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Something Impressive(KYOKOⅢ)

プーシキン美術館展

昨日、母の病院付き添いの後一緒に上野に移動、今東京都美術館でやっているプーシキン美術館展へ。

予約だと11時半~12時のはずが、難聴専門の医師の初診だったせいか、なかなか番が来ず押して、終わったのが1時20分位。

雨だと見送り予定で、少しぱらつき気味だったけれど、まあこの位なら、と決行。

プーシキン美術館展_a0116217_16385178.jpgこのロシアの美術館は初耳だったけれど、フランス絵画コレクションで有名らしく、今回17~20世紀の風景画65点を6章に分けての展示。<チラシ→>

そう展示数は多くなかったけれど、印象派大御所含めて、なかなか充実。

一番インパクトは、第3章「大都市パリの風景画」のルノワール「庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰」<↓カード>。
プーシキン美術館展_a0116217_16490069.jpg
左端後ろ向きの、ルノワール気に入りのモデルニニ、その隣の横顔の男性はモネらしく、

柔らかな緑、木漏れ日のなかでのゆったり楽し気な談笑シーンが、何ともソフトな定番ルノワール感。

その他、今回目玉作品の一つ、第4章「パリ近郊ー身近な自然へのまなざし」のモネの「草上の昼食」(↓カード)、
プーシキン美術館展_a0116217_18274239.jpg

これは4年前オルセー美術館展 印象派の誕生ー描くことの自由ーで見た、いわくつきの、分断されていたモネ版「草上・・」大作の下絵、を仕上げたものだと。

改めて、これまた和やかな当時の大人ピクニック?の一コマ。座ってる女性の広がるスカート部分が、さぞかし邪魔では?とも。

モネではもう1枚「陽だまりのライラック」(↓カード)、ライラックってこういう淡いピンクだったんだ、と。
プーシキン美術館展_a0116217_19101753.jpg
初めの方にあった、第1章「近代風景画の源泉」のクロード・ロラン「エウロペの掠奪」(カード↓)、

プーシキン美術館展_a0116217_21103512.jpg
これは広大な海の描写がインパクト。

それと、白と他色のメリハリある第3章のマルケの「パリのサン=ミシェル橋」(↓カード)。

プーシキン美術館展_a0116217_21155904.jpg
母が買っていたのはこれと「草上の昼食」。やはり風景画なのでとっつきやすかったようで。


プーシキン美術館展_a0116217_21252177.jpg
 売店を出た所に、チラシ片面(←)でも使われてたルソー「馬を襲うジャガー」で壁を覆った撮影コーナーがあって、

1人ずつそこをバックに写真を撮り合ってる客も。会場出口で待ち合わせにしておいた母も、ここでの記念写真に興味あったようで、しばらく私を待ってたそうだけど、なかなか来ないのであきらめた、と。

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私はこの絵のカードも一旦手に取って迷いつつ、見送り。”馬をくわえて襲ってるジャガー”テーマじゃなかったら、多分選んでたかと。


会場の各章の合間に、パリ市内のと、フランス地図に、各絵画の舞台の場所が示されている資料図があったのも興味深く、

ああ、モンマルトルやフォンテンブローの森、ジベルニーってこの辺か、とか、

もし売店にその2枚の大きめカードとかあれば食指が動いたかも。

そういう所で、まあちょっとした時空を超えたパリ、フランス景観巡りっぽい趣あって、充実のイベントでした。

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by MIEKOMISSLIM | 2018-05-31 17:01 | 芸術 | Trackback | Comments(0)