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SONGS 五輪真弓

先週末の「SONGS」は五輪真弓、録画で見ました。この番組では、’07年に小椋佳とジョイント出演があったのだったけれど、それはチェックし損ね、歌声、姿も久しぶり。

今回歌ったのは「恋人よ」「時の流れに~鳥になれ~」「BORN AGAIN」。亡き父の故郷、長崎の五島列島の一つ、久賀島を訪ね、そこの五輪(ごりん)地区が、この人の名字のルーツだったらしく、

地元の人との話で父を偲んだり、自分の音楽ルーツ回顧、昔キリシタンが迫害を逃れてやってきて、根付いたキリスト教、さらにそこでも起こった迫害の歴史への複雑な思いへを語ったり、「時の流れに・・」はそこでの伸びやかな海をバックに熱唱。


何枚かアルバム録音があって、馴染み曲も多いけれど、やはりマイベスト五輪曲はNHK銀河ドラマテーマ曲だった「落日のテーマ」、

就職活動期、この曲の大らかさにメンタル的に支えられた、というか励まされた、という思い出。これはYou tubeでは見当たらず。

次がデビュー曲「少女」、これは今回回顧映像でジャケットが出て、少しだけライブ映像も流れ、随分久方に耳にして、やはり何処か文学的香り漂う風格。


10/18追記:やはり音楽好きで、教会で喜んで讃美歌のオルガン伴奏をした、というお父さんが、ラジオで聞いたフォークソングに夢中だった彼女にギターを買ってくれて、音楽への道が開けた、そうで、

16才の時、初めて人前で歌を披露、それがジョーン・バエズの「Donna Donna」、それがウケて、高卒後ライブハウスで洋楽カバーを歌うようになった、というのがこの人の音楽ルーツだったのだった、と。

単にシンガー、という枠でなく、20才の頃からオリジナル曲を作り始めたそうで、日本の女性シンガーソングライター草分け、というと反射的にこの人が浮かぶのだけれど、デビューは、アルバム「少女」とシングル「少女」同時リリースの’72年、

ユーミンもこの年「返事をいらない」シングルでデビューだったのだけれど、本格的デビューのシングル「きっと言える」やアルバム「ひこうき雲」は翌年’73年、やはり五輪真弓の方が一足先だったのだった、と。

そう言えば、中学時代私がユーミンに傾倒してた頃、五輪ファンの同じクラブの友人がいた、とか思い出したり。


20代後半、恋愛の歌を歌うようになった、とのことで、どちらかといえば私はこの人の直接のラブソングじゃない、「落日のテーマ」「少女」以外でも、「ミスター・クラウディスカイ」「酒酔草」「昨日までの思い出」「風のない世界」などの方が好みで、



          

ラブソングでは「青色の雨」「うつろな愛」「冬ざれた街」とかの割と淡々とした曲調のの方が好きだけれど、



今回、この人の代名詞的でもある「恋人よ」の誕生エピソード。

いつか究極の別れの歌を書きたい、と思ってて、思いがけずアルバム「少女」の編曲担当だった木田高介氏の訃報が届き、初めてのレコーディングで戸惑う彼女を兄のように支えてくれた人で、

特に恋愛関係、という風には紹介なかったけれど、初めて経験する永遠の別れ、深い悲しみに沈み、そういう中で書き上げたのがこの曲、

木田氏の葬儀で、浮かんできたのがサビの所で、本人談で、やっぱり判れというのは本当に嫌なもので、昨日までいた人が突然いなくなってしまう、というこの現実、

「冗談だよと笑ってほしい」、というのは心底出てきたフレーズですね、というコメント。

そう言えば私も、妹との死別の後、夢であっけらかんと本人が出てきて一緒にジェットコースターに乗ってて、ああ、死んだなんてやっぱり冗談だったんね、本当、良かった良かった、と安堵、したかと思ったら目覚めて、やはり現実は・・と、虚しさに襲われた覚え。

「恋人よ」は、特に好みの、という訳ではないのだけれど、そういう身近な人との死別の悲しさが織り込まれた別れの曲だったのだった、と今にして。


今回訪れてたルーツ地久賀島は、ユーミンの「瞳を閉じて」が愛唱歌の学校がある奈留島の隣のようで、入り組んだ入江の海と緑のコントラスが美しい所。五輪真弓は、迫害にあった先祖のキリシタン達の墓を花を持って訪れ、

>本来ならばキリスト教ならキリストの愛に基づいた信仰に賛同するから、自分もその生き方をしたい、というような信念ですから、

別に宗教とかそういうものではない、という気がするんですけれどね。自分のそれは生き方である、自分自身の信仰の形である、

それがなぜ最終的に迫害に合わなければいけないのか、という、その悲しさは、ちょっとやっぱりやりきれなさですね。<

そして自分に受け継がれているもの、として、

>愛の精神、ですね。私自身も最近感じますし、それは遺伝子の力だなと思うんですね。自分自身は今ここにいるけれども、自分の中の遺伝子というのは、果てしない旅路を歩いてきているわけですよね、

色んな体に次から次へと受け継がれて、私の中にも同じ遺伝子がある、それはおそらくそういった愛を信仰するというような、それだと思うんですね。< のようなコメント。


そして、この人がこの島に来るのはこれで3回目らしいけれど、27年前初めて来た後に創った、という「時の流れに~鳥になれ~」を、海を見晴らす高台で熱唱。

この曲も、聞き覚えはあったけれど、特に好みの、というではなかったけれど、何だか、自由、愛を歌った内容が、自分のルーツでもあるキリシタンの歴史回顧、受け継ぐ遺伝子、のような話の流れで、

安定した歌唱力、プラスアルファで、歌うこの人の根底から、筋が通ってる、というか、今までになくある種の説得力、を持って聞こえてきた感じ。

この人のルーツ地五輪地区には、今もう2世帯!しか住んでない、そうで、そのうち1世帯の人とは遠縁、家を訪れて思い出話をしてたり、

おそらくもう1世帯の男性が、歌い終わった後挨拶に来て、初対面のようだったけれど、父から、彼女のお父さんはいい男だった、と聞いてる、のようなエピソードで談笑、エールを送ってて、

まあ著名ミュージシャン縁の地、というには寂れてしまって、だけれど、たとえ土地を離れても、目には見えずとも、遺伝子というものは脈々と、というのも、実際の土地でこの人が語ると真実味。


そういう所で、久方の五輪真弓、健在ぶり、久方の「少女」などノスタルジー+バックの五島列島の自然美、ルーツ地の歴史と自らの音楽エピソードなど絡めて、なかなか濃い目の今回でした。

関連サイト:SONGS 第275回 五輪真弓
関連記事:五輪真弓



by MIEKOMISSLIM | 2013-10-16 00:27 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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