・」カバーといえば平原綾香、だけれど、You tubeで、平原&JUJU版「晩夏・・」も発見、

     

なので、まあやや季節外れ曲ではあるけれど、出来たら3人コラボでのこの曲もあればよかったのに、とも。 


100年後の世界~今を繋ぐ正隆氏の演出は、「JET STREAM」を取り入れたり、穏やかな時間・空間のマインドトリップ、

大沢たかおが読むメッセージも、ユーミン帝劇でのある種の”アク”というより、割と素直な印象で、まあ音声だけで、ではあるけれど、巷の恋人との別れや、LINEでの居心地悪さ~難病の恋人エピソードなど、割と素直な心の機微の発信、という感じ。

今回正隆氏は、どこまで選曲にも関わったのか?一部、難病の恋人の話の後にJUJUの「奇跡を望むなら」だったり、という流れは見受けられたけれど、

ユーミン帝劇のように、逐一各メッセージでの展開を3人の歌にシンクロ、という趣旨でもなかったのだろうと。

ユーミンが3人会話の中で、人を信じられなくなったらお終い、でもそれが難しい、のようなことを言ってたり、ちょっと環境破壊の話題も出たりしていたけれど、

3人のラブソング中心の色んな歌で、たとえ100年経っても変わらない(変わるべきでじゃない)ものを確かめた、という感触がしたり。


そういう所で、とにかくラジオで聞くことが出来たこのイベント、思えば音声だけでのコンサート鑑賞って、昔テープを買った「YUMING VISUALIVE DA・DI・DA」以来、

ユーミンと2人のがっつりコラボ+アースデーベースの広い視野企画の演出、勿論視覚、体感トータルで味わいがベストだけれど、先日の「北陸花紀行」同様、まあパフォーバンスが見えず聴覚だけならでは、という想像の広がりもあったような、という今回でした。

関連サイト:EARTH×HEART LIVE 2015 サイト
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クリスマスの約束(’09)クリスマスの約束(’10)クリスマスの約束(’11)クリスマスの約束(’12)クリスマスの約束(’13)クリスマスの約束(’14)

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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-15 20:28 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

母の日

昨日母の日、恒例で、カーネーションと近くのスーパーの商品券と母の日用ショートケーキ、+クーポン入手してた近くの居酒屋での食事で祝いました。

まず母の所に寄って商品券とケーキを渡して、前日予約しておいた居酒屋「酔っ手羽」で、先月HOT PEPPERグルメで入手してた5月末期限のクーポンを使ってお昼ご飯。

ここは初めての店、近隣でクーポンが使える2軒のうち入り易さ的に選んでいた方で、商店街の地下を降りていったこじんまりした店、

こういう場って随分久方、他の客は、座敷で昼間っからアルコール入りで盛り上がってる、どうも草野球チームらしい?若~中年位男性のグループ。

a0116217_2113929.jpg私も母も「カリカリ梅としらす丼」に。しばらくしたら店員さんがキャベツ+昆布+和風ドレッシングの椀を持ってきてくれて、確かめたらこれはサービス。

「カリカリ・・」は、梅の果肉+しらす+のり+しその葉で、特にボリュームという訳ではないけれど、普段あえて梅やしらすって料理でも使わないし、久方の触感、母もあっさりしてて美味しい、と。

これの写真も撮ったのだけれど、店内の照明おとし気味でフラッシュで、まあ何とか判るか?という所。

勘定の時、てっきりクーポンでの不足分の清算、と思ってたら、+「お通し料」というのが一人300円かかる、とのことで、その用語自体聞き覚えなかったし、それは何ですか?と聞いたら、席の確保料で、外せないものだと。

もし飛び込みで行ったら不要だったのか? でもHOT PEPPER欄に要予約、とあったし、仕方ないけれど、まあ正味無償でに入手出来たクーポン、こういうのが込みのシステムだったと。

それでも、ちょっとした丼もの+サラダを外食にしてはエコノミーに味わえたので、2人共まあ満足。


帰りに西友で、カーネーションコーナーに寄って、母に好みの束を選んでもらって、咲き具合や色の種類色々の中しばらく迷ったあげく、これから開きそうな蕾の多目のにしようとしたのだけれど、ちょっと気になったのは、赤と白混り、

