Something Impressive(KYOKOⅢ)


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ビデオデッキ危機一髪・クリーニングテープ

先週末、突然ビデオデッキが再生、録音とも不能になってしまい、急遽クリーニングテープを入手、何とか元通りに回復しました。


’00年に買って以来、特に故障もなく働いてくれていた古米製品の一つ、だけれど、そもそも、たまたまビデオ置場で目に入った、テープ自体が所々白っぽくなり、それを覆う透明のプラスチックにも細かい茶色いカビ?なのか、点々がついたしまっていたテープをかけてしまったことが発端。

a0116217_0401640.jpgちょっと大丈夫か?とは思ったけれど、「SONGS 大貫妙子」ユーミンが出てる「プレミアム10」「ユーミン シャングリラ」など入ってるものだし、試してみない訳にもいかず。

でも、映るのは黒白の細かい画面のみで、音声も全く出ず、早送り、巻き戻しをしても同じ。もしかしてデッキ自体が不調?と思って、他のテープで試しても、症状は同じ。

何本めかで、「クリーニングテープをおためしください」と表示が出て、取扱説明書を見ても、それをしてみるしかなさそうで。

その夜、もし直らなかったら、とも思って、ネットでざっと「ビデオデッキ」検索をしていたら、ヤフオクで、私のとまったく同じ!「東芝カセットVTR A-JT10」の、余り使ってなさそうな中古品を出品してる静岡の人がいて、クリーニングテープ、リモコン、取扱説明書付き、

その時の落札価格が1,000円、ゆうパックで配送、とのことで、送料負担するとしても、2,500円位で入手できそうな、と、一瞬心は動いたけれど、期限は後5時間、そういうネットオークションは経験ないし、やはりとりあえずクリーニングテープ策が妥当かと、見送り。



で、翌日日曜だったし、近所の「オリンピック」「でんきランド」「中央電気」を廻ってみたけれど、クリーニングテープは在庫なし。

どの店の人も、そもそももうビデオデッキ自体、余り出回ってないし、新宿の量販店にも、あるかどうか微妙、とのことで、とりあえず新宿ビックロへ。

カウンターにいた女性に、近所での店でのようにビデオデッキ取扱説明書のクリーニングテープのことが載ってるページを見せて聞いた所、1社だけ販売してて、普段は在庫があるけれど在庫がない、他の店舗での在庫を聞いたら、ビックカメラ有楽町店と柏店にある、とのことで、

1週間位かかる、という注文にしようか迷った末、その足で有楽町店へ行くことに。その店員はそのテープの型番などもメモしてくれて、地下鉄で有楽町へ移動。

有楽町店の売り場で、男性店員にそれを見せたら、実物を持ってきてくれたのだけれど、明らかにVHSの半分位のサイズのもので、何とそれは、ビデオカメラ用のものだ、と。

その店員が、ビデオデッキ用のはやはり1社だけ出してるけれど、店にも他店舗にも在庫ないらしく、その型番をメモしてくれて、注文するより、Amazonなどでネットで買った方がきっと早いですよ、とのこと。

要は新宿店の女性店員が、勘違いしていて、無駄足、危うく注文する所だったし、取扱説明書まで見せたのに!?で、まあ20代後半位?ではあったけれど、ビデオデッキ自体、余り想定になかったのか?不快とやや脱力気分で、帰途に。


でも、JRに乗ってる途中、思えば新宿でビックロしか当たってなかったので、ダメもとでヨドバシカメラにも寄ってみようか、と思いついて、再び新宿下車で東口へ。

余り期待はしてなかったのだけれど、やはり取扱説明書とビックカメラ有楽町店で書いてくれたメモを渡すと、男性店員が在庫を見てくれて、

その型のは今ないけれど、これが同じ様に使える、と、2種類のテープを持ってきて、それは大きさ的にはそれらしき、で、一つは湿式、一つは乾式、

取扱説明書で、湿式だと故障することがある、と注意があったので、702円の乾式のを購入、6店目で、とりあえず何とか入手できた、と半ば安堵。

まあビックロ新宿店の店員も悪気はなかったのだろうし、普段ビッグカメラ連結Suikaカードを使ってるし、このついでにチェックしたら、印刷用紙などもビックロの方がやはり安価だったのだけれど、今回の、クリーニングテープ品揃え的、対応では明らかにヨドバシカメラに軍配。



で、帰宅後早速試してみたのだけれど、どうやら再生は、映像が出るようにはなったけれど、音声は鈍く、かなり高音にしないと聞こえない具合。録画機能を試したら、その再生は、映像は出るのだけれど、音声が全く出ず。

先日まで全く正常だったし、接続は関係ないだろうとは思ったけれど、何かの拍子にTVなどとの接続が取れたり緩んだりしてないか、というのも、何度か確かめたけれど、特に問題なし。

