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SONGS ちあきなおみ

「SONGS」先週は、ちあきなおみ特集、録画で見ました。

’92年、夫の死以来歌手活動休止したままの伝説の歌手、近年歌声を聴いたのは、一昨年見た「時代屋の女房」('83)の、しみじみした歌声の主題歌がこの人だった、という位。

今回流れたのは「四つのお願い」「喝采」「矢切の渡し」「霧笛」「星影の小径」「紅とんぼ」「黄昏のビギン」「冬隣」などのステージ映像。少し当時の本人と母の談話、本人のインタビューや、彼女の音楽関係者の回顧談を交えて。


この人、といえばやはり断トツインパクトは「喝采」。紅白で黒いドレス姿で歌い上げる映像が流れたけれど、やはり切々と歌ってる間は、見事に瞬きなし。

昨年この番組で、 一青窈がカバーしてた時もちょっと思い出したのだったけれど、レコード大賞だったこの曲、家にシングル盤もあって、厳かな曲調+身を震わす熱唱ぶりが何だか子供心に印象的。

今回しみじみ歌詞を辿ると改めて、歌手になるため振り捨てた恋人の突然の死、その事実に教会で喪服で呆然、それでもステージで恋の歌を歌い続ける、という切ない内容だったのだけれど、

何だかやはり、よく言われてきたことかもしれないけれど、ちあきなおみ自身の、夫と死別~深い悲しみに音楽界から身を引いた、という人生の悲哀が重なって、他の曲とは違う重み、という感じ。


11/20追記:この「喝采」以前の、今回流れた曲で、デビュー曲だったのだった「雨に濡れた慕情」はメロディが聞き覚え、という程度だけれど、お色気路線の「四つのお願い」「X+Y=LOVE」などは割と記憶に。

だけれど「喝采」後の、「矢切の渡し」などは細川たかしの曲と思ってて、元祖はこの人だった、とういのは今にして。その他「紅とんぼ」など、こういう演歌路線や、シャンソン、ポルトガルのファドなど、多彩なジャンルの曲を歌ってた、というのも今にして。

この人、といえば浮かぶのはやはり「喝采」や「四つの・・」「X+Y・・」など、そしてざっとシングル曲名を見てみたら、今回流れなかったけれど、みゆきさん曲「ルージュ」もあったり、

「喝采」の翌年だった「夜間飛行」というのが、これはユーミンの「消灯飛行」ムード歌謡版、というのか、ちょっと脳裏に残ってたり。

        



今回流れた中、「喝采」の他に印象的だったのは「黄昏のビギン」。

ちあきなおみは昭和初期カバーアルバムも出してたようで、中村雅俊と「・・日本のなくなりかけてるような、温かいものが溢れてた時代の歌という、そういうものにとっても魅かれているんですけどね」のような話をしてる場面もあったけれど、

「黄昏の・・」は’59年水原弘曲のカバー、曲名には覚えあったけれど曲自体には馴染みなく、作詞永六輔、作曲中村八大、

今回聞いて、何だかシャンソン+歌謡曲のような、素朴で牧歌的なムードもあるけれど、「傘もささずに・・」のサビでのさりげない転調とか、楚々と洒落た曲、と。

          

          
        

この曲の明菜版も発見、明菜ボイスにこういう抒情曲も似合うものだ、と。

          
で、この「黄昏・・」カバーの翌年’92年、夫の郷鍈治氏の死後、引退コメントもなく一切活動休止したままようで。

「矢切の渡し」「紅とんぼ」の作曲者、作曲家の船村徹氏は、彼女でなければできない作品がある、人間の人生のヒダを歌っていける人で、彼女の歌うヒダがそれぞれの日本人の心に沁みて、郷愁になっているのではないでしょうか、などと語ってて、

先日島倉千代子が亡くなった時には「人生いろいろ」が脳裏をリフレイン、様々な人生の山あり谷ありの中で歌い続けてて、こその訴えかけるものがあったのだろうけれど、

ちあきなおみの場合、実像はベールの向こう側、でも、そういう人生のヒダを歌える感受性ゆえに、最愛の夫の死を機に、歌えなく(歌わなく)なってしまった、というのももっとものような。

ポール・マッカートニーがいまだ表舞台で輝き続ける”伝説”ミュージシャンとしたら、彼女は、健在ではあるけれど世間の片隅に身を潜めたままの”伝説”シンガー、

でもいまだこうして取り上げられたり、根強い人気、というのもうなずけるような、ちょっと郷愁のちあきなおみ特集でした。

関連サイト:SONGS 第280回 ちあきなおみ
関連サイト:時代屋の女房(’83)SONGS 一青窈SONGS 中森明菜<1>SONGS 中森明菜<2>


  

by MIEKOMISSLIM | 2013-11-19 23:58 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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