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GSワンダーランド(’08)

先日「SONGS」で、ジュリーが元のタイガースメンバーと往年のGS曲を歌ってたのでしたが、岸部一徳の出演作をチェック中このタイトルを見かけ、未見のGS作品だった、と思い出してDVDで見ました。

60年後半、GSブーム時代の青春音楽もの。GSものと言えば、ザ・ゴールデン・カップスのドキュメンタリー「ワンモアタイム」を見て以来。この「GS・・」も'08年公開時、見に行ければと思ってたのでしたが、年末に上映が終わってしまっていて見損ねたままだった作品。

岸部一徳は、「SONGS」記事でも触れてたように、以前市川準短編ドラマで、元タイガースメンバー、今は余り顧みられない一社員、というほろ苦い役をしてたりしたのでしたが、

今回はレコード会社社長役で、自らタイガースのシングル盤「銀河のロマンス/花の首飾り」を手にとって、「今凄いよね、GS・・『銀河のロマンス』が67万枚だってさ」などと呟くシーンも。冒頭ステージシーンで、演奏してたボーカル役が息子の岸部大輔、だったらしく、ちょっと見直したら、そう言えば面影が、と。


歌手としてデビューをもくろむミク(栗山千明)が男装させられ、スカウトされたマサオ(石田卓也)、シュン(水嶋ヒロ)、ケンタ(浅利陽介)と共にGS界へ。

王子様タイツルックが受けて大ブレイク、ベタな盛り上がり、漫画的な展開でしたけれど、当時のGSの勢い思わす、4人の、タイツ姿に疑問感じながらのパフォーマンス演奏。

石田卓也は特にシンガー歴ないようですが、素朴なボーカル、水嶋ヒロがドラムをこなしてて、多才ぶり、栗山千明は私は「いつかA列車に乗って」以来、この人は歌手でもあったのだった、と。

紅一点の硬派ミクVS3人の個性のバランス、GS戦略を練る会社内の、一応年功序列ではあるけれどコミカルなやり取り、担当の佐々木(杉本哲太)のあたふたぶりなど、それなりに微笑ましく面白かった感jじ。

王子様ルックの発想は、社員の幼い娘が絵本で気に入ってたから、という他愛ない所から、で、GS時代、実際あそこまで徹底の王子様ルック、があったかどうか?記憶定かじゃないですが、

劇中、テンプターズは花柄衣装を着てる、というような話もあって、似たようなコスチュームはあったのかも。

ミクの性別を誤魔化すため、女っぽいGSキャラクターとして、覚えあるオックスの赤松愛、の名が挙がってたり、あのオカッパ姿、というのもちょっと郷愁。




彼らの売り出し作戦で、海外の色んな音楽ジャンルは他のGSで出尽くしているし、今受けてる歌謡曲路線で、いしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」の、作詞橋本淳・作曲筒美京平コンビに頼もう、という流れしたが、実際、そのブレイク曲「海岸線のホテル」は、このコンビ作、だったようで。

やはり4人が半ば開き直って王子様ルックで演奏のこの曲が、一番劇中インパクト。終盤、ミクの色気路線の曲も、このコンビ作だったのでしたが、

橋本淳は実際、先日のタイガース曲「僕のマリー」「モナリザの微笑」「君だけに愛を」とか、GS曲も広く手掛けてて、筒美京平も同様、歌謡曲メインの印象だったこの2人の幅広さ、というのも、今改めて。


この作品を手掛けてたのは本田隆一監督、初耳の人で、音楽歴も?ですが、最初3人が梶井(武田真治)にスカウトされた時屋上で演奏してた、シュンが創った「ベニスの夜空」や、実質19枚しか売れなかった彼らのデビュー曲「君にヘイ!ヘイ!」などは、この人自ら作詞、だったようで、

「ベニス・・」は、マサオがコード進行やベースラインが「抱きしめたい」と同じ、とか指摘してたり何だか可笑しく、この曲が2番目にインパクト。
              
              


コミカルタッチながら、”日劇”を夢見る、という漠然とした方向性の若者4人が、売れるためには何でも、という業界に踊らされて、という、当時のブームをシニカルに斬ったような所もありそうで。

終盤TVの中で、色気路線の歌を歌う、もろ女性歌手としての彼女の姿に、マサオが、4人の時の終りを実感、というのもほろ苦さ、でしたが、

青春音楽ものとしては、ミクが、最後まで3人の同士としての距離をキープ、男女関係モードはほぼなかった、というのも、何だかあっさりしてて好感だった。


脇役で目に付いた、悪役のバンドリーダー役高岡蒼甫は、ボーカルも割と上手くこなしてて、見た中では「春の雪」「シュガー&スパイス 風味絶佳」「あしたの私のつくり方」などにも出てたようでも、どうも覚えなかったですが、この人が宮崎あおいの元夫だったのか、と。

それと、フジの昼ドラ「鈴子の恋」がユーミン主題歌、という事で見始めて今の所チェックし続けてますが、マナカナのカナだけが漫才師役で出てて、私は姿は久し振りで、大人になって結構単独でも出てるんだ、と思ったら、この作品では、「ザ・タイツメン」の追っかけ役で、ペア出演。

そして前述の岸部一徳、大杉漣などもいたけれど、一番インパクトあった脇役陣は、まさにずっと端役だった、温水洋一、大場こういち、緋田康人、村松利史のおじさん4人組「ザ・フレッシュ・フォー」。彼らの晴れの舞台、超躍進ぶりで締めたのが、渋い、と言っていいのか微妙だけれど、意表を突かれたラストの締め。


そういう所で、独特な盛り上がりのGS時代をコミカルに楽しめた音楽もの、で、色々トータルでまあ満足でした。

関連サイト:Amazon「GSワンダーランド」象のロケット 「GSワンダーランド」
関連記事:ワンモアタイム(’04)いつかA列車に乗って(’03)蝉しぐれ(’05)ぼくたちと駐在さんの700日戦争(’08)60歳のラブレター(’09)ALWAYS 続・三丁目の夕日(’07)恋空(’07)ALWAYS 三丁目の夕日(’05)亀は意外と速く泳ぐ(’05)歌謡曲だよ、人生は(’07)タイヨウのうた(’06)天使(’06)UDON(’06)春の雪(’05)シュガー&スパイス 風味絶佳(’07)あしたの私のつくり方(’07)ライフ・オン・ザ・ロングボード(’05)村の写真館(’03)TAKESHIS’(’05)監督ばんざい!(’07)ざわざわ下北沢(’00)理由(’04)埋もれ木(’05)フラガール(’06)犬神家の一族(’06)(「市川崑物語」スレッドの9)、寝ずの番(’06)22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語(’07)バッテリー(’07)HERO(’07)アルゼンチンババア(’07)犬と私の10の約束(’07)SONGS 沢田研二Part1Part2大阪物語(’99)ー追悼・市川準監督ー病院で死ぬということ(’03)ー追悼・市川準監督ー東京日常劇場<哀愁編>('91)-追悼・市川準監督ーSONGS JULIE WITH THE WILD ONES<1><2>SONGS 沢田研二 ザ・タイガースを歌う
<スレッドファイルリンク(ここでは「ワンモアタイム」「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」「ALWAYS 三丁目の夕日」「亀は意外と速く泳ぐ」「歌謡曲だよ、人生は」「春の雪」「理由」「フラガール」「犬神家の一族」)は開かない場合あるようです。>

     


by MIEKOMISSLIM | 2012-01-22 21:54 | 邦画 | Trackback(8) | Comments(0)
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