ビデオデッキを買ったオリンピックに電話してみたら、修理に出しても見込み薄そうな、という雰囲気だったけれど、持ち込んだら一応製造メーカーに廻してはくれる、そうで、

東芝のDVDなど録音機器部門の電話番号も教えてくれて、そこにかけてみたら、コンセントの抜き差し、電源の長押しをしてみる、などの、家で出来る方策は言ってくれて、

訪問修理なども可能だけれど、もう製造してない製品だし、必要な部品の在庫があるか不明で・・とやはり望み薄そうで。

で、とりあえず言われた作業はしてみたけれど、やはり状態は変わらず。これはやはり、とりあえずオリンピックに持ち込んでみるしかなさそうな、と落胆気分。



翌日、余り期待せず、再度クリーニングテープを試したら、以前録画したものや市販の作品テープは相変わらずだけれど、新たな録画については、音声がそれなりに出るようになって、意外にもやや改善気味、

クリーニングテープを何度もするとかえって痛めることがある、と東芝の人に聞いてはいたけれど、とりあえず繰り返してみたら、

何と以前のテープの音声も、2度目位で元のように出るように!なって、その後も、やや恐る恐る試してみたら、元通りにはなったようで、一安心。



今回の店舗巡りで、改めて、もう今やビデオ→DVDの時代、とは実感。ヨドバシカメラでも、今出回ってるのは、DVDとセットになってるもの位、と聞いて、ネットで検索しても、やはり純粋なビデオデッキ、というのは電気店の在庫で見当たらず。

このデッキが壊れたら、新品なら、そういうものに切り替えるしかないのだろうけれど、DVDの再生専用のデッキはあるし、何だか不経済感がぬぐえず。

でもビデオは、今回の根源になったもの程のものは、今の所他にはなさそうだけれど、自然と劣化していくようだし、それを思えば長い目で見れば大事なものはDVDへのダビングをしておく方がいいのだろうけれど、

長年溜まってきた音楽や映画、旅、ドラマ、美術、スポーツ、英語関係その他番組録画テープ144本、ユーミンライブや映画などの市販テープ28本で計172本。

これをDVDにダビングすると、安価な1本400円位として、×172で68,800円。自分でそれ用の接続線を買って、PCを使ってDVDにダビングなど、という手もありそうだけれど、どうも手間がかかりそうだし、

結局、やはり当面ビデオデッキで、と思えば、先のようなネットでのオークションや通販で中古を探す、という手段になりそうな、で、特にビデオ馴染みの昭和生まれ世代で、こういうジレンマがあるのは自分だけなんだろうか?とも。


そういう所で、クリーニングテープのおかげで、まあ実質数日で一応収束したビデオデッキ騒動、一昨年のPCの時以来、いつも普通に動いてくれている物が、突然不能状態、という一種のちょっとした試練でした。

関連サイト:ヨドバシカメラ新宿東口店
関連記事:消火器ファックスサーキュレーター非常持出品リュック冷蔵庫11年目のPC買い替え

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         <恩人、クリーニングテープ>

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by MIEKOMISSLIM | 2015-01-28 00:37 | 日常 | Trackback | Comments(0)


麗美ファーストフライト(’85)

先日、近所の期間限定DVD・ビデオ・CD売り場でたまたま麗美のライブビデオを発見、見終えました。このビデオは検索しても情報出てこず、DVD化もされてないようで、パッケージ裏面に’85年7月11日中野サンプラザで、とあって、抜粋かもしれませんが11曲53分のコンパクトさ、タイトルからして初ライブだったのかも。なかなかの掘り出し物、と一瞬、感慨ありました。

麗美は大分前渋谷でのコンサートに行って、松任谷夫妻プロデュースの初期の3枚のアルバム「REIMY」('84)「”R”REIMY」('84)「PANSY」('85)と次の「MY SANCTUARY」('86)は録音してますが、今回のは全てその初期3枚からで、

「真夜中のシンフォニー」「ポニーテイル」「鏡の迷路(STRANGLED IN LOVE)」「パンジーとトパーズのネックレス」「恋の一時間は孤独の千年」「すぐそばにいるの」「空が一面海に見えた日」「CARRY ON」「愛にDESPERATE」「青春のリグレット」「Time Travelers」。バックでキーボード小林武史の姿も。

a0116217_12435462.jpg前半曲と曲の間に、本人が描いたのかは?判りませんが、ある村の少年と少女の物語のイラストと語りが挟まれ、麗美のステージ衣装も童話から抜け出てきたようなファンタジックさ。後半は赤いミニドレスで、シングルでもあった「愛に・・」「青春の・・」等も懐かしかったですが、一見アイドル風ルックスでもありながら、透明な声のオリジナリティや歌唱力は抜群だった、と改めて。

「霧雨でみえない」「ノーサイド」「残暑」等なかったのは残念ですが、久方の歌声と姿。4枚目の松任谷夫妻の手を離れてのアルバムにも結構好きな曲はあったのですが、やはりいまだに一時期のユーミンの”感情の震え”のようなものの質を損なわず、時にはさらに純化して表現してみせたのはこの人、という印象強いです。

4枚のアルバム後は余りチェックしてなかったですが、アメリカでも活動、「ノーサイド」カバー関連で「SHOUT at ・・」でも触れてたのですが、REMEDIOSの名で、映画やドラマサントラ、CM曲を手掛けていて、そういうクリエイターとしての顔もあって、岩井作品の「undo」('94)「打ち上げ花火 下から見るか?横から見るか?」('95)「Love Letter」('95)「PiCNiC」('95)「FRIED DRAGON FISH」('96)等の音楽担当がこの人だった、というのは、後で知ったのでした。

