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YUMING FOREVER by LESLIE KEE<1>

28日で私は仕事締め、そして一昨日、気になってた表参道ヒルズで今月1日~1月6日(日)開催中のユーミン写真展に行ってきました。

これは、写真家レスリー・キーとユーミンのコラボで、ユーミン40周年記念の写真展。少年期からユーミンの音楽を敬愛してきたという彼が、’01年に実際ユーミンと出会ってから12年間に撮ってきた、約200点の展示。

a0116217_23231590.jpgアルバムジャケット、架空のアルバムジャケット、コンサート風景、様々なブランドファッションを身に着けたユーミンショット集、プライベートショットなど結構多彩。(同展チラシ→)

+100人以上からの各界からの、ユーミン40周年、またこの企画へのお祝いメッセージカードの展示や、折りよくレスリー・キー本人のトークイベントもあって、なかなか充実感。


表参道ヒルズのビル群に差し掛かったら、この写真展のペナントがずっと並んでて、壁にもその大判広告、何だか、やはりユーミン”攻め”の気概、というのがここでもそこはかとなく漂ってきた感じ。

B3Fの会場に入っていくと、四方八方大判のユーミン写真、バックに流れる色々ユーミン曲、それだけでも何だか私には心地いい空間。

会場中央には赤く平たい3段位の階段状のスペース、途中から、そこに座り込んで、何かの取材か、写真を取られたり、談話を録音してる風な、白いトレーナー+くたびれたジーンズ、眼鏡をかけたラフな格好の男性がいて、

写真の中のレスリー・キーに似てて、多分本人?と思ってたら、後で、やはりそうだった、と。その赤い小山の手前に、歴代のユーミンオリジナルアルバムのジャケット36枚が両面を飾るゲート。


会場に着いたのが3時過ぎ位、そう長居、のつもりはなかったのだけれど、各メッセージを読んでたり、販売コーナーで写真集見本を見てたら、売り場の女性が説明してくれてちょっと話したり、

居心地良さもあって、作品を見直しながら会場をブラブラしてる内に時間も経って、いっそ4時からという掲示のレスリー・キートークイベントも、せっかくだから聞いて帰ろう、と思って、結局それ終了の6時辺りまでいて、思ったよりも色々体験、

思えば昨年末も、締めにユーミン主題歌だった「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」を見に行ったり+紅白で「春よ、来い」熱唱に感慨、だったのだったけれど、今年も何だかユーミンで締め、という感じ。

        
1/1追記:一番インパクト写真といえば、薄いメーク、ナチュラルな表情のユーミンが歴代のアルバムジャケットの断片をまとった、確か2ポーズパターンあったもの。

これは会場のユーミンジャケットゲートの中央にも、その切抜きユーミンがあったり、写真集ジャケットに使われてたり、今回の目玉の一つ、のようだけれど、やはり挙げるとしたらこれ。


その他、目を引かれたのは、青いドレス姿のユーミンの「人魚姫の夢」ジャケット。幻想的なイメージ、タイトルを見る前は、一瞬「Delphine」が浮かんだのだけれど、

「人魚姫・・」で、これって「そしてもう一度夢見るだろう」に入ってたけれど、シングルでも出てたのだった、と。


正面の、架空のユーミンアルバムジャケット40枚集は、「昨晩お会いしましょう」ジャケットを手掛けてたアート集団ヒプノシスの、先日ロンドンでユーミン・正隆氏が再会してたストーム・ソーガソンと、ピーター・クルソンが40周年を祝っての特別コラボ、

レスリー・キーも、実際ユーミンジャケットなど手掛けるようになったのは、'01年に出会ってからで、その前も手掛けてたらどういうものになっただろう、というような趣旨もあったようで。中に確か「もう一度夢見る・・」の時のスーツ姿、のも。

