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冬冬の夏休み(’84)

昨日、近隣の図書館で「冬冬(トントン)の夏休み」映画会があって、都合も合ったので見てきました。2Fの集会室での上映、観客は15人位。ホウ・シャオシェン監督作品は、私は大分前に「川の流れに草は青々」という作品、

そして一青窈主演、小津安二郎監督の生誕100年を記念の東京舞台作、という興味だった「珈琲時光」、3年前の「レッド・バルーン」以来。今回の「冬冬・・」も、やはり、特別な事が起こるわけでない、幼い兄妹が田舎で送った日々を、淡々と、という作風。

でも兄妹がそこで触れ合う、祖父母、少年達(ヤン・チャンクオその他)、叔父(チェン・ボージョン)とその恋人(林秀玲)、知的障害を持つ女性寒子(ヤン・リーイン)ら、との時間には、色々細かい揺れも。

何だか懐かしいような、黒光りする板の廊下、薄い畳敷きの部屋、の田舎の家で、冬冬少年(ワン・チークァン)と祖父(古軍)との穏やかな交流、というシーンもありますが、

少年達が、妹ティン・ティン(リー・ジュジェン)をのけ者にして、彼らの服を川に流す仕返し。そういう所はまだほのぼの感でしたが、そんな中、ティンティンが線路で転び、電車が来て、危機一髪の所、物言わぬ寒子が身をもって救い、幼いながらティンティンの彼女への信頼が生まれたり、という所が一番印象的。

冬冬らが傷害窃盗事件を目撃、ちょっとした事件に巻き込まれそうになったり、寒子を巡る悲哀、叔父と恋人とのいわゆる出来ちゃった婚騒動、等大人の世界の一コマ、が織り交ぜられたり、病気の母(ティン・ナイチュ)の様態悪化の知らせ、など、そう一筋縄に牧歌的のどかさ、という訳でもない日々。

父(エドワード・ヤン)の車で、兄妹が田舎を去るラストでは、「赤とんぼ」のメロディ。舞台風景は、ノスタルジックなアジアの田舎の夏。ある種の作品群よりは、余程子供向けOK、とは思うのですが、のどかな子供の夏休み、というイメージよりは、大人の事情も少し絡んだ子供目線でのひと夏の経験、という後味、という所でした。

関連サイト:Amazon 「冬冬の夏休み」成田図書館 映画会象のロケット 「冬冬の夏休み」
関連記事:珈琲時光(’04)SONGS 一青窈受け入れて/一青窈(「転校生・・」の下)、レッド・バルーン(’08)ハナミズキ(’10)
<スレッドファイルリンク(ここでは「珈琲時光」「レッド・バルーン」)は、開かない場合あるようです。>



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Tracked from 象のロケット at 2011-07-27 09:00
タイトル : 冬冬の夏休み
母の病気入院で夏休みを田舎の祖父の家で過ごす冬冬とその妹。 祖父は厳格な人だが、冬冬は近所の子供たちと仲良くなり、思いきり遊んだ。 仲間に入れて貰えない妹は兄たちにいたずらしたりして過ごす…。... more
by MIEKOMISSLIM | 2011-07-24 23:27 | 洋画 | Trackback(1) | Comments(0)

「KYOKO」は’02年に映画掲示板にスレッドを立てた村上龍監督、高岡早紀主演映画で、当ブログはそのスレッド、次のブログに続いての3代目です。マイペースで、長年ファンのユーミン関連初め音楽、美術展、仕事、グルメ(食事)、映画、本、日常、旅のことなどアップしてます。


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