最近余り話題も聞かないですが、活動は続けているようで、ある時期のノスタルジー凝縮シンガー味わい、でした。

関連サイト:麗美のページ
関連記事:SHOUT at YUMING ROCKS(’09)


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by Miekomisslim | 2010-04-27 00:00 | 音楽 | Trackback | Comments(0)


’09年度ベスト5作品/劇場・DVD・ビデオ・放映鑑賞

昨年は新作映画、DVD・ビデオ・録画鑑賞とも激減で、新作13本、旧作17本、やはり英検、仕事等の煽りもあり、余り鑑賞への時間・気持ち的余裕がなかったのと、新ブログへの移行もあったり、生活の中の鑑賞、という事への心境の変化もありました。

移行の機にブログも、映画メインにこだわらず気兼ねなく印象に残った事を書く場に、と新規一転でしたが、源は「KYOKO」に始まった映画カテ、という思いはあり、今年もどうなるか?ですが、心に引っ掛かる作品はなるべく見ておければ、と。

少なくはありましたが、その分1本1本の感覚は結構残っており、やはりケジメとして、例年のように、自スレッド・ブログに書いた中から、新作はベスト5にして、旧作はインパクトあった5作品を鑑賞順に挙げておきたいと思います。

★新作

1、アンを探して:プリンス・エドワード島舞台の日本の少女の追想+成長記、「赤毛のアン」モードも微かに彷彿でした。

2、HACHI 約束の犬:リチャード・ギアと愛犬HACHIのストレートな絆、見守る周囲のムードも好感でした。

3、サマーウォーズ:長野の風景や古い屋敷の大家族+バーチャル世界冒険の絶妙ミックス、思う所もありました。

4、サガンー悲しみよこんにちは:やはりシルヴィ・テステュー演じた”動くサガン”、伝説のエピソード映像化には感慨でした。

5、ザ・ムーン:見たのがAOL終了期という節目で、生身の人間の月探査映像のスケール、平井堅の「ムーンリバー」も印象的でした。

音楽賞:ヴィニシウスー愛とボサノヴァの日々ー、ドキュメンタリー賞:キャピタリズム~マネーは踊る~、特別賞:The Harimaya Bridge はりまや橋


★DVD・ビデオ・放映

コーラスライン(’85アメリカ)

あなたになら言える秘密のこと(’05スペイン)

黒いオルフェ(’59フランス・ブラジル・イタリア)

君がいた夏(’88アメリカ)

少年時代(’90日本)

1/3追記:春先に「ミューズの晩餐」で聞いた小野リサの「フェリシダーヂ」がきっかけで、それが挿入歌の「黒いオルフェ」に始まって、「「黒いオルフェ」を探して~ブラジル音楽をめぐる旅」、コクトー版とヂエギス版「オルフェ」、コクトーの「オルフェの遺言ー私に何故と問い給うなー」等、一連のオルフェ絡みで見たのは、ちょっと面白く、「ヴィニシウス・・」もその関係もあったのでした。

関連記事:’05年度ベスト10作品’06年度ベスト10作品’07年度ベスト3作品’08年度ベスト10作品’06年度DVD・ビデオ・放映鑑賞’07年度DVD・ビデオ・放映鑑賞’08年度DVD・ビデオ・放映鑑賞

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                       <年越しうどん等>
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by MIEKOMISSLIM | 2010-01-02 00:00 | 映画全般 | Trackback | Comments(0)


KYOKO('95)

先日「The Harimaya bridge はりまや橋」に追記した通り、この機会に、と10年ぶり以上になるか、少しずつ「KYOKO」ビデオを見直してるのですが、やはり現ブログ名にも、スレッド時代から3代目、ということで「・・Ⅲ」を入れてる由縁の作品だし、再レビューしておこうと思います。

今、ビデオではKYOKO(高岡早紀)が、昔自分にダンスを教えてくれて、末期のエイズ状態のホセ(カルロス・オソリオ)を、家族に会わすためマイアミまで赤いバンで送り届けようとしてる道中の所。高岡早紀は前髪短いポニーテイル、やはり「バタアシ金魚」('90)の頃の、あどけない面差しが残ってたのでした。

「The Harimaya・・」に抜擢された一因、という、この時のアフリカ系アメリカ人との演技、というのは、序盤NYでの、リムジン運転手ラルフ(スコット・ホワイトハースト)との絡みの事かと思うのですが、彼のピザ宅配便バイクのサイドカーに乗る前、「Hop in(乗りなよ).」と言われて、笑顔で「I’m not pizza!」と応じるシーンとか、懐かしく、
                                        (C)幻冬舎
a0116217_17595996.jpg村上龍がメイキング本で、そういう序盤の高岡早紀の演技が、自分が元々二階堂ミホのために書いてた脚本のKYOKOのイメージと全く違っていて驚き、しかももっとスケールの大きいKYOKOになった、等と書いていたのを思い出したり。

また、バレエ歴はあっても、かなり現地でダンス練習を積んで臨んだ、とのことだったですが、日本女優の海外ロケでの本格的本場ダンス、というのは、他に余り覚えなく。序盤は、ホセの叔父パブロ(オスカー・コロン)の店で、ルンバ・コロンビアを踊るシーンがあって、暗い店内、赤い照明の中、本来男のダンス、という独特な体の動かし方、リズムの取り方等、改めて見応えでした。

