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ニューヨーク、アイラブユー(’09)

*1ヶ月前に一部書いていた記事で、感想を追記したので、アップし直しました。

2/11日付:先日8日(月)、ぴあ試写室での27日(土)公開の「ニューヨーク、アイラブユー」試写会招待券が来ていて、都合がついたので友人と行ってきました。ニューヨーク舞台で、11人の監督によるショートストーリーを繋げた「アンサンブルムービー」との事で、

オムニバス、という訳ではありませんが、気になったのは、やはり久方の岩井俊二、幾つか作品見てたトルコのファティ・アキン、そしてナタリー・ポートマンの初監督作品、という所。

a0116217_14572464.jpgぴあ試写室は初めてでしたが、15組30名丁度で満杯、というこじんまりさ。帰りに、提携の「ドーナッツプラント」から、2個入りのボックスプレゼントがあって、出演のオーランド・ブルームドーナツ(ビターコーヒー&ヴァローナチョコレート)とナタリー・ポートマンドーナツ(オレンジハニー)が入ってて、先日食べましたが、ドーナツは久方、ナタリー・・の方は、何だか昔懐かしい味でした。

a0116217_1459756.jpg見ている間は、オーランド・ブルームが岩井パート、というのは知ってた以外は、誰がどの部分担当、というのは不明、エンドロールで各シーン+監督名が出たのですが、印象に残ってるのは、ファティ・アキンのだったチャイナタウン舞台パート等、詳細感想は、英検後(出来れば公開後もう一度見てから)にして、追記かアップし直したいと思いますが、

翌日になって、今英検2次前で、専門学校で対策初めても気力も萎えがちな所、ふと、20年前のNY10日程滞在を思い出して、幾つか街並みシーンも重なって、何にしてもかつてあの街を歩いてきたんだから、それを誇りというか、カツ入れ勇気付けに、とも思ったので書いておこうと思ったのでした。


3/10追記:昨日改めて、ル・シネマで再度見てきました。劇場の掲示やパンフで、どれがどの監督パート、というのも判りましたが、冒頭のチアン・ウェン監督パートの、青年(へイデン・クリステンセン)と中年紳士(アンディ・ガルシア)の、巧妙な早業盗み合い、から始まって、改めてじっくり、という所でした。

試写会の時には、注意していたつもりでも、他のパートと印象が紛れてしまってた感の、注目の岩井パートも、改めて、劇中青年作曲家(オーランド・ブルーム)が曲を付けていて、少しだけ映ったアニメが、劇場掲示の記事で、実は「ゲド戦記」、パンフではジブリが快く使用を許可してくれた、とか、

全体に、他の作品は、それなりにどんでん返しの妙、というか、意外なオチ、が多かった印象でしたが、そういう意味では、このパートは、携帯での通話のみで始まる2人の接近、という割とストレートな内容だった、と。

a0116217_1501497.jpgまたブルームが、セントラルパークのダコタハウスの前にいて、携帯でその写真を女性担当者(クリスティーナ・リッチ)に送ったり、ジョン・レノンの「マザー」が好きだった、ああいう曲を作りたい、等と話すシーンもありましたが、パンフの同監督談で、レノンの銃殺事件には関心あって、リリイ・シュシュの誕生日もこの日、という設定だったりしたのでした。(パークのレノン記念碑、ストロベリーフィールズ→)

そういうNYスパイス、も折りいれてはいて、ブルームの部屋の舞台のハーレムは、同監督自身が1月程住んでいた近く、だったそうですが、劇場掲示のインタビューでは、NYでまともに勝負しても、と、余りNYというのは意識しないようにした、等というような談話も見かけたのですが、確かに場所はNY、外人俳優出演作、ではあっても、割と青年の散らかった部屋シーンも多く、窓からの光の具合とかが、やはり岩井作映像、と思ったり

内容にしても、そのまま邦画で日本の街舞台・日本人俳優でも違和感なさそうな、とか、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」('07)のように、舞台はアメリカ・西洋人俳優、でもカーウァイ色、と思った感じとやや似ていて、NY・外人俳優版岩井小品、という所でした。

a0116217_19312038.jpgまた、試写会時では一番インパクト残った、アキンパートは、やはり改めて、チャイナタウン自体の雑然とした息吹、画家が興味引かれた女性役、スー・チーの射るような眼差し、狭い食堂で画家が醤油から描き出す、その印象、雑然としたアトリエ、自分に示された興味に振り子が揺れた時には、残っていたのはその断片のみ、という、あっけないすれ違いの一コマ、が他作品とはやや異質な感覚で、残りました。画家役ウルグ・ユーセルはトルコ人だったのでした。

異質、と言えば、5番街の瀟洒なホテル舞台のシェカール・カブール作品も、内容も抽象的、やはり異質な感じ。部屋の丸い鏡に映る切り取ったような映像、元オペラ歌手役、ジュリー・クリスティの孤独と優雅さ交え年輪重ねた物腰、幻か何かの象徴なのか、障害者ホテルマン(シャイア・ラブーフ)の悲哀、インテリアやドレス、白を基調にして、このパートだけが、何だかヨーロッパ的な雰囲気も。

a0116217_19334593.jpgまた、岩井・アキンと共に注目だった、ポートマンパートは、幼い少女の無邪気さ、その視点からの、左右の目で見る風景、リスや植物のアップ映像等挟まれて、彼女を見守る子守役青年(カルロス・アコスタ)との、やはりラストで判る意外というか、という関係、セントラルパーク舞台で、割と好感持てたパートでした。