昨年の母の日に初耳だった、物珍しさにあやうく買いかけた白のカーネーション=死んだ母用、というのが気になったのけれど、その白のはふちが赤いタイプ、純粋な真っ白じゃないし、まあいいんじゃない?ということで、それに決定。

あとで一応「赤ふちの白いカーネーション」でちょっと検索してみたけれど、どうも見当たらず、慣習、縁起的には謎のまま、だけれど。

で、母の所で花を花瓶にさして、恒例ケーキとコーヒーでデザートにして、予定終了。今回もとりあえず元気に祝えて良かった、という母の日でした。

関連サイト:酔っ手羽 サイト
関連記事:母の日(’07)母の日(’09)母の日(’10)母の日(’11)母の日(’12)母の日(’13)母の日(’14)


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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-11 21:47 | 日常・グルメ | Trackback | Comments(0)

初夏の大北海道展

先日3日(日)、池袋東武で井上直久展を見た後、母と8F催し物会場で12日までやっている北海道展に寄って、ラーメンとソフトクリームを食べました。


例によって手元の商品券で、最初は小田急新宿の北海道展に寄る予定だったけれど、丁度こちらでも北海道展中だったので、井上展の6Fから移動で覗いてみたら、

やはりラーメンなどイートインもあるし、どうせならこちらで食べれば新宿で降りなくてもいいし、と、こちらに決定、ここでの物産展は初めて。

札幌の「麺や琥張玖 KOHAKU」で、母は醤油味好きだけれど目玉の醤油麹らーめんは売り切れで、2人共味噌チャーシューらーめん(↓)に。

チャーシュー、メンマ、ネギ、のりなど入り、コクのある汁+コシある太麺で、なかなか美味。母も、メンマがやや噛みにくかったようだけれど、これは美味しかった、と満足気味。


その後、デザートのソフトは、白桃果汁入り、かぼちゃ風味、メロンゼリーソフト、ハスカップソースなど、どれもそそられる候補があって思案した中、

a0116217_08559.jpg結局母の選択、商品券での端数の少なさが決め手で、2人共中標津町の「山本牧場」の「WILD MILK ソフトクリーム 手焼きワッフル」にすることに。

これもオーソドックスな濃いミルク風味がじんわりと効いたクリーム、ワッフルもパリッと香ばしく、結構美味しくて満足。

以前の北海道旅でのソフトもどれもこういう風に美味しかった、と、こういう時お決まりで出る思い出話も。


で、美術展を巡って、ラーメンとソフトで締めて帰路に。違うタイプの3展示会を楽しんで+北海道風味味わいで胃袋も満足、という今回GWイベントの1日でした。

関連サイト:池袋東武 初夏の大北海道展麺や琥張玖 サイト山本牧場 サイト
関連記事:フランス展/福岡・長崎展/パリ・モンパルナスに集う画家たち展桜さくらサクラ2009ルーヴル美術館展 美の宮殿の子供たち/北陸三県の物産展夏の大九州展秋の大北海道展秋の北海道展/イタリア展東西有名寿司と全国うまいもの大会/おめざファア九州・沖縄の物産展大北海道展秋田県とみちのく物産展(’10)冬の北海道物産展福井の羽二重餅とおかき/過去問大北海道展四国・山陽の観光と物産展にっぽん味めぐり/ぐるり全国味と技ルノワール~伝統と革新/味百選春の大北海道展/井の頭公園の桜福岡・長崎の物産展沖縄展築地の粋な味めぐり展大阪ええもん・うまいもん市大沖縄展九州・沖縄の物産展夏の大九州展秋の大北海道展大北海道展/秋の北海道物産展東西有名寿司と全国うまいもの大会秋田県とみちのく物産展(’11)福井県 若狭と越前の物産と観光展春の大北海道展四国・山陽の観光と物産展秋田県とみちのく物産展とスパ浅草ROXまつり湯九州・沖縄の物産展大北海道展春の大北海道展

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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-10 00:33 | グルメ | Trackback | Comments(0)
先日3日(日)、国立新美術館でルーヴル展、マグリット展に続いて、母と池袋に移動、池袋東武1番地 美術画廊でやっていた井上直久展に行ってきました。


