2014年 05月 23日
SONGS 原田知世
この所やや忙しないけれど、先日録画を見直して、改めて今の彼女のボーカリストとしての味わい再発見、という思い。
歌ったのは「時をかける少女」「ロマンス」「ダンデライオン~遅咲きのタンポポ~」「うたかたの恋」。故郷の長崎で、初めてコンサートをした会場、母校の小学校など訪ねながら。
また角川のオーディションで特別賞を受けた時の、バレエ披露、発表された時の様子、「時かけ」「私をスキーに連れてって」、歌番組で「時かけ」を歌ったりなどの初々しい映像、今の自身の音楽への思いなど交えて。
今回一番インパクトは、2度目に録画を見直した時にもジワジワときた、最後に黒いドレスで歌った最新曲「うたかたの恋」。これは」You tube映像は、埋め込みが出来ず残念。You tube 「うたかたの恋」
NHKドラマ「紙の月」に出演後に、本人が作詞で出来た曲で、ドこのドラマは40代女性の、先が見えずはかない恋、の話だったらしいけれど、このヒロインの気持ちが自分の身体を通して言葉になったような気がする、というコメント。
作曲は、今回バックでギターだった伊藤ゴロー、ちょっと大貫妙子曲を思わすような、さりげないマイナー曲調の楚々としたミディアムテンポ曲、だけれど、
何だか、昔ユーミンが言ったのだったか巷で言われてたのか、薬師丸ひろ子が墨汁なら、彼女はカリカリとした5Hの鉛筆、という、まさにそういう硬質の清楚な彼女ならではの味が、今この年代でも、見事に健在、
私生活では、最近離婚もあったり、色々辛苦をなめて、という経験も踏んでの40代、だろうけれど、そういうものを浄化して、淡々とした”品”、清潔感を醸し出してる風情に、一時心洗われる思いも。
昔ヒットを持つベテランの今の曲って、そうめったに感心することは少ないけれど、何だか久方に、これまで見てきた大人になってからの出演映画などの中でも、一番さすが、と思わされた1曲。
本人は、役のある女優と違って、音楽は、等身大の自分を素直に出していける場なのかと20代から思って、作詞も含めて自分で出来るだけやっていこうと思った、などと言ってたけれど、
やはり彼女や薬師丸ひろ子にしても、今や人気中堅女優、だけれど、さすがに、シンガーとしても”素直に出して”世間に通じる資質を持ってる存在だった、とも改めて。
それと、やはり「ダンデライオン~遅咲きのタンポポ~」。これってユーミンからの、ミュージカル「あしながおじさん」劇中歌として、彼女への提供曲、すぐ後でセルフカバーだったのだけれど、
これって、昔私も友人の結婚式で歌った、ある種のハッピーエンド女性励まし曲、だけれど、聖子曲「赤いスイートピー」の少女像よりは、古典的にピュア、
当時の”少女原田知世”の、透明感ある思春期エキスをユーミン視線で斬った、「時かけ」に続いての愛情あるプレゼント曲、という感じが改めて。
You tubeに、原田版はなかったけれど、「僕らの時代」で実現してたのだった、この曲のユーミン&原田版、と言うのも発見、
ユーミン&薬師丸の「Woman~Wの悲劇より」に並ぶ貴重コラボ、これは当時、忙しなかったのか気付きもせず見逃してたのだったけれど、ちょっと感慨。
また、最初の、長崎公会堂での伊藤ゴローとの、ボサノバ調「時をかける少女」、以前やはり自分が作詞してた「ロマンス」の今バージョン、も良かったし、
薬師丸ひろ子のような綺麗な伸びのボーカル、に対して、線は細いけれど、硬質なこの人なりの魅力健在ぶりで、女優としてだけでなく、ミュージシャンとしても隅に置けない、という感じ。
今回この番組初登場、注目はしてて、ユーミン曲が2曲、というのもあったけれど、4曲とも結構粒ぞろい的、なかなか予想以上に感慨、という今回でした。
関連サイト:SONGS 第297回 原田知世
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こんにちは。
三國屋太郎です。
原田知世さん 洋楽カバーのCD「恋愛小説」が
出ていますね。
このアルバムを持ってのライブハウスツアー
初日は、富山県の「ヘリオス」。
小生、参加してまいりました。
ツアーと言っても、他は名古屋・大阪・六本木
だけなのですが。
弦バス・サックス・トランペットも入って、
JAZZ・POPSがとてもなじむバンド編成でした。
もちろんバンマスの伊藤ゴローさんは、生ギター・
エレキギターを持ち替えてのパフォーマンスでした。
(ツアーが始まったばかりですので、セットリストは
遠慮します。)
女優・ナレーター・歌手としてバランス良く
活動されていますね。
パンチのあるボーカルではなく線の細い歌声ですが、
洋楽のラブソングのカバー曲にマッチしていると
感じました。
懐かしい曲もしっかり聞けて、満足のライブでした。
本当に、この人のボーカルはパワフルじゃないですが、透明感ある歌声で、味わいありますね。ライブハウスで、とのことで、アットホーム的な雰囲気かと想像しますけれど、楽しまれたようですね。
ナマ原田知世、というと、私は「紙屋悦子の青春」という映画でヒロイン役だった時、試写会の舞台挨拶で見たことがあります。
今回のカバーアルバムの各曲一部だけ試聴してみましたけれど、「ナイト・アンド・デイ」、ボサノヴァ調で「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」など、いい感じですね。今後もマイペースで色々活躍してほしいと思います。