中森明菜 SONGS、紅白、SONGSスペシャル「歌姫復活」

昨年秋~今年冬中森明菜が「SONGS」、紅白歌合戦、「SONGS」スペシャル「中森明菜 歌姫復活」で登場、オンタイムでも見てて先日録画で見直しました。


「SONGS」では’09年に、カバー曲中心に歌ってた以来。秋のは、これまでの軌跡を辿る趣向で、デビューから往年のヒット曲+尾崎豊曲カバー映像で、

「スローモーション」「少女A」「セカンド・ラブ」「1/2の神話」「北ウイング」「十戒」「飾りじゃないのよ 涙は」「ミ・アモーレ」「DESIRE」「難破船」「I LOVE YOU」。

紅白では、NYのスタジオから中継で新曲「Rojo -Tierra-」。そしてスペシャルでは、ざっと秋の番組のように軌跡を振り返り、主に昨年秋からのLAで制作活動する彼女に密着、紅白出演の舞台裏ルポ、カバーで「スタンダード・ナンバー」「長い間」を披露。


とにかく復活の姿、は喜ばしく、今回歌ったり映像が流れた中では、紅白での「Rojo -Tierra-」はダンサブルで今の彼女なりの”攻め”の気概、というのが漂ってたし、

やはりこうして通しで辿ってきて、デビュー曲「スローモーション」ではあどけない、色々同世代にもいたアイドル風、だったのが、

2曲目の「少女A」以降、楽曲で清純・不良性交互のイメージを放ってきた多様性、というのは、山口百恵が重なったり、

「飾りじゃないのよ、涙は」での陽水+明菜コラボの画期的高揚、「ミ・アモーレ」辺りの翳りを帯びた表現力、

「DESIRE」、少しだけ映った「TANGO NOIR」などの独自のパフォーマンス、近年の自分なりの表現を求めるカバー曲など、懐かしくまた見応え、ではあったのだけれど、

色々ある中で、一番インパクト、感慨あった曲、というと、やはり「難破船」。

   

どうもこの人には、マッチ宅での自殺未遂騒ぎの件以降、その悲恋~幸薄いイメージが付きまとってしまい、

ラブソングに関しては、切々とした淡い恋しさを歌う曲は何だか悲痛すぎ感、明るい曲だと、白々しい、というのは違うかもしれないけれど、やはり妙な痛々しさ感、が漂ってしまい、なのだけれど、

この、真正面からとことん海の底に落ちるような失恋の痛手を歌い上げる曲は、そういう彼女の滲み出るような女としての不器用さ、負った傷、のイメージにフィットしすぎ、歌唱的にも、後にも先にもキャリアの中の最高峰曲の一つ、

前にも触れていたけれど、お登紀さんも歌ってる提供曲、ではあるけれど、これはやはり「明菜曲」、この曲を歌う彼女には、”嘘はない”と思わされてしまう切実さのほとばしりがある、と改めて。



3/10追記:今回流れなったけれど、そういう関連で思い出すもう1曲は「LIAR」。

「夜のヒットスタジオ」だったか、とにかくそのような歌番組で、ある時この曲を歌う彼女から、何だか尋常ではない哀しげな風情、ピリピリした緊張感、

まあこの曲自体、不幸な恋の歌、ではあるけれど、どうにもふとした時に崩れてしまいそうな頼りなげな様子に、あれ?と思って、

まあ無事歌い終えはしたのだけれど、それから程なく、マッチ宅での件が起こってしまって、あの時の彼女の不安定な印象が、妙に腑に落ちた、という思い出。

      

「難破船」も、その例の件の以前の曲だけれど、何だかその、楽曲にのめり込む”歌姫”資質からしたら、こういう悲恋曲って、感受性の強いこの人の恋愛中の心理状態にマイナス影響を与えてたんじゃないか、とか、

そこら辺、シンガーとしてのプロ意識は根底にあって、逐一曲世界に私生活ごとのめり込んで、この曲が例の件の、間接的な一因?とまでは・・とは思うけれど、

シンガーとして多くのファンに、訴えかける資質を持ってた代償に、どうも一女性としては、余りいい作用はなかった、悲恋曲にの刹那的モードに入り込んでしまった部分があるのでは?とさえ勘ぐってしまう、