入口の提示では、今回テーマは「光満ちる」のようで、あふれる陽光、優しく輝く灯火、心ひかれる窓辺・・様々な光がメッセージを紡ぎます、とのことで。

会場では、案内カードにあるイベントの日時ではなかったけれど、井上氏が作品のライブペインティング中で、描きながら傍らの女性達に、

スランプになったら(だと思ったら?)別の絵を描く、別の絵を描けるんだからスランプじゃない・・ようなことを和やかにに話しながら、

私達は今回特に接触しなかったけれど、グッズを買ったお客さんにテーブル挟んでサインをしたりしながら対応、スタッフの女性と話してたり、例によって快活な様子。

今回一番気に入ったのは、案内カードにもあった「光満ちて」(↓)。宵闇の中の欧風の建物、その仄かな灯火、それを移す水面、など藍色~パープル+抑えめのピンク混りのファンタジックな空間。

前にも触れてたけれど、どうも私はピンクなしか、あっても抑えめ色調の井上作品が好みで、これはまさに絶妙色彩バランス、歴代井上作品の中でも、好感度高いかも。

その他、やはり多層海シリーズの、母と娘がいる「多層階春風」、先日恵比寿での絵画展で一番インパクトだった「多層海 伸びゆく峰」や、「多層海望郷」、

女性が庭園を歩いてくる「水の庭」、めげゾウシリーズの「象と語る2014」、「歓びのメリーゴーラウンド」など。奥のスペースには、オーソドックスな田圃などの風景画も。

母は、特にどれが、というのは聞かなかったけれど、ルーヴルやマグリットの西洋画もいいのだけれど、正直こういう絵の方が親しみやすい、のような感想。


そういう所で、この日ルーブル展~マグリット展~井上直久展と、今回この日の美術巡りでリフレッシュイベントのGWでした。

関連サイト:井上直久の世界 サイト
関連記事:イバラード時間(’07)井上直久新作展中間テスト対策終了(’10、2学期)ジブリ創作のヒミツ~宮崎駿と新人監督 葛藤の400日イバラードへの旅 第15回 井上直久絵画展イバラードの旅 第16回 井上直久絵画展イバラードの旅 井上直久絵画展井上直久 イバラード ラピュタ展第17回 井上直久絵画展イバラードの旅 井上直久絵画展

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         <案内カード 「光満ちて」(C)INOUE Naohisa>

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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-08 20:22 | 芸術 | Trackback(2) | Comments(0)
昨年秋に出た沢木新刊の小説「波の音が消えるまで」を、先日読み終えました。


図書館予約してたのがやっと到着、「血の味」以来の沢木長編フィクションだけれど、今回は上下巻、のボリューム、初めて順番予約というシステムで申し込み、

確かに上巻の方が早く連絡来たのだけれど、多少時間の余裕があって下巻が来るのかと思ったら、その翌日に下巻到着の連絡、

多少下巻の取り置きの猶予はあったし、何とかGW中にどちらも読破出来れば、というつもりだったのだけれど、さすがに沢木本、1日のノルマをこなす感覚をあっさり超えて、引き入れられるように読み進み、先週の内に2冊読了。


元サーファー、カメラマンだった28才の主人公伊津航平が、ふと立ち寄ったマカオで、バカラという博打にのめり込んでしまう、という内容。

序盤、やはり主人公に沢木さん像が重なったり、また航平、という名からルックス的に時折体操の内村航平選手が意味もなく浮かんだりしながら、

題材として、カメラの世界は沢木さんの範疇、とは思うけれど、意外だった片岡義男ばりにサーフィン、また男女間の感情の絡み+肉体関係描写まで、など、

これまでの沢木ものでは覚えなかったジャンル、という目新しさもあったのだったけれど、一番引き込まれたのは、やはり臨場感あるバカラのシーンの数々。

博打についてはこれまでも著書の中で触れられてたことはあったのだけれど、1枚1枚のカードの明けられる緊張の瞬間、その数字の持つ意味、主人公や周囲の賭けた人々にもたらす運命、など、

大仰な描写、という訳ではないけれど、やはり目の前で展開するノンフィクション世界のようなじんわりくる迫力は、さすが、という感じ。

私は全く日常縁のないジャンルではあるけれど、序盤で大体のバカラの仕組み、賭け方など判って、その後、幾度となく出てくる勝負を決めるカードがめくられるシーンの旅に多少なりとも緊張感が。