この中で印象的だったのは、「Bon voyage」タイトルの、白い着物姿のユーミンがボストンバッグを下げて海沿いの波止場を歩いていく後姿ショットのもの。


またこの「YUMING FANTASY」シリーズの表紙用に、別に4枚あって、その中の1枚は車の前にスーツ姿の男性、これだけ異質?と思ってたら、

終盤のプライベートショットの撮影風景写真を見て初めて、これってノーメイク+付髭のユーミンだった!と判って、思えばマニッシュファッションはあっても、男装ユーミン、は初見だったけれど、実際近くですれ違ったりしても多分判らないだろう、と。

そしてこの荒野+空+車と男の写真や、やはり表紙の1枚のユーミンの後ろの鏡に、同じポーズ、服のユーミンが映ってるものなど、ちょっとマグリットっぽい、と思ってたら、

トークイベントの時レスリー・キーが、この紹介の時マグリットのような、と言っててやっぱり、と。思えば後の2枚、ユーミンが指で隠してる顔の一部、唇や目が、丁度その指に描かれてたり、というのもマグリットっぽい感じ。


そして、彼が手掛けたユーミンアルバムやシングルジャケットコーナー、セルフカバーアルバム「Faces」もこの人ので、あの時の4人のユーミンは、'60年~各年代のファッションをまとってたのだった、と。

あと「Road Show」や、「ダンスのように抱き寄せたい」「恋をリリース」、最新のラブソングベスト版「日本の恋とユーミンと」もこの人だったのだったけれど、やはりこのジャケットなどでのユーミンもいつになくナチュラルメーク、柔らかい表情、という印象。


そして、様々なブランドファッションユーミン集、はレスリー・キーが人脈をフル活用で実現、のようなことを言ってたと思うけれど、ここで一番インパクトはDIORの赤いドレス姿のユーミン。

スカート部が透けてる生地で、ポーズをとるユーミンの長い足がさまになり、御年58才にして長年生身の身体を張ってショービジネスをやってきた絶妙プロポーションも改めて、という今回の催しだったけれど、この写真ではそれが際立って感じられた、というか。


最後のプライベートショット集では、正隆氏60才、ユーミン55才の時の誕生日ショットや、先日のロンドンでのプロコルハルムとのセッション、今回の撮り下ろし風景など。近年のレスリー・キーとユーミン夫妻との親交ぶりも伺えたり。


また、今回各界から寄せられた百余人からの直筆メッセージ、というのも、なかなか見もの。芦田愛菜~北島三郎、吉永小百合までに至る年齢層、「才輝礼賛・・」での対談相手、「ユーミンのSUPER WOMAN」でのゲスト、など含め本当に多彩な顔ぶれ。

印象的だったのは、レスリー・キーが頼んだ、という小林麻美、ユーミンとの思い出を懐かしんでて、40年良く頑張った!、とか、こんな私が大学生の母って、信じられないよね、などと、一番それなりに”素”の感じ、が出てた文面。

また、ちょっと驚きは、終盤にあった岩井俊二監督。大学の時に、音楽棟のピアノ個室でよく「ベルベット・イースター」を弾いて、この曲の主人公はこの世にいないけれど、この子はそれに気付いていない、

そんなストーリーを想像しながら弾いてて、僕の創作人生の原点です。のような内容。岩井監督とユーミンの接点って、これまで知るのは、ユーミン夫妻プロデュースの麗美が後年、岩井作品の音楽担当、位だったのだけれど、

そういう背景があった、とは今にして、で、岩井作品は最近ご無沙汰してるけれど、「SUPER WOMAN」でのモネ~ユーミンのように、分野は違えども私の歴代好みの2人が、ここへきてこういう形でリンク、というサプライズ。


また、先日「クリスマスの約束」で歌声聞いたばかりの小田さんからも、40周年おめでとう!さらなる飛躍を!とエール、僕らが2枚目のアルバムを作ってる頃「ひこうき雲」と出会い、その瑞々しさは圧倒的で、

本当に「妖精たちが降りてくる」ように聞こえた、その衝撃は今に至ります、などとあって、思えば小田さんが直接ユーミンに、また彼女についてコメント、というのは余り覚えなく、同年代だったり音楽的な距離感とか、そう意外な顔ぶれ、ではないけれど、