ブラウン管ごしにさえリアルな揺らめきが漂ってきた、やはり稀有なアイドルだった、と改めて。



番組で「難破船」の次にインパクトは、やはり紅白での「Rojo -Tierra-」。いよいよNYからの生中継で、久方の姿、初めのしゃべりはボソボソと小声で聞き取れず、

NYも日本も寒いけれど元気を与えたい、のようなことを言ってるけど、大丈夫?だったけれど、前述のように、それなりに気概を見せたパフォーマンス、という感じ。

      

久方の紅白、しかもしばらく公に姿を見せてなかった状態からの復活、ここで「ミ・アモーレ」「飾りじゃないのよ・・」などの往年のメジャー明菜曲で、健在感アピール、というのも有りだったかもしれないけれど、

持ってきたのは、アフリカンテイスト、というエスニックEMDの新曲。まあ本人の声量はそう伸びやか、という訳ではないけれど、ビブラートとか明菜節の味も漂って、なかなか。

やはり色々あった彼女の曲、的には、「難破船」は例外として、やはりこういう、影のある情熱を醸すマイナーコードのダンスミュージック、というのが、納得して聞けるし、彼女自身のポジティブな姿勢も伝わってくる、という感触。

吉田美奈子曲の「APRIL STARS」と並んでのマイベスト明菜曲、「愛撫」のようなテイストで、しっとり路線、というよりは”攻め”を見せていって欲しい、という気持ちが改めて。

   



この生中継劇の裏側を、後で改めて「SONGS」スペシャルでやっていて、最初のボソボソは、ご無沙汰しています、のような内容、「Rojo -Tierra-」はスペイン語で「赤い大地」の意味、と判ったり、

当初予定の赤い衣装を取りやめ、黒で、というのも自身で判断、カメラ映りの角度の問題も自分で解決、折々挟まれた都会や野生的風景、動物の映像などは本人の選択、とあって、彼女なりにこの1曲で、聞かせる、+見せる意識、は伺え、

また中継が終わる直前、軽く人差指と中指を立てて挨拶、ややはにかんだ微笑みで挨拶、という仕草にシャイな彼女らしさ、のようなムード。



またスペシャルでは、LAでの様子、自分で服、靴、帽子など衣装を選択、店で物色してたり、やはり若かった頃と同じように、自分の歌世界を自己プロデュース、というこだわり姿勢も見られて、

そういう所からすると、シンガーとして結構心身復活の芳香なのかも、とも思ったり。まだマッチ宅での件の前、ユーミンが、そういう総合プロデュースぷりも含めて、だったと思うけれど、アーティストとして尊敬、と言ってたけれど、

今回「北ウイング」は作曲家林哲司を自分で指名、タイトルも自分で決めた、というエピソードもあって、そういうのは山口百恵が自ら宇崎竜童(夫妻)に曲を依頼、のようなことも重なって、

聖子のように自分では楽曲を創りはしないけれど、自分の発信する音楽へのこだわり、というのは強いようで、人と同じようなのは嫌だった、とか、自分の曲でも、あれもこれも違うけれどどれもいい、と思ってもらいたい、のようなコメント。

まあ、百恵さんは三浦友和という伴侶との出会い、その裏方に回る道を選んで、きっぱり自分のシンガーキャリアには見切りをつけたけれど、

明菜の方は、それをし損ねてしまったから、というのもあるかもしれないけれど、結果的に、自分の歌での表現追究にますますのめり込んでいった、というか。


前々から、周りのスタッフとのトラブル、金銭的なことで裏切られたり、などのスキャンダルもあったけれど、

今回の番組の様子では、自分のインタビュー取材の時などは、周りも世話をしてくれるけれど、普段はスタッフの一員として作業してる、などとラフに笑顔で語ってて、まあ今は信頼できるスタッフ陣に恵まれてるのかも、という感じ。


とにかく、この秋~冬一連の3つの番組で、健在、復活ぶりの様子にちょっと感慨、という所でした。

関連サイト:SONGS 第320回 中森明菜SONGSスペシャル「中森明菜 歌姫復活」
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by MIEKOMISSLIM | 2015-03-05 01:14 | 音楽 | Trackback | Comments(0)