7/25追記:道中バンに乗り込む少年が登場で、この少年も、KYOKOと絡みあったアフリカ系アメリカ人だった、と思い出しましたが、先日少しメイキング本を読み返していて、実は演じたのは少女(エンジェル・ステファンズ)だった、と見かけ、役名もエンジェルでしたが、女の子だったとは思ってませんでした。

ホセのため車に載せてる薬を、売りさばくため盗もうとした、という出会いでしたが、エイズ患者に冷淡な宿泊施設が多い中、誰でも泊まれる宿を知ってる、という切り札で同乗。スピード違反で止められた時、機転を利かしてピンチを救ったりもしつつ、再度こっそり薬を盗もうとして、KYOKOに見つかり、毅然と、下車するよう言われ降服して返し、その後は車中、KYOKOが「ファック・ユー」=「死んじまえ」とか片言日本語を教える友好シーンもあったりしたのでした。

約20年程前アメリカ旅の途中、KYOKOのバンと同じ道だったかどうかは判りませんが、やはりNY~マイアミに下るルートをバスで下ったりしたのも、この作品への愛着の元だったですが、私の直接のアフリカ系アメリカ人接触といえば、NYで初めて地下鉄に乗ろうとした時、閉まるドアに荷物が挟まれて、黒人の少年が、とっさにドアに手をかけ、開けようとしてくれた、という出来事があった、と。他にも少しはあったかもしれませんが、この事は覚えてます。

劇中エイズ患者への偏見・差別、というのは、そういう困難な宿探しの時等あったのでしたが、ある宿で、2人が宿泊を断わられるのを見かけた元弁護士が、それは州法違反だ、と宿主を悟し、礼を言うKYOKOに「礼はいい。日本も日本人も嫌いだ。たた法を守っただけだ。」等と語って去ったり。

国境を超えた一番の友好シーンはやはり、ノース・キャロライナでパーティーをしてた庭先で道を聞き、去り際少し踊ってみせたのが受けて、その家の芝生の広い庭で、KYOKOが人々にマンボを伝授、の所。NYでのルンバ・コロンビアとは趣違って、軽快なテンポにのって踊る様子が、改めてキュートなハイライトシーンでした。

この時高岡早紀はホットパンツ+袖をまくったシャツ姿だったのですが、NYシーンでは厚手ジャケット+ジーンズで、南下するにつれて、この夏向きスタイルになって、私の旅の時も、一応水着だけは持っていったのですが、フロリダの気候までは頭に入れず、持ち服は長袖ばかりで、マイアミに着いたら、いきなり夏だったので、まず店でTシャツを買って着替えた、と思い出したりしたのでした。

このダンスシーンロケ地は、日本だとまず許可が下りないような、当地の名所だけれど、その持ち主が映画好きだったので、ちょっとだけなら、と撮らしてくれた、等とパンフの村上VS安岡顕の談話であったのでした。

劇中の女主人が、日本人がこういう風に踊るなんて。自動車や電気器具を売ったり不動産を買うだけかと思ってた、等と言ってたのでしたが、若い日本人女性が、キューバ人から伝授されたダンスをアメリカ本土で中~高年アメリカ人達に楽しげに教える、という何処かファンタジー的でもあって、爽快な絵柄。

こういうダンスシーンも、ですが、道中のドライブシーンで、サントラでも聞き馴染んだキューバ音楽が折々流れ、やはり改めて、随所に村上龍のキューバ嗜好が、とも感じ入りました。

7/26追記:ホセはエイズの障害で記憶が曖昧、ずっとKYOKOをただ自分に親切にしてくれる女性、としか思えず、KYOKOも、ホセが自分を幼馴染みだったエレーナ、という名で呼ぶのを許していたのですが、終盤、車にあったダンスシューズを見て、ようやく幼いKYOKOにダンスを教えた記憶が蘇り、

買い物帰りに夜道で暴漢達に襲われるKYOKOを、体を張って助けて、彼女を思い出したことを告げ、再開後初めて2人でチャ・チャ・チャを踊りますが、皮肉にも、その最中に息絶え、2人の真の再開は短く終わってしまい、この時の、ホセが倒れ、KYOKOがただ佇んでいるシーンがあって、

a0116217_11124673.jpg次には、おそらくマイアミでの、内輪の葬儀の場になって、ホセの母がKYOKOに感謝し労う、という、2人の旅の終着点として、しっとりしたシーンでした。

メイキング本の、村上VS高岡談話で、その撮影の時、KYOKOがホセが倒れている傍らにいる、という所から、アクション、の声がかからず高岡早紀がただ佇んでいて、いきなりカット、になって彼女は驚いて立ち去り、村上龍が説明しに行った、というエピソードがあって、

村上龍は、彼女なら、演技として、ただ立っているにしても、何か違うものになったろうし、KYOKOが何もできずただ立っている、という絵が撮りたくて、あえてアクションをかけなかった、ということで、でもあれは見る度悪かったと思う、等と語っていて、

