2017年 09月 05日
ボストン美術館の至宝展
そんなに暑くはなかったし、まあ行ける時に、と決行。
古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術など4章に分けて80点の展示。<→チラシ表>
館内は、目玉のゴッホ「ルーラン夫妻」の前などはそこそこ人盛りだったけれど、
全体にそう混みあってなくて、ゆったり見られた感じ。<←チラシ裏>
色々幅広い作品群だけれど、見所はやはり2章「「グランド・ツアー」ーヨーロッパ美術を集めたボストニアンたち」のフランス絵画で、
ミレー、コロー、ブーダンからモネ、シスレー、ルノワール、セザンヌ、ゴッホなど馴染みの画家達の作品がなかなか充実!と感慨。
今回一番インパクトというと、横並びで難しいけれど、1枚挙げるとしたら、シスレーの「卓上のブドウとクルミ」。
白いテーブルクロスの上に、ブドウが載った皿とクルミ、オーソドックスな作品だけれど、シスレーの静物画、というのはどうも覚えなく、何だか白い布地の光沢が新鮮で初々しい、というか。
これは売店にカードはなくて残念。そういえば、やはりこれまで覚えないクールベの静物画、「銅製ボウルのタチアオイ」というのもあったり。
後でカードを買ったのは、第2章のでは、モネの「アンティーブ、午後の効果」(↓カード)、
「くほ地のヒナゲシ畑、ジヴェルニー近郊」(カード↓)、
ルノワールの「陶製ポットに生けられた花」(カード↓)、
ゴッホの「子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人」(カード↓)
3章「アメリカンドリームー自国の美術を収集するボストニアンたち」の、ジョン・シンガー・サージェント「フィスク・ウォレン夫人と娘レイチェル」(↓カード)。
母が買っていたのは、モネの「ルーアン大聖堂、正面」(カード↓)、
セザンヌの「卓上の果物と水差し」(カード↓)。
27年前アメリカ旅の途中、ボストン美術館に行った時モネシリーズ展をやっていて、「ルーアン・・」はその中の一つとして、確かに見たはず。
7年前にも、ボストン美術館展に行っていて、その時の記事をちょっと見たら、今回と重なっているのは、ピサロの「ポントワーズ、道を照らす陽光」、
また「ルーアン・・」も今回のと同じかどうか?どれかは来ていたようで。
フランス絵画以外で目に留まったのは、日本美術で、やはり目玉作品らしい、死期を迎えた仏陀を人々や様々な動物達が取り囲む、不思議空間な英一蝶の「涅槃図」、
アメリア絵画で、↑の「ジョン・シンガー・サージェント「フィスク・ウォレン夫人と娘レイチェル」、オキーフの「グレーの上のカラー・リリー」、
写真でアンセル・アダムスの3枚や、現代美術で、ウォ―ホールの、ケネディ大統領暗殺後喪に服すジャッキー夫人を題材にした「ジャッキー」など。
まあ印象派中心に粒ぞろい、その他も見所あって、充実のイベントでした。
関連サイト:ボストン美術館の至宝展 サイト
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