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「音楽の達人 Vol.72」~ユーミン特集~

先週土曜日、有楽町の、映像・音響機器などメーカーのJVCケンウッドショールームで、ユーミン特集のイベント、都合も合ったので行ってきました。

ツイッターで、音楽ライターの岩田由記夫氏のツイートで知ったのだけれど、土曜夕方は通常仕事だし、中間テスト期間中だし、どうせ無理、と思ってたら、

テスト日程の具合でその日予定の3人が振替えになって、折よく丁度時間が空いたので、数日前に申し込み、予約確認メールも来たので出掛けることに。


現場に着いたら、中~熟年層の何人か開場を待ってて、さすがにユーミンファン層?かと。ガラス張りの室内は、小奇麗なオーディオ展示スペース。

ユーミン曲がクリアなサウンドで流れてて、席数も25、こじんまりイベントではあるけれど、こういう、いるだけでの”ユーミン空間”は、一昨年末のレスリー・キーの写真展以来、で、ちょっと感慨。


どういう流れか?と思ってたら、登場した岩田氏と、フォークシンガー青木まり子さんが交互に5曲ずつユーミン曲を選んでその曲が流れ、各曲への感想、思い、エピソード、

ユーミンには昔から20回以上(だったか)インタビューしてきた、という岩田氏のユーミン自身のエピソードなどのトーク交えて進んで、最後に青木さんがユーミン曲をギター弾き語り、という内容で、1時間半余り。

a0116217_3101042.jpg青木まり子さん、は初耳だったけれど、座席にあったライブチラシによると、

近年「シモンズ」の再結成メンバーだった、とか、西岡たかしらとコンサート出演後「5つの赤い風船」のボーカル、などで活動してる人、とのことで、

フォークシンガー、というのも近年珍しい肩書だけど、ジーンズにフワッとしたブラウスのラフな姿、ユーミンと同世代、らしいけれど、ざっくばらんな落ち着いたトーク、歌声も温みあるこなれ方でベテランの味、というか。

結構な音響での久方のじっくりユーミン曲鑑賞+初耳のものもそこそこあった岩田氏からのエピソード+ラストにライブのユーミン曲もあって、本当に折よく行けてよかった、という後味。

何だか忙しない中の、たまたま実現したエアポケットのようなユーミン時間、という感じ。


流れた曲は、奇数曲は青木さん、偶数曲は岩田氏選曲で、

1、輪舞曲  2、私のフランソワーズ 3、MIdnight Train 4、卒業写真 5、帰愁  6、真珠のピアス 7、やさしさに包まれたなら 8、セシルの週末 9、ノーサイド    10、DOWNTOWN BOY

ライブ: ひとり芝居、ダンデライオン~遅咲きのタンポポ~


5/28追記:青木さんが踊れる曲、という「輪舞曲」で始まって、取り上げられた中インパクトだったのは、まず2曲目「私のフランソワーズ」、

岩田氏が、フランソワーズって何かご存知の方はいますか?と問いかけで、即の答えがなかったので、私がフランソワーズ・アルディ、と。

今回「MISSLIM」からは、結局この曲だけだったけれど、久方にじっくり聞いて、やはり何だかDNA的に、「たぶんあなたはむかえに来ない」と「旅立つ秋」の間のこの曲の感触が、ジワジワと蘇る感覚が。

そして次の「Midnight Train」。これって「Cowgirl Dreamin'」に入ってたのだったけれど、ちょっと記憶からこぼれてたけれど、2人が話してたように、ジャジーで、マンハッタン・トランスファー風、という、今にして、なかなか面白い曲。

あと、岩田氏が紹介の「卒業写真」での鈴木茂のギターが秀逸、というのは聞いた覚えあったけれど、あの間奏のフレーズは本人の即興!だった、とか、

それに対して、「セシルの週末」でギターは松原正樹になってて、この曲のギターにも注目、というような聴き方の点。

また、「セシル・・」が入ってる「時のないホテル」のジャケット背景の伝統ある英国の「ブラウンズホテル」に、岩田氏が泊まった時、暑いと言ったら即席エアコンを付けてくれて、

このホテルは、どこどこへどういう観光したい、というようなことまで、客の希望をかなえてくれるホテルだ、のようなエピソード。


その他の曲も、正直余り私は好みでない「帰愁」で、青木さんが、この曲でユーミンの音域の広さに感嘆した、というようなことや、

「真珠のピアス」で、岩田氏が、かなりドロドロした状況を、ジェイムス・テイラーのようなサウンドでカラっと聞こえる、のようなユーミン曲醍醐味の一面に言及、

       

「ノーサイド」で、あの時代にスポーツはスポーツでも、ラグビー曲を創ったユーミンの視点の斬新さ、

       
 
「DOWNTOWN BOY」では、岩田氏が自身の思い出が重なる、という話で、そういう誰もが自己投影の部分があるユーミン曲の懐、のようなチェック。

それと、初耳だったけれどこの曲は山下達郎がコーラスアレンジ、それ以降その担当は杉真理になった、など。

        