思えば、普段の寝たきり末期状態でのダンス自体、というのも、夢の中のようで現実味は薄いですが、もし職業監督だったら、同じような場面でも、高岡早紀にあえて演技させない、といういう発想はなかったかも、とも。

この作品の製作総指揮は、インディペンダント映画巨匠のロジャー・コーマンで、スコセッシ、ロン・ハワード、ジェームズ・キャメロン監督、ジャック・ニコルソン等を輩出した人で、日本側プロデューサーだった故江尻京子さんの紹介で村上龍に会い、ストーリー、シナリオを気に入って「KYOKO」を引き受けた、という経緯で、出演者の交代等もあって、様々な絡みや偶然で、このユニーク作が出来ていた、とは思ったのでしたが、

メイキング本で、同氏はハリウッド・メジャーの象徴の空撮嫌い、とのことで、契約にも入っておらず、NYやフロリダで、村上龍の自腹空撮シーンもあったらしいですが、同氏は高岡早紀については、とにかく美しい、という第一印象、同時にとても繊細なフィーリングを持っており、彼女だからこそ、KYOKOのキャラクターを深く理解し、役に取り組めたと思う、等とコメントしてたのでした。

7/27追記:やや忙しない中、少しずつで最後まで見直し終えたのですが、やはりラストのホセの故郷キューバ、KYOKOが、路上で踊る人々を眺めてたり、ステージではパワフルな生演奏のダンスホールのような所の片隅で、傍で体を揺らす小さな少年に誘われるように、徐々に躍動的に踊っていたのも、マンボをアメリカ人達に教えたのに次いで、インパクトあったダンスシーンでした。

思えば、この作品への好感の1つは、アメリカシーンでは、KYOKOのダンスを注目の中心にしても、本場キューバでは、彼女は、ステージ上で脚光を浴びたり、というのでなく、あくまで伝授されたダンス好きの日本人の旅人、という脇役に留めていた、という事もあったと思います。

それは村上龍という人の、キューバという国に対しての距離感、というのか、アメリカに対するのとは違った思慮、節操、のような感覚もしたのでした。

エンドロールでは、テーマ曲「エスペランサ」が流れ、やはりこの曲が一番耳に残ります。久方にサントラCDを取り出して小野リサに+でBGMにしようかと。また、以前気に留めませんでしたが、登場順のキャスト名で、2番目が、MASAYUKI SHIDAとあって、冒頭日本で、KYOKOにカウボーイハットの土産を頼んでいた同僚のトラック運転手で、役名も特になかったチョイ役で、メイキング本でも触れられてなくて、
                                     (C)集英社
a0116217_2357512.jpg検索では志田雅之、という名以外、他の出演作等情報は出てきませんが、思えばこの作品で、高岡早紀以外の唯一の、日本人俳優だったのでした。少女期の踊ったりホセを見送るシーンの、顔は見えなかったKYOKOは、体型からしてやはり、というか、外人俳優でした。

「The Harimaya・・」を機に、久方に振り返った、私のブログ出発点でもあった「KYOKO」で、やはり一言で言えば、村上龍のキューバテイスト+高岡早紀の魅力のマッチ具合、につきるのかもしれませんが、「The Harimaya・・」での時を経た彼女や、清水美沙の、英語を扱い外国人と対応しつつも、芯の強さ+心あるものを受け入れてゆく、という日本女性の姿勢の美徳、という描写は、舞台やコンセプトは全く違っても、何だか通じるものも感じたりはしたのでした。

7/28追記:村上龍著作は何冊か手元にあったり、図書館のを読んだりしてきて、近年遠ざかってはいましたが、最新読んだのは、昨年末ビデオで見た「ストレイト・ストーリー」('99)を元にした小説で、映画のシーンから人物の背景や心理を読み取るような、作家的な映画レビュー、という趣でした。「あの金で何が買えたか」という文庫を、結構前に買ったまま未読、また映画化も聞いた「半島を出よ」も図書館のを中断のままだった、とか思い出しました。

著作を自ら監督映画化した中「だいじょうぶマイフレンド」以外、「限りなく透明に近いブルー」「ラッフルズホテル」「トパーズ」は見て、前にも触れた事があったのですが、どうも原作のインパクトもあって、余りどう、という印象残りませんでした。「ラッフルズ・・」のエキゾチックな背景や藤谷美和子のフワフワしたムード、はそれなりに味わいだったのですが。「KYOKO」は映画の後で改めて小説化、だったので、作品の延長、というテイストだったのでした。

(C)集英社
a0116217_14404682.jpg本人以外の監督作で見たのは、庵野英明作品「ラブ&ポップ」('98)、李相日作品「69 sixty nine」('04)でしたが、「69・・・」は原作も力の抜けた自伝的青春もの、村上龍著作は、自分の日常からは異次元世界でも、文章力で引き入れられる、という感覚で馴染んできた所がありましたが、この作品はそういう意味では、すんなり読みやすかった、と。

映画化も、妻夫木君が主人公の高校生ケンを演じ、まさか具体的には、というやや悪趣味エピソードまでしっかり映像化していたり、音楽や本への傾倒ぶり等、結構楽しめて、「KYOKO」以外では、好感持てた村上原作作品で、最新の李作品「フラガール」に通じる勢いのようなものもあったと思います。

