2010年 04月 30日
三浦半島花めぐりの旅
朝8:10新宿集合、京王プラザ近くの駐車場への入り口がやや判り難く、やはり同タイプツアー客の女性と3人で右往左往していたら、中~高齢男性が声をかけて「行き過ぎちゃったから、見かねてさ。心配しちゃったよ」等と、案内してくれて、地図を持ってたので同タイプ客だと判ったと思いますが、後で世話好きそうな方だよね、と。
そう渋滞もなく、大黒埠頭付近のサービスエリアで休憩を経て、最初の目的地久里浜の「くりはま 花の国」に。一昨日添乗員の女性から確認の電話の時、寒いせいでポピーは開花が遅れていて、湘南国際村のつつじも2部咲き位で残念、その代わりに久里浜ではネモフィラが見頃、と聞いていて、ポピーへの期待は消えてたのですが、少しは咲いていて、
ネモフィラは、昨年の「ひたち海浜公園」程のボリュームはなかったですが、それなりに広がりあって、やはり北海道のラベンダー畑の小サイズ、という感じ。どうも今回、私の普通のカメラで撮ったネモフィラの青紫の色が出ておらず、レンゲのような白で残念です。スキャンの時明るさを落としたら少しは出てきたので、そうする事に。
ネモフィラの合間にポピーがポツポツとあったり、1つ1つの花も健気な風情。やはりここでは滞在1時間で、奥の方まで行ったり、メルヘンな花トレインに乗ったりは出来ませんでしたが、予想よりは満足でした。
そこの次に、久里浜港のレストランでマグロ丼の昼食。レストラン名はペリー来航絡みで「黒船亭」。新鮮なマグロとご飯がまあボリュームあって、お味噌汁も貝のだし風味で、結構美味しく、母も満足したようでした。この港から、前の旅の時に千葉までフェリーに乗って、海ほたる開通もあってか、乗客はガラガラだった覚え、でも運行はしてるようでそれらしき船が止まってました。
そして、次の目的地三崎まで、車窓では海岸が続いたり、内陸に入ったら、キャベツ畑が目に付いて、そう言えばここらはキャベツの特産地で、後ろの席の年配の女性2人が、最近キャベツも高いわね、等と。海岸はあとで地図を見たら「三浦海岸」だったようで、思えば海は昨年「ひたち海浜国公園」でネモフィラ畑の向こうに見えたの以来、近くまで来たのも久方でした。
三浦、と言えば、私は元々ユーミン絡み興味だったのですが、「海を見ていた午後」で「ドルフィン」から見えるのは、実は観音崎、というのは早期に知ってても、結構ずっと「三浦岬」もあるんだと思ってたのを思い出して、ちょっとそういう検索してたら、「おもいでの夏」「冷たい部屋の世界地図」「誰もいない海」等愛着の作品に触れたエッセイ発見したのでした。
三崎ではフィッシャーマンズワーフ「うらり」で食べ歩き。車内で最初に、そこで使える1人60ポイント分の券+食品とポイント数の案内が配られてたのですが、私も母も最大の34ポイントを使った「さざえつぼ焼き」がどうも2人共今一で後悔。
でも、世界でここだけ、の売り文句看板あった「まぐろジェラート」(↑)は、添乗員さんの説明通り、バニラにマグロのチップが混じってるものでしたが、これは確かにマグロ風味でも生っぽさもなくいけていて、母はマンゴジェラートにして、これも美味しかった、と。
買って帰った「まぐろコロッケ」はまあまあ、あと野菜プリンで私はにんじんとキャベツ、母は苺とキャベツ味に。これも今朝食べましたが、どちらも甘みを控えて忠実に野菜味プリンにしてる、という感じ、にんじんの方が後味は良かったです。
ここでは潮風がやや強かったですが、久里浜港より、近くを船が通ってたり、ローカルな港の風情。以前城ヶ島にも行ったのですが、地図だとすぐ近くだったのでした。
そこから次の「湘南国際村」まで、折に「湘南~」という看板を見かけて、何だか懐かしい響き、でしたが、車窓を、というよりうとうとしていて、今回久方にウォークマン+麗美、ユーミン、今井美樹テープ等も、持っては出たものの、聞かずじまいでした。
