さよなら、僕のマンハッタン(’17)

先週5日(木)、渋谷のユーロスペースで「さよなら、僕のマンハッタン」試写会、案内状が来ていて都合も合ったので、「いい加減な・・・」ブログのYamatoさんとご一緒して鑑賞。

a0116217_22213551.jpg

代表作らしい「(500)日のサマー」はタイトルを聞いたことがあるっていう程度、初見のマーク・ウェブ監督作。<チラシ→>

俳優陣も、ざっと見た所主演のカラム・ターナー初め馴染みの名はなく、Yamatoさんは割と色々出てる人もいる、とのことで、後で何人かはああ、あの見た作品に出ていたんだ、と分ったという感じ。

興味を引かれたのは、旅したことのあるNY舞台の青春(人間)ドラマ、ということと、

これまた馴染み曲ではなかったけれど、サイモンとガーファンクルの「ニューヨークの少年」という曲フィーチャー、という点で、原題も曲名と同じ「The Only Living Boy in New York」、



ちょっと期待したのは、もしかして「卒業」のように、他にもS&G曲が劇中流れてそれが甘酸っぱくストーリーと溶け合っているような?というようなことだったけれど、

実際は、これもS&Gのような?とは思ったけれど知らない曲はあって後で作品サイトの音楽欄で「Blues Run the Game」という曲だと判ったけれど、S&Gのはその2曲、

途中プロコルハルム「青い影」が流れたのは気付いて、他にはボブ・ディラン曲などあったようだけれど、私はそう音楽が印象的、という趣は特になく。

お話的にはまあ、ある程度のレベルのハイソ階級、そこそこ成功してる出版社の社長を父(ピアース・ブロスナン)に持つ、作家志望の青年トーマス(カラム・ターナー)の、恋愛、家族の過去の秘密も絡んだほろ苦さ+様々な心情混沌の青春もの、という感じ。



4/15追記:ちょっと鑑賞から時が経って、具体的には詳しく思い出せないけど、

上映後のトークショーで登場の、クラムボンというバンドの、映画通らしいミトも言っていたけれど、

作家志望青年が主人公、ということも関連して、ふとした科白が折に、人生観的に意味深いニュアンスがありそうだったり、

確かに再度、そういう所を気をつけて見れば趣も深まるかも、とは思う作品


でも今思い返して、この作品の後味としては、どうもトーマスと父の愛人ジョハンナ(ケイト・ベッキンセール)との接近~親密関係の唐突さ、節操無さっていうか、が今一解せない感じ。

当初は当然の流れ的に、精神的に不安定な母の状態もあり、家庭の平和を乱されるトーマスの憤り、だったのが、父との関係については彼女なりの言い分があり、愛人の立場なりの辛さがあるにせよ、

「あなたは私と恋人になりたいのよ!」的なニュアンスのことを当初から堂々言い放ち、その息子ともあっさり?というのが。。

トーマスが当初悩んでいた、半ばガールフレンドのミミ(カーシー・クレモンズ)との距離感などについて、的を得た大人のアドバイスしていた気がする謎の隣人ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)も、

トーマスに、鼻から、彼女に近付きたいんだろう、と見越したような仄めかしがあって、やや?だったけれど、

いくらジョハンナが魅力的な女性だからといって、まあそういう複雑な立場の人間同士が、男女として結びつくまでの、それなりの心の機微というか流れが見えず。。

またまた結構な訳あり、だったジェラルド絡みの家庭の秘密、というのも、トーマスは懐深く受け入れて、というのも、そういうジョハンナとのことも経た上で、という含みを持たせ、

え、これで終わり?とあっさりラストを迎え、まあ青年の様々な青春の1ページ的なエピソード、という短絡的なくくり、

まあ結局純愛テイスト全う、で劇的エンディングだった「卒業」と比べても、とは思うのだけれど。


a0116217_23513558.jpg
いい面で、印象に残ったのは、精神的 に不安的でナイーブな母ジュディスを演じたシンシア・ニクソンの、深みある演技。<←チラシ>

ジョハンナ役のケイト・ベッキンセールは、見た中では「アビエイター」でエヴァ・ガードナー役だったようで、この作品でも”攻め”の動物的というか、魅惑の愛人モードだったけれど、

シンシア・ニクソンは、対照的な、昔の思いを胸に秘めてひっそりと家庭の隅で暮らす妻としての、静かな眼差し、物腰で、渋い存在感を醸し出していた感じ。

それと、後で作品サイトでマンハッタンやブルックリンの撮影スポットを見て、劇中そうメジャーな観光スポットなどはなかった覚えだけど、やはりNYの街並み、ビルや本屋の内装などは、視覚的にも楽しめたり。

そういう所で、まあやや消化不良的でもあった、渋めのNY舞台の人間ドラマでした。



[PR]
トラックバックURL : https://autumnnew.exblog.jp/tb/238461204
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 象のロケット at 2018-04-17 22:05
タイトル : さよなら、僕のマンハッタン
アメリカ・ニューヨークで育ったトーマスは、大学卒業後は親元を離れ就職もせず安アパートで一人暮らし。 ある日、隣に越してきたW.F.ジェラルドという中年男と親しくなり、片思い中の女性ミミのことなどを相談する仲になった。 しかし、父に愛人がいることを知ったトーマスは、その愛人ジョハンナを尾行するうちに、彼女に惹かれていく…。 ラブ・コメディ。... more
Tracked from 大江戸時夫の東京温度 at 2018-04-29 23:51
タイトル : 「さよなら、僕のマンハッタン」:夜郎自大な主人公
映画『さよなら、僕のマンハッタン』は、小品の方が力を発揮するマーク・ウェッブ監督... more
Commented by いい加減人(Yamato) at 2018-04-19 23:07 x
遅くなりました。こんにちは。先日はありがとうございました。

思えば、何の変哲も無い主人公トーマスの確かに青春ものですが。ちょっと大人の世界に足を踏み入れた事で、まぁ、成長物語とも言える映画ですよね。

おっしゃる通り、エンディングは、あれ?終わり?って感じでした。
Commented by MIEKOMISSLIM at 2018-04-21 21:50
Yamatoさん、改めて先日はお付き合いいただいて楽しかったです。しばらく経って振り返って、今一何か釈然とせず、あのジョハンナって・・何様?感も湧いてきたんですけど、それなりに色々あった割に、あっさりな幕切れも関係あるのかもですね。

正直再度映画館で、とまで思えないですけど、何か意味深げな科白もちらほらあったり、何かの機会あれば再見して感触確かめてみたいです。
by MIEKOMISSLIM | 2018-04-14 22:58 | 洋画 | Trackback(2) | Comments(2)