昨日、母と国立新美術館でやっているウイーン展、トルコのトプカプ宮殿展~東武池袋展での井上直久展、北海道展巡り。
今上野でも、やはりウィーン関連でクリムト展をやってるけど、決め手は、母と25年程前旅したトルコ、
その一環で見学したトプカプ宮殿のが5/20までのようで、こちらを優先。<↓入口のポスター>
11時半頃出発、まず1Fのウィーン展。18~19世紀のウィーンの、絵画、建築、デザインの文化の軌跡を4章に分けて、
家具やファッション、街自体の変容映像なども含めて、というちょっと珍しい展示。
一番インパクト、といえば、カードはなくて残念だったけれど、4章「1900年ー世紀末のウィーン」の「ウィーン 分離派の画家たち」の中の、ヴィルヘルム・リストの「白と黒の絵画」。
全く初耳の画家だけれど。扇形に広がる袖のゆったりした白いコート+黒のエレガントな帽子、
今風に一瞬、携帯を手に?と思った、物思いにふけるようなポーズ、柔らかくはない女性の表情、などのバランスが妙にハマって、チェック。
後でカードを買ったのは、同じジャンルにあった、今回の押し作品の一つ、マクシミリアン・クルツヴァイルの「黄色いドレスの女性(画家の妻)」(↓カード)やはりポスターやチラシに使われてる、目玉作品、4章中の「エミ―リエ・フレーゲとグルタフ・クリムト」冒頭の「エミ―リエ・フレーゲの肖像」(↓カード)。
これだけは何故か撮影OK、あとでフラッシュは不可、と見かけたけれど、自動で光ってしまっていた。。
この女性は、クリムトの弟の妻の妹でやり手のデザイナー、親戚関係故か?結婚はしなかったけれど生涯のパートナーで、
彼女自身はこの絵を余り気にいってなかった、などのエピソードも見かけたり。
母が買ってたのは、「エミ―リエ・・」と、2章中「ビーダーマイアー時代のウィーン」のヤーコブ・アルト「ウィーン上空に浮かぶ熱気球」(↓カード)
何か都市の様子を描いたものがほしかったそうで。
その他ちょっと面白かったのは、3章「リンク通りとウィーン」の、高繊細3Dデジタルアーカイブ技術を使っての、
街の外壁を取り払った後、大通りのリンク通りに沿って立てられた、様々な建造物巡りの映像コーナー。
ウィーンって、パリやロンドン程の華やかさはなくとも、やはりなかなか渋い魅力ありそう、と改めて。
小物では、目人留まったのは、2章「ビーターマイアー時代のウィーン」の「シューベルト時代の都市生活」の軍用トラベルセット。
皮製ケースに、カップ、塩コショウ入れ、スプーン、ナイフ、フォークなど銀製品が収まって、ちょっと豪華なコンパクトグッズという感じ。
その他、久方に見てまあやはりアクは強いなぁ、と思ったシーレ作品や、シックな絵画、機能的かつ洒落たデザインの椅子、台所用品、ドレスなど、<↓チラシ見開き>
想像していたクリムト、シーレ中心というよりは、様々なウィーン歴史文化展、という趣の、意外な面白さあったイベントでした。
関連サイト:ウィ―ン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道 サイト