「KYOKO」パンフレットでは、「ストレイト・・」の、デビット・リンチのような病理を日本とフランスの伝統が救う、というようなテーマで次の作品を考えている、等語ってましたが、どうもあれから14年、映画は作っておらず、封印したのかもしれません。それは、「KYOKO」で満足いく監督作が出来たから、というのも理由、と聞いた事もありますが、何にしても個人的には、好きな映画群、というのとは別枠で印象に残った作品で、何かしらのバイタリティへの景気付け、という意識もあって、5年前になりますが、あえてこの昔の作品のスレッドを立てたのでした。

改めて、ですがこの作品が、男女の感情錯綜するラブストーリーではなく、KYOKOというキュートな躍動感あるヒロインが、少女時代にダンスを教えて孤独を救ってくれた、異国人ホセに対する、純愛、というよりも、もう少し大きくフラットで、卑小な駆け引きない人間愛、博愛のようなものを核に行動していた、というのもテイストに合っていて後味良かった、という所だったと思います。

関連サイト:http://www.amazon.co.jp/KYOKO-DVD-%E6%9D%/B00005HMARhttp://www.amazon.co.jp/Kyoko-%E2%80%95-%淀川長治さんの「KYOKO」解説
関連記事:「KYOKO」「69 sixty nine」カンブリア宮殿アメリカの旅<7>半島を出よ(’05)寝ずの番(’06)ストレイト・ストーリー(’99)ストレイト・ストーリー(’00)The Harimaya Bridge はりまや橋(’09)「KYOKO」オリジナルサウンドトラック(’96)

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                    <’90年5月、NYにて>
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by MIEKOMISSLIM | 2009-07-23 00:00 | 邦画 | Trackback | Comments(0)


オルフェ(’50)

昨日コクトー版「オルフェ」を見終えました。やはりモノクロ、登場人物達が生死の世界をさ迷い、全編幻想ムード、「黒いオルフェ」やヂエギス版「オルフェ」よりも、ギリシャ神話のオルフェウス神話ルーツ、という色が濃かったですが、

主人公オルフェ(ジャン・マレー)の妻ユリディス(マリー・デア)への純愛、悲劇、というよりは、妻に愛情を持ちつつも、彼と死神の女王(マリア・カザレス)との時空を超えた幻想ロマンス、という風に結構脚色され、オルフェは、リオ舞台版2作のように土地でのカリスマ感、というよりは、女王に魅惑されたり、異次元世界に引き込まれたり、という繊細な1詩人、というキャラクターでした。

「オルフェの遺言・・」で登場していた詩人セジェスト(エドワード・デルミ)、女王の部下の運転手(フランソワ・ぺリエ)の姿もあり、女王や運転手がコクトーに尋問していたシーンと重なるような、3人の尋問官+1人の秘書がいる取調室のような部屋があったり、やはり「・・遺言・・」はこの作品から、コクトーが想像力広げて自由に構成して作っていたようで、出来れば見る順番は逆の方が良かった、と。「・・遺言・・」冒頭にあった「オルフェ」の最後のシーンも、成り行きが判りました。

5/31追記:死の世界から妻を連れて戻れる事になったものの、振りむいて妻を見てはいけない、という神話での試練はそのままでも、その困難さを気遣う運転手が、現世まで2人に付き添い、戻った家でもオルフェがユリディスの姿を見ないように世話を焼いたり、本人達が苦心する様子等はコミカルで、やや神話のパロディ的、にも思えたり、

現世からの死の世界への入り口が大鏡だったり、死の世界までの、廃墟のような街並み、そこをスローモーションや逆回し、また折に吹き飛ばされたりしながら、泳ぐように進む姿等は、この時代の作品のレトロさに、コクトー風というのか、不思議なシュールさが加わった、独特な味わいでした。

ユリディス役のマリー・デアの誠実な妻らしい素直な魅力に対して、死の女王役マリア・カザレスの、少しビビアン・リーを思わすような、浮世離れしたクールな美しさもアクセントで、そのシャープな魅力は、モノクロなので余計引き立つような感も。

結末は神話とは裏腹で、元の世界に戻った夫婦のハッピーエンド。自分に会いに来たオルフェを、あえて死の世界から、掟を破って魔力を使って送り返した女王が、運転手と共に、兵士に挟まれ、罰が待っている場所に去っていく姿、その影が壁に映ったりして、幻想ファンタジーロマンスながら悲哀残るラストでもありました。

関連サイト:http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%
関連記事:黒いオルフェ(’59)「黒いオルフェ」を探して~ブラジル音楽をめぐる旅(’05)オルフェ(’99)オルフェの遺言ー私に何故と問い給うなー(’60)

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               <’09年5月、あしかがフラワーパークにて>
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by MIEKOMISSLIM | 2009-05-29 00:00 | 洋画 | Trackback | Comments(0)


オルフェの遺言ー私に何故と問い給うなー(’60)

「黒いオルフェ」関連でサイトで見かけた作品で、これも結構小刻みになりましたが、昨日見終えました。このモノクロ作品は、同じジャン・コクトーの「オルフェ」('50)の最後の方のシーンから初まり、内容は、コクトー自身が自分役で主演で、やや抽象的、物語として「オルフェ」続編という訳でもなさそうでしが、

