2011年 07月 18日
レインボー・シー・ライン / 吉田美奈子(’75)
やはりこれは、いまだに斬新さ感じる、ある種突き抜けた曲。本人作詞+佐藤博作曲で、吉田ハイトーンボーカル+独特なベースライン、気持だけでも、まさに海に向かって自由に、というイメージ曲。
吉田美奈子はやはり荒井由実時代のアルバムバックコーラスで知ったのですが、この「MINAKO」は私が一番最初に買った吉田アルバム。
これは、当時ラジオで知ったのだったかどうだったか、子供の私が貯めたお小遣いで、田舎の近所のレコード屋にこれを買いに行った時、店の主人が、こういうの、一体何処で知るの?とやや意外そうないリアクションの覚え。
このアルバムは、余りトータル感での印象あった訳ではないですが、ユーミンカバー「チャイニーズ・スープ」や、細野作品「ろっかばいまいべいびい」、ユーミン詞+「レインボー・・」の佐藤博作曲の「パラダイスへ」、本人詞+佐藤作曲「夢を追って」、本人作品「時の中へ」等、好きな曲がちらほら。
でもやはり今思っても、この「レインボー・・」が、抜きん出た鮮烈さだった、というか。田舎の片隅で夢想、を広げた曲の1つ。マイベスト吉田曲は次が「週末」、山下達郎が作曲で山下版もある「雲のゆくえに」。
吉田美奈子コンサートは大分前1度行って、最近では、市川作品「たどんとちくわ」で、街並みバックに思いがけず「愛は思うまま」が流れ、感慨だったのだった、とか、中森明菜が「SONGS」に出た時、マイベスト明菜曲の1つが吉田作品の「APRIL STARS」だった、と思い出したり。
いつかクリスマスイブの夜のライブがあった以外、TVで見かけることもなく、’00年代になってからの曲はチェックしておらず、近年余り名も聞きませんが、公式サイトを見ると、色々活動中のようで。
今回You tubeで「レインボー・・」を探したら、やや声小さめですが、本人版と、作曲者佐藤博版や、Ann Sallyというシンガー、YOKO&レクリエーションというバンド版もあったのだった、と知って、少し驚き。佐藤博版は、男側からになってたり歌詞も多少違いますが、この人って、こういう顔、声だった、と今にして。
Ann Sallyは、在日韓国人3世のシンガーソングライターで、細野、吉田作品カバーもしてる、ようで、ちょっと目新しいソフトな「レインボー・・」。
PCなので音質はそれなりですが、You tubeというのは、本当に色々発見ある、と改めて。
たまたまこれも’70年代。この所、SUGAR BABEの「SONGS」や、「Let It Be」、「アメリカン・パイ」、と、そういう頃のノスタルジー回顧、ですが、やはりこの「レインボー・・」も、いまだ色褪せない、やはり心の風通し曲、これも私の宝の1つと思おう、と改めて、という所でした。
関連サイト:Amazon 「MINAKO」、吉田美奈子オフィシャルサイト
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