ポートマンは、2話目のミーラー・ナーイルパートに俳優でも出演、見かけたのは同じ頃「マイ・ブルーベリー・・」「ダージリン急行」('07)以来、ユダヤ教徒女性役で、商売相手のジャイナ教徒男性(イルファン・カーン)との、一瞬の文化超越の濃厚な接近、実際剃ったのか?スッパリ見事な剃髪姿、またウェディング衣装姿も見せてましたが、やはり今回の女優陣の中で、一番正統派的な匂いたつような美しさでした。

あと女優で印象に残ったのは、イヴァン・アタルパートの、「燃えよ!ピンポン」('07)以来だったマギーQの女っぷり貫禄。このアタル作品だけは、2つあって、どちらもレストラン前での見知らぬ同士の男女の駆け引き、でも実際の関係、立場は、というオチつき、このアタル監督作品は馴染みなかったですが、パンフで、イスラエル出身で、俳優として「ザ・インター・プリター」や「ミュンヘン」に出ていたのだった、と。

男優では、やはりアンディ・ガルシアの渋さ、と、ブルーム。パンフの岩井談では、前に岩井作品を見ていて、出演は即OK、撮影中もラフに積極的に同監督と接触、僕よりもはるかにこの作品を愛しているかもしれません。等と、あったのでしたが、街の片隅、ノルマを前に途方に暮れる若い音楽家、の日常等身大な感じでした。

それと、ラストのジョシュア・マーストンパートの、浜辺まで散歩しながら、掛け合い漫才のような会話の応酬の老夫婦(イーライ・ウォラックとクロリス・リーチマン)パートが、結構いい味、と改めて。順序的に、この熟年夫婦パートが最後で締め、というのも妥当な気しました。

11編以外の、繋ぎの部分がランディ・バルスマイヤー監督担当、アタルパート2つ差し引きで、11監督で11編、だったのでしたが、この繋ぎパートで、ビデオアーチィスト女性(エミリー・オハナ)に各パートの登場人物達が接触してたり、彼ら同士のちょっとした接触もあったり、やはり、オムニバス、という訳でなく、アンサンブル、NYの街に散らばるそれぞれ一コマずつのエピソード、のテイスト出ていた演出で、面白い気も。

またこの繋ぎや、アレン・ヒューズパート等でタクシーに乗るシーンがあって、私はNYタクシーは未経験、他作品でも余り気にした事はないですが、ああいう風に、乗客が勝手にドアを開けて乗り込んでいて、そう言えば「ニューヨーク恋物語」で、李恵淑が乗る時、恋人役だった柳葉敏郎がドアを開けてあげる、というシーンを思い出しました。

だから、劇中のように、乗ってみたら先客がいたり、同じ方向なら同乗したり、というのも実際起こってるのか、自動的にタクシードアが開くのは日本位かもしれませんが、NY風交流というのか、さすがに能動的というか乱雑にラフというか、という気もしてちょっと目に付いたり。

このシリーズ前作「パリ・ジュテーム」は未見ですが、エンドロール最後に、次は「Shanghai,I Love You」とあって、ロビーで「次は、上海なんだ」という声もちらほら聞こえました。

a0116217_152412.jpg試写会の時は、見た後で、友人と、近くのとんかつ屋に寄って、確か、私はロースかつ定食、友人はひれかつ定食を食べて帰ったのでした。前に「燃えよ!ピンポン」試写会にも一緒に行ったのでしたが、後で、今回のドーナツは結構美味しかった、チョコレート味(オーランドドーナツ)の方が好み、との事でした。

作品については、その日の昼に、職場の人とちょっと面白くない事があったけれど、何だか人間って、チャランポランな時があっても、精一杯で、可愛いもんだと思った。色んな人生があるって事で、NYアイラブユー、というより、人間アイラブユー、という感じ、等と言ってました。

私は試写会の時は、何かNYの日常の息吹、のようなものは感触的に残ったものの、時期柄、正直余り内容に逐一集中出来なかったのでしたが、改めて見てみて、結構新たに、思う所あったり確認出来たり、色んなNYスポットも再度味わって、景気付けになったし、まあ満足、という所でした。

関連サイト:http://www.ny-love.jp/http://www.doughnutplant.jp/http://www.paoon.com/film/kkahxteezl.html
関連記事:「花とアリス」(’04)アメリカの旅<5>ゲド戦記(’06)「虹の女神」(’06)「市川崑物語」(’06)クロッシング・ザ・ブリッジ(’05)太陽に恋して(’00)愛より強く(’04)「燃えよ!ピンポン」(’07)「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(’07)「ダージリン急行」(’07)

a0116217_155149.jpg
                     <’90年5月、NYにて>


by MIEKOMISSLIM | 2010-03-11 00:00 | 洋画 | Trackback(13) | Comments(0)
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「KYOKO」は’02年に映画掲示板にスレッドを立てた村上龍監督、高岡早紀主演映画で、当ブログはそのスレッド、次のブログに続いての3代目です。マイペースで、長年ファンのユーミン関連初め音楽、美術展、仕事、グルメ(食事)、映画、本、日常、旅のことなどアップしてます。


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