劇中にも同じ登場人物が出てきたり、順番的には「オルフェ」を見てから、の方が良かったと思いますが、その時近隣店で聞いたら在庫なく、こちらがあったのでした。返却の時、一応レジで再度確かめたら、新入荷していたのか、そのビデオがあったので、これも見てみたいと思います。

5/15追記:「オルフェ」のシーンの後、中世の詩人の姿のコクトーが、ある化学教授(ジャン=ピエール・レオ)の生涯の様々な時期に、タイムトリップして現れ、彼にピストルで撃たれることで、現代に生きることになって、というSF的展開、

その後、「オルフェ」に出ていた、詩人セジェスト(エドゥアール・デルミ)との旅、死の女王(マリア・カザレス)、運転手ウルトビーズ(フランソワ・ペリエ)らと裁判形式で芸術問答したり、最後には女王ミネルバの槍を受けてしまい、という、流れ的にはつかみ所ない感じで、

これは、映画監督作としてジャン・コクトーの遺作になったようで、問答中での「映画とは、尽きない思考の泉」というまさに実践、文学・映画等芸術への暗示や比喩、遊び心、芸術家としての自負や疑問、等がちりばめられた作品かとは思いますが、余り理屈というより、久方の、何でも起こりうる不条理劇、という味わいでした。

さり気なくユル・ブリンナーやピカソ夫妻等が、脇役で登場していたり、途中、小舟の中で、コクトーとセジェストが、「トリスタン」を追って旅している「イゾルテ」を見かけたりもしてましたが、

その小舟で港町に辿り着いて、そこで映った教会が、科白から、自分が石棺の壁画を描いたサン・ピエール教会で、その壁画は地元の漁民達のために描いた、とのことで、その中にビルフランシュ、という村の名も挙げていたのですが、

これは、「アジアンタムブルー」でロケ地だったニース近郊、コクトーが長期滞在した、という所縁の地で、ヒロイン役松下奈緒と阿部寛が訪れていたのが、このサン・ピエール礼拝堂で、港を歩きながらコクトーの話をしていたり、という場所だったのでした。ここでの映像がその当所ならば、その所縁の地が、遺作の舞台の一部として、ロケ地に使われたのだった、と思いました。一昨夜「SONGS 尾崎亜美」録画。

関連サイト:http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/adiantumblue/
関連記事:黒いオルフェ(’59)「黒いオルフェ」を探して~ブラジル音楽をめぐる旅(’05)オルフェ(’99)アジアンタムブルー(’06)

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              <’09年5月、あしかがフラワーパークにて>
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by MIEKOMISSLIM | 2009-05-14 00:00 | 洋画 | Trackback | Comments(0)


オルフェ(’99)

結構小刻みになりましたが、昨日カルロス・ヂエギス版「オルフェ」ビデオを見終えました。このヂエギス監督は「「黒いオルフェ」を探して・・」でも、「黒い・・」については、元の戯曲を反映していない、単なる悲恋物語になっている、等余り気に入ってない旨コメントしていて、そのリメイク、という訳でもなさそうですが、舞台は同じリオ、神話らしいファンタジック部分もありつつ、「黒い・・」のハードボイルド現代版、という感じでした。

でもやはり「フェリシダーヂ」「黒いオルフェ」の2曲は、テーマ曲的ではありませんでしたが、劇中、オルフェ(トニー・ガヒード)とユリディス(パトリシア・フランサ)が出会ったシーンで、近所でカーニバルの準備をしている少女が「フェリシダーヂ」を口ずさんでいたり、オルフェが、ユリディスの亡骸を見つけ運びながら「黒いオルフェ」を歌っていたり、という形で使われていて、「黒い・・」に敬意を表して、という部分かもしれないとは思いました。

4/16追記:この作品では、舞台のファヴェーラ(スラム街)のカリオカの丘に、入り組んだ細い道や階段、質素な家が立ち並んで、「黒い・・」の牧歌的なムードよりも生活の息吹、それに大麻の取引、その取り締まりでの銃撃戦等、今のブラジルの問題を反映している、という荒み具合が背景で、

元の戯曲がそういう内容なのか、「黒い・・」同様、オルフェはそういう地で、一目置かれる神聖な音楽家、という設定でしたが、「黒い・・」の生真面目さ漂うオルフェに比べて、ブレイドヘアで自由人のムード、「黒い・・」にも夜明け方「フェリシダーヂ」を弾き語りするシーンや、ギターを弾いて太陽を昇らせるんだ、という子供の科白もありましたが、この作品でも、メロウな曲を弾いていると、沈んだ太陽が再び昇る、という、よりダイレクトな神秘パワーシーンも。

ユリディスとの恋は、「黒い・・」のように自然に惹かれあって、というより、当初は、距離を置こうとするユリディスをオルフェが口説いて、のような展開でしたが、恋に落ちた2人を襲ったのは、周りの不穏な嫉妬、というのは同じでも、現代の若者の淀んで歪んだエネルギーがバックにあるだけに、人間の妬みで壊されてしまう愛、奪われる命、という破滅の悲劇が、「黒い・・」よりは生々しかった感触でした。

