オペラガラコンサート~セラータ・ムジカーレ Tokyo Play Opera 第30回定期演奏会

昨日、近くの総合施設セシオン杉並でオペラコンサートがあり、都合も合ったので母と行ってきました。ここは昨年末、杉並弦楽合奏団の演奏会に行って以来。

今回はやはり杉並を根拠地として、国内、ヨーロッパでも積極的に公演してるTokyo Play Operaの定期演奏会。

a0116217_2275064.jpgプロ集団という訳ではなさそうですけれど、チラシ(→)によると、ヨーロッパの一流歌劇で、指揮活動してきたセルジョ・ソッツィ氏総監督、数多くのオペラ出演経験のトミコ・ソッツィ女史指導、とのことで、本格的な組織、という感じ。

オペラ関連は、私は5年前モーツァルトの「魔笛」の映画版を劇場で見て以来。それは歌詞が英語版だったのでしたが、今回は全て原語。意味は?でしたけれど、各歌い手の、響き渡る豊かな声量、合唱やペアでの声の重なり、

女性陣の中にはちょっと君島十和子風貌の人などもいて、あでやかな光沢のドレス姿、アクセサリー類など、なかなか聞き応え+視覚的にも味わいでした。

タイトル中の”ガラ”というのは、英語galaで、お祭り、祝祭などの意味で、ガラコンサートで「特別公演」「記念演奏会」「祝賀音楽会」などの意味、セラータ・ムジカーレはイタリア語「Serata Musicale」で、翻訳サイトで見たら「音楽の夕方」と出てきて、まあ「音楽の夕べ」というニュアンスのようで。

演奏曲は、

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より 第2幕抜粋・そよ風に寄せる歌
        合唱 Ave verum Corpus

プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より 私の名はミミ・ あなたの愛の声に呼ばれて出た家に
        歌劇「トスカ」より 歌に生き、愛に生き
        歌劇「蝶々婦人」より ある晴れた日に

ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より 私の最後の願い・もう一度彼女に会える
        歌劇「リゴレット」より いつも日曜日に教会で
        歌劇「トロヴァトーレ」より わかったか。夜が明けそめたら

ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」より 今の歌声は
        歌劇「絹のはしご」より あなたが好意を持っていることは知っているわ

フォーレ  合唱 ラシーヌ雅歌

ビゼー   歌劇「カルメン」より 花の歌・母さんの話をしておくれ

ベッリーニ 歌劇「清教徒」より あなたの優しい声が

グノー 歌劇「ファウスト」より 故郷の土地を離れる前に・宝石の歌


歌劇タイトル自体聞き覚えあっても、日本語バージョンなどで曲を知ってたのは「ある晴れた日に」位でだったけれど、ラストのこの曲がやはり1番インパクト。

後は、各曲を歌った団員+5名程での、中盤の合唱「Ave・・」「ラシーヌ・・」も重厚な声のアンサンブルでの美しいメロディの響き、心洗われる感覚で良かったですが、

母は、曲を知ってたのは「ある晴れた・・」「Ave・・」で、「Ave・・」は賛美歌で、故郷で地元の合唱団にいた頃、必死で覚えて歌った、そうで、何だか懐かしくて涙が出そうだった、やっぱりこういう風に滑らかに歌わないと、などと回顧。

            

公演中も、この曲が始まった時、これは知ってる、と呟いて、合わせて小さく歌ってたのでしたが、当時何語かも、余り意味も知らないまま、そのまま歌詞を覚えて、いまだに全部覚えてる、そうで、帰り道小声で一通り歌ってくれて、ちょっと驚き。

子供の頃、母がよく台所などで割と高い声で歌ってた記憶はあっても、外国語で、というのは覚えなく、正直外国語には縁も興味もない、とずっと思ってたこの人が、70代の今にして、ラテン語でのフルバージョン賛美歌を歌うのを聞くとは。


合唱のサークルに入ってる、というのは薄っすら知ってて、通常週1回練習に6年程参加してたそうで、でも私は発表会とかには行った覚えなかったけど、と言ったら、

私が大学入学で下宿始めた頃から発表会をし始めて、祖母と妹が1度来た事があって、その時晴れの白いドレスを着て、「Ave・・」も歌った、などと回顧。

その合唱団も、団長が凝りだしてそういう外国の曲をやるようになって、主婦仲間とかどんどん人数が減っていったけれど、自分は頑張って覚えてくるし、声も今よりずっとハリあったし、家の都合で辞める時には、結構惜しがられて引き止められたのだった、とか。

今日一緒に食事した時、Wikipediaから印刷した「Ave ・・」のページを持って行って渡して、もう一度歌ってもらって、ラテン語歌詞を照らし合わせたら、最後の所だけちょっと記憶のと違う以外は、ローマ字的に見る限り、大体一致。そういう風に覚えてる曲が、あと3曲位ある、とか。

母が音楽好き、というのは昔から感じてはいて、昨年春のアルゼンチンタンゴ公演の時も、色々タンゴ曲を知ってたり、ダンスを習って事があったり、とか改めてやや意外、だったけれど、今回も、今にして知った一面、という感じ。


「Ave verum Corpus」は「めでたしまことのお体」の意味のようで、corpusは英語で知ってた意味は「死体」、その他言語資料、集大成、元金、本体、(解剖学)体などの意だったのだったけれど、verumがまことの、

そして、Aveはずっと、アベマリア、とかで、Ms.みたいなものかと思ってたら、英語でも、ようこそ、ごきげんよう、歓迎・別れの挨拶、アベマリアの祈りの時間、等と出て、そもそも「めでたい」の意味だった、とか今にして。


最初の「フィガロの結婚」第2幕抜粋が劇構成で25分位、その他は曲単位、休憩を挟んで全公演2時間15分位。

「フィガロ・・」はやはり会場では内容?でしたが、後で大まかな荒筋を知って、その2幕の部分は、出てた4人は小間使いスザンナ、アルマヴィーヴァ伯爵、伯爵日人ロジーナ、ケルビーノ少年、とか、コミカル場面の背景も一応判明。

出演者達は、皆一定の上手さ、似た感じのオペラ特有の歌い方、声量で、特に誰が強くインパクト、というのはなかったけれど、ちょっと印象的だったのは、「フィガロ・・」2幕スザンナ役の結城麻子さんが歌いだした時、この中で上手い、と感じたり、

男性陣でソロ、デュオで3曲歌った大平訓弘さんが、いい声、と思ったり、「わかったか。・・」での、「ある晴れた・・」ソロだった細川加奈子さんと、浜田慎也さんの、男女の歌声の高低や声質のミックス、掛け合いの妙あったり、など。


そういう所で、ポピュラー類とはまた違う、人の生の歌声の持つエネルギー、美しい響きのダイレクトな体感+優雅なビジュアル面も味わえたイベントでした。

関連サイト:Tokyo Play Opera サイトYou tube Tokyo Play Operaチャンネル
関連記事:魔笛(’06)春の芸能鑑賞会 アルゼンチンタンゴ杉並弦楽合奏団 第49回定期演奏会
<「魔笛」はスレッドファイルリンクで、開かない場合あるようです。>

     
              <「ある晴れた日に」Renata Scotto版>
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by MIEKOMISSLIM | 2012-02-12 20:48 | 音楽 | Trackback(2) | Comments(0)
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