それまで博打は敬遠していた主人公が、ふと手を出したバカラに魅せられ、謎の達人らしき訳ありの老人、劉から、数の勢い、賭ける際のメンタル面とかアドバイスを受けながら、その世界に入り込んでいって、

最後に彼に残された、バカラ必勝法についてのメモの言葉は「波の音が消えるまで」。その空虚、ともいえる領域までとことん行ってしまうまでの経緯。

その間に、やはり訳あり女性季蘭やアイリーン、ホテルで働く日本人村田明美との出会い、香港のマフィアボスの囲い者だったアイリーンと関係を持ったために危機一髪、

劉が恩義ある大物、林康龍の力で救われ、というちょっとしたサスペンスシーンもあったり、一旦日本へ戻って、やはり帰国していた明美との再会、

いわば異国での通りすがりだった劉と季蘭のため、見返りを求めず金を稼ごうとする姿、一旦離れてたカメラマンの仕事を通してのエピソード、雇い主から明かされた、幼い頃染んだ父とバカラとの因縁、とか、

まあ様々な要素が織り交ぜられながら、ラストへと向かっていくのだけれど、主人公が望むのはやはりバカラ世界の極限、で、自暴自棄というのか、一文無しであわや行き倒れ危機、から、

林康龍の助けで救われたり、もはやここまで、という所から奇跡的なバカラ運に救われたりしても、それを振り払ってしまう、いわば一種のカルト宗教にでも魅入られてしまったような、という収束への進行。


a0116217_2158077.jpg読み終えてから、ふと「深夜特急」序盤で沢木さんは香港に寄ってたのを思い出して、マカオにも行ってたような、と、文庫第1巻を取り出してみたら、やはり「香港・マカオ」編で、

後半のマカオ編では、「波の・・」に出てきたリスボアホテル、水中翼船、大橋、地形など、そのままの舞台でもあったのだけれど、

ざっと読み返してみて興味深かったのは、この時の沢木さんと博奕の絡み。<(C)(株)新潮社→>

沢木さんはその時「大小」という博奕にハマり、このまま続けていれば、ロンドンに行くどころか東京にも帰れず、異国で無一文になって立ち往生、と判っていながら、

>自分がそのような小さな破局に向かってまっしぐらに進んでいるらしいということには、むしろ意外なほどの快感があった。< のような箇所。

実際は沢木さんは、大きく負け越していたのをそこそこの負け越しに挽回出来たことで万足、切り上げて事なきを得て、「深夜特急」旅に向かって、

沢木さんと博奕といえば、色川武大氏との付き合いでのたしなみなど、まあ小説の元になる著者の経験、といえばそれまでだけれど、

マカオでの、博奕の種類は違っても、その時の博奕に”行くところまで行ってしまう快感”への刹那的欲望の感触が、この「波の音が・・」という小説のノンフィクション的ルーツの一部ではあるのだろうと。


沢木さん自身は、(バカラという博奕の)果ての果てまで行ったら、どんな風景が見えるのか?というのを描いた、と語っているけれど、

   

その極値まで行ってしまった主人公の終盤が、劉や季蘭と同様の罪を背負う運命か?救いの女神、のような明美の出現含め、やや夢かうつつか?という茫洋とした曖昧さ、でフェイドアウトなのは、

沢木さんがフィクションならでは可能な、ある種の純粋さへの救済、あるいは愚かさゆえの破滅、の余地を、読者に委ねたのか?

そういう”夢うつつ”にも、幻にしても現実にしても、それぞれの可能性での現実的な状況の裏付け記述などがちらほらあるのは沢木作品らしい、というのか、だけれど、

そういう折々のノンフィクション風味によって、ますます有り得ないか?有り得ることか?判断し難い、というのもやはり沢木作品の味わいなのだろうと。


そういう所で、動画にもあったように、沢木さんの初のエンタメ長編小説、でもあったのだったけれど、マカオ、東京、ハワイ、バリ島など舞台にサーフィン、カメラ、そして沢木作品にしていつになく女性絡み描写も踏み込んでいて、

何よりバカラ、という小世界での様々な心理、感情の揺れ動きなど含んだ臨場感を軸に、読み応えあった沢木さん新刊でした。

関連サイト:Amazon 「波の音が消えるまで 上巻」「波の音が消えるまで 下巻」
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by MIEKOMISSLIM | 2015-05-06 22:58 | | Trackback | Comments(0)