短いシーンでしたが、名所の丘の頂上のキリスト像が上空から至近距離で映ったり、オルフェの家のテラスで、その母が、リオに来たばかりのユリディスに、そこから見えるのがグアナバラ湾、そこに突き出ている、先端が尖がった独特な形の半島がボン・ジ・アスカール、等と教えていたりして、ちょっと検索してみたら、その半島もリオの観光地のようでした。

改めて、やはり「ディス・イズ・ボサノヴァ」での穏やかな時間の流れのリゾート海岸と、対照的な丘の混沌・雑然さ、にプラスして、地形にしても、ダイナミックというか、多彩な色合いの土地、という印象が増しました。

また、検索中ジャン・コクトー版フランス作品「オルフェ」('51)を見かけ、ヴィニシウスの戯曲がルーツの「黒い・・」やこの「オルフェ」とは違い、生粋にギリシャ神話のオルフェウス伝説が元、との事で、一番神話色濃そうです。

また、その「オルフェ」の終り辺りのシーンから始まる「オルフェの遺言 ―私に何故と問い給うな―」('60)という自ら主演のコクトー作品もあるようで、この2作もいっそ、発見したら見てみたいと思いましたが、後者ビデオが近隣店で在庫ありました。昨夜「SONGS 松任谷由実」録画。

関連サイト:http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%http://www.tripadvisor.jp/LocationPhotos
関連記事:「ディス・イズ・ボサノヴァ」ミューズの晩餐 小野リサ”イパネマ”(’07)/小野リサ・ジサフィナード(’96)/ナラ・レオン黒いオルフェ(’59)「黒いオルフェ」を探して~ブラジル音楽をめぐる旅(’05)

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                 <’90年5月、キーウエストにて>
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by MIEKOMISSLIM | 2009-04-14 00:00 | 洋画 | Trackback | Comments(0)


黒いオルフェ(’59)

先日から番組、CD、テープで小野リサ、ナラ・レオン版「フェリシダーヂ」、レオン版テーマ曲(「黒いオルフェ」)を聞いていた、アントニオ・カルロス・ジョビン音楽担当、マルセル・カミュ監督のフランス・ブラジル・イタリア合作「黒いオルフェ」('59)のビデオを発見したので見ました。

冒頭、リオの街や海を見下ろす丘、そこで踊る人々、頭上に物を載せて運ぶ女性達等バックに「フェリシダーヂ」が流れ、劇中、オルフェ(ブレノ・メロ)がギターを手に子供達に歌う「黒いオルフェ」に、街で出会ったばかりのユリディス(マルペッサ・ドーン)が惹かれて、曲に合わせて踊ったり、2人が恋に落ちた翌朝、やはりオルフェがギターで昇る朝日をバックに「フェリシダーヂ」を歌ったりと、2曲が印象的に使われてました。

3/23追記:全編に漂う’60年頃のリオの活気、打楽器のサンバリズムで踊る人々、カーニバルの喧騒の合間で、ひっそりと生まれた恋、でもユリディスを脅かす、全身スーツで覆い死神のイメージの不気味な追っ手、オルフェの勝気なフィアンセのエスカレートする嫉妬、そういう状況に巻き込まれて、絵に描いたような悲恋物語でした。

オルフェが、混乱の中死んだと言われたユリディスの姿を求めてさ迷う内に、彼女が乗り移ったかのような女性からの声が、振り返ってはいけない、と訴えるシーンがあって、そもそもベースのギリシア神話だった物語を思い出したのですが、

確かめると、オルぺウスが毒蛇に噛まれて亡くなった妻エウリュディケを冥界に迎えに行ったものの、そこから抜け出るまでは、決して自分の後ろを歩く妻を振り返ってはいけない、と言われながら、不安にかられてついに振り返ってしまい、それが本当の別れになってしまった、という内容で、昔読んだのは少年少女文学本か何かでだったのか、その緊迫の道程シーンは、薄っすらですが覚えありました。

「フェリシダーヂ」=幸せの意味ですが、淡いメロディにのせて、改めて字幕での歌詞は、露のような束の間の幸せ、という内容で、この物語のモチーフ曲になっていたのでした。「ディス・イズ・ボサノヴァ」でもあったように、当時リオでの、騒いで楽しめるサンバの躍動感の合間に、そっとボサノバ曲での叙情、という趣でもありました。関連で「「黒いオルフェ」を探してーブラジル音楽を巡る旅ー」というDVDもあったので、これもチェックしてみたいと思います。

関連サイト:http://www.amazon.co.jp/%E9%BB%92%E3%81%84%E3%82%AA%
関連記事:「ディス・イズ・ボサノヴァ」ミューズの晩餐 小野リサ”イパネマ”/小野リサ(’07)・ジサフィナード/ナラ・レオン(’96)「黒いオルフェ」を探して~ブラジル音楽をめぐる旅(’05)

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                 <’90年5月、キーウエストにて>
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by MIEKOMISSLIM | 2009-03-22 00:00 | 洋画 | Trackback | Comments(0)

    

’09年1月末AOL映画掲示板、ブログが終了、気分新たにマイペースで、音楽・芸術鑑賞、ユーミン関連、読書、英検1級対策、グルメ、仕事等含めて書いてます。英検は’11年11月に無事合格達成出来ました!
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