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Something Impressive(KYOKOⅢ)

踊る大紐育(’49)

今日、近くの図書館で「踊る大紐育」映画会、都合も合ったので見てきました。観客は中~高齢層15人位。この「踊る・・」は、同じジーン・ケリー主演、彼とスタンリー・ドーネン監督の、「雨に歌えば」('52)の3年前の作品、ブロードウェイミュージカルの映画化で、ロケを使った初のミュージカル映画、だったと。

3人組水夫、ゲイビー(ジーン・ケリー)、チップ(フランク・シナトラ)、オジー(ジュールス・マンシン) のニューヨークでの1日を、ロマンス絡みで描いたコメディ。

3人がそれぞれ、地下鉄ポスターで見かけた美人アイヴィ・スミス(ヴェラ=エレン)、タクシー運転手ブランヒルド(ベティ・ギャレット)、人類学者クレア・ハドソン(アン・ミラー)に思い焦がれたり、目をかけられたりして、恋模様に展開、

ゲイビーとアイヴィの間は、同郷であることが判ったり、2人の真剣さも他の2組よりは永続する流れ、かと思いましたが、結局ラストで見る限りでは、どれも束の間の、という感じ。

そういう、内容的には、特に残るものもなかったですが、久方に見たミュージカルもので、芸達者な俳優陣が、ダイナミックなバーンスタインの音楽にのって、踊り、歌い、1日を楽しむ躍動感ムードが、女性陣のそれぞれ個性的ファッションもあって、割と楽しめました。

60年前のNYの街並み、今と変わらない姿の自由の女神へ、フェリーで向かう3人、とか、メトロポリタン美術館に立ち寄ってたり、私自身の20年前のNYへの旅もちょっと彷彿、でしたが、やはりその時や近年のNY舞台作品よりは、3人の船が着く港の雰囲気ものどか、街並みもややレトロ。

3人の中で一番渋い、と思ったのはチップでしたが、後で、若き日、34才頃のフランク・シナトラだった、と知って、そうだったんだ、と。シナトラの姿は、「ディス・イズ・ボサノヴァ」('06)で、「イパネマの娘」を歌ってたのを見かけて以来、その映像は、そう若くはなかったような覚え。

ジーン・ケリーは、前回見たのは「ザナドゥ」('80)に遡るかもしれませんが、監督作は、「WALL・E/ウォーリー」の中で、ウォーリーお気に入り作品、として使われてた「ハロー・ドーリー!」('69)を3年程前見てたのだった、と。

女性陣では、「ミス地下鉄」アイヴィ役のヴェラ=エレンが、他の2人の押し気味キャラクターとやや対照的で、どちらかと言えば純愛モードのチャーミングさ、という印象で好感。アン・ミラーは「マルホランド・ドライブ」('01)にも出てて、割と近年、’04年に亡くなったようで、これが遺作だったのかも。

そういう所で、一時代前のスタンダードミュージュカル、NYノスタルジーもあって、余り理屈なく歌、ダンスの視覚、聴覚味わいでリフレッシュ、という作品でした。

関連サイト:Amazon 「踊る大紐育」高円寺図書館 映画会象のロケット 「踊る大紐育」
関連記事:アメリカの旅<5>ディス・イズ・ボサノヴァ(’06)マルホランド・ドライブ(’01)ハロー・ドーリー!(’69)<スレッドファイルリンク(ここでは「ディス・イズ・ボサノヴァ」)は開かない場合あるようです。>



Tracked from 象のロケット at 2011-08-02 11:06
タイトル : 踊る大紐育
24時間の休暇をもらった水兵のゲイビー、チップ、オジーはニューヨーク見物と洒落こみ、それぞれに素敵な女性と巡り合うが…。 ミュージカル。... more
by MIEKOMISSLIM | 2011-07-30 22:22 | 洋画 | Trackback(1) | Comments(0)