また、ユーミン自身のエピソードで初耳だったのは、荒井家は元々呉服屋の前、「おやくみ役」と言ってたのか?将軍の食事の前に毒見をする係りの家柄だった、とか、

岩田氏が初めてユーミンのライブを見たのが’72年吉祥寺の「マンダラ」という店で、何組か出て5曲ずつ程歌うタイバンで、ユーミンは上手くはなかったけれど、何か可能性を感じた、結局その後当時の出演者でプロになったのはユーミンだけだった、

ユーミンは”音楽評論家”は嫌い、スタジオでの苦労を知らず、出来たものだけ聞いてあれこれ言うから、とのことで、岩田氏が自分はそうでなく”音楽ライター”だと言ったら、だったらいいのだけれど、と。気に入られて、よくインタビューするようになった、のような話。



ユーミンはいわばコギャルのハシリだったけれど、純情な所もあった、とか、「ルージュの伝言」にも、美大受験のためお茶の水の予備校に行ってた、という話はあったけれど、それは(一部?)ユーミンの憧れの君がいたから、というのも初耳、

その恋は実らなかったけれど、その通学の電車の中で、曲の構想を練ってた、というのもただ者ではないと思った、のようなこと。

2人の話で、荒井由実の頃は、スタジオでティンパンアレーの面々が、あれこれ共同でやってたのが、松任谷になってから、正隆氏がアレンジ担当になって、サウンドが変わった、

「ユーミンの罪」という本にもあるように、荒井由実時代の湿度が消えて、どんどんドライになったいった、のような指摘。


「ハイド・ハイパー・ハウス」という輸入盤の店で、顧客の棚が創ってもらえて、それが一番広かったのが正隆氏と加藤和彦だった、(当時のアレンジャーで、だったか?)楽譜が書けるのは、正隆氏と坂本龍一位!だった、とか、

松任谷夫妻は、ユーミンが曲を作って正隆氏に手渡し、互いを尊重して、相手の作業には一切口出ししない”完全分業制”だ、というのは、

いつか中島みゆきさんが、私とユーミンの違いは、私には旦那がいないこと、と、ちょっと自嘲気味に挙げた後、ユーミンの所みたいに、夫のアレンジの都合で詞を直すように、とか言われたら、何言ってんのよ!、で終わりで、

ああいう付き従い方は自分には出来ない、などというのを見かけて、そういうケースもまああるのかと思ったものだけれど、やはり根本的にはそういう分業制、なのかも。


あと、ロシアのサーカス団を使ったツアーなど、経皮的には赤字だけれど、ファンのためにやってる、というライブ哲学、アルバムのセールスが落ちてきても、制作には手を抜かず経費を惜しまない姿勢は立派、などという話。

そういう色々、今にして初耳だったことも含めてのエピソードも聞けたり。


a0116217_2591154.jpg最後の青木さんのライブもなかなかで、1曲目が「ひとり芝居」。

石川セリアルバム「ときどき私は・・」<←(C)(株)日本フォノグラム>の中のユーミン作曲・松本隆作詞曲、ユーミン曲があることもあって、私が初めて買った石川セリアルバム、

好きなのはユーミン作詞・曲の「朝焼けが消える前に」「霧の桟橋」だけれど、この「ひとり芝居」もおっとり懐かしいメロディ、シングルにもなってて、これは1度行った石川セリコンサートで歌ったかどうか覚えてないけれど、随分久方、

勿論カバー版は初耳で、数あるユーミン曲の中から、提供曲のこれを持ってくるとは、とちょっと驚き。情感ソフトに歌い上げてくれて、ちょっと感慨。

そして次の曲が「ダンデライオン」か「青いエアメイル」か迷ってて、ということで、私の隣の男性が「ダンデライオン」!とリクエスト、はい、では「ダンデライオン」で・・ということで、この曲で締め、だったけれど、

先日の「SOBGS」での原田版、またその関連でYou tubeで発見のユーミン&原田版を聞いたばかり、というのもあって、またここでの青木版、というのもこれまたちょっと感慨。


ライブの前だったか後だったか、最後に次回の7月のこのイベントのお題、について2人が提案、挙手での決定」、のようなやり取りがあって、そういえば岩田氏のツイッターで告知を見かけたこともあって、

どうもこのイベントは、(一部)常連性あって、今回も参加したのは音楽好きではあっても、おそらく皆がユーミンコアファン、という訳でもなかったのだろう、とその時思ったけれど、

それにしても、なかなか”濃い”内容で、前述のように、折よく行けてよかった、というイベントでした。

関連サイト:JVCケンウッド サイト
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SONGS 五つの赤い風船等風博士/西岡たかし(’76)・Skylightにポプラの枯葉/伊藤銀次(’83)SONGS 原田知世


   

by MIEKOMISSLIM | 2014-05-27 22:31 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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