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モーリス・ユトリロ展 パリを愛した孤独な画家

先週金曜、新宿に出た折に、この週末4日(日)までの、気になってた、損保ジャパン東郷青児美術館でのユトリロ展に行ってきました。ユトリロは、近年個人展では3年前三鷹市美術ギャラリーで「白の時代」中心の展示会、それと一昨年伊勢丹の画廊で見たのでした。今回、すべて日本初公開、という約90点の展示。

厚塗りの「モンマニーの時代」、「白の時代」「色彩の時代」と、若い頃から晩年までの作品群。折に身辺の解説もあって、印象的だったのは、アルコール中毒治療のため絵を描き始め、というのは覚えありましたが、母と自分よリ若い義父のユッテルに管理され、彼らの贅沢な暮らしのため、囚われの身のように製作、52才で母の勧めで、かなり年上のリュシーと結婚、と、ずっと閉じ込められたような生涯、という事。

母のヴァランドンは、ルノワールやロートレックのモデルをして、私生児ユトリロの父がルノワール説、等は聞いてましたが、結構画家としても有名だったのだった、と。ユトリロと違って人物画中心、母と息子の互いの影響はないようで。ユトリロの幼い頃の、一番のパリの思い出は、漆喰、という所からして、ですが、そういう、狭い孤独な世界で、製作を積み重ね、才能を残した画家、と、改めて。

絵の中の、腰の張った特徴ある女性の描き方は、彼の女性への嫌悪のせい、という説もある、というような説明もあって、風景の中にあっさり描かれた、下半身の座った女性達。そう言われれば、ルノワール等のふくよかな、女性讃歌、のような描写、とも思えず、嫌悪かどうなのか?少なくともよそよそしさ、女性の圧迫から距離を置くような感もしたり。

a0116217_13421395.jpg今回一番インパクト残ったのは、「色彩の時代」初期の「サン・バルテルミィ広場と教会、村」。

ユトリロは、白基調の寂寥感漂う街並み風景で、好きな方の画家ですが、これは、街並みの向こうの地平線の位置も低く、ユトリロ作品にしては、珍しく濃い目の青空が広く描かれていて、家の壁や屋根の赤やオレンジ、緑、白、木の緑等、色彩もメリハリあって、知らずに見たら、一見ユトリロっぽくないようにも、ですが、

a0116217_15343994.jpgこれはカードも買って、良く見たら、中央の道を行く女性が、やはり腰が張ってました。他にカードは、「マキ、モンマルトル」「ノルヴァン通り、モンマルトル」「17区通り」「雪の通り、モンマルトル」(←)「イル・ド・サンジュの酒場にて、ゴブラン、パリ」「エリゼ・デ・ボザール小路」。

手元のユトリロカードを見直したら、「エリゼ・・」だけがすでにあって、今回全て日本初公開のはずなのに?と、展示作品目録を見たら、やはり載っておらず、カードだけが売っていて、また目に付いて買ってしまったようで。


それと、ジュニア版ブックレットと、今回ビル1Fに特設のユトリログッズ等売り場があって、そこで、通常のB5の幅4分の3位のノート(↓)購入。表紙は,チラシやブックレット表紙にも使われてる「カルボネルの家、トゥルネル河岸」。これは、カードには特に手が出なかったのですが、ノート表紙だとスマートに収まってて、気に入りました。

関連サイト:モーリス・ユトリロ展 ーパリを愛した孤独な画家ー
関連記事:大エルミタージュ美術館展モーリス・ユトリロ展フィラデルフィア美術館展ルノワール+ルノワール 2人の天才が愛した女性ユトリロ版画展芸術都市パリの100年展

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by MIEKOMISSLIM | 2010-06-28 00:00 | 芸術 | Trackback(1) | Comments(0)
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