「雨の街を」の「囁きながら降りてくる妖精たち」を引用して、というのも何だか擽られるものがあり、なかなかこれも渋いメッセージ、という感じ。


a0116217_22233121.jpgそして、この日確か開催中9回目、というレスリー・キーのトークイベント。日程、時間帯的にもたまたま行った時に参加出来たのもラッキー。(←チラシ裏)

赤い山の中央に座って、皆に集まるよう呼びかけ、私はたまたまその下の段に座ってて彼からは2,3m程の所。本人も苦手、と言ってた「て、に、は、を」とか助詞がやや怪しいけれど、日本語でエネルギッシュに色々な語り。


正直この人は今回初耳、ただ昔からユーミン好きだったカメラマン、としか予備情報もなかったけれど、シンガポール出身、最初に話したその生い立ち、ユーミン曲との出会い、というのもちょっと印象的。

父が誰かも知らず、同様に別の男性の子である妹と、シングルマザーに育てられ、13才の春、母からカメラをプレゼントされた、その夏、母が病に倒れ、急死してしまった、

祖父母の元や孤児院で育ち、13~18才まで、日系のカセットテープを作る工場で働いた、その時、赴任していた日本人の妻達も工場にいて、色々音楽を教えてもらって、

アイドル好きなグループや、谷村新司、中島みゆき、五輪真弓など好きなグループもいて、ちょっとお洒落な趣味の人達はユーミンが好きで、

自分はユーミンの曲が、意味は判らないけれど、色んな国の情景が浮かんでかなり好きになって、その頃からいつかユーミンのジャケットを撮りたい、というのが、日本で写真家を志すきっかけになった、ようで。

この人がシングルマザーに育てられ、若くしてその死、という逆境になって、学校との両立、とか詳しいことは触れなかったと思うけれど、

工場で働かなくてはならない、という状況でなければ、日本の曲、ユーミン曲にも出会わなかった、というのが、ハングリー精神云々、という以前に数奇な出会い、だし、

そういう、当時のバブル期席巻ユーミンワールドとは対極、にいたと思える彼が、ファンタジックなユーミン曲に魅せられる感性を持ってて、それをその後の人生飛躍の基盤にさせた、というのも、何だか心に残った話。


その後日本に来て写真専門学校で学び、その時も、東京で外人が暮していくのは他国よりも大変、保証人の問題や、生活費色々で350万円が必要、何とかその額と保証人が一人いた、のような現実的な苦労もしながら、

卒業後、実際東京、NY、アジアで活躍し始め、雑誌の仕事で木村佳乃と出会い、たまたま彼女が正隆氏プロデュースで歌手活動してて、

そういう縁もあって、いつも撮影現場でユーミン曲をかけてる彼を、ユーミン夫妻に紹介してくれた、というのが実際のユーミンとの接点になって、'01年ユーミンとのセッションが実現した、とか。

今回、彼が初めて撮った、というユーミンのモノクロのアップ、またベッドに横たわるユーミン写真、というのもあったけれど、この人のWikipediaを覗いたら、'01年にユーミン写真集「PRESENT」を発表、とあるのだけれど、これは初耳。

まあそういうラッキーもあったようだけれど、やはり執念、というか、彼の一貫したユーミン好きスタンスが、運を呼び込んで出会いに繋がった、ともいうか、

彼は、13才でユーミンの音楽に出会って、実際の彼女その18年後出会えた、というのが、早かった、とかラッキーだった、などと語ってたと思うのだけれど。

その後折々ユーミンと仕事するようになったようで、上記のジャケット写真や、海外の仕事にも同行、またそこでの撮り下ろしなどもしてきたようで、今回、その足跡紹介展示会だった、と。

YUMING FOREVER by LESLIE KEE<2>に続く。

関連サイト:Super sonic 『YUMING FOREVER by LESLIE KEE』写真展開催
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by MIEKOMISSLIM | 2012-12-31 20:09 | 音楽・芸術 | Trackback | Comments(0)
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