つつじの名所「湘南国際村」では、トイレが結構高台にしかなく、そこまでに一並び13,4段の階段が10以上はあって、しかもその高台でも少し向こう側。トイレ休憩も兼ねてだし、45分間では、皆そこに何とか辿り着いて降りて来るのが目一杯で、2部咲きと聞いていたつつじは5分程になってようで、そこそこ咲いてましたが、鑑賞の余裕もなく、忙しなくややハード。唯一、高台からの海の眺めは「瞳を閉じて」モードで良かったです。
ツアーパンフだと「冨士を望むツツジ名所」という謳い文句、それも忘れていて、多分霞み気味の空で、冨士山も見ようとしても見えなかったと思うのですが、添乗員さんも、トイレの場所の事で、完全に私の勉強不足で、と、しきりに恐縮、発車後、3人トイレに行けなかった方がいると判って、運転手さんに掛け合って近くのコンビニで、という手配してたり、冨士の事には触れませんでした。
昨年の旅でのバスガイド嬢と同じ多分20代半ば位の女性、私も同じ仕事を一時期1年弱ですがした事があるので、こういう時ってまあ気も使うだろう、と。立場的にもこの人(だけ)が行程を決めた、とも思いにくいですが、そういう風にこの人が悪びれず頭を下げる事で、疲れたし花も見れなかった、という不快さが実際緩和される部分も、という所も、と改めて。サービス業だし当然、と言えばそれまでなのですが。
少しアニメ声優のような声の人で、気配りや応対等そこそこ慣れてる感じもしたのですが、旅終盤「今度お会いする時は、パワーアップしてもっと立派な添乗員になってますので」等、新人のような健気な挨拶に、「頑張って、~さん!」等と声も飛んでいたり、男性客とカメラに収まったりもしてたり、特にこの件で文句を言ってる参加客もいませんでした。
母との旅も、宿(と列車)だけ取ってフリーで、というケースもあって、その方が、思わぬ発見もあったりエコノミーな時もあるし、こういうバスツアーというのは、行く所も限られ時間制限あって忙しない、というのは窮屈ですが、今回も、自分で鎌倉プラン等立てて、公共交通網の下調べして、等というのがやや大儀で、これに申し込んだ、という所もあるのですが、
何と言うか、観光スポットで、(2人の)写真を撮りましょうか?とか、食事の時お茶入れましょうか?とか他愛ないですが、他のお客さんともそういうちょっとした交流で、その場だけの団体、ではあっても、2人っきり、という孤独な感じが紛れる、というのはいい点、と近年になって新たに思うのでした。
そして最後の鎌倉。時間は1時間で、鶴岡八幡宮か、小町通りかどちらか、という所でしたが、母は鶴岡八幡宮は初で、まずそこで本宮にお参りして、その後、また階段を上がり下がりで別の建物見物、というのもやや億劫で、道に出て、小町通り散策、帰りにまた八幡宮に少し入って、戻ってきました。
ここは、私は大分前に確か一度来たのでしたが、記憶薄れていて、赤い社殿や門とコントラストの緑の木々のボリューム、というか、濃さが、聖地、という空気、と改めて。小町通りは、竹下通りの古都版、という感じ。ぶらりと通っただけでしたが、じっくり見たら面白そうな店も。結構前、北鎌倉でしたが葉祥明の美術館に来たのだった、と思い出しました。
鎌倉を後にして、夕暮れ、対岸に横浜のランドマークタワー等みなとみらいのシルエットも見えたりしながら、改めて、今回久々の海だった、とか思いつつ、再び大黒埠頭サービスエリアで休憩して、都心部近くではやや速度落ちましたが、ほとんど渋滞もなく、新宿着は6時半過ぎ頃。
予定では8~9時着になっていて、それならもう1,2時間鎌倉にあっても良かったよね、と。やはり渋滞を見越しての行程かと思うのですが、昨年のように、渋滞で予定が押しに押して、あしかがフラワーパークで、夜の藤鑑賞、帰宅したのも11時頃、というのを思えば、今回、もしかしてああいう風に押したら、鎌倉が夜になるかも、というのも少し心配してたので、それはなかったし、母も今日用もあったので、まあ早く帰れたのも良かった、という所でした。やはりやや駆け足気味でしたけれど、花+海産グルメ+海でリフレッシュでした。
関連サイト:くりはま花の国、三浦フィッシャーマンズワーフうらり、海を見ていた午後(随想)、湘南国際村、鶴岡八幡宮
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<’10年4/29、三崎港にて>