2018年 05月 03日
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(’17)
貧しい家庭で、幼いころから母親の暴力と罵倒の中で育てられた少女トーニャ・ハーディング。 天性の才能と努力が開花し、女子フィギュアスケート競技でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、1992年アルベールビル、1994年リレハンメルと二度のオリンピック代表選手となった。 しかし、ナンシー・ケリガン襲撃事件により、彼女の転落人生が始まる…。 実話から生まれた物語。... more
ウィンター・スポーツの花形と言えば、“フィギュアスケート”。羽生選手のオリンピック連覇など、華やかな話題でいっぱいですが、このフィギュアスケート史上、前代未聞の事件として記憶されているのが、1994年に起きた“ナンシー・ケリガン襲撃事件”。若い方々は、ご存知ないかも知れませんが、吾輩のようなアラフィフ世代なんかは結構鮮明に憶えております。その襲撃する側の主要人物であったトーニャ・ハーディングの半生と、事件のウラ側を描いた本作「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」事件に絡んだ人物たちに取材をして...... more
若い世代には知らない人も多いと思いますが、トーニャのあの事件はかなり有名でしたからね。
最後の、トーニャ本人の映像のジャンプを見ると、やはり、才能は間違いないなと素人でも解りますね。本当に、環境に恵まれなかったと言う感じです。
私は、個人的に、逆にこれを見て、いかに伊藤みどりが凄いのかと感じました。トーニャほどでは有りませんが、彼女も確か両親の離婚が有ったりで、恵まれてはいませんでした。
それと当初は、彼女はジャンプだけだと、海外では揶揄されていました。でも、最後まで、自分を貫き、オリンピックでさえ、一度失敗したトリプルアクセルを、もう一度チャレンジした、それが自分だと、そこに美しさが有ると思います。
これまた話しは、それますが、平昌オリンピックで、ザギトワが、後半にジャンプ詰め込んでいるだけとか、批判されましたが、ルール上問題ないし、フィギュアがスポーツで有る以上、1番難しい事をやっている人が金メダルと言うのは、おかしくは無いと思います。
羽生選手も「技術に裏打ちされて、芸術が有る」と、言っています。私もそう思います。
話しがずれてすみません。問題有ったら消して下さい。
ハーディングの演技の質的に、私も伊藤みどりとイメージ重なったりしましたけど、彼女もそういう事情がありつつ、あそこまでになった選手だったんですね。
ハーディングは五輪メダルの栄光はつかめず、不遇な環境の影響でか、危なげな前夫とのしがらみもあって事件に関わってフィギュア界永久追放という、才能からしたら何とももったいない経過で、そういう部分も含めて、人格的問題、と言ってしまえばそれまでですけど、何か不器用な弱さも晒し出す人間ドラマというか、
まあそれでも別分野に進出したり、現在お子さんもいたり、それなりに人生を進めてるっていうのも、逞しいですね。
ザギトワは、加点のため後半にジャンプを集めるって、坂本花織選手などや男子選手もしてるし、まあそれが五輪では完璧すぎて色々言う人もいたかと思いますけど、それだけの才能があって+厳しい練習の成果でのことだし、私も特に問題ないと思います。
それにしても、基本的に優雅なフィギュア界にして、そういう技の熟練度の競い合いもありますけど、それ以前の、人としての選手個人にスポットを当てて、まあユーモラスな部分もありつつ、何だか人間臭さ滲み出る、異色作だったと思いました。