2013年 01月 16日
青い影 PROCOL HARUM feat.YUMING ~ 日本の恋と、ユーミンと。/ 松任谷由実(’12)より
原曲は’67年リリース、ユーミンの音楽ルーツとなった1曲で、昨年9月、ロンドンでプロコルハルムと初対面、コラボレコーディング、の様子は11月末NHKのユーミン40周年特番で見てたのだったけれど、
それがこの、3枚組み46曲入りアルバムの3枚目ラストに収録。やはり、これは聞いておきたい、と気になってた曲。
1番はユーミン、2番はゲイリー・ブルッカーがメインで歌い、3番は再びユーミン、いずれもサビの部分は2人で、どちらかがコーラス役に廻ったりで、
さすがにプロコルハルム側も、スタンダード自曲でありながら今回ユーミンを立てて、という構成。
この曲って、特番記事でも触れてたように、私は当時ユーミン影響で知ったのだったか、それより前だったか記憶不確か。
でも、ユーミンの今にして、の初めて聞く洋楽カバー、それも自らのルーツ曲を本家バンドと堂々コラボ、というのも、40周年に華を添えるイベントの1つ、
自分の曲+歌、でセットだったユーミン世界とは違う、独特な味のシンガーユーミン、という意味でも、ちょっと感慨が。
この曲を知った頃は、歌詞の意味は不明でも、その教会音楽テイストの曲調や、「青い影」というタイトルから、子供心にどことなく崇高なイメージ、があったのだけれど、
今回改めてその歌詞をチェックしてみたら、どうも意味不明。タイトルの「青い影(A Whiter Shade Of Pale)」も、歌詞の中では、粉屋の打ち明け話を聞く女の顔色が、青白くなってきた、のような所で登場、
要は船上での男女の痴話話説、とか、これは男が女に死んだ戦友達のことを語ってる、という反戦歌説、とか見かけたのだけれど、今一謎。
歌詞サイトでは4番まである構成、でも今回ユーミンとゲイリー・ブルッカーは、1番~3番~2番の順で歌ってたようで。
まあ今にして、この崇高イメージ曲の”実体”を知ったのも、ユーミン、そして正隆氏の本家とコラボを、という意気があったから、という所。
(C)EMIミュージックジャパン
1/18追記:このアルバムの他の曲については、全て何らかの形で手元にあるし、特にこの機に聞き直し、ということはしなかったけれど、
この選曲については、ユーミン自身は関わってなくて、歴代スタッフやレコード会社の女性社員の意見を参考、とのことで。(→歌詞カード)
そのタイトルをざっと見て、うーんユーミンラブソングセレクションとして、私だったら、とちょっと考えてみたら、
収録曲45曲中、やはり選ぶだろう、と思うのは、「Hello,my friend」「青いエアメイル」「12月の雨」「あの日にかえりたい」「海を見ていた午後」「埠頭を渡る風」「ノーサイド」「BLIZZARD」「DANG DANG」「水の影」「リフレインが叫んでる」「春よ、来い」「カンナ8号線」「DESTINY」の14曲。
収録曲中、ユーミンベスト版に入るのに全く異存ないけれど、ラブソングとして?はどうなんだろう、と思うのは、「やさしさに包まれたなら」「ベルベット・イースター」「ひこうき雲」。
また、上記14曲以外で、今回未収録曲の中から残り31曲を挙げるとしたら、「雨の街を」「魔法の鏡」「少しだけ片想い」「雨のステイション」「さざ波」「さみしさのゆくえ」「遠い旅路」「ハルジョオン・ヒメジョオン」「りんごの匂いと風の国」
「5cmの向こう岸」「人魚になりたい」「NIGHT WALKER」「星空の誘惑」「ずっとそばに」「TYPHOON」「私を忘れる頃」「木枯らしのダイアリー」「2人のストリート」「ホライズンを追いかけて」「思い出にあいたくて」「霧雨で見えない」
「とこしえにGood Night(夜明けの色)」「届かないセレナーデ」「ホタルと流れ星」「残暑」「サンドキャッスル」「9月の蝉しぐれ」「Misty Chine Town」「きみなき世界」「Juda's Kiss」「ひとつの恋が終わるとき」「MODEL」、という所。
特に今回入ってなくて残念な気するのは、マイベストユーミン曲「雨の街を」、また「雨のステイション」「ずっとそばに」など。
ユーミン本人は、「私から見ればすべての曲が等しく光っていて、選べなかった」そうだけれど、改めて、確かに私にとっても、特に愛着ある'90年辺りまでの曲は1曲1曲が粒ぞろい的で、
自分の思い出とシンクロするものなどは、格別の思い入れ、まさにある時の写真アルバム代わりだったり、ちょっと苦め感覚などあったりもするけれど、それぞれが風景、息吹を持つ珠玉の小世界、という感じ。
近年になっても「ひとつの恋が終わるとき」や、今回このアルバムに入れるのだろうか、と思ってた「SUPER WOMAN」テーマ曲の「MODEL」など、往年の”感性の震え”健在、な感覚で琴線に触れる曲も。
40周年とのこともあって、新アルバムこそなかったけれど、「青い影」、このアルバム企画初め、私の経験だけでも「虹色ほたる 最後の夏休み」テーマ曲、
NHKレギュラー「SUPER WOMAN」、「8月31日~夏休み最後の日~」公演など、振り返れば結構盛り沢山だった’12年。
今年も日常リフレッシュ源の1つとして、ユーミン動向には注目していきたいです。
関連サイト:Amazon 「日本の恋と、ユーミンと。/松任谷由実」、青い影 原詞・訳詞
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