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アメリカン・ポップ・アート展

先日20日(日)、国立新美術館で、前記事の「印象派を超えて 点描の画家たち」展に続いて、21日まで開催だったこちらも母と見てきました。

a0116217_16134361.jpgアメリカン・ポップ・アートの個人コレクションとしては世界最大級のジョン・アンド・キミコ・パワーズ・コレクションから、

ウォーホル、リキテンスタインらポップ・アーティストの巨匠達の1960年代の代表作を含め、絵画、彫刻、素描、版画、マルティプル等、7章に分けて約200点の展示。(チラシ裏→)


馴染みあったのは、ウォーホルとリキテンスタイン位、ウォーホルの最高傑作、らしい、チラシやポスターにも使われてた日本初公開の「200個のキャンベル・スープ缶」(↓一番下)、というのもどんなものか?などちょっと興味あったけれど、

実物は、見事に縦10個×横20個の、味の表示だけが違うキャンベル・スープ缶が並んだ”大作”、これがウォーホルの最初の絵画、だと。

その展示の隣に、各缶を大きく描いた10点組の「キャンベル・スープⅠ」「〃Ⅱ」もあって、大量生産、消費時代の表現、皮肉、風刺ニュアンスらしいけれど、まあこういう固有食品をこだわって題材にした絵、というのも思えば覚えなく。



この「キャンベル・・」は、ちょっと規格外、かもしれないけれど、その他で今回、一番インパクトだったのは、トム・ウェッセルマンの「グレート・アメリカン・ヌード#50」(左↓カード)という作品。

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この春「クラーク・コレクション」での目玉作品だったルノワールの「劇場の座敷席(音楽会にて)」(右↑カード)、セザンヌの静物画、ルドンの花瓶+カラフルなラジオやジュース、リンゴ+横たわる女性の写真コラージュ。

この作品の目録の画材の所には、ミクスト・メディア、とあって、それは、1つの作品あるいは制作にあって、複数のメディア:媒体を用いた技法で、

(稼働する、らしい)ラジオ、ジュース、リンゴなどの部分はアッサンブラージュ=立体的なコラージュらしく、

まあ既成の有名芸術作品、日用品、華やかなアメリカ女性ごったまぜ、の一品で、遊び心+アイデア、と言えばそれまでだけれど、何でもあり的な面白さ、というか。


その他目に留まったのは、ウォーホルの見覚えあるモンローや毛沢東のシルクスクリーンの組作。モンローのの解説に、けばけばしい色彩の下で、常にうつろな表情、孤独な一面、などとあって、

今回そう言われれば、「モンロー7日間の恋」でもあった一面のような、スターダムの裏の空虚さ、というか、そういう風に感じられなくもないかも、と。


それと、リキテンスタインの、”吹き出し”のあるモロ漫画風、とか、この人の特徴の独特の赤いドットのポップさ、というのも久しぶり、唯一手元にあったこの人のカード「キス Ⅴ」も赤、黒のドット。

今回この作品群を見ている時、ふと草間彌生の水玉、が浮かんだけれど、改めてリキテンスタインのは、感情移入のない確信的模様、の感じ。

その中に、モネの「ルーアン大聖堂」を題材にした、様々な色彩のドットでの6枚組、というのも、原作の時間ごとの色彩の移り変わりをリキテンスタイン風表現?のようなというユニークさ。最初の紺色~黒のはほとんど輪郭?見えずだったけれど。

紹介映像で、キミコ・パワーズが、リキテンスタインの画廊に、彼がそういう画風で描くアメリカっぽい金髪女性に似た女性がいて、そっくりね、と言ってたら、その女性が奥さんだったか、後に奥さんになった、のようなエピソードもあったり。


作品群の中で、「印象派を超えて・・」のリュスの作品のように、ジャスパー・ジョーンズの「地図」という作品で、木炭・油彩で黒っぽく描かれた何の変哲もないような地味なアメリカの地図が、

右下のジョージア州の所だけ、確か濃い油彩だったのが、そこが画家の出身地で人種差別が根深く残る地域である、とか、やはり社会性を匂わすようなものもあったけれど、

まあとにかく、自由なアイデア、走り書きメモや日常品等含んだ、多種多様な画材、これで作品?な抽象的表現、など、

その直前に見た、細かい作業で時間をかけてコツコツ風景なり、人物なりを表現しようとする点描の画家達、とは対照的、というか。


a0116217_2340279.jpg売店では、あと1日で展示終了、またその日の展示終了時の夕刻だったせいもあってか、

比較的若い層の客が多かったと思うけれど、即買えた「印象派を超えて・・」とは違って、かなり長蛇の列、

今回唯一入手のカード「グレート・アメリカン・・」を買うために、30分位は並んだかと。母は、ウォーホルの「花」(→カード)を買ってて、私よりは早い時間帯に並んで、それでも15~20分位かかった、とか。

意外に、こちらの方が結構人気?と、その時初めて思ったけれど、やはり母にとっては、今一こちらはちょっと?で付いていきにくく、

数段「印象派を超えて・・」の方が好ましかったようで、今回も例によって母のとりあえず持ってる障碍者手帳で私達は2展共無料で鑑賞、だったけれど、

私もやはり個人的には、正直、あえてお金を払って見るとしたら断然「印象派を超えて・・」、こちらの方が数段、芸術家達がレトロな絵具と絵筆でキャンバスに向かって打ち込んだ個々の”作品”として、見応え感残った、という後味。


a0116217_051356.jpgそれでも、2つ見終わった後、美術館内のカフェやレストランでの展覧会特別メニューの中から、

相談の末、こちらの方のウォーホルの「キャンベル・スープ クラムチャウダー」にして、多分母も私も初味見、

スープカップに半分位、最初、え、これだけ?と結構少量、と思ったけれど、飲んでみると具材は見た目より入ってて、味もそこそこ濃厚、

母も割と美味しい、と言ってて、まあ、これがあの定番大ヒットスープ、山積みの・・という余韻も味わって、帰途に。


そういう所で、間に解説会も聞けて、「印象派を超えて・・」「アメリカン・ポップ・・」まあ充実のセット鑑賞の1日でした。

関連サイト:アメリカン・ポップ・アート展 公式サイト
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                         <チラシ>

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Commented by desire_san at 2013-10-28 21:15
ご感想を興味深く読ませていただきました。
トム・ウェッセルマンの「グレート・アメリカン・ヌード#50」の背景の絵はどこかで見た絵だと思っていましたが、「クラーク・コレクション」展のルノワールだつたのですね。
草間彌生はいまひとつ分からないのですが、リキテンスタインなどポップアートの感情移入のない確信的模様、という見方をすると少し理解できるかもしれません。
私のブログにもコメントをいただき、ありがとうございます。
Commented by MIEKOMISSLIM at 2013-10-29 19:17
desire_sanさん、コメントとTB有難うございます。草間彌生は、私もまじまじ作品を知ったのは近年で、そう造詣深くなく、記事中の、草間水玉に対してリキテンスタインのドットが”感情移入のない確信的模様”というのは漠然と浮かんだ感覚でしたけれど、あえてそれに対して言うなら、草間水玉は”感情の躍動”という所なんでしょうか。
by MIEKOMISSLIM | 2013-10-24 15:53 | 芸術 | Trackback(2) | Comments(2)

「KYOKO」は’02年に映画掲示板にスレッドを立てた村上龍監督、高岡早紀主演映画で、当ブログはそのスレッド、次のブログに続いての3代目です。マイペースで、長年ファンのユーミン関連初め音楽、美術展、仕事、グルメ(食事)、映画、本、日常、旅のことなどアップしてます。


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